こんにちは。
『ACE ROCKER』は2012年リリースのクロマニヨンズの6thアルバムです。
今回もまた震えるほどに「激情」で、決して多数派である必要なんてないと強く確信しました。本作に惚れた私は無敵です。
『ACE ROCKER』を聴いても、みんな一斉にスタートする運命の撃鉄なんかは落とされません。自分として生きようとする激情が鳴り響きます。自分のタイミングで走り出したらいい。もし自分と同じドアノブを掴んだ人がいたら心を通わせてみたら、きっと楽しい。
人並みの常温に日和った自分の心、、その中に激しくて熱い、説明できないけど絶対正解なやつが鳴り響いてしまっているのは間違いないです。
The Cro-Magnons/ACE ROCKER(2012)
ACE ROCKER(エース・ロッカー)は5枚目のアルバム『Oi! Um bobo』から1年2ヶ月後に発売された6枚目のアルバムです。
2011年はアルバムのリリースはありませんでしたが、シングルが3枚も出ました。満足。
その中でもシングル「流線型/飛び乗れ‼︎ボニー‼︎」は2011年の一発目のリリースですが、『ACE ROCKER』には未収録です。後に出るベストアルバムには入ってます。
前年にアルバムリリースはなかったものの、本作は2012年に突入してすぐの1月18日に発売されました。なので待たせすぎ感はゼロです。どうでもいいけど、何年とか何十年とか待たせるバンドがあったりしますね。
本人談によるアルバムタイトルについては、
ヒロト「調子こいてるな」
マーシー「こけるうちが花だよ」
みたいなイメージらしい。意味じゃない。意味なんて聴いた自分が勝手に付けたらいいと思います。私には『ACE ROCKER』が「やっちまえ‼︎」と言っています。他には何も。
『ACE ROCKER』収録曲
01.他には何も
02.ハル
03.バニシング・ポイント
04.欲望ジャック
05.シャイニング
06.ボッチ
07.ゴー ゲバ ゴー
08.ナンバーワン野郎!
09.雷雨決行
10.49cc
11.ライオンとサンシャイン
12.メキシコの星
全編モノラル、全12曲37分。
1時間ちょっとの散歩に行くと2回も聴けてしまうお得盤でした。
で、また夜も聴くのでお買い得盤でした。
2分台が6曲、3分台が6曲と前作と比べると長めの曲が増えました。しかし4分を超える曲はないし気の短い人でも、いつまでイントロやってんだよ!とか、長ったるいギターソロなんかうぜえよ!とかイライラしません。
屈折せずダイレクトに心に伝わる音楽で、しかもなんかすごいロッケンロー‼︎です。
アレンジがひん曲がっていない。直球豪速球。歌も演奏もダイレクト。歌と演奏というより魂が鳴っているようにしか聴こえない。
大名曲なシングル2曲を筆頭に、どの曲も勇気付けられ、やらない訳にはいかないと鼓舞するような神がかった曲ばかりです。
そのため途中でクールダウン出来ません。一息つけません。37分間の激情が突っ走る。
どこを聴いても自分の感情がざわめきます。胸の熱さが表に出ます。やらない自分ではいかんと決心します。だけど自分であることを肯定できます。そんな音が聴こえます。
こんなに少ない音数で、こんなにもたくさんの表情や感情を表現しているのは感動です。
クロマニヨンズのアルバムにはいつも初めて出会える自分の気持ちがたくさんあって、自分てこんなに楽しかったのかと気付けます。
私は好きなのでクロマニヨンズの新譜が出ると毎回買うんだけど、これは特に買ってよかったというのが素直な感想です。
明らかに他の音楽とは違う要素があって、CDを聴いてもデジタルとは思えないアナログの音がします。音楽に感動するかどうかに関わってくるので、これ結構重要です。
シングル曲は9枚目のシングル「ナンバーワン野郎!」と10枚目のシングル「雷雨決行」が収録されています。
この2曲のシングルは、筆者のナウい頭の中では今も人気爆発中のエモい神曲たちです。
