ザ・クロマニヨンズ

【ザ・クロマニヨンズ/ツアー 2013 イエティ 対 クロマニヨン 心に激薬!実況録音盤出撃‼︎】

投稿日:2023年1月27日 更新日:

こんにちはUMEです。

『ツアー 2013 イエティ 対 クロマニヨン』は2013年リリースのクロマニヨンズのライブアルバムです。

オリジナルアルバムではありません。

クロマニヨンズにはファンクラブがありません。(オフィシャルサイトはあります)

だからライブのチケットが優先的に取れる立場がある訳でもないし、他のミュージシャンではありがちなファンクラブでしか買えない作品がある訳でもない。

最近好きになった人も、前からずっと好きな人も対等でいられるスタイルはなんか好きです。

曲を知らなくても今覚えて、良かったら聴いてみてというスタンスがもっと好きです。

The Cro-Magnons/YETI vs CROMAGNON TOUR 2013(2013)

『YETI vs CROMAGNON TOUR 2013』は7枚目のオリジナルアルバム『YETI vs CROMAGNON』から11ヶ月後の12月25日に発売されたクロマニヨンズ初のライブアルバムです。

という訳で、2013年はアルバムが2つも出たので聴き応えたっぷりでした。それで満足していたら次の2014年はもっとたくさん出たので、たったの2年で急にレコードが増えました。大満足。

熱狂のライブアルバムをクリスマスに発売するとかどう考えてもいかしてます。

でもなぜだか分からないけど、サンタさんはプレゼントしてくれなかったので自分で買いました。

寒すぎる冬に熱すぎるライブ盤は最高です。

世の中に存在するライブ盤にはイントロがなかなか始まらなかったり、長すぎる間奏を普通の曲の3曲分ぐらいやってたりする理解不能なやつがあります。

本作は決してそんな風に裏切らない。むしろライブバージョンでテンポも上がってて、オリジナルより短いとか余裕であります。

余計な装飾はしない潔さ、その瞬間の燃えあがる情熱、会場の激アツな熱気が伝わる空気感、その場にいる全員の魂がバッチリと録音された、求めていたライブアルバムです。

『ツアー 2013 イエティ 対 クロマニヨン』収録曲

01.Opening(イエティ 対 クロマニヨン 愛のテーマ)
02.突撃ロック
03.黄金時代
04.人間マッハ
05.涙の俺1号
06.チェリーとラバーソール
07.欲望ジャック
08.ゴー ゲバ ゴー
09.他には何も
10.団地の子供
11.ホッテンダー
12.恋に落ちたら
13.とがってる
14.日本の夏ロックンロール
15.炎
16.ヘッドバンガー
17.グリセリン・クイーン
18.底なしブルー
19.鉄カブト
20.エイトビート
21.紙飛行機
22.燃えあがる情熱
23.南から来たジョニー
24.雷雨決行
25.ナンバーワン野郎!

全部で25曲も入ってるサービス精神旺盛盤。挙げ句の果てには「カッコいい‼︎24ページ写真集付き」の太っ腹な豪華仕様。

写真集はライブでの今この瞬間が激写された、テンション高いオールカラーなエモいやつ。全部の写真がロック以外のイメージが出来ないほどに本物の“炸裂中”が写ってます。目にもロックな24ページ。

7枚目のオリジナルアルバム『YETI vs CROMAGNON』が出た時点でのベストな選曲だと感激しました。前のアルバムからもやってほしい曲がたくさん入ってるし、私の好きなエモいやつもライブバージョンで聴けるなんて、とてもいいライブアルバムだ。

『YETI vs CROMAGNON 』収録曲は全部やってます。クロマニヨンズ恒例になったニューアルバム全部やり。それを全部ライブアルバムに収録するとかブッ飛んでます。だから『YETI vs CROMAGNON 』のライブバージョンとして聴けてしまうのも興味深いです。

シングル曲は7曲収録されています。

12枚目のシングル「炎」のカップリング曲だった「とがってる」が収録されているのが、私は好印象でした。シングルのカップリング曲は他には入ってません。

ライブという誤魔化しもやり直しも効かない状況で、熱狂のロッケンロー‼︎をブチかます4人。楽しんでるな。会場全部が楽しんでるな。この中にふてくされてる人は一人もいないのがアルバムから聴こえる音でわかる。

