こんにちは。
『YETI vs CROMAGNON 』は2013年リリースのザ・クロマニヨンズの7thアルバムです。
感動する瞬間が非常に多い7作目。
ロックンロールの根底は一切変えず、新たな聴き心地を実現。
心の名盤:全曲レビューです。
皆さんどうぞ最後までよろしくお願いします。
自己満足にありがちな急な方向転換とかせず、興奮の後に「生きたい」と強く思えるロックンロールをいつも聴かせてくれるスタイルのクロマニヨンズ。
自分たちのスタイルは貫きつつも、毎回いまが旬の自身の感性で新しい歌を作って楽しませてくれるプロフェッショナル。
レコードやCDは安いし、中身は激しく熱いし、長くないし、何より興奮と熱狂を超えて涙が流れた瞬間が一番幸せ。
全身全霊がこの音楽に感動してる。
The Cro-Magnons/YETI vs CROMAGNON (2013)
YETI vs CROMAGNON(イエティ 対 クロマニヨン)は6枚目のアルバム『ACE ROCKER』から1年後に発売された7枚目のアルバム。
2013年2月6日発売。
感動的な聴き心地の7作目。
私が本作を新しい聴き心地だと感じた理由をクロマニヨンズが教えてくれました。
それは、
今回は収録曲順に録音していくという珍しいスタイルだったということです。
スタジオ録音でも楽器のセットを変えずに、ライブのような感覚で録音したという臨場感まで心へ響く作品。
いつもですが、今回もどんどん余計なものを削ぎ落とした本質的な迫力こそが魅力になっています。
これまでになかった試みの結果が、生々しい音としてしっかり私に伝わりました。
アルバムタイトルについて
マーシー「いつも通りなんとなく」
ヒロト「何かタイトル付けなきゃいけないっていう程度のもので」
特に意味とかなくてクロマニヨンズらしくて安心しました。
ヒロト曰く、前回のアルバムタイトルが「イエティ対クロマニヨン」でもよかった。
納得してしまった。
その一言で、やっぱり意味とかないんだなと確信した。
とは言え、いつもアルバムタイトルの響きはロックンロールならではで覚えやすい。
曲作りについて
マーシー「日常の中でポワンポワンとひらめいてきたものが溜まってくると歌になる」
ヒロト「僕はポワンポワンって感じじゃなくニョロニョロって感じ。メロディとか歌詞じゃなくて“歌”が出てくる。歌詞とメロディが一緒にってことじゃなくて“歌”が出てくる感じ。上半身と下半身が一緒にやってきたっていう感じじゃなくて“人”がやってくるという感じ」
曲作りの謎が解けました。意味のわからない人は1人もいないし、心で理解できます。
これを聞いた時に、私はすごく腑に落ちたという感じがしたのです。
ヒロトってすごい人間らしい説明の仕方で尊敬します。やっぱり“歌”だったんだ!歌詞とメロディを別で聴くとなんか変な感じになるし。気持ち良くない。熱狂しない。
その“歌”たちがこの12曲の熱狂のロックンロールになったんだな。
なるほど!カッコいいって思った!
