こんにちはUMEです。
『Oi! Um bobo』は2010年リリースのクロマニヨンズの5thアルバムです。

実はこんなの書いてて気付いちゃったんだけど、それは他のアルバムも全部そうなんだけど、歌詞カードをいま初めて読んだ。
歌詞カードを見たことがないのに、歌詞とその世界が記憶の中で爆音で鳴り響いてることに衝撃を受けました。
クロマニヨンズってすげえ。
何年もジャケットの中に放置された歌詞カードの文言には心の「既読」が付いていました。
The Cro-Magnons/Oi! Um bobo(2010)
Oi! Um bobo(オイ!ウンボボ)は4枚目のアルバム『MONDO ROCCIA』から約1年後に発売された5枚目のアルバムです。
今回もモノラル音源でのリリースです。音が出てきた瞬間に他とは違うと感じるはずです。その後は凄まじいその音にヤラレっぱなし。
とは言え、音が誇張された感じはなくクロマニヨンズの熱意が突撃してくる感じです。
本作には「ひらきっぱなし」という曲が入っていますが、聴けば自分の楽しい感情やそれに伴うテンションもひらきっぱなしです。いつも何かが覚醒してしまう。
クロマニヨンズを聴く時ぐらいは生まれてから一番カッコ悪い形で楽しもう。オレのことなんか誰も見てないんだし、そんな気持ちで挑もう。そのまんま生きてしまおう。
個性派な曲が12曲も入っててボーッと聴き流してる暇がありません。全開で熱狂させにくる12通りの衝撃には参っちゃうな。
今回もまた、サウンドも歌詞も余計なものは削ぎ落としたみたいで、贅肉のないシンプルな印象です。贅肉はないのにすげえ骨太なバンドサウンドです。シンプルだからこそ伝わりやすいロッケンロー‼︎
シンプルさの中に楽しげで感情まで伝わるコーラスがキラキラ光っています。
自分たちの好きなものを作る、飽きるまではやり続けるという意志がビンビンに感じ取れてしまう生命力に溢れる5thアルバムです。
『Oi! Um bobo』収録曲
01.オートバイと皮ジャンパーとカレー
02.伝書鳩
03.あったかい
04.底なしブルー
05.キャデラック
06.多摩川ビール
07.ひらきっぱなし
08.7月4日の横田基地
09.ボンジュール ロマンマン
10.いきもののかん
11.我が心のアナーキー
12.南南西に進路をとれ
全編モノラル、全12曲34分です。
たったの34分間ですが、特濃な34分間を体験できます。中毒性あり。
12曲中9曲が2分台という驚異的なインパクト。
作詞・作曲はヒロト、マーシー6曲ずつでそれぞれの別の感性がひとつの作品としてのバラエティー性を充実させています。
アレンジが複雑でライブでは再現できないということが一切ないシンプルなクロマニヨンズのロッケンロー‼︎は、いつまでも記憶に残るインパクトがそこら中で大爆発しています。
その音楽は私にも付け入る隙が余裕である。テキトーに思い付いて投げたボールの受け止めやすさ。受け取った自分がミットの中で完成させたらいいとヒロトが言っていたのが、ずっと心に残っています。
出てくる音は心に響くド迫力。感性を奥まで揺さぶるアレンジに感動の涙が溢れる瞬間。感情を激しく刺激する熱い演奏。心に聴こえるエネルギー。歌詞カードを見たことなくても全部知ってるエモい歌詞。
ビシバシ伝わる4人の魂。
熱狂のまま記憶に残るロッケンロー‼︎
前作同様、1日3回は聴けます。無理強いじゃなくて聴いちゃいます。今日も心と身体がこいつを求めています。それでメンタルを保っているのかもしれません。
決して悲しくならないのでオススメです。

シングル曲は7枚目のシングル「オートバイと皮ジャンパーとカレー」が収録されています。