その瞬間の熱狂が、今度は自分のものになるライブ盤。

部屋で一人で激情するもよし。みんなで聴けば一瞬で部屋が熱狂のライブ会場に、、、というようなことを私はやったことがないので保証は出来ませんが、なりそうです。

何にしてもこれを聴きながら急に機嫌が悪くなったり、絶望的に落ち込んだりする人はいないと思います。人のことは知らないので言い切れませんが、おいらは部屋で一人で熱狂的な気分です。

聴けば余裕で心に、生きるための激薬がブッ込まれます。今日を生きれます。明日も生きようと思えます。昨日も生きて良かったと思えてきます。あさってベイビイ何もかもが良さそうです。

全25曲79分で、オリジナルアルバム2枚分ぐらいのボリュームです。すごいです。

CDの収録可能時間ギリギリまで実況録音のロッケンロー‼︎が、クロマニヨンズの魂の溢れる音で入ってるじゃないか。また大満足。

これがちょっと興味持ったばかりの他のバンドのベストアルバムだったりすると、そんなに長く入れなくていい!もっと代表曲を厳選してくれ!と思ってしまう。買わないけど。

相当好きな音楽じゃない限り80分はキツい。

本作はmonoじゃなくてstereoです。

そのため臨場感バリバリで楽しめるっす。実況録音だから臨場感あるのは当たり前なんだけど、そんな当たり前とか置いてけぼりでクロマニヨンズはぶっちぎりっす。オーッス!

アルバム発売当時アナログ盤も同時発売されました。オリジナルアルバムのアナログ盤でいつも採用されてる「60年代E式フリップバック」とは違うけど、見開き2枚組ジャケット。180g重量盤の2枚組。手に持つとかなりズッシリしています。

レコードもCDと同じstereoです。

アナログ盤にも「カッコいい‼︎24ページ写真集付き」が付属されていて、そのサイズはCD版の4倍はあるド迫力なやつで、本気な写真集っぷりに感極まります。内容は同じ。

その贅沢仕様が税抜4000円。オレにも手が届くぜ!すごいぜクロマニヨンズ‼︎

このライブアルバムには歌詞カードは付いてません。でもそれ当然でした。

歌詞カード読みながらライブ炸裂中な人とかあんまりいません。オレは見たことないけど、いつか出会うかな?別に自由だからいいけど、歌詞カードじゃなくて、隣の人でもなくて、クロマニヨンズを見た方がいい。

どの曲もライブでやると本当の姿を現すと強く感じられます。純度100%!

※音楽的な知識とかはないので、そういう解説はできません。ただのライブ熱狂中です。

M1「Opening(イエティ 対 クロマニヨン 愛のテーマ)

アナウンス「ザ・クロマニヨンズです!」

作者は明記されていませんが、ライブのオープニング用に作ったと思われる愛のテーマで「イエティー!クロマニヨーン!」という声と、ドンドコな太鼓と、鳥の鳴き声も聞こえてきてクロマニヨンズが登場する演出になってます。

曲とは言わないのかもしれないけど、その奇妙な世界観に絶対今からヤバいヤツ出てくる雰囲気が漂います。

熱狂が始まる瞬間。

すでに興奮した人たちの熱気がビシバシ伝わります。クロマニヨンズのメンバーが登場してきたのが、観客のテンションですぐ分かる名場面。

M2「突撃ロック」

作詞・作曲/甲本ヒロト

ヒロト「オーライ!ロッケンロー‼︎」

観客の興奮した声が余裕で聞こえてくる。ライブで誰もが声を上げていた“いい時代”だったかもしれません。

マスクもいらない熱狂時代。

このライブ盤に自分の声が収録されてる人もいるかもしれません。そりゃいますよね。当たり前だった。

今後こういう熱狂の瞬間の声が入ったライブアルバムとか発表できるんだろうか?興奮のままに叫びまくってもいい時代は日本に戻ってくるんだろうか?いや違う、新しくやって来るのだろうか。

隠しきれないオレの熱狂は、拍手だけでは表現できない。

一発目の演奏はオリジナルアルバムの1曲目と同じ「突撃ロック」のド派手なテンションのライブバージョン。途中で炸裂するマーシーのギターのメロディが生な音になってるから強烈です。

