こんにちは。
『ツアー PUNCH 2019-2020』は2020年リリースのクロマニヨンズのライブアルバムです。
瞬間ごとが一撃必殺の「実況録音盤」第2弾で、炸裂を突破してしまう爆裂!
一番の特徴は、バンドとオーディエンス両者の熱狂のリアリティが録音されていること。
つまり凄まじきライブ盤。
心の名盤:全曲レビューです。
皆様どうぞ最後までよろしくお願い致します。

全23曲77分のフルボリューム。
1曲たりとも除外せず、この日のライブにて演奏したすべての曲が収録されているのがクロマニヨンズならでは。
会場の空気感もそのまま伝わる生々しさ。
だから部屋でもライブのリアリティを熱狂的に楽しめる。
聴いた後の心の清々しさには希望を見出す。
ふと空を意識した時に無心に戻って気持ちが晴々するように、音楽に心を解放する魅力が存在します。心が鬱々していない美しさ。
何これ最高じゃん!
熱狂的でいこう。
The Cro-Magnons Tour PUNCH 2019-2020(2020)
Tour PUNCH 2019-2020(ツアー パンチ)は13枚目のオリジナルアルバム『PUNCH』発表から約1年後にリリースされたクロマニヨンズのライブアルバムです。
2020年9月23日発売。
ライブアルバムは『ザ・クロマニヨンズ ツアー 2013 イエティ 対 クロマニヨン』(2013年発売)以来、約6年半ぶりの2枚目。
『PUNCH』発表後の2019年10月30日からスタートした『PUNCH』ツアー。コロナウイルス感染拡大の影響で、12公演を残しツアーは中止となりました。
ライブを心待ちにしていた多数のファンのために、急遽ライブ音源が発売されることになったとのこと。
その心意気が熱いです。思いやりです。
本作は期間限定のダウンロード販売もありました。クロマニヨンズとしては初の配信リリースでした。配信リリースは初でもあり、今のところ唯一の作品です。
私はレコードとCDを購入しました。どちらも内容は同じです。
『ツアー PUNCH 2019-2020』収録曲
1. 会ってすぐ全部
2. 怪鳥ディセンバー
3. ケセケセ
4. デイジー
5. ビッグチャンス
6. 小麦粉の加工
7. 旅立ちはネアンデルタール
8. 犬の夢
9. クレーンゲーム
10. ガス人間
11. 整理された箱
12. リリイ
13. 長い赤信号
14. 単二と七味
15. 生きる
16. エルビス(仮)
17. エイトビート
18. 紙飛行機
19. ナンバーワン野郎!
20. ロケッティア
21. ペテン師ロック
22. タリホー
23. クロマニヨン・ストンプ
全編ステレオ、全23曲77分。
今回はライブ盤なので、ライブの臨場感を楽しめる“stereo”で収録。
13枚目のアルバム『PUNCH』を引っ提げてのツアーなので『PUNCH』収録の12曲は全部やってます。クロマニヨンズの誠実さ。
クロマニヨンズの場合いつもですがニューアルバム全部やりは最高です。
最新のアルバムに興奮し熱狂をしてライブに行くぞという気持ちになった人は結構いるんじゃないかと思います。私はそう。
なぜなら最新アルバムに感動したからです。
だから最新アルバムは全曲をライブで体験したいのが本音。クロマニヨンズはそれを余裕で実現するレアなロックンロールバンド。
尚且つ最新シングルのカップリング曲である「単二と七味」までブチかます。
むろん本作は『PUNCH』のライブバージョンとしても聴ける。その場合、パンチ力10倍。
よりストレートにシンプルになって、尚且つ破壊力が増した実況録音盤。
前のアルバムからの曲やヒットシングルも挟みつつ「PUNCH」収録曲は順番通りでやってくれるのが我らがクロマニヨンズ。

一瞬でオーディエンスを熱狂させるクロマニヨンズ。会場の熱気と興奮が極限まで高まるライブ。
前半は『PUNCH』収録曲を収録順に一瞬の気を緩める間もなく、ものすごいスピード感で突っ走る。
爆音で耳の奥まで直撃する馴染みやすいポップなメロディ、切れ味の冴えたバンド。全身全霊でぶっちぎりに歌うヒロト、ストイックにギターを弾きまくるマーシー、「ケセケセ」「ガス人間」の個性的なカッティングギターを演奏するとすべてが鋭く響く会場。
オリジナルの1.25倍のテンポには、会場のオーディエンスも部屋の私もヤケクソ気味。
『PUNCH』の後半戦スタートといった感じのシングル曲「クレーンゲーム」、“イェイ イェイ”のコーラスで会場に一体感が爆誕する「ビッグチャンス」、スカのリズムに会場全体が跳ねる「整理された箱」、スローテンポで繊細さの際立つ「リリイ」はやさしい。
そんな『PUNCH』の中でもアコギ調のキラキラな輝きを放ち私の心を掴んだ「リリイ」と「長い赤信号」がライブバージョンではどうなるんだろうと、特に注目してました。
アルバム収録曲以外の歌もヒットシングルを中心にガンガンやってくれます。
セットリストもヒロト作12曲、マーシー作11曲とバランスよく2人の感性が配置されていて、最後まで全力で突っ走る。
この熱さ、このパワーに興奮しながら、部屋だろうと散歩中だろうと必ず激情する!!
すべてが怒涛のロックンロールのエネルギーに満ち溢れ、破壊力満点なライブ盤。

