ザ・クロマニヨンズ

【ザ・クロマニヨンズ/MONDO ROCCIA ぶっちぎりの音“モノラル” 解禁‼︎ 4thアルバム】

投稿日:2022年11月25日 更新日:

こんにちはUMEです。

『MONDO ROCCIA』は2009年リリースのクロマニヨンズの4thアルバムです。

クロマニヨンズは何も教えてくれないけど、楽しいという最高な感情に気づかせてくれます。きっと彼らはずーっとロックが好きなだけなんだ。彼らのように好きなことをやり続けるってこと自体が日本ではアナーキーな感じがします。

生きるのを楽しむ人たちと、それに気付かされた自分を感じます。

The Cro-Magnons/MONDO ROCCIA(2009)

MONDO ROCCIA(モンド ロッチャ)は3枚目のアルバム『FIRE AGE』から1年後に発売された4枚目のアルバムです。

4枚目の今作からモノラルとかジャケットとか収録時間とか何かとシリーズ化されて、この作品からCDやレコードに統一感が出始めました。

それを全部並べたらCDやレコードたちの勝ち誇った背表紙の笑顔がラックの中で立っています。今日はどれを聴こうかと眺めている筆者の笑顔の方がニヤけていますけどね。

『MONDO ROCCIA』からレコードは“60年代フリップバックE式盤”を再現したというやたらとイカすジャケットになりました。

クロマニヨンズがこだわった「E式盤」とか初めて聞いたけど、ジャケットに折り返しがついたりしてて、馴染みのある日本盤とは全然違う雰囲気です。

「E式」= ヨーロッパ式
「A式」= アメリカ式

ということです。要は古き良き異国のレコード感があってなんかカッコいいから集めたくなるやつです。

CDもシングルの方のジャケットは「E式盤」の作りが再現されています。アルバムはそれとは違う紙ジャケな感じですが、本作以降のアルバムはすべて統一されたデザインになりました。

ジャケットのデザインはずっとクロマニヨンズのデザイナーをやってる菅谷晋一さんが手掛けてます。毎回、クロマニヨンズの音楽と同じロッケンロー‼︎なジャケットです。

もうこの時期の作品からは特に統一感もあって、インパクトもあって、つい欲しくなるし集めたくなる魅力がすごいです。毎回なんかすげえもの買っちゃった気がしてます。

さらに、我が道を行くクロマニヨンズらしさが大爆発した衝撃の胸熱ポイントがありました。

この作品(先行リリースのシングル「グリセリン・クイーン」から)からCDでもレコードでもモノラルでのリリースが解禁されました。

ブッ飛んでます。

ぶっちぎりの音です。

これが聴きたかった。

しかもレコードは200g重量盤でズッシリな手応えです。レコードをかける時に「何これ⁈重っ!」と実感します。クロマニヨンズがこだわっているし、その重さはすげえロッケンロー‼︎を鳴らしてくれそうなオーラを放ってます。

針を落とす前から良さげな音がしちゃってます。岩が突撃してくるような「mono」の時点で筆者は満足していますが、このレコードの重さとか厚さにはびっくりです。

そんなすごいレコードを妙に気取った値段をつけずに迷わず買える定価で発売してくれるクロマニヨンズの思いやり。他の日本のミュージシャンとかバンドは割とこの仕様だとやたらと高い。買わない。それはいらない。

『MONDO ROCCIA』収録曲

01.ジャングル・ジャミン
02.グリセリン・クイーン
03.鉄カブト
04.フンカー
05.炭酸
06.ジョニークール
07.ムーンベイビー
08.アウト
09.酒じじい
10.突然バーン
11.恋に落ちたら
12.エロこそすべて

全編モノラルで、全12曲34分です。

『MONDO ROCCIA』は自分たちの好きなものを作るという意志のもと、はじめからレコードを前提として制作された初のアルバムです。

今作からオリジナルアルバムは全12曲で収録時間が30分台のスタイルになっていきます。40分を超えません。1枚に長くは収録できないレコードありきで作品を作り続けているクロマニヨンズのこだわりだと思われます。