アルバム発売当時アナログ盤も同時発売されました。特別感が溢れるE式盤。艶があって黒々してて、やたらと重くてぶ厚いレコード。宇宙に見える30cm。手に持って嬉しいアナログサウンド。もちろんモノラルです。
激情なのか、無情なのか、正常なのか⁈
感じ方は人それぞれ。だから楽しいロッケンロー‼︎
自分の心の動きにも注目してみると最高に楽しめます。私の場合はなんかすげえヤバいの来ちゃってました。オススメなのはちょっと調子こいて聴くのが一番いい感じです。
※よく分からないので音楽的な解説とかはしてません。ただの激情です。
M1「他には何も」
作詞・作曲/真島昌利
キンキンなアップテンポが胸をつらぬく。
もうこれ!待ってたやつ、すごい期待してたやつ。感情が激しくたかぶるやつ。それをいつもやってくれるクロマニヨンズ。
1曲目から激情の涙がこらえきれない。
やらない大人ではいられない。
感無量じゃない、もっとすごい激情。
ぶっちぎりの一直線、超ストレートど真ん中で猛烈に直撃してる。
激情の始まりを告げるのにふさわしい堂々とした力強いイントロが迫力の音で鳴り響く。シンプルでストレートな演奏に、心の中の赤い警報装置はグルグルとフル回転でデカい音を立てて警告し始めてるのに気付きます。
歪んだギターがジャカジャカ鳴ってるスタイルで分かりやすさ抜群です。ギターソロの熱いメロディもテンション高くて、一緒にこちらのテンションも上がります。コビーのベースのグルーブ感とカツジのドスドスすごいバスドラが迫力の音のまま聴こえてきます。
世間に潜むそれっぽい正解に乗じていまだに楽していたかったオレに、しびれを切らした警報装置が大声で叫び始める。納得できない人並みなんかに日和っていていいのか?その大人な心は本当のお前の心なのか?やらずにいられない事があるだろ?
あるぞ!オレにはあるぞ‼︎
歌詞 : アルバム一発目の歌い出しから繊細な感性で興味深い歌詞が飛び出します。追憶よりも遠いところって一瞬で記憶に残る表現です。ミュータントって言葉にも親近感が湧いてしまう。
この激情が心の中で爆発して何も起こらない訳がないだろ。これでもまだやらずにいられるかな?オレには無理です。ただそれだけ。
心の中の赤い警報装置は「やっちまえよ!」とだけ言いたかったんだな。他には何も。
世間やら大人のルールに無表情で潜んでやがる納得できない事はやってやれない。
聴くと今日はなんかいい事ありそうと思えます。
M2「ハル」
作詞・作曲/甲本ヒロト
感情揺さぶるエモいやつ。
エモさに自分でも信じらないくらいの笑顔が飛び出してくる。そのあとガッツリ心を掴まれました。
心に聴こえるメロディ。哀愁まで感じるメロディ。たまらねえこの感じ。
エモくない瞬間がどこにもない、1秒もない。エモすぎてもう燃え尽きそうだ。
何度か聴こえる「お星様」という歌詞がかなりエモいお星様を見せてくれます。「あなた」への気持ちがエモい、見てる景色がエモい。ヒロトの歌が何よりエモい。
歪んだギターがオレの感情に直行してきた。
歌詞 : 想いの強さを感じる歌詞が、自分の経験と大切にしたい今を一緒に並走させながら、心の深いところで聴かせてくれます。
サビは相当に感情的で、何も感じない心などきっと一つも存在しない。真っ直ぐで絶対に折れない意志が心に刺さりました。歌詞がカタカナなのもいいカンジです。
クロマニヨンズとオレの激情が混ざり合って、すでに大変な感じになっちゃってる。
もう逃げない負けない強さとエモさがこの曲にあります。
M3「バニシング・ポイント」
作詞・作曲/真島昌利
興奮が熱狂になるロッケンロー‼︎
まだまだ胸の熱さを冷ませない。自分のすべてが興奮して感動して熱狂してるのが余裕でわかる。
これは熱狂のロッケンロー‼︎だと気付いてる自分の感性が胸の奥の熱さまで感じてる。
こんなにもこんなにも。
オレは今ハリケーンの中にいて、人並みに日和った大人な心が消滅しようとしている。
無敵の“ラーラララーラーラー”がオレに永遠を見せてくれてしまう。
歌詞 : ただの歌の歌詞じゃなくて、これはいま起こってる現実です。この曲では言葉のある歌詞は少なめです。「オー オー」と「ララララララ」が3分の2を占めてます。