2020年、ライブアルバム『ツアー PUNCH 2019-2020』発売当時、CDとアナログ盤が同時リリースされました。
CDの初回限定盤は紙ジャケット仕様。
限定生産だったアナログ盤は既に完売。
アナログは重量盤のレコード2枚組でとってもズッシリです。オリジナルアルバムでは恒例の「60年代E式フリップバック」とは別仕様。特別感のある見開きジャケットです。
CDは通常の1枚物で非常に手軽。
ライブ盤の本作には歌詞カードは付いてません。歌詞カードを見ながらライブに熱狂中の人とか見たことがないです。
その代わり初回限定盤には「超カッコいい‼︎28ページ写真集」が付属していました。通常盤CDに写真集は付属していないようです。

よし!そろそろ時間だ。
胸に誇らしげに“PUNCH”と書かれたいかすツアーTシャツを着てライブ会場へ向かおう。
今日はクロマニヨンズのライブだ!
想像では最前列のど真ん中の席。
ステージに手が届きそうだ。
開演5分前、見渡す限りどの人もワクワクした表情、アホになる覚悟は出来てるようだ。
熱狂的で行こう!!!
M1「会ってすぐ全部」
作詞・作曲/甲本ヒロト
ヒロト「オーライ!ロッケンローーー‼︎‼︎」
観客「オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!」
スゴイッ!この熱さ、この勢い、熱狂的。
クロマニヨンズもオーディエンスもいきなりの全開。これこそが会ってすぐ全部って事!
聴こえるすべての音が炸裂しちゃってる。
突然の荒波があっちからとこっちからでぶつかり合っているようだ。最大級の瞬発力。
こんなに全開して最後までいけるのか?と心配になるほど。結論としては最後までいく。
大好きな歌だし、曲がいいのも分かっているけど、それよりも会場の熱気に満ちた空気感に心が奪われてしまう。
特別な絆の歌を生で体験してる。
度を超える勢いとパワーが特大の魅力。
ライブ1曲目に「会ってすぐ全部」とか胸熱だな。アップテンポのアレンジも歌詞の内容もバッチリすぎるから、照れて騒げないやつなんか1人もいないはず。
歌と演奏がオリジナルアルバム『PUNCH』とはちょっと違うのがライブのいいところ。
CDと同じだったらつまらない。
目の前に置いてあるギターアンプの音は耳の奥を直撃して、心へ届き、体を飛び跳ねさせる。ライブが始まって2秒後の出来事。
普段は控えめな私もこの衝動には抗えない。
今この瞬間、活力に突き動かされ、気力がみなぎる。つまり活気に満ちた自由の空間。
ロックンロールは過激だ。
1曲目をぶっ放した直後の歓声と拍手の凄まじさにスピーカーまで興奮してる。

M2「怪鳥ディセンバー」
作詞・作曲/真島昌利
ヒロト「いくぜー!怪鳥ディセンバーー!!」
ギターの太くて歪んでて振動を感じる音がロックンロールへの憧れそのもの。
イントロが終わる直前にマーシーの長めに炸裂するピックスクラッチが快調です。
怪鳥ディセンバーが飛ぶ。
そのあとも数回ピックスクラッチが入っていて、その炸裂音に乗って私のテンションが高くまで飛んでいった。
ギターの音がめちゃくちゃいい。
カッコイイぜ!シビレちゃう!
全員が最高潮に盛り上がってるのが音で伝わってくる。むしろ分かる。
オリジナルアルバムより明らかに勢いとエネルギーが増してる。当日の会場の音響による生の音がしっかり伝わるのがライブ盤の熱いところです。
マーシーたちが張り切ってコーラスを歌うテンションもライブの生音を実感するポイント。
ホールもやっぱり尋常じゃない。なぜなら、興奮しちゃってノリノリな人たちの声が信じらないほどの熱気を放ってる。
歌ってるね!飛んでるね!アップテンポ最高だね!
思わず部屋で一人で「キャーキャー」言ってしまいそうだ。
聴き取りやすいクリアな音はスタジオ録音盤だけど、リアリティと熱気はライブ盤が勝る。
M3「ケセケセ」
作詞・作曲/甲本ヒロト
ヒロト「オーライ!ケセケセーー!」
女性が全力の声で「ヒロトーーー‼︎」と叫んでるのが非常に印象的だ。興奮しすぎたのかフルパワーだから声がかすれちゃってる。
マーシーの裏打ちのカッティングギターと、コビーとカツジの骨太なリズムのグルーブが強烈な演奏。
ちょっと人目を気にして照れていた心を突き動かすリズム。一歩踏み出す猛烈なリズム。
なんでこんなに勇気が出てきちゃうんだ。
ライブで更にタイトになってる。オーディエンスの熱狂もバッチリ聴こえて凄まじい。
間奏で鳴り響くヒロトのハーモニカが激しい。
ハーモニカで何か日本語を話してるような吹き方が強烈なインパクトだ。マジか!ヒロトのその歌心にライブの楽しさを感じる。
間奏が終わる頃にマーシーのピックスクラッチが「キュイーーーーン」と鳴り響いてロックンロールのリアリティを感じた。
要するに気持ちだけはライブ会場にいる。
全員で「シネ!シネ!シネシネ!」って歌ってるのが圧巻。スッキリするし、今日の昼間のストレスを完全に突き破る。
決して悪意は感じないが、会場の空気の中に発生してる絶妙な攻撃性が魅力的。

