こんにちは。
『EAST WEST SIDE STORY』は1995年リリースのブルーハーツのベストアルバムです。
レコード会社移籍後の後期のシングル曲が中心です。
ブルーハーツのベストアルバムとしては2枚目でした。現在では中古を探すと割と安く手に入るベストアルバムです。
今ではもっと優れたベストアルバムが発売されていますから、こちらはなんの変哲も無く買う必要もないベストになってしまっているかもしれません。
実は『EAST WEST SIDE STORY』でしか聴けない音源が存在します。
新曲ではなく、未発表のバージョン違い2曲です。
ブルーハーツには『SUPER BEST』というベストアルバムにしか収録されていない音源がもう1曲あるのでそちらもレビューします。
THE BLUE HEARTS/EAST WEST SIDE STORY(1995)
ブルーハーツの後期にあたる1990年からのイースト・ウエスト・ジャパン在籍時の音源で構成された2枚組ベストアルバムです。
解散直後にリリースされました。
ブルーハーツは1995年のラストオリジナルアルバム『PAN』のリリースとほぼ同時に解散。
後期のシングルのタイトル曲中心の内容ですが、ラストアルバム『PAN』収録曲は入っていません。
10thシングル「情熱の薔薇」からラスト18thシングル「夕暮れ」までの後期のベストです。初期の楽曲は収録されていないので年代に偏りがあります。
このベストアルバムでしか聴けない2曲の別バージョンが最高なのでレビューします。
・夜の盗賊団(Alternative version)
・TOO MUCH PAIN(Re-mix version)
『EAST WEST SIDE STORY』の最大のポイントは、この2つの別バージョンが心に響くことです。
これでしか聴けないこの別バージョンのために買ってもいいと思えるほどの秀逸なバージョン違いです。生粋の新曲ではありませんが新曲を聴いた時と同じ興奮がありました。
1995年の発売当時は今ほどベスト盤は存在しなかったので、後期のベストとして私は重宝していましたが、これからブルーハーツを聴きたいから先ずベストからにしようという人には他のベストアルバムをオススメします。
しかし安い中古を見つけた場合は買いです。
ブルーハーツの全シングルを網羅した『ALL TIME SINGLES』や、全期間の曲からチョイスした『ALL TIME MEMORIALS』なんかの方が初期から解散までの年代の曲が収録されているので『EAST WEST SIDE STORY』のように後期だけに偏っていません。
正規にリリースされたブルーハーツの音源を片っ端から聴き漁りたい人にはこのベスト盤は“必須”です。
CDの帯には全曲リマスタリングと書いてあります。昔のCDにありがちな、音が小さくてつまらないという印象はないです。
十分すぎる音圧が感じられます。
“情熱のベスト”
キャッチコピーが胸熱でそそります。
どの歌も、この煽り文句から逸れることなく情熱的です。
『EAST WEST SIDE STORY』は、レコードやカセットテープでの発売はされておらず、CDのみです。
DISC 1(シングル中心)
「情熱の薔薇」から「夕暮れ」までのシングルタイトル曲が中心の“DISC 1”です。
リリース順に収録されています。
激アツの別バージョンも“DISC 1”に収録されているので必聴です。
「DISC 1 」収録曲
1. 情熱の薔薇
2. 首吊り台から
3. あの娘にタッチ
4. TOO MUCH PAIN
5. 夢
6. 旅人
7. 台風
8. 1000のバイオリン
9. パーティー
10. 夕暮れ
11. 夜の盗賊団(Alternative version)
12. 1001のバイオリン
13. TOO MUCH PAIN(Re-mix version)
全13曲、52分です。
ベストですが、長すぎず内容も情熱的で1秒も飽きる事なく聴けます。
80分も入ってるベストは途中で飽きるし、持て余します。このくらいがいい感じ。
心を奪われるので、割とあっという間です。
「情熱の薔薇」からの後期のブルーハーツは、音に更なる躍動感が出たように感じます。
収録された歌にはとてつもない勢いがあるし、誰かの心を動かす熱さがあって、宇宙にまで届くくらいの恋心もあります。