このシングルの初回限定盤にはdisc2としてラモーンズのカバー「BLITZKRIEG BOP(電撃バップ)」が収録されていて感激でした。7インチレコードにもB面の2曲目に入ってました。
シングルのジャケットもイカすデザインでスロットが「オートバイ」と「皮ジャンパー」と「カレー」でフィーバーしてました。裏ジャケではコインじゃなくてカレーが出てきてました。そのカレーで何杯食べられるのか気になって仕方ありません。が、潔癖症なオレはちょっと食えない。
アルバム発売当時アナログ盤も同時発売されました。前作からシリーズ化されたE式盤。ズッシリ重くてやたらと厚くて、かける前からぶっちぎりの音が出ちゃってる真っ黒なレコード。もちろんモノラルです。
ここまで太っ腹な仕様なのに普通に3000円とかなので、まったく悪意が感じられません。すごいやつ僕にも買えます。マジ神。
M1「オートバイと皮ジャンパーとカレー」
作詞・作曲/真島昌利
クロマニヨンズの7枚目のシングル。
シングル盤の方もCD、レコードともに常識とか関係ないMONOです。常識はいりません、それつまらないので。
意味もなく出掛けたくなるアクティブな1曲目。シンプルなロッケンロー‼︎にオートバイと皮ジャンパーとカレーが絡むスピード感とまったり感の両方が聴こえる歌詞。
1曲目にオートバイで走り出したら止まらないアルバム。ラストの12曲目までブッ飛ばす低くて派手なエンジン音が聴こえてきそう。
マーシーの好きなもの全部タイトルに詰め込んでるカンジです。それが早起きした日の物語になっていて、ただの事実ではなくその時の感情が歌われているので楽しい曲です。
頻繁に飛び出す「Oi!」のコーラスがめちゃパンクだったので”皮ジャンパー”をなんとなく着てしまいました。何も起こらなかったけど満足。
“早起きした オートバイ 皮ジャンパー”
“ひと休みだ オートバイ おれ カレー”
1番2番にそれぞれストーリーがあって楽しいし、ついどっか行きたくなります。これは事象というより心象に聴こえます。
“いかすぜ はやいぜ オートバイ”
サビのいかし方最高、速度2倍にするほどのコーラスが入った高揚感はいかしてます。
ラストのサビの直前で炸裂してるマーシーのピックスクラッチの音には、今日も生きるぞと決心する威力があります。
【オートバイと皮ジャンパーとカレー/スピードとナイフ 動画】
M2「伝書鳩」
作詞・作曲/甲本ヒロト
全力でエモい。オレの穏やかな平常な感情を殺しにきてる。
エモさ炸裂!感情爆発‼︎ ヤラレます。
アルバム聴きながら歩いてる道とかで、、
オレのテンションが暴走するぅぅぅ‼︎
歌詞では「アーモンドチョコレート」を連発していて、このテンションのままコンビニに行こうか迷い始める謎の40代男性なオレに恐れるものは何もない。
こんなにもエモいアーモンドチョコレートを食べたことがないし、あんまり売ってない。曲の熱気がチョコレートもドロドロ溶かす。
間奏でヒロトのハーモニカに絡むマーシーのGS風な音を感じるギターに、胸を締め付けるような切なさを超えた深い感動が聴こえます。感慨深さと言った方がいいのかもしれないけど、このエモさは何なんだ。
歌詞の内容の切なさをアレンジのエモさがひっくり返してる。胸の真ん中を狙ってくるマシンガンのような演奏。
“高田馬場の 売店で買った アーモンドチョコレート”
曲のアレンジと4人の演奏が、こいつをものすごくエモいアーモンドチョコレートにするんです。記憶に残る味がする。
“国鉄のマーク 赤くさびていく 伝書鳩は飛んで行く”
あれ⁈これアーモンドチョコレートじゃなくて伝書鳩の歌だったのか、、、
だがオレは、歩きながらエモいアーモンドチョコレートを食べる妙にテンション高くて怪しい40代男性にまでパワーアップが完了してる。