M4「デイジー」
作詞・作曲/真島昌利
ヒロト「オーライ!どんどんやろう、デイジィー!イェー!」
アレンジがそう聴こえさせるのか、この曲もマーシーのギターの音が爆音で私の心に聴こえてくる。
ロックンロールのその瞬間の音が鳴ってる。
ギターのチョーキングが炸裂音で響き渡るところにライブ感が爆発。途中で少し腰を落としてギターを弾くマーシーが見えた。
『PUNCH』ってやっぱりパンチ力ある曲ばかり揃ってるんだなと実感。
特に「デイジー」はロックンロールが堂々と宣言する瞬間を目撃する演奏。
私にとってはものすごい影響力のあるライブバージョン。決して他人の考え方を尊重するのではなく、本来の素晴らしい自分を優先する生き方を確信した。
“誰かの理想を生きられやしない”
その瞬間の熱狂がプラスされて、サビの歌詞が100倍の説得力を持って胸に突き刺さる。
今日のライブが終わるまでには、不親切な他人軸などポキっと折って捨てて、しなやかに生まれ変わった自分軸を持ってるはずだ。
今この瞬間に誰かの理想なんか生きてるやつは一人もいない。日本中を席巻する同調圧力とはもう決別だ。
この会場にキラキラ輝いてる「自由」よりも価値のあるものなんてない。
今日は自信に満ちた表情で帰れそうだ。

M5「ビッグチャンス」
作詞・作曲/甲本ヒロト
ヒロト「いくぜ!ビッグチャンスだぜー!」
マーシー、コビー、カツシの迫力の演奏が、激しい音圧を伴って押し寄せるイントロ。
ヒロトがAメロを歌い出すと、オーディエンスから「フッ!フッ!」と力の入った掛け声が起こって盛り上がる。
「イェイ イェイ」のフレーズではヒロトが歌に合わせて腰をひねってるのが見えます。
ライブとは言え速すぎないテンポで思わず踊りたくなる軽快なアレンジ。
もちろんイヤホンで聴いても最高。
大興奮のライブだし、熱いロックンロールなんだけど、いい具合に抑制の効いた演奏にプロフェッショナルの凄みを感じる。
ひたすら楽しい感じが余裕で聴き取れて、なんか自分が明るい顔つきになってそう。
「ビッグチャンス」のハイライトの“イェーイ”の部分はオーディエンス主体に生まれ変わっているのが新しい魅力。
このアレンジとテンポってこんなにジャンボサイズ感が出てたんだということにも気づいたライブバージョン。
ホールは最大級に楽しい雰囲気で幸せな表情がいくつも見えてきた。
そんなのこの音を聴いたら誰でもわかる。
クロマニヨンズの親しみやすさが際立ってる。

M6「小麦粉の加工」
作詞・作曲/真島昌利
ヒロト「あー、続いては、小麦粉の加工やるぜー!」
ミディアムテンポに全員の熱狂が新しくプラスされたライブバージョンに思わずニッコリしてしまう。
ライブ開始直後の曲たちよりはテンポは下がったけど熱気はそのまんま。速くはないゆったりめのテンポに会場がジーンと来てる。
冒頭のマーシーの張り切ったコーラスにテンションの高さを感じる。
極めていい演奏!
心地よいテンポに歌詞の一言一言が胸に入ってきて、熱気の中で噛み締めてる人たちのたかぶった胸の温度が聴こえてくる。
とは言え、熱狂して「ヒロトー!」とすげえ通る声で叫ぶ女性とかも沢山いる。
この空間の異常な熱気が伝わる瞬間。
元々この曲にあったセンチメンタルな雰囲気はありつつ、新たに生命力がブチ込まれてるのがライブの特徴。
スタジオ録音盤を再現してるというよりも、今日一回しかない演奏をやってるのが魅力。
クロマニヨンズ“らしさ”より今日“ならでは”が溢れてる。
ライブ盤の醍醐味100%に私は興奮してる。
ヒロト「ありがとう、A面終わりだよ。」