少ない言葉で永遠まで見せてしまうのが驚きです。が、歌詞カードを見ない限りこんなに言葉が少ないとは気付けません。2012年から『ACE ROCKER』を聴き始めて10年もの興奮の中、熱狂の中でそこに気付くのは無理です。
はい、いま初めて歌詞カードを読みました。
M4「欲望ジャック」
作詞・作曲/甲本ヒロト
なんだかよく分からないけど、威力!炸裂!爆進中‼︎どこまでも歩いて行ける。
イントロ聴いただけで叫び出したくなる、なんかヤバいやつ。
今回も飛ばしてるなとテンションが制御不能なとこまで上がってしまった変なヤツ。
感情むき出しな熱さがビンビンしてる。
マーシーが足を蹴り上げてる。
隠し味みたいなアコギの音が好きです。サビでキンキン鳴ってるギターの音がサイレンでインパクトあります。直撃するギターソロの音に心の迷いなんか消え失せる。
荒々しい演奏のあまりのカッコよさにオレの中のジェラシーが全速力で突っ走っていく。
本音では納得せず、波風立てずに多数派な意見に甘んじていた心にサイレンが鳴り響く。波風立てろ!差し障われ!完全なオレ‼︎
歌詞 : 激情なサビは欲望が乗っ取られ、ジャックに差し込まれる。もう止まらないほどに気持ちいい。本来の自分に戻りたい欲望に忠実になります。この曲の雰囲気がそう言ってる。
迷った心の特効薬タイプな1曲。
聴くと自分優先、ゴリ押し野郎が誕生しかねません。それはとても素晴らしいことです。
M5「シャイニング」
作詞・作曲/真島昌利
タイトル通りアルバムの輝きポイント。
元気なメロディと叙情的なメロディが圧倒的な存在感で心に響く!響く!まだ響く!
繊細でキレイな詩集を読んでいるような魅力的な歌詞も心に響きます。
キラッキラな明るいサビと、胸に広がるロマンチックなメロディで、青空に流れ星が流れます。声を張ったマーシーのコーラスが惚れ惚れする感性で感動しちゃう。
アレンジが光る、歌詞が輝く、コーラスがきらめく、音が明るい、シャイニングな1曲。
歌詞 : 「発条」の読み方は「ぜんまい」です。これは3番の歌詞ですが、この感性には光がありすぎます。直接的な言い回しではない詩的な言葉に心が同調してしまう。アルバムの中の掴まれポイント。
心を掴まれっぱなしで、ロッケンロー‼︎を聴くにも体力が必要なんだな。まだまだ何度でも聴きたいレコードがたくさんあるから、いつまでも健康でいよう。
M6「ボッチ」
作詞・作曲/真島昌利
デカいスケール感で強さ溢れる重要曲。
一人ボッチなアコギ調。
寂しくないし悲しくないから大丈夫です。何事にも動じない強さがあります。
アコギが映える繊細で柔らかいミドルテンポ。柔らかいけど、心の中では感動のテンションが騒いでいやがる。やっぱり激情なんだな。そいつはかなり激しいです。
「ボッチ」というちょっと寂しげなタイトルから想像できなかったほどでっかい歌に感動します。
一人でいるのが好きな筆者にとっては、いい感じの孤独感が最高です。癒されます。
何という名前の楽器か分からないけど“ギコギコ”鳴ってるあの音が、優しい青空と優雅な夜空を見せてくれます。
歌詞 : 柔らかいアレンジの曲だけど、なんて勇敢な歌なんだ。活発で元気が溢れてる。
これを聴くと絶大な安心感まであるのは何なんだろう。一人ボッチが寂しいのではなく、勇ましい。
一人ボッチを最大限ドラマチックに楽しんでしまえる1曲です。
M7「ゴー ゲバ ゴー」
作詞・作曲/甲本ヒロト
絶対なんかやらかしてくれるなと感じるイントロにワクワクしてます。
蓋を開けるとジャジャーン!と、とっておきの傑作を出したかのように愉快痛快な衝撃が飛び出します。
なんかこれ最高です。スカッとする。
ババアとかジジイとか出てくる曲は笑えるので私は好きです。
キレのいい軽快なイントロから歌が入って、ババアとかジジイが登場したところで一気にズドンと噴火したようなパワフルになるアレンジが分かりやすいし、オレの気持ちを代弁してくれている。
ギターソロでなんか大爆発してる。絶対怒ってるし、すげえ暴れてる。いいぞぉ!