前期と比べると、パンク一辺倒ではない音楽性が魅力です。
※別の記事にてレビューした曲については割愛しました。
M11「夜の盗賊団 Alternative version」
作詞・作曲/真島昌利
「夜の盗賊団」オリジナルバージョンは7thアルバム『DUG OUT』に収録されています。
『DUG OUT』はバラードの名盤です。
※この「夜の盗賊団 Alternative version」こそが本作のハイライトです。
まさに「別」バージョンです。全然違う。
大胆にアレンジを変えています。
名曲が生まれ変わった本当に心地よい別バージョンです。オリジナルバージョンにあった重みが排除され、見事に軽快なアレンジになっています。
激情のバラード→軽やかなレゲエ
という印象で、違う曲と感じるくらいです。
新曲として聴いても違和感なし。
テンポもオリジナルより速くなりました。人間にとって一番心地いいテンポなんじゃないかと思うほどハマっています。
リミックスではないので、新たに録音しています。ヒロトとマーシーのボーカルも歌い方を変えて録り直しているのでピカピカの新鮮さがあります。
ライトな感じになって聴きやすくて、オリジナルとどちらが好きかは選び切れません。
「Alternative version」にはホーンが入っているのが特徴です。
オリジナルバージョンのような「静かな曲」という印象はまったくないです。イントロからホーンが鳴り響いて高揚感に満たされます。
マーシーのギターがまったくの別物にアレンジを変えているのにも感激しました。
歌がいい、演奏がいい、何よりオリジナルバージョンと全然違う気持ちで聴けるアレンジがいいです。この熱い別バージョンが未発表のままにならなくてよかったと思います。
新しいアレンジを考え、録音してこのバージョンまで音源として残してくれたブルーハーツに感謝します。
オリジナルは「静かに燃える曲」でしたが、こちらは「軽やかに気持ちいい曲」です。
オリジナルは「夜のドライブ」に似合いましたが、こちらは歌詞に出てくる「5月の風のビール」が似合います。
2つのバージョン、それぞれ別の場所に辿り着くという印象です。
こちらのバージョンでは1番のサビからマーシーのハモりが入っていて、オリジナルとは雰囲気がガラッと変わりました。
私が“Alternative version”を大好きになった要素でもあります。このサビがめちゃくちゃ爽やかに聴こえてきて、外でビールを飲みたくなります。
「夜の盗賊団」はシングル曲ではないですが、美しいメロディや記憶に残るインパクトはそれ以上です。
まったくアレンジの異なる2つのバージョン両方を聴いた場合に、度を超えて感情を刺激されます。
M13「TOO MUCH PAIN(Re-mix version)」
作詞・作曲/真島昌利
「TOO MUCH PAIN」はアマチュア時代から演奏されていた曲で、カラフルな5thアルバム『HIGH KICKS』で初音源化された名バラードです。
感傷的な雰囲気の中に、前に出ていく強さが伝わってくる決意の歌。
とても繊細です。
こちらのバージョンはもっと大胆に繊細です。
『Remix』
複数のトラックに録音された既存の楽曲の音素材を再構成したり様々な加工を加えることによって、その曲の新たなバージョンを製作すること。
原曲の再評価に繋がることもある半面、原曲のイメージを変えることに対しては批判的な意見もある。
※このベストのハイライトその2です。
原曲のイメージは変わりました。
オリジナルバージョンとはかなり耳触りが異なります。
一番の違いは、オリジナルバージョンでは控え目な存在感であったために聴き取りにくさのあったマーシーのギターが、やり過ぎなくらい前面に押し出されています。
初めて聴いた時の感想は「ギターの音がバカデカいな!」でした。
アコギもエレキも随分と前に出ています。
ギターをコピーしようと思うならこのバージョンは打って付けな程です。
リミックスにより、ギターとそれ以外の音の存在感が反転したような印象です。
「TOO MUCH PAIN」にはマーシーのギターがこんなに豪快に入っていたのかと初めて気付けて胸熱でした。
こちらの“リミックスバージョン”はギターの音が前に来すぎているので、全体的なバランスとしてはオリジナルバージョンの方が聴きやすいです。