M7「旅立ちはネアンデルタール」
作詞・作曲/真島昌利
ヒロト「ガンボ・ポインフェルノから旅立ちはネアンデルターーール‼︎」
会場に充満しているのは活気!!
ここで、5作前のアルバム『ガンボ・インフェルノ/GUMBO INFERNO(2014)』からの2曲を挟みます。最新アルバムは全部やってくれるし、前のアルバムの曲もやってくれる特盛のロックンロール精神。
一緒に歌いながら、カオス状態の一歩手前くらいに程よく暴徒化するアップテンポ。
盛り上がらない理由がない。
ロックンロールに突き動かされる衝動には誰も抗えないし、そんなやつ1人もいない。
そういう人は今日来てない。
一瞬で熱狂的な空間にしてしまうオーディエンス。超楽しんでるのが音だけでわかる。
数年前の曲が深みを増して猛烈に聴こえます。一つ断言できる事は、たくさんの経験がなければこの音は出せない。
熱狂中、グイッと心を動かすいい音してる。
始まってすぐ分かったのは、オリジナル発表当時よりもリアリティが増してる。ただ単純にクロマニヨンズが演奏に慣れて上手くなったとかそういうことではないと思う。
こうやって新しくないやつをやってくれると、なぜか新しい良さを発見してしまう。
クロマニヨンズだからこそ、ぶっつけ本番の破壊力の揺るぎなさに感動します。
M8「犬の夢」
作詞・作曲/甲本ヒロト
ヒロト「オーライ!同じアルバムから犬の夢いくぜー‼︎」
続けてやったこの曲もやっぱり上手い。
いや、上手いという表現は違うかもしれない。そんな浅はかなことではなくて、なんて言えばいいのか分からないけど、揺るぎない現実の強さを感じる。
心の底の方から持ち上げるエネルギー。
緩急の効いたロックンロール。なんかすごい感動的な曲になってるライブバージョン。
どの曲も決してブレない演奏が頼もしい。
全力でストレートのみをぶん投げる。
クロマニヨンズの場合は曲がってないから受け取りやすいのが最大の特徴。
度を超えて楽しいのに耳に聴こえてる音には目頭が熱くなっちゃってるな。ロックンロールならではの魅力を実感した。
クロマニヨンズの演奏の躍動感と、オーディエンスの興奮の一体感がすごい。
会場にいる全員の「力の限り」が聴き取れる。
この曲を聴いて静かにスッと立ち上がる心がきっとたくさんある。
ギターソロ直後に一瞬だけハウリングの音が入ってるのが、本当にあったその瞬間を捉えたライブ盤の真骨頂だと感じます。
ちょっと久しぶりに聴いた「犬の夢」だったけど、とてもいい曲を聴いた満足感が溢れる。
私の心が上向きに動いた。
ヒロト「あー!楽しーなあ!」

M9「クレーンゲーム」
作詞・作曲/真島昌利
ここからまたアルバムに戻ります。
ヒロト「いくぜ!B面の1曲目は、クレーンゲームだー!」
パンチを叩きつけられる過激なインパクト。
マーシーがイントロのフレーズを弾き始めた途端にギターの音の良さに感激。
ライブバージョンで鋭くなってるように感じるのが胸熱ポイント。つまり硬質なサウンド。そのためかオーディエンスのノリも鋭利だ。
クロマニヨンズはロックンロールの煽り運転。
これぞロックンロールのギターを爆音で弾くマーシーと、全身全霊で歌うヒロト。爆走するコビーと派手にブッ叩くカツジ。
ホール全員の興奮が度を超えてる。
すごい!すごい!何この音⁉︎一撃必殺なパンチだ。完全にとどめを刺す破壊力。こんなに強烈なロックンロールだったとは、私は知らなかった。
ライブで化ける曲ってあるんだな。
クロマニヨンズの場合、ライブに行ってみないと曲の本来の姿が見えないということがあるのかもしれない。
“クレーンゲームをする とれそうでとれないよ”
取れそうで取れなかったものをガッツリ取った歴史的な瞬間が記録されてた。
結論:「クレーンゲーム」を好きになった。
M10「ガス人間」
作詞・作曲/甲本ヒロト
ヒロト「ガスにんげ〜〜ん!」
私の大好きなこの曲がよりソリッドになって心に刺さりまくる。「古き良き」という印象を抱くメロディが際立ちます。
やっぱり生演奏はグッとくる。
アルバム『PUNCH』で聴いた時から感情的なメロディとアレンジが、一際私にアピールしていた自分にとってのベストソング。
オリジナルバージョンに感じたアニソンぽさは鳴りを潜める。もっと生のロックンロール。
その意味ではこの曲も化けた。
こういう歌だったのか!というのが本音。
ライブでやるとこんなにもエモいのか。心の中学2年生が大興奮しちゃう感じ。
オリジナルではサーフっぽさを感じた長めのギターソロが、直撃してくるアンプの生音で鳴り響く。激アツな魂で弾いてるマーシーにどこかヤケクソなカッコ良さまで感じてる。
ライブのリアリティこそが表立つ音。
二度は再現出来ない一度しかないライブの瞬間を追体験したい場合はオススメのライブ盤。
場の空気感まで全部が録音されてるから。
ラストでのマーシーの情熱全開なギターの盛り上げが、日常にへこたれた胸を撃ち抜いて明日も生きる気力が湧いてくる。
大好きな曲というのは一瞬で終わってしまう。嬉しくなった、胸が熱くなった。