さっきコーラを飲んで溺れかけたオレにも容赦はしない暴れっぷり。がんばれぇ!
歌詞 : 普段は割と自分がイラつくことが多いけど、この曲の場合ジジイとババアの方が怒っててオレはそれを笑って聴ける。最高じゃん。
おい!ババア!とジジイ!これ聴きやがれ‼︎
そして宇宙に笑われろ。
昭和現役で毒々しくて有害なババアとかジジイにはとっくに失望しているおいらです。
M8「ナンバーワン野郎!」
作詞・作曲/真島昌利
クロマニヨンズの9枚目のシングル。
↑アゲアゲ↑で最強なアップテンポ。
誰もが、イェー!イェー!となります。
テンションMAX、盛り上がり最高潮‼︎ライブでやるとすごいことになるロッケンロー‼︎
この騒がしさは尋常じゃないハイテンション。世界で一番まっしぐら。
なんかスイッチ入っちゃうやつ。両手を上げて飛び跳ねたい。今ここで。知らない人とかいる街中なんだけど、ダメかね?
曲にエネルギーありすぎ。世界を救える。
自分を信じて生きる意志がメラメラ湧き上がる神曲。
筆者でも弾けるほどストレートで小難しさのないギターにプロフェッショナルの魂を感じます。ギターソロなし直撃型。その代わりヒロトのハーモニカが突撃してきます。
歌詞 : 歌が持つ力がダイレクトに伝わってくる。ファイトと言うよりファイティングソング。応援歌と言うよりも挑戦中。今やるんだ。
サビは最高潮の盛り上がりポイント。オレは激情しすぎてきっとなんか変な見た目になってると思う心の中学2年生。
カップヌードルのCMソングだったので興味はなくても聴いたことある人は結構います。
M9「雷雨決行」
作詞・作曲/甲本ヒロト
クロマニヨンズの10枚目のシングル。
この曲を聴いて胸が熱くならない人は一人もいない、、、というデータとかはありませんが、ビシバシそんな気がしてます。
「ナンバーワン野郎!」と双璧をなす神曲で、連続したこの曲順は一番刺さる演出です。
曲にパワーありすぎ。必ず誰かを救える。
こんなのありか!好きすぎる。ハッキリ言って恋しています。生きる勇気にしています。
歌詞のすべてを胸に刻んでいます。
完璧すぎた直球ストレートが繊細な胸のど真ん中にぐっさりと刺さって、激情なオレ劇場が開催される胸熱ソング。
生きる覚悟を持てないでいた頃に、何度この曲をリピートしたかわかりません。
この曲を聴いて共感の激情が胸を熱くして、感動の熱湯と言えるほどに熱い涙が流れたら、一言一句すべてがまったく外れる事なく勇気の言葉になっていた。
自分に生まれたことを感謝できてしまうのがなんか悔しい。けど嬉しい。こんなの素敵すぎる。
5発の弾丸が撃ち込まれるような迫力あるイントロからのボーカル&ギターのみの1番へ突入するアレンジは心に響く激情です。ギターソロの泣きのメロディには日和った心が奮い立つ。非常な説得力と激情なパワーを持ったサビを聴いたら誰もが引き返せなくなる。
1番から3番までAメロでは迷いや弱音があって、やっと決意に辿り着くドラマチックなロッケンロー‼︎ 直球が胸のど真ん中に鳴り響くけど、他のどの曲よりも繊細でただの単純とはちょっと違うことも事実です。
マーシーのギターが嵐のように聴こえる。その嵐の中をヒロトのボーカルが立ち上がって、コビーのベースとカツジのドラムも立ち上がっていく力強さもある。
歌詞 : この決意!すでに迷いのない決意が刺さる。
私には伝説級の歌詞です。熱い、強い、引き返さない。
聴けば自分の中で何かが始まります。いろいろと激しい。やっぱり激情としか言えない。
同じドアノブを掴んだ誰かと一緒に聴きながら激情してみるのも良さげです。
繊細だけど力強くてドラマチックで、迷いや弱音があってからの決意が揺らがない。だから何度でも聴けてしまう神曲。迷った時は「雷雨決行」です。