アルバム1枚聴いても30分ちょっとなので、いつでも手に取りやすく聴きやすさが爆上がりしました。1日に3回は聴けます。

内容は強烈なのに取っ付きやすさは抜群です。短時間で感動して胸が熱くなれるというロッケンロー‼︎マジックがかけられているので、今聴くか迷う必要もなくなりました。

今作もやはり今を生きて楽しもうと、ポジティブな気持ちになれるロッケンロー‼︎の胸に刺さる瞬間がたくさん収録されています。

どの曲も個性があるし、落ち着いた印象の人並みな曲は入っていません。

CDもレコードと同じモノラルの音。そして収録時間の潔さ。しかも自分たちで作ったロッケンロー‼︎ なにより自分たちの好きなものを作って、それを私のところにも届けてくれた寛大なその魂を聴くアルバムです。

心に聴こえるロッケンロー‼︎はすごくいい。

気取った服は着てなくて、生身なのがすげえ好き。誇らしげなTシャツを着てて、いつでもぶっつけ本番なのがもっと好き。

モノラルになったからなのか、2人の魂が炸裂しちゃったからなのか、コビーのベースやカツジのバスドラなんかの低音が圧倒的存在感を増しました。野太い音でビビります。

シングル曲は6枚目のシングル「グリセリン・クイーン」が収録されています。

先述しましたが発売当時アナログ盤も同時発売されました。こいつは物体としての特別感が溢れています。

今では『MONDO ROCCIA』の中古レコードは割と高値が付いていたと思います。5万円以上。それって定価の17〜18倍ですよね。

どうでもいいけど、当時これは私の誕生日に出やがって一人で勝手に興奮してました。でもなぜか誰にもプレゼントされなかったので自分で買いました。いつもです。

M1「ジャングル・ジャミン」

作詞・作曲/甲本ヒロト

再生ボタンぽちッ

「ギャーーー‼︎」1音目からジャングルにブッ飛ぶ凄まじさ。オレは今ジャングルにいる。

ドンドコなドラムにサイケなギター。「オラオラ」言ってる怪しげなボーカルに響くベース。

ものすごい演奏です。音も最強な感じでヤバすぎる。都会性なんて皆無な野性。

ジャングルでたいまつとか持って吠えながら踊ってる。そいつたちは明らかに裸です。

歌声まですごい野性な感じでパワフルです。ギターソロの音なんか生音で迫ってくるど迫力。

このままオレのテンションは大丈夫なのか⁈

1曲目からぶっちぎり。

“オラ オラ オラ オ オラ オラ オラ オ オラ オラ オラ オ ジャングル ジャミン ジャングル ジャミン”

歌詞に深い意味とかないのに、ここまで感性を刺激するこの曲は驚異的です。ほとんど「オラオラ」「ウォッウォッ」歌ってるだけなのに感性を野性にする脅威。

きっと歌詞で細かな説明をしていたらこんなに感動しなった。

魂を震わすダイナミックなエキゾチック。

M2「グリセリン・クイーン」

作詞・作曲/真島昌利

クロマニヨンズの6枚目のシングル。

とうとうレコードだけでなくCDもモノラル音源で発表された第1弾シングル。

ギターの澄んだ音色が新鮮な感じです。ギターの音がボカしていないクリアーだから、生きてることの熱さも迷いなんてないクリアーに見えてきます。

クリーンなストラトの音と耳触りのいいアコギのハーモニーがこの曲の個性だと感じます。真っ直ぐで嘘つかなくて歪んでいないロッケンロー‼︎

何秒だろうと“毎秒が伝説”に聴こえるクロマニヨンズのロッケンロー‼︎ 聴いているとクロマニヨンズが真正面から静かに歩いてくる。

“海の近くにある 古ぼけた食堂は 満月のすぐ下 オムライスが自慢”

2番の歌詞がめちゃくちゃ繊細です。いろんなものが特別に見えるマーシーの感性はすごく楽しいのだと思います。絶対うまいやつなオムライスの登場でお腹も空いてきます。

“グリセリン・クイーン 生きてるうち できる事は何でも グリセリン・クイーン やってしまう 毎秒が伝説”

やらない大人になってはいかん。毎秒に伝説を感じてるその誠実さこそが伝説級。

いつか死ぬ時に絶対に後悔をしない曲。

【グリセリン・クイーン 動画】

M3「鉄カブト」

作詞・作曲/甲本ヒロト

耳の奥を刺激するほどキンキンなギターの一撃からスタートです。でもすごく優しい感じの曲で、ゆっくり心にジワジワ刺さってきました。3回目くらいで急に歌詞が心の奥まで入ってきちゃってることに感動しました。

