こんにちはUMEです。
「RAW LIFE」は1992年リリースのマーシーのソロ3rdアルバムです。
前2作がノスタルジーでアコースティックな作品であったのに対し今作は攻撃的で過激なロックのアルバムです。
真島昌利/RAW LIFE(1992)
これは筆者が中学生の頃に買った初めてのCDアルバムです。当時すごくジャケットに惹かれたのを覚えています。バンダナを巻いて黒のジャケットを着たマーシーの顔が「お前が買うべきなのはこれだ!」って言ってるように見えました。そういうわけで初めてのCDはジャケ買いでした。
あれから29年後の今でもこれが大好きってことはあの時のマーシーのささやきにはウソがなかったということになります。ロックスターはやることが違います。
今でもこの名盤を買って聴くことはできるんですけど、当時、筆者が買ったオリジナルの方はすでに廃盤です。
真島昌利/RAW LIFE-Revisited-(2007)
今買えるのはこっちです。2枚組になって再登場しました。この再発売にはかなりびっくりしました。ボーナスディスクが追加されていたので当時のオリジナルの方を持っていたけどすぐに飛びつきました。当時のオリジナルの内容はそのままDisc1に収録されてます。
しかもマーシー本人監修によるリマスターと来てるからファンが喜ばないはずがないです。
今となってはオリジナル盤、再発盤の両方を持っているから比較できるんですけど、オリジナルの方は古いCDにありがちなちょっと音が小さい感じです。音圧が低いんですね。
「Revisited」ではそこが見事に改善されてクリアな音質になりました。最近の音楽と比べても音圧に違和感ないほどです。
Disc2は93年のアコースティックライヴが収録されていてマーシーファンが興味ないはずもなく、当時のオリジナルを持ってる人もまた買うよねっていうお馴染みの世の中の仕組みに見事に流されていくやつです。これを発売してくれたことに感謝してるしもちろん大好きですよ。
このアルバム収録のシングル2曲のカップリングもDisc2に入ってます。だからカップリング曲を聴くためにわざわざヤフオクとかで当時の8cmシングルを探さなくてもこっちのが手っ取り早いです。
「RAW LIFE」はかなりロックです。
よく言われることですがマーシーソロ4作品の中で音楽的にブルーハーツに一番近いのはこの「RAW LIFE」です。
・とことん皮肉たっぷりで攻撃的
・勢いがあってマーシーソロ4作品の中では一番の聴きやすさ
前の2作にはカバー曲が入っていましたがこれは全曲マーシーのオリジナルです。
マーシーが声張り上げてロックを歌う名盤。ブルーハーツからマーシーソロに興味持った人にはまずはこれがマストです。尖っているし勢いがあって1回目から聴きやすいけど飽きることもありません。
『アルバム全体がとにかく皮肉たっぷりで燃え上がってる。』
かなりの熱量が伝わってきます。
M1「RAW LIFE」
作詞・作曲/真島昌利
タイトル曲はめちゃくちゃロック。リフからして頑固なロックの雰囲気があります。“俺は死ぬまでロックする 俺はとことんロックする”と言い切る歌詞が特徴的です。それからこの曲には中学生の頃の僕にとっては“なんかすげーヤバいもの”が仕掛けられてました。
忘れもしません。これを初めて聴いた時は実家で同じ空間に親がいる状況でヘッドホンをつけて聴いていたんですね。「カッコいいなぁ買って良かったなぁ」なんて興奮しながら聴いていると間奏部分に突入しました。
問題なのはそこだった。
なにやらあんまり聞き慣れない怪しげな音が入っている。しかし確実にハッキリしっかり聴こえているその音。耳の奥を伝わって胸がドキドキしているのがわかる。なんか知らないけど「あんあん」言っている。絶対言ってる。絶対聴こえてる。そう、それはAV女優さんのセクシーボイスでした。ヘッドホンつけてて良かったぜ!これ気まずいやつじゃんwその気まづさには耐えらんねーよwなんて中学生は勝手にドギマギしたのでした。間奏から曲の終わりにもまた入ってます。