いきなり“永遠です”と連発する実況の歌に熱くなった感情は黙っていられない。

“勉強よりも いま 大切なもの”が心の中心に響いてる。突撃してくるクロマニヨンズ。

普段はシャコタンよりも低いオレのテンションが、あと50曲ぐらい聴かせてくれ!という盛り上がりを見せる。

熱気も聴こえる高音質盤。

M3「黄金時代」

作詞・作曲/真島昌利

真ん中にヒロト、右にマーシー、左にコビー、その後ろにドッシリとカツジ。ライブでステレオ録音だから立体的に聴こえます。

オリジナルアルバムよりもギターが強烈な音で聴こえてくる。プロってやっぱりすごいんだな。マーシーが熱狂してるんだな。

“どうしても どうしても 突きぬけちゃうぜ まぶしいぜ”

ライブ盤を聴いたらこの歌詞がやたらと心に入ってきた。いきなりくる、いきなり100。オリジナルより激しく刺さる。そんなこともあるので7枚目のアルバム『YETI vs CROMAGNON』はこのライブ盤を聴いて完成なのかもしれない。

そんなこと、、、あるよ。あるね!あるさ‼︎

ここは黄金時代、まさに絶頂です。

M4「人間マッハ」

作詞・作曲/甲本ヒロト

マッハなこの曲がライブバージョンになってオリジナルの1.25倍ぐらいのマッハになって速い。

クロマニヨンズのテンションがすでにめちゃくちゃ高い。観客もテンションも高くて、人間マッハなヤング勢揃いという感じ。

“イライラしてる この感じ” が、熱狂してるこの感じに変身を遂げた。

日常のイライラなんて2曲目ぐらいで、どっかに置き去りにされている。

ラストに煽ってるのが異常に興奮します。

もうなんとなくCD聴いてるだけの心の平常を逸脱していない感情なんか忘れてる。

ギンギンバリバリのノリノリのライブ熱狂中に、平常心は戻せない。それは難易度高い。

M5「涙の俺1号」

作詞・作曲/甲本ヒロト

全員のパワーが新しくプラスされた俺1号が出動してるハイエナジー!

マーシーとコビーのコーラスもハッキリ鳴り響く。マーシーの歌声から察するに、ヒロトが書いたこの歌詞、マーシーが好きそうな気がします。

そこでたくさんの人が夢を乗せて飛んでる。

これはレコードかCDだから音しかないんだけど、頭の中には全曲映像がある。マーシーの腕と、ギターを弾くリズム。弾いた後に手を胸の辺りまで上げた姿が見える。

なんて楽しいアルバムなんだ。もしかしたらオレのだけDVDなのかもしれない。

すっかりロックの魔法にかけられてる。

オリジナルでは“俺1号”と歌うコーラスが若干聴き取りにくかったけど、バッチリ聴こえて問題に正解したような気分になった。

M6「チェリーとラバーソール」

作詞・作曲/甲本ヒロト

ヒロトの短いけど熱くなった感情まで聴こえるMCからの、演奏への入り方にすごく感動してしまった。なにこの胸熱な瞬間⁉︎

それだけじゃない!イントロが始まった直後の、観客の「うおーー‼︎」と叫ぶ興奮に鳥肌が立ちます。オレの心の叫びと同じだった。

このライブ盤聴いてると、ついオレも参加してしまってる。どうなってるんだ⁉︎

ライブバージョンのギターソロがヤバすぎる。エモすぎる。ヒロトが「マーシー‼︎」と魂を預けたあとに感情的に歌い出したギター、その音に観客の熱狂が同じ魂で乗っかる激情な瞬間。部屋では感動の涙が流れる瞬間。この会場にもそんな感性の人がいたかもしれない。ライブ中に他人のことを見たことがないから分からないけど。

楽しいのに涙が流れるロックの感動。

誰もが興奮していてエモすぎる。

M7「欲望ジャック」

作詞・作曲/甲本ヒロト

ここから3曲は6枚目のアルバム『 ACE ROCKER』の曲に突入します。

シングル曲じゃない前のアルバムからもやってくれるの胸熱です。

ギターリフのカッコよさが際立つ興奮の瞬間。欲望が強烈な破壊力で迫ってくる。

ロッケンロー‼︎って一緒に叫んでキマりたい。

ヒロトに代わって会場の“ロッケンロー‼︎”は鳥肌が立ちます。キマってる。そこで全力で叫んだ中の何人の人がイッてしまったかと思うほどの気持ち良さ。快楽が存在してる。

「欲望ジャック」ライブバージョンのハイライトになってた。

M8「ゴー ゲバ ゴー」

作詞・作曲/甲本ヒロト

聴きたかったんだぜーー‼︎

ババアとかジジイの歌ライブバージョン。

コーラスのテンションがオリジナルの倍ぐらい高いことに気分が高揚します。

コーラスの「ゴー ゲバ ゴー‼︎」がパワーありすぎて、散歩中の歩道でも無口で歩いてる訳にはいかなくなってくる。

このゲバゲバな気持ちどうすればいい?

