こんにちは。
『FIRE AGE』は2008年リリースのクロマニヨンズのサードアルバムです。
人の心に寄り添ったロッケンロー‼︎をブッ放す、生身の人間なクロマニヨンズが大好きです。なんかずーっとバンドやってるし。
心が倦怠感に襲われて生きるのイヤになってしまった時に、クロマニヨンズのロケンロー‼︎はとても有効です。生きるのやめる前には必ず聴くべきです。そして効きます。そういうパワーを持ったバンドです。レアです。いつもありがとうございます。
The Cro-Magnons/FIRE AGE(2008)
FIRE AGE(ファイヤー エイジ)は2枚目のアルバム『CAVE PARTY』から1年後に発売された3枚目のアルバムです。
「FIRE」といっても最近流行りの早期リタイアとかのやつじゃありません。
『FIRE AGE』はリタイアなんてしません。
早期リタイアとかのやつでもなく、違う意味のリタイアはしてる場合じゃないなと気付かせてくれます。クロマニヨンズのアルバム『FIRE AGE』に任せておけば大丈夫。聴くだけで大丈夫。あとは勝手に生きてます。
今作も 私にとっては例の楽しいうれしい事件が起きました。
2枚目のアルバム『CAVE PARTY』に続き『FIRE AGE』もCDはステレオ、レコードはモノラルでリリースされました。そんなことはどうでもいいと思った人がいるかもしれませんが、そんなことではありません。
一つのアルバムで二つの世界が楽しめるとか最高です。楽しいです。満足。
よくエンジニアの人がモノラルのミックスの方が気を使うと言っているのを聞きます。聴き取りやすく左右に振り分けたステレオより、真ん中にしか音がないモノラルは音の配置とかゲインとか色々と調整して、どんな作品に仕上げるか難しいのだろうというのは、知識のない私でもなんとなく分かります。
ステレオとモノラルでは全然違う作品に聴こえます。
ステレオを聴くと立体的ですべての楽器や歌が何をやっているのか聴き分けがスムーズで理解しやすいです。モノラルを聴くと音が強烈な塊として突撃してくるから違った聴こえ方がして、そういうことだったのかと感じることが多々あります。
※マーシーが語っていました。
・モノは音の飛び出し方が、スピーカーより前にある
・ステレオだとスピーカーの後ろで鳴ってる感じだけど、モノだとドーン!と入って突き破る
・モノを聴いていると(バンドの)隣にいるみたい
※ヒロトが語っていました。
・(モノは)バンドが部屋にやってくるよね
分かりやすいです。説明が鋭いし、やっぱりロックの人だと感じました。筆者もこの説明の通りだと感じています。
2人はモノ、UKオリジナルのアナログ盤が好きで、モノは最高だと言ってCDは聴かずアナログばっかり聴いてるそうです。
自分たちが楽しいと感じたモノを作品にして世の中に発表し、筆者のところにまで広めてくれたクロマニヨンズが大好きです。
クロマニヨンズは元々シンプルなロッケンロー‼︎なのに『FIRE AGE』では更に余計なものは削ったみたいで、シンプル・イズ・ベストを本気でやってる印象を受けます。だからステレオだろうとモノラルだろうとすべてが「鮮明」に聴こえます。
『FIRE AGE』収録曲
01.エイトビート
02.ゴーゴーゴー
03.ぼうふら
04.独房暮らし
05.自転車リンリンリン
06.ニャオニャオニャー
07.海はいい
08.スピードとナイフ
09.ナントカドン
10.太陽さん
11.まーだーまーだー
12.化石とミイラ
13.ジェームス・ディーン
14.ドロドロ
今回も14曲入りのスタイルです。次の4枚目のアルバムからは全12曲入りのスタイルが定着していきます。『FIRE AGE』は全14曲49分とクロマニヨンズのアルバムを相対的に見ると割と長めのアルバムです。14曲のうち11曲が3分台です。
作詞・作曲もヒロト、マーシーそれぞれ7曲ずつで聴きやすいです。
刺さるメロディが多くて感情高まりっぱなしです。ブッ飛んだ勢いもあってこのアルバムは強烈に攻めてます。
シングル曲は4枚目のシングル「エイトビート」と5枚目のシングル「スピードとナイフ」が収録されています。アルバムに収録された「エイトビート」はシングルヴァージョンとは異なります。
収録された14曲すべてが感動的なほどに「鮮明」な音で聴こえてきます。