初めて買ったCDの1曲目から忘れられない経験をしました。もう中学生ではないのでヘッドホンなんかつけないでスピーカーからの大音量で聴けるようになりました。昔マーシーがテレビで言ってましたけどその女優さんには自分からオファーしてスタジオに来てもらって録音したということです。
“退屈に殺られるよりは 興奮に殺られたいんだ 昔はよかったとかなんとか しみじみと言ってくれるな”
やっぱりマーシーは嫉妬するほどいい男です。安定を求めると心が不安定になります。そんな教訓をくれた曲です。この歌詞の直前はなんかすごいエロティックな歌詞なんですけどね。
“あの匂いを嗅ぎたいんだ あこ声を聞かせておくれ さすってなめて噛みついて ヌルヌルの吐息が欲しい くびれた腰をくねらせて 俺の腰に足を巻いて 気持ちいい所探して キレギレの吐息が欲しい”
この歌詞のすぐそばにあのセクシーボイスが聞こえているもんだから、なんかすごい。ロックでなければおかしなことになってしまいます。
M2「俺は政治家だ」
作詞・作曲/真島昌利
シングル第2弾。タイトルからしてなにかやらかしてくれそうな雰囲気です。政治家への皮肉たっぷりでハジけてます。この曲のハイライトはマーシー得意の韻を踏みまくってるところです。キレイにハマっていて圧巻だし、しっかり曲調にもマッチしてます。その快感が音楽って楽しいなと思わせてくれます。なんて芸術的才能なんだと思いました。
当時テレビでこの曲を歌ってたのを観た記憶があります。Mステだった気がしますが定かではありません。記憶の中にタモリさんとマーシーが話してる場面があります。マーシーは白いTシャツに赤いガムテープで¥(円マーク)を表現してたのは衝撃的だったので間違いありません。
“俺は政治家だ 俺に金をくれ 口先だけの怠け者 金で黙らせる 形式はいつも 心を持たない 現実はいつも 論理を超えてる”
マーシー以外の誰かが歌ったのならドン引きするところをアッサリとロックパワーにするのがすごい。
“デモクラシー でも暮らしいい? デモクラシー でも暗し テクノロジー バイオロジー ビューロクラシー ウルトラC 清々しい ビタミンC あれらしい これらしい 苛立たしい”
ここまでやると文字で読むより音として聴いたら圧倒されます。マーシーのこの感性のファンです。
シングルのカップリングにはCLASHでもお馴染みの「I FOUGHT THE LAW」が収録されてました。Disc2にしっかり入ってます。マーシーによる日本語詞が新鮮に感じる1曲です。
調べていたら【Mステの動画】が見つかりました。記憶は正しかったです。それだけ衝撃的だったということですね。テレビでも個性のままでいるのがマーシーらしくて好感持てます。
M3「GO!GO!ヘドロマン」
作詞・作曲/真島昌利
シングル第1弾。これは聴けばすぐにわかるチャックベリースタイルのロックです。マーシーの魂を込めたシャウトもありで、ノリノリで盛り上がる名曲です。ヘドロという環境問題を効きすぎた社会風刺で見事に音楽にしています。「俺は政治家だ」も「ヘドロマン」も明らかに悪意ある歌詞が痛快です。マーシーがストラトを持って歌う白黒のPVにはシビれます。ギターを始めたらコピーしたくなる曲ですね。
“後の世代の事なんて おいらには関係ないさ 立派な政治家の人が ちゃんとやってくれるだろう”
この皮肉っぷりが最高です。立派な政治家の人はあんまりいません。これは1992年の曲ですが、現代のヘドロマンのがタチが悪い気がします。政治家を半分にしてもいいんじゃないか?