M3「あったかい」
作詞・作曲/真島昌利
イントロなし。すぐ始まります。
歌心があったかい。分かりやすい演奏もあったかい。クロマニヨンズってあったかい。
元気でやさしくてあったかくて、聴くと今も未来も希望に満ちてくロッケンロー‼︎
最高に幸せそうな生き方が歌われていて興味を惹かれます。
あったかくて、ルールもなくて、ちょっと凹んだメンタルは確実に救われます。聴くだけで健康になりそうなあったかソング。
あったかくて何も弾き飛ばさない。
ラストにみんなで「わ〜‼︎‼︎」と叫んでる中に一足遅れたようなヤツがいる。
“もっとあたたかくなって そこら中にバナナとか パパイヤがなればいい それ食べて暮らしゃいい 働かなくていい 昼寝しよう いい気持ち”
最高です。当たり前とかすっかりくつがえします。これ以上なく幸せで健康的です。耳にスッと入ってきて心にじわーっと広がる感じがあったかい。
“もう凍えない もうつらくない もう凍えない もうつらくない あったかい あったかい あったかいーな”
サビの絶大な包容感は弱った体調にも回復の兆しがバッチリ見えてきます。
働きたくない時に聴けば、今日は休もうと自分の本音に素直になれます。理由をつけた正当化ではなく、説明不要の肯定的な感じ。いつだって無理はよくない、無理しない。
ラストの「ホット!ホッター‼︎ ホッテスト‼︎‼︎ わ〜‼︎‼︎」で人並みを目指さないあったかい人生を駆け抜けてしまいそう。
まだ3曲聴いただけなのにすっかり熱くなっちゃってるな。
M4「底なしブルー」
作詞・作曲/甲本ヒロト
強烈なインパクトが畳み掛ける。
まだまだ続く、ボーッとできない眠れない。
放心状態を許さない。
オレまでアウトローな気分になってしまう、ひねくれ者の叫び声が聴こえてきます。
猛毒で底なしで後悔してる暇なんかないロッケンロー‼︎ヒロトのハーモニカの猛毒性に目が覚める。日々の安定なんか求めたオレの心に猛毒が流れ込む。
古いブルースの破天荒な雰囲気が頭の中を支配しています。
実在感ありすぎる迫力の音。
演奏がカッコいいな。言いすぎてカッコいいの定義が何なのか分からないほどカッコいいを連発したくなります。
ところでカッコいいって何なのさ?よく分からないけど、とにかくカッコいいんだよ。
“オー サニー ボーイ 猛毒をラッパ飲み オー サニー ボーイ ハーモニカ”
聴けば猛毒がまわって、小さいことに悩んだ自分を情けねえと笑い飛ばしてしまえます。
M5「キャデラック」
作詞・作曲/甲本ヒロト
この曲でリズムが変わって、イントロからしてまた何か楽しませてくれる予感がします。
その速くはないテンポに尋常じゃないことをやろうとしてる雰囲気が漂います。
リズムが心地よくて自然と身体がノッていると、独特な感性で誰も考えなかったことを歌うので一般的な思考など一瞬にして遥か彼方へブッ飛ばされます。
空を飛べるキャデラックに魅了されます。それは象も乗れるという夢の詰まった車です。
ベースが語るコビーのソロが印象的です。そいつはちょっと熱くなってしまった様子で、ものすごく何かを主張している。
歌詞とか演奏とか全部、やっぱりなんかブッ飛んでてヤバいヤツらだと確信する曲です。
“キャデラック どんな車なんだろう それは それは 知らない おおキャデラック おおキャデラック”
1番は曲のゆったりしたテンポにのせて、どんな車なのかという疑問を聴いてるこっちにも期待させまくっといて、知らないと胸を張って言い放つ潔さに思わず笑ってしまった。
予想が出来ない意外性。考え付かない独自性。気になるのは(車の)操作性。
割と淡々と歌うからオレの心もブッ飛んだ。
M6「多摩川ビール」
作詞・作曲/真島昌利
アコギが鳴り響いた瞬間に察します。