[Re-mix version]には強く受ける印象があります。
それは、初期の頃にヒロトとマーシーがボーカルとギターだけで泣きながら演奏していた「TOO MUCH PAIN」を意識したような感情的なミックスだと感じること。
感情移入すると涙が一粒落っこちます。
“あなたの言葉は遠くもう聞きとれない〜”と歌う最後のサビの後に楽器による長めの演奏が始まります。
燃えるラストがオリジナルバージョンはフェイドアウトでしたが、こちらのバージョンでは演奏し切って終わるのでスッキリします。
オリジナルバージョン「TOO MUCH PAIN」について
自主制作された3曲入りシングルCD「ブルーハーツのテーマ」に「チェルノブイリ」と共に収録予定だったが、「チェルノブイリ」と方向性の似ている新曲「シャララ」を収録する事となり、同曲は外される事になる。後にアルバム『HIGH KICKS』にアレンジされて収録された。
このベストにはオリジナルバージョンも収録されているので聴き比べることができます。
[Re-mix version]にはセンチメンタルな感情が、オリジナルの1.5倍は溢れています。
DISC2(ライブバージョン中心)
ライブ中心の“DISC 2”は、ブルーハーツの熱いライブ盤として聴いてもいい感じです。
5曲目はマーシーボーカルの「俺は俺の死を死にたい(Alternative version)」で、この曲のみスタジオ録音の音源です。
このディスクを完全にライブ盤として扱うためにも収録しなくてもよかったような気はします。『ALL TIME SINGLES』なんかにも収録されている曲です。
「DISC 2 」収録曲
1. わーわー(Live version)
2. 皆殺しのメロディ(Live version)
3. 東京ゾンビ(Live version)
4. すてごま(Live version)
5. 俺は俺の死を死にたい(Alternative version)
ライブ・メドレー :
6.未来は僕等の手の中 – 7.爆弾が落っこちる時 – 8.ロクデナシ – 9.NO NO NO – 10.風船爆弾(バンバンバン) – 11.ハンマー – 12.人にやさしく – 13.ダンスナンバー
14. ナビゲーター(Live version)
全14曲、28分です。
1〜5はシングルのカップリング曲として後期のシングルにそれぞれ収録されていました。
6〜14はライブ映像作品から音声のみ抽出した音源なので、DVDを観たことのある人には初めて聴くライブバージョンではないのが少し残念なところです。
しかしDVDを再生するというのは結構面倒ですから、CD音源として聴くには重宝していますし、音だけ聴きたいという事はあります。
当然かもしれないけど、映像ではなく音源として聴いた場合に、音の印象が濃くなるのが面白いです。
“DISC 2”はブルーハーツの頑固で誠実な生の勢いでブッ飛ばします。
音質も良いので一瞬でライブ会場へ着きます。
M6〜13 「ライブメドレー」
「凸凹TOUR’93~’94」からのライブ音源です。
『ザ・ブルーハーツの凸凹珍道中』というDVDに収録されていました。アンコールの演奏です。
初期の名曲たちを見事なメドレーにしていて大興奮できます。
何よりすごいのは、曲と曲の繋がりが何の違和感もなくスムーズにいっていることです。
再生してみると、その場にいたオーディエンスが一緒に合唱しているのが聴こえてきて激アツです。
メドレー1曲目の「未来は僕等の手の中」のイントロなんかは興奮したオーディエンスのものすごい歓声が聴こえてきて、その瞬間がどれだけ熱気に満ちていたか伝わってきます。
スタジオ録音とはアレンジを変えて弾いているマーシーのギターは新鮮だし興味深いです。
「風船爆弾」はフルに河ちゃんが歌ってます。
その次の「ハンマー」にはマーシーボーカル部分がしっかり入っています。一つのメドレーの中でヒロトだけでなく、マーシーと河ちゃんのボーカルが聴けるのが好印象です。
ラストの「ダンスナンバー」は異常な速さ!1stアルバムに収録のオリジナルバージョンが既に速いテンポなのにこれはヤケクソ気味に速いです。
凄まじい熱気と興奮、狂気です。
全8曲入りのメドレーを聴くと、初期の楽曲のインパクトの強さ、美しいメロディ、真心のある歌詞に改めて心を奪われます。