とは言え、そこら辺の知らないジジイにいきなり怒鳴る訳にもいかない。

思考停止でテレビを信じてるジジイとババアがつけ入る隙はなくなったライブバージョン。

最近よくイラつく人は、イライラしたままクロマニヨンズを聴くといいです。別に何も解決しないけど、そのイラつきがなんだかよく分からない楽しい気持ちには変わります。

マーシーが使ってるギターとかアンプとかエフェクターとかの機材ってすごいクロマニヨンズのロッケンロー‼︎に合う音が鳴るんだな。

M9「他には何も」

作詞・作曲/真島昌利

この歌こんなに心に響くメロディだったんだな。オリジナルアルバムの時は1曲目だったから、開始直後の興奮というか初期衝動で感じるのを忘れていたメロディ。

新しい発見まであるお得盤。

ライブだと特にギターの音が強烈で、どうしてもそっちに意識が向いてしまう。

ギターソロ中に「オイ!オイ!」と叫ぶ声が、やっぱりクロマニヨンズをそういう音楽として聴いているんだなと嬉しくなりました。

その演奏に素直に興奮する人たちがやたらとカッコいい。

全員揃ってクロマニヨンズな感じがする。

なんでこんなに演奏が誠実なんだ。どっかで急にひん曲がらない。真っ直ぐすぎて刺さらない訳がない。オレにも出来そうな気がしてしまうほどに、シンプルでストレートだ。大好きなロッケンロー‼︎はクロマニヨンズだ。

M10「団地の子供」

作詞・作曲/真島昌利

ここでゆったりめなテンポの曲に会場のテンションも少しだけ落ち着いた様子。やたらと飛び跳ねたりするヤツは減った模様。オレもその雰囲気の中にいたい。この演奏に浸りたい。

ライブ録音で音が近くてよりジーンと来る。

今クロマニヨンズと観客の人たち全員ここに来てて、その中にオレは存在してる。

その現場に感動してる。

あれ⁉︎やっぱり参加しちゃってる気がする。むしろオレの耳がライブ会場なのかも。

疲れ切った現実がどこかに飛んでいってしまう。交代して“宇宙の果てから飛んできたという”今ここマインドフルネスが発動して脳が活性化される。ただそのままを観てるし、なんの評価も下してない。何これ最高じゃん。

M11「ホッテンダー」

作詞・作曲/真島昌利

最初のヒロトの「ホッテンダー!」がオリジナル盤で聴いたことあるやつよりもテンション高くて、もっともっと激しく熱くなってて「ホッテンダーーー‼︎‼︎‼︎」ぐらいにパワーアップしてる。

私の再生環境の問題かもしれないけど、最初のヒロトの“ホッテンダーー‼︎”がパワフルすぎて、左側の音がビリビリしちゃってる。

炸裂しちゃったんだね。

“顔はおなじ方を むいていたんだけど 違うものをみてた 汗にまみれて”

今回に限っては同じものを見てたっぽい。

クロマニヨンズってライブでやってもスタジオ録音と大して変わらないのがすごい。むしろその瞬間の勢いとか、爆走するテンションが追加されてもっと上手い。

他のミュージシャンのライブアルバムを聞いた時に「スカスカになってるじゃん⁈」とか、オレにとっては楽しくない方向にアレンジ変えて「それ全然違う曲になってるじゃん」「え???」という事が起きました。

クロマニヨンズの場合は熱狂になってます。

M12「恋に落ちたら」

作詞・作曲/真島昌利

ドラマチックなこの曲のライブバージョンが聴けるとは!オレの恋心が感激してる。

イントロが始まった途端の盛り上がりっぷりが最高です。部屋でも同じことが起こります。マーシーが弾いたギターの1音か2音だけですぐに何の曲か分かる人たち好き。尋常じゃない盛り上がり方に共感しまくり。