“ヘドロマンは心じゃなく 金ですべて片付けるぜ コンピューターに操られ 心なんて通じないぜ”
心なんて通じない人間がすべてを搾取していく様子を歌ったこの曲が何も考えずに生きていた中学生の僕にもすごく訴えかけてきた歌詞でした。
当時の8cmシングルCD「俺は政治家だ」と「GO!GO!ヘドロマン」はこんな感じでした。アルバムジャケットにはないそれぞれにデザインがあるのが好きなんです。
M4「エゴでぶっとばせ」
作詞・作曲/真島昌利
短い歌詞の中に皮肉がたっぷりで好きです。エゴという言葉を連発する感情を爆発させた曲です。そして1曲目から印象的なリフが続きますがこの曲のリフもかなりのロックのカッコよさです。マーシーのギターもさることながらラストのそうる透さんのドラムさばきは最高です。
“生まれたからには でっかくやりたい 反感 ヒンシュク 嫉妬に 中傷 OH エゴ エゴ エゴ エゴ エゴでぶっとばせ”
どの曲もそんなんですがここまでやってくれるとスカッとする爽快さがあります。
“過労死するまで 働き続けて 豊かと言うけど 実感できない OH エゴ エゴ エゴ エゴ エゴでぶっとばせ”
当時に比べたら働き方は変わってきたし過労にも敏感にはなっていますが、日本は右肩下がりです。みんなと同じものを目指さず、エゴでぶっとばした方が幸せになれそうです。
M5「かしこい僕達」
作詞・作曲/真島昌利
すごくキャッチーなアレンジです。バリバリ昭和の価値観が表現されています。主人公は冷めた視点で見ているんじゃなくて大事な考え方をしているんです。特に2番の僕のお姉さんは生きにくい不幸せの象徴だと思います。そんな生き方では心が病んでしまいます。昔ながらの考え方を今でも信じ込んでいるとか認知のゆがみということをこの曲から感じます。マーシーの詩の奥深さを体現できます。この曲は「悟り」ということなんじゃないかと感じます。
“僕のお姉さんは キレイゴトにたまされ いつでも正直で 真面目にやってきた 他人を羨まずに いつも他人を信じて だまされ 裏切られ 損ばっかりしてきた 僕等はそれを見てきたから 何も信じてはいない かしこい僕達は 愉快な人生を送ろう”
自分の親なんかの考え方がこれで吐き気がします。僕もこの歌詞のような生き方を信じ込まされてきましたが、これは間違いなんだと気付きました。
“政府のためなんて どうでもいいんだ 社会のためなんて どうでもいいんだ 誰かのためなんて どうでもいいんだ 自分がよければ どうでもいいんだ 僕等はどうでもいい事で 悩みこんだりしたくない かしこい僕達は 陽気な人生を送ろう”
日本特有の「同調圧力」ってものに支配されずに自分を優先して生きようというメッセージだと解釈しています。「他人の人生を生きる」なんてロクなもんじゃないです。
M6「煙突のある街」
作詞・作曲/真島昌利
汚染された工場地帯で働く男の物語になってます。暗く重い雰囲気が漂います。古い時代背景が伝わってきます。最後には暴発してしまう主人公の強いストレスを歌っていて所々に刺さる歌詞があるのがこのミドルテンポの暗い雰囲気の曲を嫌いにはならない理由です。
“工場のベルの合図で この街は動き始める あんまり言いたくないけど 俺もそこで働いてる 工場の機械の音が 俺から耳を奪い取る 時間を殺す場所さ 自分を殺す場所さ”
「時間と自分を殺す場所」という歌詞が自分の経験そのままだったのでこの気持ちわかりすぎで刺さりました。出勤するという毎日の行動に常にこの気持ちを感じてしまいます。
“俺はたまに手を抜いてる バレなきゃ罪は問われない 隣の部屋の学生は 一晩中咳をしてる 煙突のあるこの街で 俺達は訴えられた 責任逃れをしようか? 俺は今夜暴発する”
この曲の物語には痛々しさがあります。辛いことからは全力で逃げるべきだし我慢するべきではありません。自分を不幸にしているものは何なのか考えるきっかけになります。
“この街を流れる川は 耐え切れない臭いがする”
ミドルテンポで6分を超える長めの曲なので聴きにくさはあるかもしれませんが、この1曲だけでかなりのストーリー性があるのが魅力です。
M7「ドライブしようよ」
作詞・作曲/真島昌利