オレはこの曲にヤラレる。
パァーッと胸が明るく弾けるアコギ調、ギュッと心を掴むメロディにメロメロです。柔らかくて優しくて、特別な輝きが胸に大きく広がっていくのを余裕で感じられます。
アルバムの中の癒されポイント。いい感じの布団のような柔らかさ。圧倒的な心地よさ。
出だしの韻踏みまくりな歌詞が気持ちいいです。
コーラスアレンジが曲の心地よさを永遠に引き立てます。マーシーの歌心が耳にも心にも響き渡る。絡んでくるヒロトのハーモニカが柔らかくて心に沁み入る優しさの音がする。
サビで「知らねー 知らねー」と歌うのが人間らしいリアルな感情でかなり好きです。
“多摩川ビール 今ここにいる 明日どこにいる 知らねー 知らねー”
明日のことは明日決めよう、今は目一杯今日を楽しもうと心がはっきり反応します。とは言え、強い決心とか硬い決断じゃなくて、もっとやんわりした自然なカンジ。そこ大事。
聴いている最中から、分からない事も明日のことも知らねーと今を楽しんでしまえる曲。
あと、なんか知らないけど川に落っこちてみたくなるという好奇心が湧いてくる。

M7「ひらきっぱなし」
作詞・作曲/真島昌利
初めから全開なのはこの曲です。いきなり突撃してきてる。真っ直ぐ突撃してきてる。
ギターとベースを撃ちまくるイントロ。
ソリッドが鋭く睨みつけている8ビートで勢いのあるパンク。熱さ全開で、流れる涙も燃え尽きる。
転調するのがすごくいい。そこでまた心を掴まれます。
歌は「全開」が強調されていて、自分の中でヤバそうなヤツが疼き始めて制御不能になってくる。
寝てる時以外は全開な人。全開とはこういうことなんだよなと全開ボタンを新しく増設したい気分になってしまうのさ。すげえエネルギッシュなこの曲に感化された今日のオレは、待つこともない全開で存在したい。
ラストに1回だけある胸熱なメロディに感情移入してしまう。
“はじめから 全開で 行けるとこまで はじめから 全開で 待つ事もなし はじめから 全開で クツがぬげても はじめから 全開で 止まる気もなし”
これ聴いたらもう閉じてるわけにもいかないです。常識ある大人な空気に自分を殺してる場合でもなくなってくる。
“何事もただ いきなりだから 目がさめたらもう ひらきっぱなし”
うわっ!目がさめる。自分の感性全開で行こう。まだ目がさめない人など放っておこう。オレは火の玉ベイベーでやけどしていこう。
アルバムを聴き始めてから、心のドアも感情のシャッターもテンションの監視システムもひらきっぱなし。
『Oi! Um bobo』にはヤラレっぱなし。
強烈すぎて記憶力まで天才級に働き始める大事件。今日のオレはとても頭がいい。
M8「7月4日の横田基地」
作詞・作曲/真島昌利
アルバムの中では一番長い3:47です。でも4分もないからせっかちな筆者でも長いとは感じません。それどころか曲の展開に心を奪われているので、もっと聴かせてくれと思っています。
パワフルなミドルテンポ。
久しぶりにエレキギターというワードが登場したりして、聴き取りやすいそのテンポに浸っていたらこの曲には熱い仕掛けがあった。
ラストは急に超高速になるアレンジで、1度聴いたら忘れられないインパクトが激アツです。
楽しいコーラスに耳と意識が傾いてしまう。
“ミス・エレキギター ミス・ピンナップ ミス・キム・ノヴァク ベティ・クレイブル マミー・ヴァン・ドーレン マリリン・モンロー”
いろんな名前を高速テンポで歌うラストは刺激的です。歌心も溢れててなんか感動する。速いって胸熱だなぁ。
ラストのテンポアップは何度聴いても衝撃です。テクニックとかじゃなくて魂のプロフェッショナルってすごいですね。
M9「ボンジュール ロマンマン」
作詞・作曲/甲本ヒロト