もう一回アルバム聴こう。

『YETI vs CROMAGNON 』収録曲
1. 突撃ロック
2. 黄金時代
3. 人間マッハ
4. 涙の俺1号
5. チェリーとラバーソール
6. 団地の子供
7. ホッテンダー
8. 日本の夏ロックンロール
9. 炎
10. ヘッドバンガー
11. 南から来たジョニー
12. 燃えあがる情熱
全編モノラル、全12曲37分。
クロマニヨンズではすっかりお馴染みになったモノラル。CDもレコードもモノラルです。
モノラルの特徴は、音が突撃してくる迫力。
ずーっと前からステレオという技術があるのにモノラル録音とかひねくれています。
違いました。
クロマニヨンズのモノラルの音は正直者の音がする。嘘ついてません。隠せていません。
むしろ隠す必要がなくて全部出しちゃってて丸見えです。
ちなみに、これの次のシングルとオリジナルアルバムでは、またしてもクロマニヨンズによる“なんとなく”の驚きが発生しました。

アルバムの全体的なイメージとしては、最高のスピード感で突っ走ります。
前作に引き続き「やる」勢いがある。
胸が熱くなり泣かせる歌も、スローテンポにジーンとする歌も、突撃してくるアップテンポに力が湧く歌も、クロマニヨンズスタイルで全部入っています。
特に前半のとんでもない勢いが、私の感受性が耐えられるスレスレまで刺激してくる。
中盤から後半にも勢いはありつつ、落ち着いた曲調や、たくましいレゲエアレンジなんかを挟んで駆け抜ける。
曲調の幅は広くはありません。
1stアルバムからずっと変わらぬスタイルで同じようなロックンロールをやっているのに、豊かな感情で毎回感動ポイントの違う新しいアルバムを聴かせてくれます。
既にロックンロールアルバム7作目。
急な方向転換とかせずに、誇らしげな自分たちのスタイルで大量に新しい歌を作り続けるクロマニヨンズ。
自分たちの本質を絶対に変えない姿勢。
いつも通り、根底は豪快なロックンロール。
それがいつも興奮と熱狂を超えた感動になるのが最大の魅力。
それぞれの歌が個性を持っていて全部違う。
12通りの異常な興奮と感動があるのは、アルバムを聴きながらクロマニヨンズと一緒に私もロックンロールに熱狂しているからです。
今回もルールなし、手抜きなし。
とは言え、本質を見えにくくさせる過剰な装飾もなしで楽しませてくれます。
イントロや間奏のない曲が意外と多く、ぶっちぎりに性急な印象を受けるのも特徴的。
7枚目のアルバム、「傑作」と断言します。

シングル曲は11枚目のシングル「突撃ロック」と12枚目のシングル「炎」が収録されました。
どちらのシングルもCDと7インチアナログ盤が同時発売。
11thシングル「突撃ロック」は2012年5月23日リリース。
アルバム収録の「突撃ロック」はシングルとは別ヴァージョンです。
初回限定盤CDは紙ジャケット仕様。
特典ディスクの付属などはありません。しかし、レコードと同じ“60年代フリップバックE式盤”のスタイルがシングルCDにも採用された初めての作品。
カップリングにはマーシー作の「サイダー」が収録されました。
スローテンポ、クリーントーンのロックで、アルバム収録曲の「団地の子供」に近い清らかで穏やかな雰囲気があります。
感動的な聴き心地。

12thシングル「炎」は2012年12月12日リリース。
初回限定盤CDには「ここでしか見られない!スタジオライブ!」(突撃ロック)のDVD付き。
カップリングにはマーシー作の「とがってる」が収録されました。
この歌は攻めます。
ヒロトの豪快なハーモニカ入りの激しいロックで、歌詞の通り尖りっぷりがすげえ光ります。攻撃力高めのロックンロールで必聴。
非常に鋭利な聴き心地。
それぞれのシングルのカップリング曲は本作『YETI vs CROMAGNON』には未収録。
2013年、アルバム『YETI vs CROMAGNON』発売当時、CDとアナログ盤が同時発売。
初回生産限定盤のCDは、3曲のスタジオライブ映像が収録された特典DVD付き。CD本編ディスクは高音質である「Blu-spec CD」でのリリースでした。
アナログ盤は限定生産だったため既に完売。
レコードジャケットは“60年代フリップバックE式盤”仕様。もちろんいつもの低価格でブッ飛んだ豪華スタイル。
今回もまたすごいものが手に入ったぜと喜びに震える手をおさえつつレコードを取り出すと、いつもの重くて分厚い30cmがズッシリとガッツリとツヤツヤな笑顔で登場しました。
黒い30cmのレコード、すげえ硬い。
私は確認してはいないけど、多分手では折れない頑固者。
スピーカーの前に座って自分のオーディオセットでこのレコードをかけた時にだけ、常識では聴こえない“ひねくれ者の音域”が聴こえてしまっている。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
“YETI vs CROMAGNON”
何か決闘をイメージさせるアルバムタイトルですが、、、
ロックンロールやクロマニヨンズとは戦わないでください。これは楽しむものです。
むしろ、
『YETI vs CROMAGNON』は、人に弾かれた孤独さえも受け入れてくれます。
それから新しい景色を見せてもくれる。
突き抜けちゃう可能性だってある。
ザ・クロマニヨンズ、突撃開始。
オーライ!ロッケンロー!!