割と音が太いと感じるので迫力満点です。
それは生音と錯覚するほどの音なので、部屋が踊り狂うライブ会場になったみたいです。
相変わらず自由すぎる歌詞は、もう他のバンドの誰も追いつけないところまで突き抜けてる印象を受けます。その歌詞はクロマニヨンズ独自の世界で、すべてを納得させようという意図はまったく感じません。意味が分からないと感じる人もいると思います。
きっと意味なんてありません。曲の意味とかググらず、自分の感性で楽しめってことだと思います。そのための余白はクロマニヨンズが初めからどこにでも残してくれています。
しかし、聴いている私に語りかけるような言葉の温かさがあって、胸に入ってきて広がっていくのを感じます。
自分の胸の真ん中と前の方と奥の方でジュワーとかバチバチと熱く燃えている音が聴こえてきます。
生きてるし、燃えてるし、胸が熱くなってるし、リタイアとかしてる場合じゃないんだよ。オレ行けそうだ。そう思わせる生きる気力が『FIRE AGE』のロッケンロー‼︎から伝わってきます。
マーシーが「モノ」を語っていたように、『FIRE AGE』の音や歌詞やメロディやアレンジや演奏や、この人たちのその瞬間の魂がドーン!と入ってきて、落ち込んだ心のネガティブの外装を突き破りました。
発売当時アナログ盤も同時発売されました。聴き応え抜群なアナログ盤はモノラルで2枚組です。
シングルの「エイトビート」「スピードとナイフ」はアナログ盤も“ステレオ”です。
空想的ないいアルバムです。
アルバムを聴きながら、柔らかくなった自分の心が幸せの中で浮遊する感覚があります。
M1「エイトビート」
作詞・作曲/甲本ヒロト
クロマニヨンズの4枚目のシングル。
『FIRE AGE』に収録されたのはシングルとは異なるヴァージョンです。激アツな音で胸に突き刺さる最強な熱さも感じます。
こっちのヴァージョンはすごい音圧だ‼︎耳の奥というより脳ミソまで余裕で響く。近い。距離が近い。すぐそこで演奏してる。シングルヴァージョンと違って、マーシーのギターは重ねてないからライブ感がものすごい。
ヒロトのハーモニカが命の強さと輝きを歌っています。マーシーのギターソロが溢れる情熱と真っ直ぐな魂を奏でています。
これ聴きながら生きるのやめようとか考えられない。生きる気力がFIREしてるぜ‼︎
精神的に病んでいた時期に「エイトビート」を聴いたら急に涙が溢れて気付きました。「あれ?オレ生きてるじゃん」諦めたかった思考を完全にひっくり返したその瞬間があっての今のような気がします。実を言うとそれまでこの曲にこんなにも生命力があったとは気付いていませんでした。
良くない思考をひっくり返してしまうほどの強いエネルギーがこの曲にはあります。
歌詞 : いきなりこれ以上ない生命力を耳と心臓に聴かされる。これ聴いたらもう待てないんだ。今生きたい。今すぐ生きたい。
流行りに乗って早期リタイアしてる場合じゃないな。それより我が道をやり続けたい。強く確信した心がデカい声で叫ぶ、、、
「呼吸をとめてなるものか‼︎」
何がなんでも生きてしまえそうな強すぎる生命力を持った、熱い8ビートの鼓動が聴こえてくる1曲。
私はシンプルなのに強い生命力を感じるアルバムヴァージョンのが好きです。
M2「ゴーゴーゴー」
作詞・作曲/真島昌利
タイトル通りGO!GO!GO!な勢いのあるアレンジの中に光る、抑え気味でクールなBメロが印象的です。
めちゃくちゃシンプルな演奏で、すべての音が把握できて熱すぎるロッケンロー‼︎です。マーシーの激しいシャウトもキマってるし、歪んだギターが今爆音で炸裂中。
すげえ音で録音されてるギターソロがカッコよすぎるよ。攻めてるなぁ。そのバカデカい音に憧れちゃうよ。
これってレコードかCDで聴いてるのにほとんど熱気ムンムンなライブ会場です。
たった一言の強力な歌詞に感情が燃え上がってしまいます。
歌詞 : これ歌われたら今を生きるしかない。明日じゃなくて今日なんだ。そして今なんだ。
最後は乗るもおりるも自由なミステリートレインが走っていく。オレは乗った。
M3「ぼうふら」
作詞・作曲/甲本ヒロト
前作に続き3曲目がまたエモい。すげえエモい。しかもすげえ速い。
ドスの効いたコビーのベースで突撃開始です。連射するマシンガンの如きギターソロに撃ち抜かれたテンションが暴走します。
ヤバいぜ!すごいぜ!頭振っちゃうぜ!