圧倒されるコードストロークがモノラルの音で迫り来る。聴けば聴くほどアレンジがどんどんエモい。

この曲、歌ってる内容がもっとエモい。

また3曲目に感情をたかぶらせるこのカンジ。すごいぜ!ヒロト!クロマニヨンズ‼︎

思いを馳せる人を覚えていたいという強い思いが心の奥に伝わってきます。命よりも思い出と記憶だけは守りたいと頑丈な鉄カブトをかぶっているそいつの誠実さに感動しました。

とは言え、ラブソングとは違うと思います。

筆者の場合は音楽とかロックとかにこの曲がリンクしていきました。

“昨日までと違う人に なったような振りをして 命はいい 記憶だけは 守ってくれ 鉄カブト あの人の 思い出は 守ってくれ 鉄カブト”

ラストのサビなんかロッケンロー‼︎に感情がたかぶりすぎて涙が溢れてしまいそう。悲しいのと感動するのは違うってこのことです。熱い自分までも感じるハイライト。

M4「フンカー」

作詞・作曲/真島昌利

小気味いいギターのイントロです。

マグマの熱さと風のクールさを感じます。メロディやアレンジで急に心を掴みに来るんだよなあ。

イントロのギターの音なんかリアルすぎて、うちのスピーカーがスタジオのギターアンプに入れ替わっちゃう。マーシーがレコードやCDの中にその瞬間を置いていったのかもしれません。

“フンカー フンカー ドドンドン フンカードドンドン”

というフレーズが覚えやすくて印象的です。

“マグマのちから エネルギー あつく燃えてる火山の子”

噴火したエネルギーが心に触ってきて聴いてるだけなのに非常に熱い。

“国立公園のレンジャー達は 鉱石調査のあいまに風を食べている”

ここで転調するのがすごく刺激的でインパクトがあります。自分がクロマニヨンズに求めてるものの一つだと感じました。

ラストの音、カツジの「ドン…ッ!」で噴火しました。

M5「炭酸」

作詞・作曲/甲本ヒロト

2分を切る1分49秒の潔さ。

明るくて軽快で炭酸みたいにピチピチしてます。ギターソロもなんかピチピチです。一音一音がキレッキレで耳に入ってきます。

ドスドス響くバスドラとブイブイ鳴ってるベースが印象的です。高音と低音が手を組んで、モノラルを結成してオレの心を奪いにきてる。

曲が短いしヒロトの感性も出まくりで聴きやすさは抜群なクロマニヨンズらしい1曲。

“ブロンズの景色に そこだけがシルバー いかれちゃう”

どうやら筆者にはビールの瓶が見えてきました。

“炭酸みたいなやつ 炭酸みたいなやつ 炭酸みたいなやつ”

ジャキジャキなギターの音に喉が渇いてくるサビで炭酸みたいなやつが飲みたくなってきます。

この曲自体が“炭酸みたいなやつ”です。

M6「ジョニークール」

作詞・作曲/真島昌利

大好きな事ひとつだけあれば生きてしまえそうだと、自分の人生を燃えさせる曲。

滑らかなアレンジで歌詞の世界も入ってきやすいです。

“希望も夢もない なんだかわからない”

と歌い出すからちょっとだけ不安になったけど、この曲が伝えているのはそっちじゃなかった。ひとつだけあってなくならない燃えるやつ。

“大好きな事 ひとつだけある”

オレはバカなのか。クロマニヨンズが死にたくなる歌なんかやる訳なかった。今を今すぐ生きたくなるロッケンロー‼︎があるだけ。

途中で聴こえるアコギの音に心が反応するのが好きです。サビで1小節だけ入るコードの音も感情を刺激します。

強めに入ってるコーラスがいいです。

“ただそれだけがある どんな寒い時も それだけある なくならない”

クロマニヨンズが歌っていることをそのまま今すぐ感じたい。そんなの既に感じてるし、なくならない。

“ゴー! ジョニー! ゴー!”