この曲だけなぜか他の曲と雰囲気が違います。どこにも社会風刺は入っていません。悪く言えば浮いてるんですけどメロディはいいしここで少し息抜きできる感じがするので、なくてはならない1曲です。次の曲からまた魂震えっぱなしなので一度クールダウンが必要です。ただしこれは確実に心地いい曲として聴けます。
“太陽の下 ドライブしよう 春のいい日に遠くへ行こう 部屋に居たんじゃ 息がつまるよ こんなに素晴らしい日には”
外に出たくなるほど歌詞はさわやかで軽やかです。曲調も同じくさわやかで軽やかです。
“太陽の下 ドライブしよう 片手ハンドル くわえ煙草 夏へと続く 道を探せば リボンのとれた贈り物”
ここにマーシー節が炸裂しています。「リボンのとれた贈り物」という表現だけでワクワクします。すべてを語らない美しさを感じます。
M8「情報時代の野蛮人」
作詞・作曲/真島昌利
ここからの流れがまた最高なんです。アルバムの音楽的な流れとしてもいいし、この後の3曲の歌詞が影響受けるほどに刺さります。この曲はライブでもよくやってたし盛り上がれるブルーハーツっぽい曲だなと感じます。ワウを使ったマーシーのギターを思う存分に楽しめます。インターネットが進歩してきて情報社会になりつつある時代の皮肉屋です。のんびりコーヒー飲んでる場合じゃなくなってくるほど燃えます。
“ヤケ酒で憂さ晴らしても 反省猿に笑われる 俺はあいつが好きじゃない 俺はあいつが嫌いだよ”
誰かの代わりにこの本音を言ってくれてる歌詞が勇気の言葉になります。「あいつが嫌いだよ」というはっきりした言葉だからこそ刺さります。誰だって好きな人と嫌いな人がいて、全員に好かれるのは不可能です。
“常套句を連ねたって そう遠くへは行けないさ 引用句を連ねたって ニューヨーク位までだろう”
深い意味はないのかもしれませんが、この韻の踏み方は見事です。圧巻です。音として聴くとめちゃくちゃ気持ちいいです。
M9「関係ねえよパワー」
作詞・作曲/真島昌利
興味をそそるタイトルですね。印象的なリズムのギターから始まって心に深く突き刺さる文学的な歌詞が全体に散りばめられてます。南国っぽい間奏も楽しいです。
“おんなじ事をやらされて できないと淋しくなった 大した事でもないのに 重大事件みたいにさ”
昔の自分がこれだったので共感しすぎて今では考え方を変えました。ここから学んだ教訓は「当然オレが有能か無能かは関係ない。」そういうことです。関係ねえよパワーだから。
“出る杭はすぐに打たれて そしてタテマエを覚える みんなと同じでなければ 何だかんだビビらされる”
この歌詞が日本人というものを表しています。日本に生きていると誰もが、みんなと同じでなければいけないと感じてしまうくだらなさ。誠実さのかけらもない。マーシーが大事な事に気付かせてくれる名曲です。
“面白くやりたいだけさ 楽しく生きていきたいな 頼むから放っといてくれ 俺の邪魔をしないでくれ”
この歌詞はわがままに聞こえるかもしれませんが、そうではなく「自分優先」ということです。他人の人生を生きてしまわないように心に刻みました。マーシーは歌詞でよく「オレの邪魔をしないでくれ」という主張をします。そこに共感してしまう。心を病んでしまう前に「関係ねえよパワー」を聴いてください。
ライブ中の高揚感でめちゃくちゃ楽しそうなマーシーに注目です。
8、9、10の3曲だけを聴くこともしばしばあるくらいお気に入りです。
M10「こんなもんじゃない」
作詞・作曲/真島昌利
確実にこの曲が「RAW LIFE」のハイライトです。歌詞を熟読すればきっと生き方が見えてきます。ブルーハーツの「青空」のようなグッとくるあの感じです。金子マリさんのコーラスも感動を大きなものにしてくれます。
ボニーとクライドが僕の部屋へやって来て、ビールを飲みながら人生とか嘘とか自由について語るバラードなんですけど最後は感情を爆発させて締めるマーシー流です。シングルにしてもよかったんじゃないかって思うほどの名曲です。アルバムのこの位置にあることが良さを引き立てています。
“確かに本当に見えたものが 一般論にすり替えられる 確かに輝いて見えたものが ただのキレイゴトに変わる”
一般論よりも何を信じるのかが大事なんだと「こんなもんじゃない」から学ぶことができます。
“目がくらむ程何かを信じる事は 時に自由をおびやかす 俺に説教たれるその前に 鏡をのぞいたらどうだ?”