パワフルなヒロトのボーカルが煽りまくる。“ぼうふら”とかなんかよくわからないこと歌ってるけど激しく熱い。カツジの連射ドラムが日和った心にムチを打つ。超攻撃的なマーシーのギターがのんびりしてる暇はないぜとまくし立てる。絶対これ、やっちまえよと言ってるな。よし!
かかってこいよ‼︎
そんな気分になれます。戦う前には聴いてください。オレ勝てると思う。むしろ既に勝ってる。
歌詞 : 繰り返すサビがパワーありすぎ。
三時前によく分からない勝機が到来する、筆者にとってのなんかすげえヤバい問題作。
病院では処方されないクスリより効果絶大。
クロマニヨンズのロッケンロー‼︎に熱狂する。
※ぼうふらとは蚊の幼虫です
M4「独房暮らし」
作詞・作曲/甲本ヒロト
テンポのいい曲が続きます。今回やけに攻めてるしなんか熱すぎないか⁈
CDの場合はステレオなので、コビーのベースが左にいます。大体はステレオでもベースは真ん中から聴こえてくるからすごく印象的でした。ステレオのメリットが最大限に発揮された楽しさです。
自分として生きるのに超重要なことを歌っていて、それにすごく共感してしまうからちょっとだけ切なさも感じました。
歌詞 : 宗教の神様じゃなくて、最初からいた本当の神様に懇願してるのが刺さります。
サビの「ななな!涙なんて」の歌い方が好きだしとても記憶に残りやすい。哀愁まで感じます。魂で歌うヒロトじゃなきゃ胸に響かないんだ。
M5「自転車リンリンリン」
作詞・作曲/真島昌利
何が始まるんだ!と期待させるほどに重厚な「ジャーーン」と鳴るギターにワクワクします。
かわいい歌詞とエモーショナルなアレンジのギャップ萌えを体験できます。これは、これは、何と言えばいいのか、、、カッコいい!
タイトルからは想像もできないほど刺さるギターリフにヤラレます。
アルバム全体的にそうなんだけど、ソロ以外の部分でギターを重ねていない超シンプルなアレンジにも関わらず、めちゃくちゃ重厚に聴こえます。一体どんな仕掛けがされているんだろう。きっとロッケンロー‼︎の魔法がかかってる。
自転車のベルを“リンリンーリン”と鳴り響かせる怒涛の1曲。
歌詞 : 私はめちゃくちゃ好きです。歌詞のようなことはあるから共感してしまうし、自分の感性を大事にしてるマーシーらしさが溢れてると感じます。
M6「ニャオニャオニャー」
作詞・作曲/真島昌利
この曲は左にリードギターと右にバッキングギターがいいカンジで配置されています。
最初の歌詞に出てくる「ノラネコ会議」の宙を舞っているようなキンキンで滑らかなギターの音が、筆者の感性の中でクルクル回ります。曲中ずっとエレキがグルグル回ってる。
歌詞 : マーシーの芸術的な韻の踏み方が圧巻です。タイトルがサビの歌詞になっていて、メロディに乗っているので覚えやすいです。
音で聴いた時はマジで最高です。
最後の方で猫の鳴き声が聞こえてきたと思ったけど、これはクロマニヨンズの鳴き声っぽい。
普通の会話や文章で語尾が「にゃ」の人は割とイライラするにゃ。気持ち悪いニャ。
M7「海はいい」
作詞・作曲/真島昌利
ほのぼのしたレゲエ。存在感抜群なコビーのベースが主張していて心地いいです。ヒロトのハーモニカが柔らかくてあたたかい。カツジのドラムの力加減とか最高で、身体を揺らしながらバッチリ浸れるレゲエな1曲。
縦ノリじゃなくて横ノリな感じ。違うな、両手は後ろに斜めな感じ。
時々セリフ入りなのが印象的です。
コーラスの入ったサビのハーモニーはクロマニヨンズならではの気持ち良さ。聴いていたらなんか幸せな気分です。
広くてドッシリとした海のほのぼのとした優しさを感じます。
歌詞 : ゆったりしたテンポで歌い出す最初の歌詞は、擬音の使い方が絶大に効果的でいきなり曲に惹き込まれます。
サビ、これはすごい‼︎心を捉える。
この曲を聴くと海を見たくなります。マーシーは海がいろんなものに見えたと歌詞で表現しました。その感性の海を見に行きたい。