最後のサビで叫んでる“イェーッ‼︎”のギラギラした輝きに勇気づけられました。

気づいたら心の中のレコードプレーヤーが鳴らしている、なくならい1曲。

M7「ムーンベイビー」

作詞・作曲/真島昌利

ギンギンバリバリなギターの魅力に取り憑かれます。マーシーのシャウトも熱いぜ!強いぜ!それは最高だぜ!

とんがったチョーキングの嵐にオレはもう平常心ではいられない。「カモン ベイベー」のコーラスにオレの平常心がついに激情する。

言葉のチョイスとかメロディとかすごいマーシーの世界を感じられて筆者は大絶賛な曲です。

“ないしょにしとこうぜ ないしょにしとこうぜ 生まれたてのサソリのように”

サビのヒロトの歌い方は感情が溢れてる。絶対にないしょにしときたくなる。

蠍座の私はどうにも気になってしまって「生まれたてのサソリ」をググりました。お母さんの背中に張り付いてないしょにしてる感じです。全然知らなかったけど生まれたてでもサソリの形でカッコいい。

ラストはヒロトのハーモニカが入って月のおぼろげな光のメロディが聴こえてきます。

M8「アウト」

作詞・作曲/甲本ヒロト

突撃開始な爆音のイントロが「アウト」というより「ホームラン」を打っています。

なかなかヘヴィーなアレンジです。

コビーのベースがドスドス響くド迫力。サビでは凄まじいギターのカッティングが聴けます。

途中で何度か音が歪んじゃってるのが分かります。レコード聴いてるとたまに「ザッ」てなるやつがCDでもなってる。常識を超えた迫力の演奏ということなのだろう。

このCDもしかしてレコードなんじゃないのか⁈

(これについては後の作品で本人たちの説明による衝撃の事実が明かされました)

“あくびが出らあ あくひが出らあ あくびが出らあ あくびが出らあ アウト”

この曲の刺激と迫力にはあくびは出ません。まったく眠気を誘いません。むしろ起きて逆転満塁ホームランを打ちかねません。

“その歩き方 そのしゃべり方 うんざりする程 厄介者好みだな”

ヒロトの歌詞が私のような厄介者を決して裏切らないので、なんか安心してしまった。

スピーカーの向こうでは全員アウトになっていたが、オレは今、とんでもないホームランを打った‼︎ ‼︎ 、、、ような気分だ。

M9「酒じじい」

作詞・作曲/真島昌利

誰が聴いてもおとぼけソングの始まりを告げているようなギターのイントロにまずヤラレます。

これは強烈です。なまりが入った話し方の酒ばっか飲んでるじじいがとにかく強烈です。途中で酔っ払ったじじいの盆踊りが始まって笑えます。

メロディはすごく心を掴まれます。

このじじい自己肯定的すぎて既に日本を代表しちゃってる。

“癒しもデジタルも おらよぐわがんね 畑さ出て汗かき 酒今日もうめえし”

じじい絶対サブスクとか知らないし、レコードかカセットテープが現役だと思う。それオレも同じだったwアナログはなんかいい。

それともラズオ聴いてるかもしれない。それが一番しっくり来ます。

“うめえなあ もう一杯 ちょーだいな うめえなあ”

ライブではアンコールの時の掛け声にこのフレーズが使われていたことに感動しました。

そこら辺にいる老いて有害なじじいは嫌いだけど、小難しいこと考えずにもっと単純に生きてみようとかこの曲聴いて思いました。

ただしそこら辺にいる老いて有害なじじいのように思考停止で頑固なのはいけません。

「おらよぐわがんねぇ」

M10「突然バーン」

作詞・作曲/甲本ヒロト

初期衝動がバーン‼︎としてます。何かを好きすぎる感情が、それはもう恋してしまった心がバーン!となる気持ちが炸裂してて熱いです。

全開した心がバーンとすごい輝きを放ちながら弾ける瞬間の音が聴こえてきます。

いつでも今この瞬間を生きていなければ感じられない特別な気持ちに気付いてるリアルな1曲。

ある日突然の大爆発に立ち会うことになる。

感情的な上に魂で歌うヒロトの歌がグッサリ刺さる。歪んだギターのコードストロークが最高です。ずっと聴いていたい音。

“直径30センチでも 僕には宇宙に見えました バーン 突然 バーン”

