こんにちはUMEです。
結論…ブルーハーツなんてただの神です。
ブルーハーツは心のずっと奥の方の触れられない部分に触れようとするやさしさ。
つまり生きる勇気です。
1stアルバムなんかはすでに35年前の音楽です。
現在でもCMソングなんかでカバーされたりしていて、筆者は40代ですが今の若い世代の人たちの胸にもブルーハーツは輝いていて響いているという実感があります。
ブルーハーツファンにはなんとも嬉しいことですね。ずっと語り継がれていってほしいバンドNo.1です。
今を生きることに命をかけている本人たちからしたら過去の音楽なのかもしれませんが筆者の心には今でもいつでも響いています。
「時代は良くも悪くもなってない。いつだって今が最高。」
甲本ヒロト
THE BLUE HEARTS(1985〜1995)
いわゆる日本の『パンクバンド』です。
偉大なのはこの人たちです。
真島昌利:ギター
河口純之助:ベース
梶原徹也:ドラム
1985年に結成され、1987年にメジャーデビューしました。活動期間中に8枚のオリジナルアルバムと自主制作を含んだ18枚のシングルを発表して1995年に解散しました。
解散理由についてはベースの河ちゃんの宗教問題とか、ヒロトが抜けると言い出したらマーシーも抜けると言い出したとか色々と言われていますけど、終わったものは終わったのでどうでもいいと思います。
きっと本人たちも明確な理由とか言葉で伝えるのは無理なんじゃないでしょうかね。
それよりも今でもブルーハーツが響いているということが重要です。
ブルーハーツというバンドが日本中にかなりの爪跡と思いやりを残したのは明らかです。
筆者は11才の時にブルーハーツに出会いました。
ストレスと共に生きる忙しい現代人は心を病んでしまいがちです。そうなってしまう前に休まなければいけないし、責めてしまうダメだと思い込んでる自分のことさえも、そのままでいいんだと肯定できる貴重な音楽です。
爆発的なエネルギーが湧いてくる曲だってたくさん存在します。
いつの時代にも受け入れられる本音が奏でる音楽です。
※ウィキペディアより
バンド名の由来はヒロトいわく、
「意味は無く、誰もが呼びやすい小学生でもわかるような英語で、バンドの音楽性が見えないような名前」
オリジナルアルバム売上ランキング
1.TRAIN-TRAIN(88.11.23)
2.BUST WASTE HIP(90.9.10)
3.STICK OUT(93.2.10)
4.HIGH KICKS(91.12.21)
5.THE BLUE HEARTS(87.5.21)
6.YOUNG AND PRETTY(87.11.21)
7.PAN(95.7.10)
8.DUG OUT(93.7.10)
※参照元:ORICON NEWS
有名なオリコンですね。真に受けていいのかは筆者には分かりません。
1stアルバムのみ売上枚数のデータが見つからなかったので、こちらのサイトのランキングを参照させていただきました。
ちなみにシングルの1位は断トツで「情熱の薔薇」(51万枚)です。2位は「TRAIN-TRAIN」(26万枚)です。
こちらのサイトの【ランキング】には1st以外の売上枚数まで掲載されていますが、見にくさ全開です。こちらも真に受けていいのかは筆者には分かりません。
売れたアルバムが自分にとって好きなアルバムとは限りません。売り上げ枚数が多いということは一般的な感性にもウケやすいのだという目安にはなります。
「売れているものが良いものなら世界一うまいラーメンはカップラーメンだ。」
甲本ヒロト
40代の筆者が1番好きなのは7thアルバム「DUG OUT」です。2番目は4thアルバム「BUST WASTE HIP」です。何がいいってうるさすぎない感じがいいんです。歳を重ねるごとに自分のアルバムランキングは変わってくるので、その辺も音楽の楽しいところです。10代20代の頃は勢いのある1stアルバム「THE BLUE HEARTS」と6thアルバム「STICK OUT」が好きでした。
これからブルーハーツを聴いてみようという人にオススメの聴き方としては「リリース順に聴いていく」ですね。激パンクから始まってだんだん音楽性が多様化していく歴史とかバンドの成長とか苦悩とかを感じるとよりハマりやすいからです。
またはシングルベストから聴いてみる。どこかで聴いた曲はシングルであることが割と多いと思います。それに加えブルーハーツのカップリング曲は興味深いものが多数なので結局は聴くことになるはずです。