おフランスの情緒というよりもロマンが満ちてる叙情性。
元気なメロディに心が躍ります。そのあと転調して感情にブッ刺さります。誰にでも必ずある生きようとする気持ちを強く感じる1曲です。
ヒロトの歌詞の一言のチョイスがめちゃくちゃ刺さったりします。
歪んだギターのとんがった音。カツジのドラムの音が結構張り出してて刺激的です。間奏は情緒あるアコギの音でなんかやさしい気持ちになります。
“生きようとする 僕の心が 『つれてって』 ロマンマン ロマンマン ボンジュール”
ラストで飛び出すこの歌詞が急に僕の心を強くした。そこだけボリュームが上がったかのように、デカく心の中に入ってきました。
生命力に満ちている。
今日も生きようとしてる。
ついさっきロマンマンになったオレはやっぱりちょっとおフランスに行ってきたい。
「ボンジュール ロマンマン。」
M10「いきもののかん」
作詞・作曲/真島昌利
イントロで聴こえてくる音から既に私好み。たまらないこの感じ。好きすぎる気持ちが爆発しそう。このイントロが好きすぎる人とは15分は語り尽くせる寡黙な男。
今日も生きていることを証明してしまう、生きてる勘が冴えてくるロッケンロー‼︎
生きているんだと自分の存在を輝かせてしまえるポジティブなパワーがあります。
ギターは歪んでいなくてベースやドラムの低音が迫力の音で突っ込んできます。
サビは掛け合いのコーラスが最高です。
聴いているとマーシーが踊っているのが見えてくる。
“いきもののかんなのだ いきているオレなのだ めんどくせえ事ばかり いきているオレ今日も 信じられるのは いきもののかんだ あー”
朝この曲を聴いてから1日を始めれば、迷うことのない日になります。決めるのはかんなのだ。今日も生きてるし直感でいくぞ。
なに?勘に頼ると失敗する?
ん?それは勘じゃなくて迷いだろ。
M11「我が心のアナーキー」
作詞・作曲/甲本ヒロト
タイトルだけで心を持っていかれた厨二病。
力強さにメラメラと闘志が湧き上がってくるようなAメロで燃えるのに、それだけでは終わらない。
ジーンと来るほど胸が熱くなるサビのメロディに惹かれます。思いが強くて、魂が熱いサビのメロディは感動しちゃって涙が落っこちそう。
ラストのテンポアップで心の中のアナーキーが隠しきれなくなってしまう。丸出しだ。
アナーキーがすごいテンションでオレに直撃してくる。これ大切にしたい心の中のヤツ。
クロマニヨンズってコーラスが楽しいです。フェイドアウトする最後の最後まで聴き入ってしまいます。
“愛のアナーキー 夢のアナーキー 愛のアナーキー 心のアナーキー”
始まりから終わりまでこんだけアナーキーを連発されて、火がつくほどに盛り上げられて黙っていられるヤツなどいない。
ラストのテンポアップは夏は暑いしテンションも熱いのになぜか鳥肌が立つ。
M12「南南西に進路をとれ」
作詞・作曲/甲本ヒロト
積乱雲と音楽隊がやって来て、つい入隊してしまうロックのマーチ。
全員で歌う合唱スタイル。
これを散歩中とかに聴くと曲に合わせてビシッビシッと姿勢良く、入隊した気持ちになって行進してしまうので注意が必要です。
ドカドカ楽しい四拍子。
幾千の敵も蹴散らして進むエネルギー。
“南南西 積乱雲が 発達中 大きいぞ 南南西 積乱雲が 発達中 大きいぞ”
サビではバスドラというか大太鼓の音が低く響き渡ってて積乱雲がここにいるみたい。
“ハッ‼︎ ハッ‼︎ ハッスルする‼︎”
これ歌われれたらごり押しで行くしかないですね。それが行けちゃうから大丈夫。
この曲を演奏してるクロマニヨンズも、つい入隊しちゃったオレも堂々としてるな。
オレたちは行く手に幾千の敵もなぎ倒した。
また行進しちゃった。
“ハッ‼︎ ハッ‼︎ ハッスルする‼︎” ドンッ!