すごいのはクロマニヨンズだけじゃなくて、そこにいるクロマニヨンズのロッケンロー‼︎に見事に熱狂しちゃってる人たちも。

周りに合わせなきゃっていう嫌な雰囲気がまったくない。最低限のモラルと同じレベルで、どう楽しむのかをごく自然と感じてるし気付いてる。

打ち合わせとかしてる訳ないのに同じ瞬間がそこにあるってすごい。

M13「とがってる」

作詞・作曲/真島昌利

なんか知らないけど満面の笑みがこぼれる。とがってとがってすげえカッコいい。

2分くらいですげえ短い。

ギターソロもすげえ短い。

クロマニヨンズの余計なことはやらない潔さが尚更ぶっちぎってるライブバージョン。

ヒロトの曲紹介の仕方とか、熱い演奏とか、ライブバージョンはもっととがってる。

炸裂するハーモニカがオレの気持ちを猛烈にとがらせる。無敵な感じがしてきて恐れるものが何もない。

あっという間に終わるけど、聴き逃せないとがりっぷりが刺さります。

M14「日本の夏ロックンロール」

作詞・作曲/真島昌利

イントロから「オイ!オイ!」叫ぶテンションで、飛び跳ねる足が床についてる暇なんてなさそうな信じられない盛り上がり。

“風鈴ちりんと ロッケンロー‼︎” この歌詞すげえ音がいい。

ライブだと風鈴どころかデッカい鐘まで鳴らしてる。こういうシンプルなアレンジほど分かりやすくてライブで燃えるんだろう。

盛り上がってる音が聴こえてくると、やっぱりCDでもレコードでも燃えます。

相当盛り上がってんな、これ!

生きてる人間がたくさんいる。

興奮を抑えきれない人たちの激情で会場が揺れてる感じがするな。

M15「炎」

作詞・作曲/甲本ヒロト

前の曲から無理やり繋いだ感があるような、ないような。気のせいかもしんない。

よりシンプルになった「炎」がアンプフル10で心に直撃してくる。重大な絆を誕生させている。カッコいい音だ。

「炎」ってこんなにぶっちぎりでパンクな音だったんだな。

炎のように燃える高カロリーなパンク質。

本物の絆を歌う歌詞が一層心に沁みてくる。

この熱いライブバージョンで確信する。やっぱりだ。やっぱりこの歌が刺さらない世の中の害でしかないハラスメントなきぇんたま野郎は、墓の中より孤独なところに置いてけぼりでさようなら。当然ながら熱狂のロッケンロー‼︎には呼ばれていません。残念でした。

ロッケンロー‼︎がなぜオレを呼んだ。

M16「ヘッドバンガー」

作詞・作曲/甲本ヒロト

こんなにも熱気が耳に聴こえるライブ盤は他にない。

会場全部が頭を振っているんだろう。そんな音が鳴っちゃってる。

散歩中のオレは心の中では誰よりも激しくブンブン頭を振っている。イメージの中なのにもうすぐ道端に倒れそうだ。

汗と熱気とブンブンブンブンで、むさ苦しいほどオイ!オイ!オイ!な光景を見てる。

これ本当に曖昧な日本語を使いこなすお疲れ様な日本なのか⁈曖昧さなんてどこにもない。ハッキリとした熱狂があるだけ。

決断する時にすごく重要な歌詞を歌ってる曲だけど、この場の人たちは興奮が最高潮に達していて頭の中で歌詞を聴くよりも、胸の奥で熱狂にノっているのかも。いいね!