M11「整理された箱」
作詞・作曲/真島昌利
ヒロト「パラッパ、パラッパー、整理された箱ー‼︎」
このMCをヒロトがする前に、一瞬だけマーシーが「整理された箱」のフレーズを弾いたことにライブの醍醐味を見た。
イントロなしでいきなり大盛り上がり。
スカのリズムに会場が揺れてる。歓声もまた本気だ。絶対揺れてる。
ここにいる全員が全開する怒涛の光景。
全力で歌うコーラスは心に訴えかけるものがあります。演奏も全力だからオリジナルよりもすべての音がハッキリ聴こえる。
断言するけどライブって楽しい。興奮する。
マーシーの歪んだギター、コビーの太いベース、カツジの激しいドラム、すべてが合わさってものすごい音圧になってる。心臓にまで響く。ヒロトの真摯な態度で挑むボーカルが乗っかって心にも響く。
例えるなら歌詞カードの文字が太字で書かれたようなフルパワー。
クロマニヨンズ全開!既に10曲以上やった今スタミナも突進力も増してる。
オーディエンスにも同じことが起きてる。
この空間は信じられないにほどただならない。
冷静沈着でテンション低いやつなんて一人もいない。ここで興奮しないなんて、それはとても難易度高い。
ヒロト「ありがとう!」

M12「リリイ」
作詞・作曲/甲本ヒロト
ヒロト「マーシーがリッケンバッカーに持ち替えたところで、じゃあ、B面4曲目やります。いくぞ〜!リリイ聴きてください!イェー‼︎」
オリジナルのアコギ調アレンジをライブでどう再現するのかと思っていたら、やっぱりギターを持ち替えるんだ!
リッケンバッカーだ、すこぶる印象的。
ミドルテンポで少し落ち着いた雰囲気の会場。
この曲に合わない大騒ぎをして柔らかな空間をぶち壊すやつはいない。
誰もが聴き入ってる見入ってる。
全員の心へじんわり広がってるのは知ってる。
歪んでいないキレイなギターの音が心地よく胸いっぱいに広がります。
特にグッと心を動かすのは生音の間奏。
マーシーのあたたかさがそのまま音になった尖ってはいない優しいギターソロにオーディエンスから感動の拍手が送られて、私の裏心なんか浄化された。
拍手が送られた1秒か2秒の音に感動して、鳥肌が立ちました。これは名場面だ。
「リリイ」にはクロマニヨンズの歌の良さが滲み出てます。
ひねくれ者の心までもが素直になる。
この曲のコーラスってこんなに効果的だったんだ。ジーンと来る。
きっと何人かが涙を流した。
うわあああああああ、優しいぃぃぃ。
ラストにはこれまた優しいヒロトのハーモニカが入って、激しい歓声というよりもあたたかい拍手を送るオーディエンスに私は感動してる。

M13「長い赤信号」
作詞・作曲/真島昌利
ヒロト「B面!、、もうだいぶB面慣れた? B面5曲目やります。長い赤信号ぉぉ」
ヒロトのMCに笑いつつ、マーシーのギターはリッケンバッカーのままこの曲に突入。
ゆったりしたテンポが続き魅了される。
イントロではヒロトの穏やかなハーモニカが、私の消耗した体力へ思いやりの言葉を投げ掛けてる。
ハーモニカの大袈裟でないメロディ。
暴走せず抑制の効いた吹きっぷり。
キンキンしていない柔らかく響くギター。
マーシーならではの絶妙な力加減に心が動く。
歌の半分くらいはヒロトとマーシーのツインボーカルで歌うのがたまらない。マーシーの歌声がよく聴こえて、どこかにある切なさにまたまたジーンと来ます。
静かな歌でこそ感じる魅惑がある。
圧倒的な勢いがあってブンブン頭を振るロックンロールも熱いけど、こういうほんわかしたテンポで心の奥へと響くスローなロックンロールもそっと、しかし唯一無二に熱い。
心に訴えかけるものがある。
誰もが自分の感情の中で必死に聴いてるな。何か特別なことを感じてる。気付けば曲の良さに静かに興奮してるみたいだ。
すっかりクロマニヨンズに熱狂してる。
ライブでのアレンジが気になっていたゆったりテンポの2曲。予想を遥かに超える大感動でした。
M14「単二と七味」
作詞・作曲/甲本ヒロト
18枚目のシングル『クレーンゲーム』のカップリング曲。
ヒロト「それではクレーンゲームのカップリングになりましたこの曲からはじめてド〜ンといくぞー!単二と七味ー!」
衝撃のアップテンポが戻ってくる。
ゆったりめであった前の2曲とのギャップに会場は超興奮状態。
導入部の直後にギターのハウリング、ヒロトが迫力の声で「アーアー!」と歌い出したあとはものすごいエネルギーで突っ込んでくる。
爆発するロックンロールの演出。
軽快なアレンジのこの曲に会場も楽しそうに手拍子しながら跳ねてる音が聴こえてる。
大声で叫ぶやつもいるロックンロール空間。
一際コビーのベースが轟音で鳴り響く。
CDではこの突破するドライブ感に気付けなかったから衝撃の新発見。
「クレーンゲーム」同様、この曲もオリジナルバージョンとは異なる印象を受けたのです。
こんなにも心が震える激しいロックンロールだったとは!
このライブバージョンのが鋭くて好み。
個人的にはちょっとだけ印象の薄かったシングル『クレーンゲーム』を新しく好きになった瞬間でした。こういうの楽しい。