アルバム一番の胸熱ポイントが炸裂しました。自分の自由をおびやかす本当の常識を知っていない人間に鏡をのぞいたらどうだ?という捨てゼリフは誠実さです。この曲を聴くといつもやっぱりマーシーは詩人だなぁと思い知らされます。落ち込んだ時に聴くと復活できます。辛さとか苦しみに負けたくないよっていつでも自分の心を復活させる特効薬になってます。
CD収録のアレンジとは微妙に違いますがグッと来る感動は間違いなく伝わります。この時点ですでにハイロウズを連想させるTシャツのデザインに注目です。このTシャツは絶対にマーシーの自作以外ないと思います。ライブの衣装を自分で作るDIY精神に感服です。
M11「RAW LIFE(Reprise)」
作詞・作曲/真島昌利
M1「RAW LIFE」のバージョン違いです。電子的な印象を受けるアレンジです。M1とはテンポも違うし歌詞も結構違います。「RAW LIVE」というライブDVDに入ってるこの曲は(Reprise)バージョンで始まって間奏の後からテンポが上がってオリジナルバージョンになるという胸熱展開になってます。
“俺は馬に乗っていきたい シェーンよりもカッコつけて 吉祥寺の雨の中で 約束はビショヌレだった 今日を抵当に入れても 明日は手に入れられない 心が弱まった時は 昨日が素晴らしく見える”
これはM1のオリジナルの方にはない歌詞で最後の一文がすごく心に響きます。落ち込むと過去に価値を見出してしまいがちになります。そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
M12(BONUS TRACK)「ですメタル」
作詞・作曲/真島昌利
本当は12曲目ってクレジットはないんですけど。デスメタルじゃないです。「ですメタル」日本語です。歌詞に意味はないんだろうけど過去、現在、未来のことですね。どこまでも自由すぎる。最後にもすごいの入ってたという感想を持ちました。
“です でした でしょう”
まさかのメタルアレンジでこの歌詞をひたすら歌っているのが頭から離れなくなります。切れのいい締め方も聴きどころです。
「RAW LIFE」本編はここで終わりですが『-Revisited-』にはアコースティックなライブとシングルのカップリング曲が楽しめるDisc2があります。本編とは印象がまったく異なるDisc2はのんびり聴くのが良さげです。また違ったマーシーを堪能できます。
純粋そのものだった昔のドギマギな体験もあって今では外せない名盤になりました。いつ見ても曲のタイトルがどれもインパクトがあって惹かれます。
『世の中を皮肉った歌詞が気持ちいい突き抜けた名盤です。』
30年近く聴き続けても、飽きずに今でもたまに無性に聴きたくなります。それだけ普遍的な魅力に取り憑かれているんですね。
マーシーソロ4作品の中でこれは春の一枚ですね。
残念ながら「RAW LIFE」のアナログ盤は発売されていません。
この頃のライブ映像が発売されてます。マーシーのサービス精神とかシュールな笑いも魅せつけられます。当時ビデオテープで出ていた映像2作品を1枚にまとめたDVDでライブとPV集が入っています。
人生あんまり上手くいくことはないけど、嫌なことがあった時にテンション下げてしまわないように救われる音楽をいつでも用意しておくのが得策です。
どうでもいいけど子供の頃に学校の黒板を爪で引っ掻いてキーーーッ!って音を出して不快になったでしょ?あの音がなんで不快なのかっていうと実はあの音の周波数が恐竜の鳴き声と同じだからなんです。
襲われる立場だった人間にとっての遺伝子レベルの記憶ですね。
僕が「RAW LIFE」を聴く時にちょっぴりドキッとするのもそういうことかもしれないですね。
たぶん違うと思うな(笑)
マーシーの一ファンとして。
ありがとうございました。
それではまた。