M10「49cc」
作詞・作曲/甲本ヒロト
ここでちょびっとだけほんわかします。でもそれイントロぐらいで、すぐに熱狂が戻ってくる。
49ccのモンキーに乗ってそんなに速くはない速度で走っていたと思ったら、サビの感情的なメロディで歌う「人間らしさ」を共有してる感じに目頭が熱くてヤバい感じになりました。
間奏のヒロトのハーモニカがほんわかしていて和みます。でもまたやっぱりすぐに熱狂が戻ってきます。
平常心などガン無視で猛烈な刺激がブッ込まれます。
歌詞 : 聴くとめちゃくちゃ気持ちいいメロディにハマった歌詞が魅力的です。
連発した「猛烈」ってマジで猛烈で鳴り響きます。その後の質問に対しての“ちょびっとね”という本音がすごく人間らしい。やっぱりそうだよねと共感します。この歌は猿だけど。微妙にヒロトの声がかすれるところに魂の激しさを感じます。
ラストに耳元で小声で歌う“ちょびっとね”からのオチがついたような「チーン」で心が和みます。
M11「ライオンとサンシャイン」
作詞・作曲/真島昌利
やたらと色気のあるドラマチックなアレンジに一発でヤラレます。ヒロトの少し抑え気味な歌が胸に刺さりまくる。
西部劇の幕が上がってしまってる。収録されなかったシングル「飛び乗れ‼︎ボニー‼︎」っぽい感じのアレンジです。
最後から2番目の曲という特別な存在感が漂います。アルバムの最後の方でこんなに情熱的だもん。気が抜けないし止まれない。
とんがったギターが唯一無二なカッコよさです。誇らしげな音が耳をすっ飛ばして心に直接鳴り響く。カツジの“ドンドコドンドコ”なドラムなんか一言で言えば、カッチョいい!
歌詞はもちろん、アレンジやテンポや演奏から聴こえてくる音がいろんな事を語っています。感情に響いた音が細胞を動かして、オレはどこまでも歩いて行けるのだ。
歌詞 : 男心をかき立てる世界観に感化された気持ちが心の外へ飛び出して行ってしまいそうだ。
この曲の色気は何なのだ⁈聴いた後に一体、何人のカウボーイハットのよく似合う色男を誕生させてしまったのだろうか⁉︎
やっぱり腰のベルトには銃も忍ばせておきたいし、一応、馬にも乗っておきたい。
この際バーボンやウイスキーも用意しとく。
それでやっと完成する。
何が?
いや、、何も起こらないかもしれない。
もしかしたらそういう歌でもなかったかもしれないけど、気のせいです。
オレな激情が訳のわからん劇場を開催させてしまうこともあるのだ。誰にでもあるのだ。
M12「メキシコの星」
作詞・作曲/甲本ヒロト
結論から言えば、心温まります。
優しい感情が胸に広がってます。
ほのぼの系なアレンジで、それまでの激情なテンションを和らげてくれるかのよう。
とは言え、最後までテンションは高い。
メキシカンな雰囲気が異常に興味深くて、微笑ましいハートウォーミングなソングです。
常にコーラスが入っているのが楽しさ倍増になっちゃってます。
メキシカンミュージック⁈そういうジャンルとかあるのか分からないけど、異彩を放つ独特な雰囲気でやたらと楽しげです。でもいつものクロマニヨンズ以外の何者でもない。
歌詞 : 本気なのかふざけているのか、なんか笑ってしまう。メキシコとは言ってない。メヒコ。
みんなの顔がすっかりメヒ〜コな表情になったところでアルバムはおしまいです。
ラストにほのぼのしててちょっと笑えるこの曲やってくれないと、熱くなりすぎた激情が機嫌を損ねる。
『ACE ROCKER』が刺さりまくったオレは生まれ変わったような堂々とした佇まいだ。
あれ⁉︎これもしかして、、、
調子こけてるエースなオレが爆誕してる。
気分いいね!