直径30センチと言えば僕も大好きなレコードです。ヒロトと同じように直径30センチの『MONDO ROCCIA』が僕にも宇宙に見えました。

“ある日突然 稲妻のよう 一人じゃないんだな もう 放課後の自転車置き場 あなたが全部に見えました バーン 突然 バーン”

心の中に誰かいて、もう心の中が1人じゃないって気付いた瞬間とか素敵です。筆者の場合は“昼休みの自転車置き場”だったかもしれないけれど、自転車置き場でのリアルな映像が見えすぎる。

ラストはカツジのドラムロールからのキメが気分を高揚させます。

バーンと弾けてしまいそうなほどに感情移入してしまう、聴けば“生きるの楽しい”と実感できる名曲。

M11「恋に落ちたら」

作詞・作曲/真島昌利

「突然バーン」からの「恋に落ちたら」の流れが最高です。バーンと弾けた気持ちがより強力になって現れます。

演奏が始まってヒロトが歌い出した途端に、これはヤラれるなと分かってしまいます。

これはハッキリ言って度肝を抜かれます。

歌詞に出てくる言葉はたったの3文字のみ。

それなのにストーリー性を感じてしまうのには参ったな。なんてドラマチックな歌なんだ。きっとまたロッケンロー‼︎の仕業だな。

途中から掛け合いでコーラスが入っていて“あのね”の感情も2倍です。

どれだけドラマチックに恋に落ちてるんだ。

ひらがな3文字で感動させる胸熱ソングぶっちぎり。

「あ」と「の」と「ね」の3文字で成り立っているけれど、歌詞カードはやけに長い。全部書いてある感じがなんか思いやりにも見えました。

“あのねあの あのねあの あのね あ あのね あのね”

恋に落ちた気持ちが溢れちゃっていていいですね。ほとんどの人が経験していて分かりやすいし、こうなっちゃうよねと共感します。

ただし筆者の場合は好きな人の前でしかしゃべれない繊細で寡黙な男です。アホだね。

M12「エロこそすべて」

作詞・作曲/甲本ヒロト

ラストキターー‼︎来ました、このタイトル。もしかしたらこれを待ってたかもしれない。人類には決して否定させません。こんなタイトル付けられたらめちゃくちゃ期待しますよね。

大人な人類たちがこれまで隠していた真実が暴かれました。ロックなクロマニヨンはハッキリ伝える誠実さが圧巻です。

そして強烈です。

歌い出しから“エロエロエロ”の連発です。

ずっとエロエロ歌ってるから頭の中の「エロ」以外のことは遠くの方に置き去りにされてしまったな。なんかエロくなってきた。この歌エロがすぎる。

“ヘイ エロ いいぞ”

よし!ひとりで歌おう‼︎

“エロ エロ エロ エロ エロ エロ エロ また エロ エロ そして エロ”

エロいのにロックでポップでキャッチーでテンションも高い。やっぱりクロマニヨンズじゃないとダメなやつ。

“しみじみ しみじみ エロこそすべて しみじみ しみじみ エロアンドピース”

ビートルズは「愛こそすべて」と歌っていました。クロマニヨンズはなぜかやたらと堂々とエロいです。何も隠せていません。

“エロい花 エロ蝶々 エロい花 エロ蝶々”

聴けばきっとエロい花とエロ蝶々が見えてきます。それらにエロスを感じたなら愛を持っている証です、、、多分。

2分45秒のなかで何回「エロ」と歌ったのか。すべての文字まで「エロ」に見えてしまってるじゃないか。

お気を確かに!エロ恐るべし‼︎

すっかりエロアンドピースな気分になったところでアルバムはおしまいです。

さて、もう一回聴こう。

生きてる人間だからこそ感情が揺さぶられる瞬間が多く、感動したり噴火したり恋に落ちたりエロかったりするモノラルなクロマニヨンズの4枚目のアルバムでした。

クロマニヨンズのせいで、自分が感情豊かな生きてる人間であることに気づいてしまった。あーあ、、これは楽しいじゃんか‼︎

“生きてるうち できる事は何でも やってしまう 毎秒が伝説”

アルバムに興奮したオレの心も毎秒が伝説。

それにしてもモノラルはあっちへ行ったりそっちへ行ったりフラフラしないから変にうるさくなく、塊が直撃してくるので聴くのが楽です。音にものすごい迫力があるのにうるさくないと感じるのが不思議です。