2022年2月の時点でブルーハーツはサブスクが解禁されていないのでCD、レコードを買って聴くことになりますね。
オリジナルアルバム全8枚をリリース順に紹介していきます
音楽性が多様になっていくものの根底にはパンクの精神性がいつもあります。
※アルバムのジャケット画像はすべてレコードです。
1. THE BLUE HEARTS(1987)
収録シングル曲「リンダ リンダ」
デビューアルバムにして日本のパンクの大名盤。トータルタイム34分弱と勢いと爆発寸前のエネルギーで駆け抜けます。
音は歪ませまくったギターがパンク以外の何者でもないと感じる荒々しさが決定的なアルバムです。メジャーな音に作り込まれてしまっていないその瞬間のリアルな音。
この1stアルバムは聴いておかないと「組織のイヌ」で人生が終わってしまいます。
そんな生き方したくない人に超オススメです。
「死んだら死んだでいいさ、なんて俺は言えないわ。俺は生きていたいんよ。」
甲本ヒロト
2. YOUNG AND PRETTY(1987)
収録シングル曲「キスして欲しい(トゥー・トゥー・トゥー)」
1stアルバムのパンク一辺倒から脱却しようという姿勢が好印象な2ndアルバム。バンドは慣れないリズムにプロデューサーから何度もダメ出しされたというエピソードがあります。
マーシーボーカル曲が初収録です。しかも2曲も。マーシー作の「ロクデナシ」シリーズも痛烈な叫びの「チェインギャング」もこのアルバムに入ってます。
印象的なのは若い頃のマーシーのフラストレーションが誰にでも共感しやすい言葉でよく表現されているということです。キレッキレです。
なんといっても「反骨精神」です。
どうしても「一般的」を目指したくない人にがっつりオススメです。
「ジョーにあこがれました。ジョーのようになりたいと思いました。ジョーのようになる それは 彼の音楽やファッションを真似る事じゃなく 誰の真似もしないことでした。」
甲本ヒロト
3. TRAIN-TRAIN(1988)
収録シングル曲「TRAIN-TRAIN」「ラブレター」「青空」
売上ランキングではこれが1位ですね。ブルーハーツで初のベースの河ちゃん作の曲「風船爆弾」が収録されて、河ちゃんの曲作りのセンスが炸裂したという印象を受けます。
コンセプトアルバムとよく言われています。アルバム全体で「TRAIN-TRAIN」というひとつの作品になっているということが聴けば伝わってきます。
ここまで来るとすでにパンク中心の音楽性ではなくなってきます。それが一般的にも受け入れられたのかもしれませんね。
大名曲「青空」も収録されています。YouTubeのブルーハーツ公式チャンネルの動画で1番再生回数が多いのは「青空」です。
「TRAIN-TRAIN」までが初期3部作なんて言われたりもします。
誠実さとは何かを問われたいという人に真面目にオススメです。
「おかしいって言われたら、それが自分なんだって誇りに思ってよ。もっとやってやれ。」
甲本ヒロト
4. BUST WASTE HIP(1990)
収録シングル曲「情熱の薔薇」「首吊り台から」
マーシーのコメントによると
「ブルーハーツの予定調和を打開しようとしていた時期」
その言葉通りのアルバムで、1stアルバムの音楽性とは明らかに違います。筆者はこちらの方がバラエティに富んでいて好きです。マーシーが精神的に病んでいたという時期の製作でもあり、休むことの重要性を歌った「脳天気」なんかは名曲です。
ですので是非とも「脳天気」の歌詞に影響されてみてください。悩みなんかどうでもよくなります。
アルバム1曲目の「イメージ」から、いい意味でそれまでのブルーハーツと違うと感じられます。
河ちゃん作の「真夜中のテレフォン」にヒロト作の「ナビゲーター」といった名曲多数の1枚です。
シングルでは圧倒的に売上枚数の多い「情熱の薔薇」は一発録りのアルバムバージョンで収録です。
最近なんか疲れちゃってる人にも非常にオススメです。
「人気が落ちて客が来なくなったら、また最初からやりゃあいいじゃん。」
甲本ヒロト
5. HIGH KICKS(1991)
収録シングル曲「あの娘にタッチ」「TOO MUCH PAIN」
いい具合に力が抜けたリラックスしたアルバムです。ブルーハーツがポップになったという印象は受けますが駄作なんかではありません。
マーシーの言葉でもありますが「反逆的なメッセージをモロに出していない」5thアルバムです。
聴くほどに名曲揃いだと気付く後から来る名盤です。胸熱ソングの「闘う男」思いやりに溢れた「ネオンサイン」辺りは聴けば元気をもらえます。
河ちゃん作が2曲収録とそれまでになかったアルバム構成になってます。