と、一緒にハッスルしたところで行進はおしまいです。いや、アルバムがおしまいです。
もう一周してくる。
余韻に浸る暇もなし。
溢れる個性が印象的な曲しか入ってなくて、非常に中毒性の高いクロマニヨンズの5枚目のアルバムでした。
筋肉とか血管とか髪の毛とかまで全部が刺激を受けている感じがします。
収録された全12曲は想像以上に強く深く記憶に残ります。『Oi! Um bobo』に、そしてクロマニヨンズに、記憶に残る人と消え行く人の違いを実感してしまいました。
やさしいよ。存在が大きいよ。生きる気力になってるよ。鳴り止んだことがないんだよ。
いつまでもこんなにも心の中で強い輝きを放っているんだな。自分の心が選んだんだな。
我が心のクロマニヨン。
初回限定盤の特典ディスク
シングル「オートバイと皮ジャンパーとカレー」の初回限定盤は2枚組で特典ディスクにペプシネックスCMソングだった、ラモーンズのカバー「BLITZKRIEG BOP(電撃バップ)」の音源が収録されていました。
アルバム『Oi! Um bobo』の初回限定盤には「ここでしか見られない!アルバム収録曲スタジオライブ3曲入り!」のDVDが付いていました。
DVD収録曲
・オートバイと皮ジャンパーとカレー
・底なしブルー
・ボンジュール ロマンマン
【余談 雑談 筆者談】
幸せとは何なのかを、悪意ある顔に付いてる温度のない目で勝手に語り出すじいさんとかばあさんとかがよくいます。
それはオレが感じることであって、人それぞれ全然違います。一般化はできないんだ。
その人たちは人それぞれ全然違わない。みんな同じ。人間はフィクションだとでも思っているのかね?それは心が凍る冷たさだね。
誰も実現したことがないただの理想論を押し付けてくる、果てしなく無責任で、凍りつくほどあったかくない老で害な人たちの前で「あったかい」を大声で歌ってやりたいぜ。
オレは音痴だがな。
「あったかいぃぃいなぁぁぁ」
ざまあみろぉぉぉ‼︎‼︎
忠実なのは、我が心のアナーキー。
また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。
ありがとうございました。
それではまた。
※クロマニヨンズはサブスクがありません
ウンボボは楽しいアルバムですね。のんびりした曲が続くかと思ったら、シングルでもいいぐらい激アツな「底なしブルー」「ひらきっぱなし」が収録されてる、飽きさせない印象があります。けど、まさか次作がこの満足度を超えてくるとは思いませんでした(個人的感想ですが)
次回のレビューも楽しみにしてます
こんにちはUMEです。
いつもありがとうございます!
5枚目『Oi! Um bobo』の突き抜けたカッコ良さと、聴いた後の満足感は最高です。
一曲一曲が名曲として私の心に存在しています。
一発で記憶に残る、我が心のクロマニヨン。
次作はまたヤバいやつです‼︎
もう一人同じ感想を持った者がここにおります。
最近はどうにも「イノチノマーチ」ばっかり聴いてますけどねw
また読んで頂けるとすごく嬉しいです。