あと、モノはクロマニヨンズが部屋にくる。

初回限定盤の特典ディスク

CDの方のシングル、アルバムにはそれぞれ初回特典のディスク(CD & DVD)が付いてました。

シングル「グリセリン・クイーン」の初回限定盤には映画『ヤッターマン』の劇中歌として使用された「ヤッターキング 2009」が収録されたボーナスディスクが付いていました。このカバー曲がめちゃくちゃクロマニヨンズに似合ってます。

アルバム『MONDO ROCCIA』の初回限定盤は本編ディスクがBlu-spec CDという高音質とされるCDでした。

「ここでしか見られない!アルバム収録曲スタジオライブ3曲入り‼︎」のDVDも付いていました。

DVD収録曲

・恋に落ちたら
・突然バーン
・グリセリン・クイーン

【エロく 優しく 潔く】

今作『MONDO ROCCIA』には「恋」とか「エロ」とかが出てきました。今作もやっぱりクロマニヨンズは「ロッチャ(岩)」だったし「ロック」でした。そして毎年6月9日は“ロックの日”と言われています。では9月6日は“背中合わせの日”なのでしょうか?

69 / 96 背中合わせではイけてないのか?そうじゃない。僕は知ってる、どこにでもある愛じゃなくて、一つしかない恋は、本当の恋は背中合わせでも感じてしまうものなのさ。

愛は簡単に奪えるけど、恋は決して裏切らない。

二人で96な経験をした9月6日。

“しみじみ しみじみ エロこそすべて”

オレの車のナンバーに「69」が入っていることに照れたお前の笑顔に、あそこが照れたオレは「ロック!」だと言ったが「69」のがいいかもしれないと考え直した7年前のあの夏のエロさを、オレの恋心が今でもハッキリ覚えてる。

“ヘイ! エロ! いいぞ‼︎”

恋に落ちたら、“あのね あの”

昼休みの自転車置き場 あなたが全部にみえました バーン‼︎ バーン バーン ババーン‼︎

“しみじみ しみじみ エロアンドピース”

BGM : 恋の謎だけは解けないでほしい ずっとずっと(それ違うバンドw)


また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。

ありがとうございました。

それではまた。

※クロマニヨンズはサブスクがありません

-ザ・クロマニヨンズ
-

執筆者:


  1. あおい より:

    ついに全12曲ゾーンに突入しましたね。モンドロッチャは炭酸や酒じじいがあったと思ったら、急に鉄カブトとか突然バーンとかアツい曲が流れてきたり、緩急がたまらないです 
    そしてモノラルはやっぱりいいですね! いつ聞いても彼らの音をそのまま聴いてるような気がして嬉しいです
    今後もアルバムレビュー楽しみにしてます☺️

    • UME より:

      こんにちはUMEです。

      いつもありがとうございます。
      「モンド ロッチャ」いろいろな感情を楽しませてくれますね。興奮あり笑いあり涙あり恋心ありエロありで最高です。
      やっぱりモノラルの音カッコいいですよね!自分以外の人はどう感じているのかと思っていましたが、同じ感想の人がいてなんか良かったです。

      すごいアルバムまだたくさんあるのでご期待くださいませ♪
      ちょっとだけ、ほんのちょびっとだけ時間がかかってしまいますが(笑)、また読んでいただけるとすごく嬉しいです。

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M☆MUSIC

『2023』

昨年はとてもたくさんの方々に読んで頂き深く感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

個人的には、穏やかな心を脅かす苦悩と戦いながら、世間の謎のルールをなぎ倒しながら進んできました。ホームランは打てなかったけど、楽しいと感じた瞬間はたくさんあったので「I am OK」です。

どうせ1年前より成長してます。

2023年もまたマイペースで焦らず慌てず頑張らずいきますのでよろしくお願いします。

また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。

健康に心穏やかに、ロッケンロー‼︎

M☆MUSIC / UME

【クロマニヨンズNEWS】

【クロマニヨンズNEWS】

2022年12月14日に26枚目のシングル「イノチノマーチ」が発売されます。7inchアナログ盤とCDも出ます。

《stereo》

1. イノチノマーチ 2. さぼりたい

これは楽しみが出来ました‼︎
「さぼりたい」とかこの人たちらしいですね。レコード買おう!と言いつつ多分CDも気付いたら家にあるパターンだな。いつものことだ。許してくれ。

ニューアルバム「MOUNTAIN BANANA」の発売も決定しました。

2023/1/18発売決定!