M15「生きる」
作詞・作曲/甲本ヒロト
ここからシングル曲のオンパレードで大行進、猛突進で突撃開始。
クロマニヨンズもオーディエンスも持ってるパワーを全開してる。帰りの体力はあるのか?大丈夫なのか?そんなことはどうでもいい。気にしてるやつなんて一人もいない。
聴き慣れた名曲が胸熱な生演奏で炸裂。
心を揺さぶる熱い歌詞をヒロトと一緒に歌うオーディエンスがいかす。熱狂してる。
私も今その場にいるつもり。
オーディエンスの熱狂がしっかり録音されてる高音質盤に感激します。リアリティ、実在感、今この瞬間。
かなりの勢いがある演奏。
興奮しながらみんなで歌うスタイル。
世界で一番美しい合唱になってる。みんなで同じものを目指す学校の合唱コンクールとは訳が違う。ルール無用であくまで自分スタイルだ。退屈な教育の場にはないもの。
一人残らず激情してて、その狂いっぷりには涙が流れます。
何よりも強いし“生きる”ってこういう熱狂のことなんだな。他にはない命の熱さを体験してしてこの“生きる”を“生きない”にひっくり返せるやつなんか存在しない。
オレも“生きる”ぞ。
M16「エルビス(仮)」
作詞・作曲/真島昌利
ヒロト「やるぞーやるぞー!やるぞ長野‼︎」
熱くなったオーディエンスの「オイ!オイ!」の歓声の中に、キラキラな輝きを放つ「キーーーーン」というギターのハウリングが響いて爆発寸前のテンション。
裏カッティングのギターを弾き始めたマーシーに、生命力みなぎる手拍子が曲のリズムになってる。
キタ!キタ!キターーーーー!!
テンションが上がる。胸がなんかすげえ熱くなる。燃えてるのに、興奮しまくってるのになんで涙が出るんだ⁈ロッケンロー‼︎‼︎
ヒロトが歌い出して熱が上昇してる。コビーのベースとカツジのドラムも入ると、もう止められない勢いですごい。
スゴい!感動して平常心を逸脱してしまう。
いいぞ!!!
クロマニヨンズーー!オーディエンスーー!
速い!何年か前のシングルが最新バージョンに進化してる。
4人が異常なテンションで会場を煽る。特にマーシーが興奮してる時の弾き方が印象的。
オーディエンスも全員本気だ。
その熱さが余裕で私の心の中に入ってきちゃう。これまで体験したことのない生きてる実感を経験させたこの人たちに、愛情をもって「バカヤロー!」と叫びたくなる。
この興奮の中で曲の説明なんて出来ません。単純に、聴けばわかるけど聴かなければ体験できない。

M17「エイトビート」
作詞・作曲/甲本ヒロト
ヒロト「いくぞぉ!エイト!ビートー‼︎」
もうオーディエンスの歓声というより魂のシャウトの音が聴こえちゃってる。やっぱり「オイ!オイ!」だよね。私だって同じだ。この人たち猛烈。
生命力溢れる名曲に底なしの熱狂が乗っかって、もっと強い生きてる人間の生命のパワーを感じる。もう死ぬわけがない。
疾走感のある演奏、生命力の溢れるサウンド。
消耗知らずのクロマニヨンズ。
全力で挑み手抜きなしのオーディエンス。
もう何曲もやってるのに、むしろみなぎるパワーが増してく。
ヒロトの歌声はパワフルかつ鮮明。
マーシー、コビー、カツジの演奏はひたむきに鋭くひたすらに爆音。
自分が何に感動しているのか、詳しくことは分からないけど、涙が溢れてしょうがない。
全世界のエネルギーがここに集まってるみたいだ。マーシーがギターソロを弾き出す頃には最高潮に達した生きる人間の熱気に、背中を押される。
“ただ生きる 生きてやる 呼吸を止めて なるものか”
ガムシャラに生命力を放出して、精一杯に歌うこの人たちなら、普通は叶わない何かを成し遂げられそうだ。
今日は私のエイトビートも絶好調だ。
ラストに吹き荒れるハーモニカの音に、今後の負けない人生を確信した。