ブルーハーツがアマチュア時代から演奏していた名バラード「TOO MUCH PAIN」がここに来てやっと音源化されたというエピソードがあります。ここに収録された理由はマーシーいわく「深い意味はない、忘れていたに近い感覚」ということです。
勢いでぶっ飛ばすロックよりも思いやりとか優しさに触れたいなぁという人にやんわりオススメです。
「なにかと比べてるんじゃないんですか?今というものを。比べられないのにね。」
甲本ヒロト
6. STICK OUT(1993)
収録シングル曲「夢」「旅人」「1000のバイオリン」
ブルーハーツがロック、パンクに回帰した力作です。誰もが期待していたブルーハーツが戻ってきたという印象です。
テンポが早くて勢いのある曲のみで構成されたアルバムですね。そのため聴きやすさは抜群です。
なんといってもラストの2曲。ヒロト作「月の爆撃機」マーシー作「1000のバイオリン」この胸熱展開に発狂寸前に興奮します。やっぱ夢を掴みに行こうとか思っちゃいます。
生きたいように生きていいんだなと痛感します。「STICK OUT」を聴いて自分は行ける、夢に一歩近づいていると勘違いしたまま生きるのは最高に幸せです。
本当はやりたい事があるんだけど普通が一番だしなとか思って、夢を叶えようか迷っている人に激アツでオススメです。
「何が正しいかなんてわからんでしょ。俺が死んでも答えは出んよ。そんなら好きだと思う事やるしかないんじゃないかなあ。」
甲本ヒロト
7. DUG OUT(1993)
収録シングル曲「パーティー」「夕暮れ」
前作「STICK OUT」と同時進行で製作された静かな方。
ヒロトいわく「STICK OUT」と「DUG OUT」は2つで1つのアルバムです。あえて2枚組にしなかったのがブルーハーツの優しさだと思いました。2枚組では聴くのに気が重いからです。これなら気分で選べます。
勢い重視の「STICK OUT」とは対をなすようなアコースティックでゆったりしたアルバムです。それこそが「DUG OUT」の良さで筆者が大好きなポイントです。
こちらも後から良さが来るタイプのアルバムです。
根っからのパンク好きにはオススメできません。
パンクバンドで泣ける。そんな良さを「DUG OUT」から感じます。
マーシー作の「年をとろう」は年をとることを肯定するという日本人にはあんまりない考え方の学びがあります。「年はとりたくない」と嘆いたまま死んでしまうよりも今すぐ取り入れるべき生き方です。
休みの日の午後なんかに落ち着いた気分でのんびりビールを飲みたいという人にこっそりオススメです。
「明日のための今日ではなく、今日のための今日ですよ。」
甲本ヒロト
8. PAN(1995)
レコード会社との契約が残っていたから作ったという解散アルバムなので「PAN」からのシングルリリースはありません。
メンバーそれぞれが自分の曲を別々に録音してきています。4人のソロ曲を集めたアルバムです。
もはやブルーハーツとしては機能していませんが、曲は割といいです。とはいえ、初心者の方には聴きやすいものではありません。
もし中古なんかですごく安く手に入るならオススメ…ではないですが、とりあえず買ってもいいです。
マーシー好きにはオススメです。
「やりたくなければ、やめればいいんだよ。ビートルズだってやめたんだし。」
甲本ヒロト
ALL TIME SINGLES(2010)
ブルーハーツのベストアルバムです。
タイトル通り活動期間中に発表したシングルのタイトル曲+カップリング曲をすべて網羅した優れものです。「幻」と言われた『1985』もバッチリ収録されています。
ブルーハーツのシングルはやはり名曲揃いです。
カップリング曲にも名曲が多いので、これからブルーハーツを聴いてみようという人にはオススメです。
シングル曲はやはりテレビで流れていたりして馴染みがあるのと聴きやすさがありますが、ファン目線で見た場合にはシングルベストでは重要な曲までは網羅されていないというのが感想です。
全8枚のオリジナルアルバムではすべてのシングル曲を網羅できません。
とりあえずまずはシングルからだろという人、または今からシングルCDを集めるの面倒くせえよという人に強烈にオススメです。
「僕は一貫して自己満足です。めざすものは。」
甲本ヒロト
まとめの結論 : なんだ、やっぱりただの神か
彼らの誇らしげな音楽が心に響いて、今でもブルーハーツから生きる勇気をもらっています。
「オレにはブルーハーツが聴こえる。」
ブルーハーツの一ファンとして。
ありがとうございました。