今回はレコードとCDが出ます。前作の「SIX KICKS ROCK&ROLL」はCDのみの発売だったので楽しみです。

《mono》

<収録曲>
1.ランラン
2.暴走ジェリーロック
3.ズボン
4.カマキリ階段部長
5.でんでんむし
6.一反木綿
7.イノチノマーチ
8.ドラゴン
9.もうすぐだぞ! 野犬!
10.キングコブラ
11.さぼりたい
12.心配停止ブギウギ

曲名だけでクロマニヨンズとすぐわかるこの感じは…ワクワクですね。

40代、人より物が好きです。

私は普段ものすごくテンションが低く、多分シャコタンよりも低いです。
そのためすぐに人を不安にさせてしまいます。

よく怒らせてしまいます。

そんな私ですが、熱狂することもあります。

クロマニヨンズを聴くと、急にテンションが天国よりも高いところまで爆上がりしてしまいます。

申し訳ないけど、これでいいのだ。

“かえられないぜ オレなとこ”なのだ。

非常に都合の悪い男 : 本音に忠実なだけ

好きなもの:レコード・オーディオ・本
嫌いなもの:老害

好きなマンガ : モンモンモン(つの丸)

好きな言葉 : コンプリート
嫌いな言葉 : みんな我慢してるんだから…

最も疑わしい言葉 : 当たり前

頑張らない、努力しない、成長しない。
ね、ダメでしょ?
実はこれこそが最強の成長であって幸せな人生の始め方です。

自由よりも価値のあるものなんてない。

小学生の時にブルーハーツの「青空」に心を鷲掴みにされてから30年以上の音楽好きです。その頃に生まれて初めて買った音楽は「真島昌利/アンダルシアに憧れて」の8cmシングルCDでした。今考えるとそれが多大な影響力を持った『繊細な感性の音楽』との出会いでした。今でも大事にしています。繊細な感性というのは自分の中の邪魔者なんかではなく他にはない活かすべき強みだという真実をそれらの音楽が教えてくれます。

レコードなんか物体としての特別感が最高で、余裕で死なない理由になります。

レコードとかカセットとか、やたらと重くてデカいレコードプレーヤーとかリバースしないカセットデッキとか、A面が終わったらそこまで行ってひっくり返さなきゃいけない唯一無二な輝きを放つノスタルジーに浸っていたい。

古いだけのものは嫌いで、最新型では物足りなくて、感性に刺さるものだけに囲まれていたい。

「最近なんか疲れちゃってる人へ」

気楽な日曜日の昼間なんかにビールでも飲みながら聴いていってください。

【アントン・カラス/ハリー・ライムのテーマ】

【恋の伝説に愛はいらない】

『松坂慶子/愛の水中花』

“これも愛 あれも愛 たぶん愛 きっと愛”

『THE HIGH-LOWS/愛はいらない』

“恋の伝説に愛はいらない”

「恋愛」という言葉がオレは嫌いだ。

オレはどうしても一緒にしたくない。

愛はどこにでもあって誰に対しても向けられるありふれた感情。

恋はひとつしかない心とキラキラな気持ち。

愛さえあれば不倫は出来る。

だけど恋心がなければ恋にはならない。

恋の先にあるのは愛じゃなくて、終わらない恋だ。

愛に成り下がってしまった恋心ほど無情なものはない。

愛の安売りはどこでもやってるけど、恋のバーゲンセールはどこもやってない。もしも、やってると豪語する人がいたとしたら、それは「恋」じゃなくてただの「愛」だ。

求めた愛はどこまで行っても、いつまで経っても満たされない。

心に芽生えた恋はどこへ行っても、どこまで行ってもいつもドキドキしてる。

「愛」など「恋」の劣化版にすらなれない。

【ましまろ/ずっと】

“恋の謎だけは 解けないでほしい ずっと”

【THE HIGH-LOWS/愛はいらない】

“恋の伝説に愛はいらない”

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