M18「紙飛行機」
作詞・作曲/真島昌利
ヒロト「いくぞ!紙!飛行機!いけー!!」
全員の熱狂の紙飛行機が飛びまくる名曲。
誰もが感情の限度を突き破る。
スピーディーなイントロでまた何段階もテンションが上がるはず。
音も空気感もキラキラしてるのが特徴。
オリジナルバージョンに「オイ!オイ!」ってコーラスは入ってないんだけど、その声はすでに曲の一部で、なくてはならない音だ。
クロマニヨンズの2枚目のシングルだからもう10年以上は聴き親しんだ名曲が、急にアレンジを変えた訳ではないのに新展開を見せてくれたような楽しい気分。
飛んでるね、紙飛行機。
もはや、壮大な曲に聴こえる。オリジナルバージョンを超える壮大感。この曲に熱狂してる心の開放感はハンパじゃない。
マーシーがギターを弾きながらクルクル回って飛び跳ねる光景も見える。
この演奏、なんという表現力の高さなんだ。「スイスイスラララ」と、どの人の心も会場中を飛んでる。すげえ!
ライブに熱狂してるのは今日だし今だし、明日の仕事とかどうでもいい。
未来の心配など意味がないことを気付かせてくれます。会社の都合に支配されない生き方をしたくなった。会社とか嫌いだ。
紙飛行機を作って窓から飛ばしたい。

M19「ナンバーワン野郎!」
作詞・作曲/真島昌利
ヒロト「オーラーイ!もう1発いくぜー!」
激しくハーモニカを吹き始めるヒロトが神がかってる。多分ピカピカに光ってる。
ヒロト「いくぞー!ワーンツー!ワンツースリーフォー!イェーッ!!」
オーディエンス「イェーッ!」
マイクを通したヒロトの歌声を余裕で超えるオーディエンスの歌声が本気だ。
両者の激突する掛け合いで一気にもう何度目か分からない最高潮に達する。
その直後のギター、ベース、ドラムの「ダダダダ!ダダダダ!」の音は弾丸。楽器でこんな音が出せるのか。胸を撃ち抜いてる。
ライブの真骨頂を見てしまうほどのフルパワーに誰もが心の底から立ち上がった。
余力など残す気のないぶっちぎりの演奏。
スピーカーから出力されてる音には高すぎる音圧をぶっ放すド迫力。
間奏の時にマーシーが「アーーー!!」と興奮気味のシャウトをしたら、熱気ムンムンの空間で何人もの人の腕に鳥肌が立った。
この日のこのライブこの空間という1回しかない瞬間に、やはり私は感動している。
日常では絶対にあり得ないテンション。
一体いつ気を緩められるんだ⁈気を抜く瞬間なんてないのがライブだ。
地球上にこんなに激しく魂がぶつかり合い、受け止め合う瞬間があったなんて、生きてて良かったという幸せを感じます。
ロックンロール最高!!
M20「ロケッティア」
作詞・作曲/甲本ヒロト
アルバム『PUNCH』からの最後の1曲。
ヒロト「ありがとー!すげー楽しかったー!アルバム最後の曲やらしてください、ロケッティアー!!」
アップテンポでいろんな音が入ってて楽しい曲。これやらなきゃ終われない。ライブなのにアレンジの再現性が高くてびっくり。
とは言え、これもライブで化ける名曲。
テンポが上がっているのも要素のその一つだけど、やはり生演奏ならではの奇跡。
マーシーのギターアンプから出てる音が曖昧さのない強烈な生音で、心に響く。
曲自体が短いのもあるけど、潔く終わる感じがラストの寂しさを与えない好印象。
ラスト曲で爆発的に感じる演奏の上手さ。録音がいいようにも聴こえる。
もちろん全部いい意味で常識はずれ。
しかしやっぱりテクニックとかのことではないと思います。どうなってんのこれ⁉︎それが一段と興奮を煽ってる。断言できるのはクロマニヨンズが出す音こそが最高だ。
一回しか起こらない奇跡を体験しているような気がする。
ロックンロールの魔法がかかってる。
ヒロト「ありがとーー!」
メンバーの名前を呼ぶ歓声は鳴り止まない。
マーシー「またね〜」
本編はここで終了です。
ですが、まだ帰ったらいけません。クロマニヨンズとオーディエンスがまだまだとんでもない盛り上がりを見せます。