すっかり熱くなった胸で分かったこと。
ブルーハーツには、流行ではなく“普遍性”を感じます。
M14「ナビゲーター(Live version)」
作詞・作曲/甲本ヒロト
「EAST WASTE TOUR’91」からの音源です。
『ザ・ブルーハーツ・ライブ・ビデオ 全日本 EAST WASTE TOUR’91』というDVDに収録されていました。
4thアルバム『BUST WASTE HIP』のラストに収録の名曲です。
熱狂した心に癒しと悟りを与えるラスト曲。
マーシーのスライドギターが映えるライブバージョン。映像ではマーシーは椅子に座ってギターを弾いていました。
ヒロトが真っ赤なファッションで茶色いアコギを弾きながら歌っています。
いくらガードしても心の奥まで入ってきてしまう美しく繋がる言葉たち。
歌詞の内容は生きてることについて「なるほどな!」と思える比喩的な言葉が心の深いところに刺さります。その後の生き方だっていい方向に変えてしまうくらい。
この演奏には大きなサプライズもあります。
曲の途中でステージ後ろの幕が開いて、オーケストラが登場すると更に盛り上がっている空気が聴き取れます。
ステージで生演奏したことにより、圧倒的に壮大な歌になりました。
ライブのラスト曲だったので最後にヒロトがすごい嬉しそうな笑顔で感謝の気持ちを伝えているのが、“DISC 2”の締めとしてもピッタリでした。
「本日はどうもありがとうございました。またまた元気で会える日を楽しみに、ザ・ブルーハーツ、どうもありがとう。」
CDではカットされていますが、実際にはこの後はマーシーです。
「どうも。カレーはかれ〜」
これを真顔で言った後はいつもの、、、
「またね〜」
超重要なところをカットしやがって。
本当はこれ聞かないと帰れないです。
既に聴いた事のある音源のみだったとはいえ、本物のライブを体験しているような素晴らしいライブ盤だったと、自分の熱くなった気持ちを実感しました。
私はブルーハーツのライブを体験していないのが、とても残念です。
人生初のライブ体験は、ハイロウズの最初のツアーでした。
ナビゲーターについて
ブルーハーツの晩年、宗教に心酔していた河口は、甲本の楽曲を「宗教的に無知」と非難していたが、この曲に関しては「凄ぇと思う。こういうのなら何年経っても歌えるんだ」と絶賛していた。
付属のブックレットが私に与えた影響
CDのブックレットの表紙には羨ましいほどのブルーハーツグッズが満載です。
このベストを購入した95年当時はブックレットの写真を見て、真ん中へんの『THE BLUE HEARTS BOX』って何だ!とすごく気になってました。
当時はググるって出来なかったので、長い間ずーっと謎のままでした。
その内容は
2. 声の生録りカセットテープ
3. ライブ・チラシ複製ブックレット
4. 1986.11.27豊島公会堂コンサートパンフ復刻
5. オリジナル・アイロンプリント
というものです。
気になってたまらなかったあの日から26年が経った2021年にやっと念願の『THE BLUE HEARTS BOX』をヤフオクで入手しました。
1987年、発売当時の定価は2000円です。
参考までに、ヤフオクでの落札価格は2500円+送料。落札した商品は全てしっかり揃った完品でした。
経年でそれなりにボロくはなっています。
一番気になっていたカセットテープの内容としては、ファッションについてや、10年後のバンドのことを語っています。
ドキュメント写真集には当時のライブのセットリストが何公演分か掲載されています。
すこぶる名曲なのに未発表の「窓を開けよう」「ほんの少しだけ」は結構な頻度で演奏されていたんだと知り、やっぱりこの2曲は正式にリリースして欲しかったという気持ちになりました。
物としてちょっとくたびれてて好きです。
ブックレットには他にもツアーパンフレットやポスターに腕章、サイン色紙なんかも写っています。
素敵な“ブルーハーツマニア”を感じました。
もしかしたらこのベストアルバム『EAST WEST SIDE STORY』で初めてブルーハーツを聴いた人がいるかもしれません。
これをきっかけに過去の作品を遡るってことをする人が一人でもいたら、このベストの意味がありそうです。
THE BLUE HEARTS/SUPER BEST(1995)