M17「グリセリン・クイーン」

作詞・作曲/真島昌利

ここに来て急にギターの音がとてつもなく変わるスリリングさがたまらない。

歪ませていないギターの音色。ライブでもやっぱり正直者の音がする。水色のストラトを持ったマーシーがこっちに近づいてくる。

すげえいい音で鳴ってます。

このライブバージョンだと、ギターの音の存在感がすごくてボーカルさえも超えている。ギターが歌ってる。

嘘のない誠実な音で歌ってる。

このライブバージョンを聴いたことによって今までとは違う「グリセリン・クイーン」の良さを知ってしまいました。楽しい体験。

“毎秒が伝説” そこにいる全員がそれを感じてるのをオレがいま感じてる。

M18「底なしブルー」

作詞・作曲/甲本ヒロト

猛毒注意。

カツジの激しいドラム!オリジナルより長めのイントロ。常識な無意識を覆す猛毒なハーモニカが流れ込んでくる。

激しい感情の音がするギターソロは、ありのままの自分を取り戻す特効薬。

ひねくれ者たちのアウトレイジなテンションにすっかり毒されたオレは、他人からのすべてのダメ出しを毒々しく覆(くつがえ)す。

オレは可能を不可能にする男。

納得できないことはやってやれない。

そこで熱狂してる全員のハイテンションが、真実一路なオレを呼んできた。いい気分。

細かい音まで録音されてて、イヤホンで聴きながら歩いていると、そこら辺の人が騒いでいるのかと勘違いしてしまう音がしてる。

M19「鉄カブト」

作詞・作曲/甲本ヒロト

始まった途端にまた会場の温度が上がる、熱狂たちのここにしかないカオスな場所。

めちゃくちゃテンポ速くなっててライブ感ありまくり。

名曲が超名曲になる瞬間が録音されてる。

どいつもこいつもテンション上がりすぎで隣の人にぶつかっちゃったり、気にすんなよっていうやりとりがそこらじゅうで発生してる。

誰もが同じものに熱狂してる。

命はいい、こんなに楽しい記憶だけは守ってくれ鉄カブト。オレもかぶっておこう。

M20「エイトビート」

作詞・作曲/甲本ヒロト

名曲の登場で「オイ!オイ!」盛り上がる。オレは今その場にいないんだけど、たくさんの想いが身体中を駆け巡って感動の涙が流れてる。

この音楽を演奏するのに世界で一番上手い人たち。音が出てるだけじゃなくて情熱まで響かせちゃってる。当たり前かもしれないけどスタジオ録音よりテンションが高い。

そこにいる人たちのいろんなものが新しく吹き込まれて強い生命力が溢れてる。

命の熱狂の中で、生きるのやめようと思ったやつは絶対にいない。

“ただ生きる 生きてやる
呼吸をとめて なるものか”

頑張りたくない時は休もう。言い訳なんかはいりません。

M21「紙飛行機」

作詞・作曲/真島昌利

オリジナルバージョンよりこっちのライブバージョンのが音がいい。ライブのが曲の世界観に合っているのかもしれないし、みんなが炸裂しちゃってて、何かすげえものがプラスされたのかもしれない。

どんだけのテンションでギターを弾いているんだ。こんな音ありか!感動しちゃうよ。

そこにいる人数分のたくさんの楽しい気持ちの紙飛行機が飛んじゃってるね。こんな景色は初めて見たな。ただの妄想なんだけど。

“明日とかわからないし 別にいい”

ってここにいる全員がこの気持ちだったと余裕で理解できる。生きてるね!今だね!

まだわからない明日のことを考えながら、ライブに行ったりレコード聴いたりするのはやめよう。それで不安になってたら意味ない。

M22「燃えあがる情熱」

作詞・作曲/真島昌利

最後の曲とヒロトが紹介してから一瞬にして燃えあがって、マーシーの「オー!イェーッ‼︎」が炸裂するとなんでこんなに感動するんだ⁉︎

ギターソロに入る直前のマーシーの強烈なシャウト‼︎ マーシーのそのテンションにどれだけ生きる気力が湧いてくることか。

どの曲もライブバージョンは猛烈にパワーアップする。最高潮まで燃えあがる。バンドとオーディエンスのテンションの高め合いとか、情熱のぶつかり合いとか、熱狂の一致なんかが関係してる気がします。この曲には特にそれを感じちゃう。何かが燃えてる。