12通りの激情が日常の日和った心を焦がして、どうでもいい人並みなんか見えなくなるクロマニヨンズの6枚目のアルバムでした。
もうなんか調子こいてて絶好調でした。
初めて聴いた時はあまりの激情に2回目をすぐに聴く体力が残りませんでした。
ドッと疲れたとかじゃなく、12曲のロッケンロー‼︎が心にダイレクトに入ってきたから自分の気持ちが大きくなりすぎたという感じです。
たかぶった感情、理性では押さえられない感情、この激情のまま自分の人生を生きてしまえるパワーが『ACE ROCKER』にあります。
意味とかググるな!感じろ‼︎‼︎
日和った心に激情が爆音で鳴り響く。
“引き返す訳にゃいかないぜ 夢がオレたちを見張ってる”
初回限定盤の特典ディスク
CDの方のシングル、アルバムの初回限定盤にはそれぞれ特典のDVDが付いてました。
3種ともにすべてライブ映像でやたらと豪華でした。
シングル『ナンバーワン野郎!』の特典ディスクは「ザ・クロマニヨンズ ツアー2010-2011 ウンボボ月へ行く 2011.2.21 渋谷C.C.Lemonホール」のライブ映像が収録されてます。
DVD収録曲
1.南南西に進路をとれ
2.夢の島バラード
3.タリホー
シングル『雷雨決行』の特典ディスクは「ここでしか見られない!スタジオライブ入り!」が収録されてます。
DVD収録曲
・ナンバーワン野郎!
アルバム『ACE ROCKER』の特典ディスクは「ここでしか見られない!アルバム収録曲スタジオライブ3曲入り!」が収録されてます。
DVD収録曲
・シャイニング
・欲望ジャック
・雷雨決行
【余談 雑談 筆者談】
“音” が “楽しい” 音楽がある。古いロックンロールのような明るく楽しいエンタメ性。元気モリモリ、気力バリバリ、心ウキウキ、感情炸裂のすごいやつ。
音楽なら悲しくしないでくれよな、涙の昭和四畳半。悲しき日本な暴力を振るわないでおくれよな。ダメかね?
今オレは生きるんだ。
キミの悲しみなどオレには不要。
生きるのやめようとしてる弱った心の背中を押すな。生きようとしてる微かな光を太陽の眩しさにまで変えてくれ。
ギンギンのピッカピカ。
感動の涙が流れるロックンロールの激情に、今日も生きる覚悟が余裕で笑う。
“合言葉は雷雨決行”
大好きなのは悲しみなんて微塵もない、バカで楽しい、面白い顔したロッケンロー‼︎
ありがとうございました。
また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。
※クロマニヨンズはサブスクがありません
ついに来ましたね、エースロッカー!!このアルバムはいつも通り抽象的ながら、どこかシリアスでマジな雰囲気を感じて、初めて聞いたときはちょっとハイロウズのバームクーヘンを思い出しました。特にB面のゴーゲバゴー〜49ccがお気に入りです。
次回は自分が一番好きなアルバムなので、いつも以上にワクワク。気長にレビュー待ってます!
あおいさん明けましておめでとうございます。
いつもありがとうございます!
『ACE ROCKER』での自分の気持ちの激情っぷりには驚いたし感動しました。
しかし奇遇ですが、次のアルバムは『ACE ROCKER』のそれを超えるほどの感情が私の心を支配していました。
また読んで頂けるとすごく嬉しいです。
今年もよろしくお願いします。