それで「海はいいなぁぁぁ」と一人で言ってみたい。なるべく似せたものまね入りで言うをクロマニヨンズからオススメされてる気がする。
M8「スピードとナイフ」
作詞・作曲/甲本ヒロト
クロマニヨンズの5枚目のシングル。
iPhoneの小さいスピーカーからも鮮明に聴こえるほどのコビーの太いベースがグイグイブンブンいってる名曲です。マーシーのギターのカッティングは軽快です。それまでのクロマニヨンズにはなかったタイプのシングル曲でインパクトがありました。
「トゥルットゥルッ」とか「トゥルルルッ」と歌う楽しいコーラスが印象的です。
楽しげなアレンジが冴えてます。
マーシーのギターは軽快なカッティングからのサビでの歪んだロッケンロー‼︎なコードストロークがたまらない。ゆったりリズムでチョーキングが情熱的なギターソロまであって聴き逃せる瞬間がない。
歌詞 : 人生の中で歌詞と同じことを経験している気がします。なんのことだったかなあ?
人それぞれ成長するスピードが違うし、結果が違うと気付きました。努力とかサクセスストーリーはバズりやすいけど、結果を無視しちゃダメですよね。学校がよく結果より過程が大事だと教えてきたけど、それは違う。重要なのは結果を見ながら改善することだと私は思います。
M9「ナントカドン」
作詞・作曲/甲本ヒロト
前の曲「スピードとナイフ」の楽しげな雰囲気を壊さないスムーズな流れに感動します。
楽しすぎです。純粋な笑顔で聴けます。子供の心を思い出させるヒロトの感性が爆発してます。しかも心を掴まれるメロディです。
歌も演奏もアレンジも聴こえる音も全部楽しさ全開です。こういう曲は聴きながら落ち込んでいられないから大好きです。悩みなんかどうでもよくなります。
この曲のギターはいろんな方向から攻めてくる。その情熱で胸を撃ち抜いてくれ。
歌詞 : クリーチャーになりたいと歌う感性に惹かれます。私は1回だけプレデターになりたい。
自分の中のこういう世界をロックで表現できるのって本当に偉大だと思いました。
最後にクリーチャーがちょっとだけ離れたところで吼えていておもしろい。
M10「太陽さん」
作詞・作曲/真島昌利
元気一発な青くて広くて眩しいポジティブソング。演奏はシンプルだけど魂は熱い。“太陽いつもありがとう”と歌う、セロトニンが倍増する生きる気力になる1曲。
聴けば宇宙を1周してきてしまえる。
ミュートしたギターで抑えたテンションの1番から、一気にキラキラと太陽が輝く2番へ突き抜けるアレンジが最高です。
「太陽」と「サンデー」、ウルトラエナジーなパワーワードです。聴いているとすごく眩しい。キラッキラです。今日も健康です。
歌詞 : 聴き終わると心から言ってしまう、、
「太陽いつもありがとう」
単純だけどキレが良く頑丈なサビに生きてる実感が湧いてきます。
M11「まーだーまーだー」
作詞・作曲/真島昌利
11曲目にきて自然でキレイなアコギの音が光るアレンジに心もピカピカしてきます。ハーモニカの音もピカピカ光ってます。
穏やかな雰囲気にほっこりしちゃいます。心地よすぎて空が飛べそうな気がしてきます。オレの心はすでに結構高いところまで飛んじゃってるな。
少し体調を崩したり心が弱ってしまった時に、そっと寄り添ってくれるようなあたたかさを感じます。「まだまだこれから」と励まされ救いにもなってくれます。
聴こえてくるものすべてが好きです。
マーシーの感性で作った曲をヒロトの魂が歌う。すげえいいなと、この曲で感じました。
歌詞 : 疲れた大人にこそ、こういう和む世界観が必要です。頭の中にはハッキリとした映像が再生されて癒されてます。
サビは、そっと希望が差し出されてる。
M12「化石とミイラ」
作詞・作曲/甲本ヒロト
この曲もやっぱり心を掴まれる瞬間があります。落ち着いたテンポのAメロからの感慨深いアレンジのサビにヤラレます。なんかすごい急にだもん。そう来るなんて予想も出来ないよ。