解散後にリリースされた初期ブルーハーツのメルダック在籍時のベストです。
ベストアルバムとしては3枚目です。
このベストアルバムでついに“幻の曲”と言われていた「1985」が初CD化されたということで、95年当時は相当にワクワクしながら再生しました。
16曲目の「ブルーハーツより愛をこめて」という曲は、“音源”としてはこのベスト盤にしか収録されていません。映像作品の中の1曲としてはビデオテープの時代から存在していました。
『SUPER BEST』収録曲
1. リンダ リンダ
2. 人にやさしく
3. シャララ
4. ロクデナシ
5. ラブレター
6. 平成のブルース
7. キスして欲しい(トゥー・トゥー・トゥー)
8. ハンマー
9. チェインギャング
10. TRAIN-TRAIN
11. ラインを越えて
12. 僕はここに立っているよ
13. 英雄にあこがれて
14. 青空
15. 終わらない歌
16. ブルーハーツより愛をこめて
17. 1985
ベストにありがちな選曲の不満は特にありません。今でこそほとんど聴かなくなってしまいましたが、発売当時は気に入って毎日聴いてました。
前期のシングルタイトル曲は網羅しています。
『SUPER BEST』発売当時、シングルCD「青空」を持っていなかった私には、そのカップリングであった「平成のブルース」(マーシーボーカル)が収録されていたのが嬉しかったです。
これで初めて聴きました。「平成のブルース」は10分の大作なので聴きごたえたっぷり。
ちなみにこの『SUPER BEST』に収録されている幻の曲「1985」は他の曲と比べると音の質感が違います。
音圧が低く音が小さいです。
この曲のミックスの問題なのかもしれないですが『SUPER BEST』を初めから通して聴いて最後の「1985」が始まった時に軽い感じの音に聴こえてしまいます。
低音が軽くて迫力に欠けると言った印象です。
『ALL TIME SINGLES』で聴くと、それが改善されています。
1985年のクリスマスライブで200枚だけ配布されたという「幻の」ソノシートで聴いた場合はどうなんでしょう?
M16「ブルーハーツより愛をこめて」
作詞・作曲/甲本ヒロト
1987年7月4日に行われたライブ『日比谷野外音楽堂ライブ』という映像作品に収録されていたものから音声のみ抽出した音源です。
この曲はライブバージョンですが、スタジオ録音されたバージョンは存在しません。
スローテンポのバラードなのにパンクらしい素直な音は全開で、すごくシンプルな演奏。
本当に愛をこめて歌ってくれているので正面から受け止められます。
演奏が始まる前に「ザ・ブルーハーツより愛をこめて」とヒロトがタイトルをアナウンスしてるのが好印象です。
歌詞の一言ずつが心にスッと入ってくる穏やかなテンポ。
その言葉を真摯な態度で伝えるメロディ。
軽率さがまったくない誠実なアレンジ。
グッと来る本物の自由を感じる歌詞。
この曲の歌詞は日本人にありがちな“みんなと同じ”でなければという考え方に対して、自分のままでいいというメッセージが向けられていると感じます。
胸がとてつもなく熱くなるのはそういうとこ。
歌詞 : 自由に生きてほしいという、ブルーハーツからの私への思いやり。
自由を求めていいと言ってくれる政治家も親も教師も上司もいません。ブルーハーツが言ってくれたから気付いたことは多いです。
ブルーハーツが歌っているように、自分の夢にその命を燃やし続けるのが正解だと、生き方まで変わった気がします。
常に人生を変えたかった私には、こういう熱いやつは大好きでした。
ブルーハーツ初心者の人の場合には今回レビューしたベスト2作品を中古で安く入手すればブルーハーツの“主要曲+レア音源”まで網羅できるということになります。
『EAST WEST SIDE STORY』後期ベスト+『SUPER BEST』前期ベスト
それもいいかもしれません。
今、CDは人気がありません。安い中古をゲットするチャンスです。
“NOT FOR SALE”と書いてあるので何かの特典だったはずですが、どれの特典だったか忘れてしまいました。『SUPER BEST』だったような気がします。
1996年のカレンダーです。
ありがとうございました。
また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。