そうだ!「燃えあがる情熱」ってタイトルだった。

実際にはもっと曲数やってるのかもしれないし、ヒロトってすごい。こんなにずっと歌えるのすごい。歌のパワーが減っていかない。

オレには無理だ。その前に絶望的な音痴だからボーカルに採用されないだろ。

最後の盛り上げがすごい音圧‼︎

M23「南から来たジョニー」

作詞・作曲/真島昌利

ここからアンコール突入。

『YETI vs CROMAGNON』最後の1曲。

この日のライブ会場で何個の“新品の自由”を爆誕させたんだろうか。

これはすごい感慨深いです。曲の雰囲気とかギターの音とか、MAXなテンションとは違う会場の空気とか。

このギターの音はライブ会場にいるとしか思えない。

スタジオ録音盤はアコギ強めだったこの曲が、ライブだとエレキだけで曲の世界観を変えることなく再現してるの圧巻です。

オリジナルのスタジオ盤とライブバージョンで一番ギターのアレンジが変わってるのはこの曲です。聴き比べるのすげえ楽しいけど、評論家はつまんない。

“新品の自由は まだ固いけど” ここではすべての人の自由だけが輝きを放ってるのが、聴けば誰にでもわかる。

M24「雷雨決行」

作詞・作曲/甲本ヒロト

ヒロト「もうちょっとやろうなー‼︎」

そっからの5発の弾丸なイントロなんか鳥肌が立つし、訳の分からない涙が溢れそう。

元々シンプルな「雷雨決行」が一切の装飾なし、どストレートで胸に突き刺さる。

オリジナルバージョンでは“嵐に船を出す”と決意してたけど、これは、これは!完全に嵐に船を出した真っ最中が聴こえてる。もちろん何もやり残してない。リアルだ。

ライブってなんでこんなに強烈なんだ⁈

この人たちなんでこんなにカッコいいの⁉︎

歌の音程とか楽器のテクニックでは表現できない、熱くてなんか胸がキュッとなる特別なものがこの人たちから溢れ出てる。

この曲の決意が、人並みな他人に対してじゃなく、自分に誠実でいろと言ってるように聴こえるな。

耳の奥にも奇跡を起こす、ド迫力でそのまんまの生音が聴こえる実況録音盤の本気が炸裂中。

M25「ナンバーワン野郎!」

作詞・作曲/真島昌利

ブッ飛ぶラスト!ラスト!ラスト!

体力残したままでは帰さない。

大声の掛け合い、受け合い、ぶつけ合い。

叫んでるね。飛んでるね。踊り狂ってるね。いいね!熱狂してるね‼︎ 絶好調‼︎‼︎

アルバムの中で一番のハイテンションかもしれない。熱狂の中でこの後の帰る体力とか、明日の事とか、自分の生活の事とかを誰一人なにも考えていない。心配してない、悩んでもいない。クロマニヨンズしか見ていない。

今この瞬間の熱狂のまま、ハイテンションに存在してる人たちの単純さが素敵すぎる。

部屋でも、イヤホンでも、散歩中でもやっぱり熱狂的。この曲にテンション上がりまくる自分の感性でよかった。

自分の中で何も完成できない未感性なんていらん。

“イェー!イェー!”の時に興奮しすぎたのか一人確実に先走ったヤツがなんか好きだ。

始まってからずーっと、最後の最後までクロマニヨンズが炸裂してた。

まったく!このナンバーワン野郎がーーー‼︎

ヒロト「ロッケンローー‼︎‼︎」

マーシー「またね〜」

楽しかった‼︎ そんなにカッコよく終わっちゃうなんてなんかおいらは照れちゃうな。

クロマニヨンズの余熱を感じながらライブ会場の余韻に浸ってる。熱狂のライブだった。

ありがとう、クロマニヨンズ。

また来るよ。

オレは今はにかんだ笑顔と満たされた心で、昨日とは違うオーラを放った男前な立ち姿がキマってる。

入口で買ったグッズの荷物を持って、奇跡のテンションのまま出口へ向かう。

帰ろう、、、、、ここ家だけど。

大満足。

今日もライブ会場のすべてが部屋に来る。

これを割と代表曲の入ったベストアルバムとして聴くのは良くない。

実況録音盤というのは、やっぱりその場の空気と今この瞬間の会場の魂まで録音されているのです。全員の熱狂で溢れかえる熱気を感じずにはいられない。

クロマニヨンズのロッケンロー‼︎だからそこまで記録されている。

いつもの平常心なんか激情する熱狂的なライブ盤として楽しむ方が心が満たされます。

高揚した気持ちが爆発するかもしれません。

マスクしててもオレの熱狂がただごとではないのはクロマニヨンズに伝わってくれ。

ありがとうございました。

また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。

それではまた。


※クロマニヨンズはサブスクがありません

サブスクは便利だし、ちょっと興味を持っただけのアーティストの楽曲も聴きやすいというメリットがあって素晴らしいと思います。定額制でそれ以上のお金もかかりません。

「えっ⁉︎音楽ってお店に買いに行くものなの?」

本気でそう思っている若い人たちがいるのはなんか悲しいです。ディスクで音楽を聴いたことがない中学生が普通にいます。

音楽を持つという楽しさもっと広まれ。

明日は久しぶりにジャケ買いしようかな。

-ザ・クロマニヨンズ
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M☆MUSIC

『2023』

昨年はとてもたくさんの方々に読んで頂き深く感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

個人的には、穏やかな心を脅かす苦悩と戦いながら、世間の謎のルールをなぎ倒しながら進んできました。ホームランは打てなかったけど、楽しいと感じた瞬間はたくさんあったので「I am OK」です。

どうせ1年前より成長してます。

2023年もまたマイペースで焦らず慌てず頑張らずいきますのでよろしくお願いします。

また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。

健康に心穏やかに、ロッケンロー‼︎

M☆MUSIC / UME

【クロマニヨンズNEWS】

【クロマニヨンズNEWS】

2022年12月14日に26枚目のシングル「イノチノマーチ」が発売されます。7inchアナログ盤とCDも出ます。

《stereo》

1. イノチノマーチ 2. さぼりたい

これは楽しみが出来ました‼︎
「さぼりたい」とかこの人たちらしいですね。レコード買おう!と言いつつ多分CDも気付いたら家にあるパターンだな。いつものことだ。許してくれ。

ニューアルバム「MOUNTAIN BANANA」の発売も決定しました。

2023/1/18発売決定!