歌詞に出てくる“日焼けの人魚”と“笑うカッパ”ってすごい想像力です。インパクトあるなぁ。
歌詞 : この音は本当に隕石が降っているじゃないか。音楽で隕石を降らせるとか聴いたことないです。最後の言葉と自分の気持ちがリンクしてアルバムを楽しんでることに気付きます。
12曲目を聴いてるオレは“いまいいところ”。
まだ何曲か残っているし楽しくなってきちゃったなと期待感が巨大になって戻ってきます。
「いまいいところ」ってすごいHAPPYになるひと言です。アルバムを聴き始めてからずっとそう感じていたのですけどね。ちなみに日常で何か問題に直面した時は、悩まず考え込まずにひと言こう言ってみると余裕で乗り切れます。
「おもしろくなってきた」
M13「ジェームス・ディーン」
作詞・作曲/真島昌利
前作までは2曲目にあったけど、今回は終わりの方でエレキギターが登場しました。
なんて力強いイントロなんだ。音が太い。
やっぱりギターはほとんど重ねてない。イントロと哀愁漂うBメロに「チョリーーン」って入ってる以外は炸裂の一発。プロフェッショナルってすごいんだな。
ぶっつけ本番な人たちのロッケンロー‼︎に心を鷲掴みにされちゃうよ。
ロックのカッコよさが突出したエレキギターの音から始まって、最低で最高なロックの歌詞が頭から離れなくなりました。
歌詞 : ギターのブランド名を哀愁のメロディで歌うBメロがかなり好きです。
リズムに乗って歌うサビの内容は肯定的で、自分の中で安心感と高揚感がひとつになりオレ完全体が爆誕する。
M14「ドロドロ」
作詞・作曲/甲本ヒロト
演奏が始まった瞬間に、なんかただならない。人並みじゃないすげえヤツが登場してきて、ちょっとそいつに憧れてしまう。
そんなドジョウが踊るドロドロソング。
ヒロトにしか表現できない独特な歌唱力に筆者の心は喜んでいます。
音が割れそうなほど歪んだギターの音がヘヴィーです。ここまで歪ませると、私のような素人の場合なにを弾いてるのか分からない演奏になります。
ギターの音がヘヴィーといっても軽快なダンスが似合うアレンジです。天下一品なコーラスアレンジも聴きどころです。
歌詞 : なんかすげえヤツです。ドジョウです。2回言ってるし絶対只者じゃない。こいつが普通じゃないのとっくに雰囲気で出てた。
ずっとドロドロ言ってるから感化されてドロドロしたくなってきます。でもなぜか踊っちゃう。踊るのも眠るのもドロドロです。
「ドロぉぉ ドロぉぉ」と唯一無二な歌声でディスクの再生が終わる直前まで楽しませてくれます。
どうでもいいこと何も気にしないほどにドロドロになったところでアルバムはおしまいです。
それではドロドロ眠ろう。
そんな気ないのに、聴くと生きたくなってしまう明るくてエモくてパワフルな、クロマニヨンズの3枚目のアルバムでした。
『FIRE AGE』を聴いてたら死ぬ気がしない。自分が死ぬとは思えない、そんな素敵な勘違いなテンションになってしまう。いいね!
生きてるからこそ感じる溢れるエナジー。
“ただ生きる 生きてやる”
胸のエイトビートが止まらない。
おもしろくなってきた。
初回限定盤の特典
CDの方のシングル、アルバムにはそれぞれ初回特典としてDVDが付いてました。
シングル「エイトビート」特典DVD
☆レコーディング・ドキュメント SPECIAL(16分)
シングル「スピードとナイフ」特典DVD
☆ライブDVD(10分)
アルバム「FIRE AGE」特典DVD
☆ここでしか見られない!貴重なライブ映像第3弾(13分)
アルバム『FIRE AGE』の特典DVDにはライブでのみ演奏されてCDには音源未収録の「渋滞」という曲が収録されています。
ありがとうございました。
また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。
※クロマニヨンズはサブスクがありません。