M21「ペテン師ロック」
作詞・作曲/甲本ヒロト
アンコール突入。
ヒロト「もうちょっとやろうか!また来るぞー!ペテン師ロックだー!」
カツジの猛烈なドラムで突撃開始した後は、ひたすら異常な興奮が会場を支配してる。
吹き荒れるヒロトのハーモニカ。
興奮したオーディエンスが「オイ!オイ!」叫ぶ熱狂は尋常じゃない。本物の興奮を見た。ここまで来るとトチ狂ってると言える。
なんて熱い瞬間なんだ。
オーディエンスもクロマニヨンズも1曲目の時より体力が回復していて激しい。
手で触れそうなステレオサウンドが出てる。
このライブ会場と同じ聴こえ方をする破壊的な出音、音圧が魅力。
オーディエンスの「オイ!オイ!」も、一緒に歌ってる歌詞も全部この曲に欠かせないフレーズだし、演奏だし、心に残る名曲にするための激情だ。
オリジナルバージョンの「ペテン師ロック」よりも際立つロックンロールへ進化した。
クロマニヨンズのライブで起きること、生きてる間に絶対に経験した方がいい。
高すぎるテンションと熱すぎる空気、シビレる自分の心とお互いの熱狂のぶつけ合い。本物のロックンロールはいつだってリアリティを伴い最大級に過激だ。
他の誰かではない、自分を生きることの喜びとカッコ良さにここで気付く。
「ペテン師ロック」はペテンのない正直者にしか出せない音だ。
この音で、抱きしめてくれ一晩中。
M22「タリホー」
作詞・作曲/甲本ヒロト
ヒロト「いくぞー!タ!リ!ホー!」
心に残るクロマニヨンズの1枚目のシングル。
音が鮮烈なのが特徴。
マーシーがパンチ力のある黄金のギターリフを弾き始めると、クロマニヨンズ以外のものは見えないし聞こえない。
少しリアレンジしたギター。滑らかなのにギンギンに炸裂してるライブバージョン。いろんなことやりながら隙間がないのがすごい。心を奪われる。
ステージからマーシーが弾いてるそのフレーズたちにグッときてる。
この日のライブで既に22曲目を歌うヒロトのパワーはまったく消耗していない。
ロックンロールであって普通じゃない。
あの熱狂の中では細かい事まで気付けなかったかもしれないけど、今こうしてレコードとかCDで聴くとすごい瞬間だったんだという事実に驚愕する。
もう随分と聴き慣れた「タリホー」がまた新しい刺激になっていて魅力的。
こんなのありか!クロマニヨンズってすごいんだな。ライブってすげえ熱いんだな。
すごく特別感のある「タリホー」だ。
この瞬間の演奏は1回しかない。それを作品として残してくれて、今の私が自分のものとして聴けるのは幸せなんだと思いました。
凄まじきこの「タリホー」に、ものすごい歓声が湧き上がってる。
M23「クロマニヨン・ストンプ」
作詞・作曲/真島昌利
ヒロト「ありがとう!また来るぜ!我々は!ザ・クロマニヨンズだーーー!!」
ものすごい歓声と拍手と共に、カツジの“ドンドンドンドン!”とバスドラの激しい振動でラスト曲スタート。
ヒロトとマーシーの掛け合いボーカルが激しい。この空間のテンションが異常に高い。
どうなってんだ。クロマニヨンズの演奏はキレッキレだし、オーディエンスにもテンション高いやつが多すぎる。
イヤホンから出てくる音に耳がビビってる。こんなに狂った熱さを聴いたことがない。
音を聴くだけで、ものすごいことになってるんだろうと誰にでも分かる。どの人も非常に衝動的な感じ。狂ってると言っていい。
全員がヤケクソだ!!すげえ!!
ラスト曲になって思わず実感したこと。
褒め言葉として、アホがたくさん来てる。だからこんなに最高なライブになったんだ。使い切って絶対に余力も後悔も残さない奴ら。
“てやんでえ しゃらくせえ”
歌詞が今この瞬間のテンションに合いすぎてて感動する。
ギターソロもヤケクソで炸裂してる。
最後にマーシーが「アーーーーー!!」と魂のシャウトをして締めます。いかす!
ヒロト「ありがとう、またやりたい、またやらせてください、ロッケンローーール!!」
全力で歌い続けたぶっちぎりのテンションから発せられた、嘘のない本物の感謝の言葉にロックンロールの熱狂を感じる。
マーシー「またね〜」
柔らかい人柄の出た高くはないテンションで「じゃあね」じゃなくて明るく「またね」と次のライブまでの生きる希望を与える誠実さにロックンロールのリアリティを感じる。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
クロマニヨンズと同じ空間にいて、同じ瞬間を共有し、汗びっしょりで熱狂したライブ。
毎秒がロックンロールに興奮するライブを観た後というのは、その余韻がなかなか冷めないものです。
耳がしばらくキンキンしてるし、一度寝てもまだライブの余韻が心に残ってる。
目の前で炸裂していたクロマニヨンズ、会場の熱気、飛び交う歓声と拍手、買ったツアーグッズ、これら全部が素晴らしい思い出だ。
昨日、大声で歌ったから今日は声がカスカスだ。すごく変な声だ。まぁいい。耳もまだちょっとキンキンしてて日常の音が聞こえにくい。まぁいい。
、、、ん?あれ⁉︎
ここにあるレコードジャケットは何だ⁈
そうだった、忘れてた。オレは部屋でレコード聴いてるだけだった。気持ちだけ完全にライブに行ってたな。ツアーグッズのピンクのTシャツも買ったつもりで手に持ってたつもりだった。
あははははははははは(笑)楽しーーーい!
私は思わずレコードプレーヤーに拍手を送った。
また来るよ!クロマニヨンズ!ありがとう!

破壊力満点のロックンロールを全身全霊に浴びたクロマニヨンズの2枚目のライブアルバムでした。
いい歌、いい演奏を聴きました。
クロマニヨンズの音楽のスタイルはデビューからまったく変わってない。変わらないことを選んだクロマニヨンズは不変的で唯一無二。
私はずっとそこに熱狂しています。
流行を作るより、不変を貫いて普遍をやる方が難しいと思います。
それは宇宙で初めてのカッコ良さ。
生きてる人間が熱狂してる姿はこんなにも熱いのです。
その音は心が感動するほどエモいんだな。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。

 
											 
											 
											 
											 
											

 
											 
											 
											 
											 
											