今回はレコードとCDが出ます。前作の「SIX KICKS ROCK&ROLL」はCDのみの発売だったので楽しみです。

《mono》

<収録曲>
1.ランラン
2.暴走ジェリーロック
3.ズボン
4.カマキリ階段部長
5.でんでんむし
6.一反木綿
7.イノチノマーチ
8.ドラゴン
9.もうすぐだぞ! 野犬!
10.キングコブラ
11.さぼりたい
12.心配停止ブギウギ

曲名だけでクロマニヨンズとすぐわかるこの感じは…ワクワクですね。

40代、人より物が好きです。

私は普段ものすごくテンションが低く、多分シャコタンよりも低いです。
そのためすぐに人を不安にさせてしまいます。

よく怒らせてしまいます。

そんな私ですが、熱狂することもあります。

クロマニヨンズを聴くと、急にテンションが天国よりも高いところまで爆上がりしてしまいます。

申し訳ないけど、これでいいのだ。

“かえられないぜ オレなとこ”なのだ。

非常に都合の悪い男 : 本音に忠実なだけ

好きなもの:レコード・オーディオ・本
嫌いなもの:老害

好きなマンガ : モンモンモン(つの丸)

好きな言葉 : コンプリート
嫌いな言葉 : みんな我慢してるんだから…

最も疑わしい言葉 : 当たり前

頑張らない、努力しない、成長しない。
ね、ダメでしょ?
実はこれこそが最強の成長であって幸せな人生の始め方です。

自由よりも価値のあるものなんてない。

小学生の時にブルーハーツの「青空」に心を鷲掴みにされてから30年以上の音楽好きです。その頃に生まれて初めて買った音楽は「真島昌利/アンダルシアに憧れて」の8cmシングルCDでした。今考えるとそれが多大な影響力を持った『繊細な感性の音楽』との出会いでした。今でも大事にしています。繊細な感性というのは自分の中の邪魔者なんかではなく他にはない活かすべき強みだという真実をそれらの音楽が教えてくれます。

レコードなんか物体としての特別感が最高で、余裕で死なない理由になります。

レコードとかカセットとか、やたらと重くてデカいレコードプレーヤーとかリバースしないカセットデッキとか、A面が終わったらそこまで行ってひっくり返さなきゃいけない唯一無二な輝きを放つノスタルジーに浸っていたい。

古いだけのものは嫌いで、最新型では物足りなくて、感性に刺さるものだけに囲まれていたい。

「最近なんか疲れちゃってる人へ」

気楽な日曜日の昼間なんかにビールでも飲みながら聴いていってください。

【アントン・カラス/ハリー・ライムのテーマ】

【恋の伝説に愛はいらない】

『松坂慶子/愛の水中花』

“これも愛 あれも愛 たぶん愛 きっと愛”

『THE HIGH-LOWS/愛はいらない』

“恋の伝説に愛はいらない”

「恋愛」という言葉がオレは嫌いだ。

オレはどうしても一緒にしたくない。

愛はどこにでもあって誰に対しても向けられるありふれた感情。

恋はひとつしかない心とキラキラな気持ち。

愛さえあれば不倫は出来る。

だけど恋心がなければ恋にはならない。

恋の先にあるのは愛じゃなくて、終わらない恋だ。

愛に成り下がってしまった恋心ほど無情なものはない。

愛の安売りはどこでもやってるけど、恋のバーゲンセールはどこもやってない。もしも、やってると豪語する人がいたとしたら、それは「恋」じゃなくてただの「愛」だ。

求めた愛はどこまで行っても、いつまで経っても満たされない。

心に芽生えた恋はどこへ行っても、どこまで行ってもいつもドキドキしてる。

「愛」など「恋」の劣化版にすらなれない。

【ましまろ/ずっと】

“恋の謎だけは 解けないでほしい ずっと”

【THE HIGH-LOWS/愛はいらない】

“恋の伝説に愛はいらない”

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