M1「突撃ロック」
作詞・作曲/甲本ヒロト
クロマニヨンズの11枚目のシングル。
こちらに収録されたのはシングルとは異なるヴァージョンです。
別ヴァージョンでタイトになったシングル曲からアルバムスタート。豪快な幕開け。
盛り上がり必至のクロマニヨンズサウンド。
クロマニヨンズがやると本当の突撃になって、2分26秒の永遠が私の胸に衝突してくる。
「永遠です」と何度も歌い、ポジティブな気分になれるアップテンポのロックンロール。
はちゃめちゃなテンション。
すっ飛ばすパンキッシュなアレンジ。
一緒に歌いたくなるし、つい口ずさんでしまう親しみやすいメロディ。
アルバムヴァージョンの方が音が太く、よりタイトになりました。
この勢い、一発録りなんだと思われます。
シングルでは口笛だったメロディがギターのメロディに変わっていて心がときめきました。
アルバムのサウンドに合わせて余計なものを削ぎ落とした印象。シンプルな「突撃パンク」に進化してる。
これは直球で度を超えて激しい。
ジャカジャーン!!
ギター、ベース、ドラムの強打撃にて演奏開始、アルバムスタート、いえ突撃開始です。
極端に短いイントロ。
ヒロトの凄まじいボーカルを中心にコーラス入りで“永遠です”と繰り返すサビ始まり。
ライブ会場ならいきなり高く飛び跳ねてる。
マーシーのギターの歪みが生々しいサウンドで空間いっぱいに鳴り響く。
コビーのベースの歪みも高馬力で勇ましい。
カツジは煌びやかなドラムをぶっ叩く。
早速シングルヴァージョンとの音の違いもはっきりと感じます。アルバムヴァージョンの方がライブに近い耳触り。
Aメロへ突入すると、興味深い歌詞に私の心が思いっきり動きます。
ロックンロールの衝撃を歌っている。
ヒロトが出会った本当の衝撃だからこそ誰も歌詞の言葉を無視できないし、自分が今それと同じ体験をしていることに気付く。
何より大切な好奇心が溢れてる。
楽しい予感のする方へクロマニヨンズが全速力で突っ走っていった。
聴きながら誰もが同じ体験をする。
更に勢いづくサビへ。
“永遠です”と繰り返し歌う。今度はその意味がなんとなく分かってきたと実感。
サビの直後には、Cメロと言うのか一度だけブチかます美しいメロディが炸裂。
歌詞に躍動感があって不安なんかブッ消しつつ、自分の意志が未来も追い抜いていった。
ギターソロなどはなし。
間奏など必要としないブッ飛びスタイル。
曲の後半こそシングルとは異なる勇ましさが突出したアレンジ。
シングルで印象的だった口笛のメロディがマーシーのギターに置き換わっていた瞬間は、胸が破裂寸前に熱くなった。
この歌は終盤がどの瞬間よりも熱い。
容赦なく音が畳み掛ける爆発アレンジ。
「永遠です」というグッとくるフレーズが頑丈な響きを聴かせてくれる。
分かった、これが永遠だ。
ポップスでよく歌っている“永遠の愛”とかのイマイチ心にはピンと来ない永遠じゃなくて、好きなものが見つかってしまった時に興奮が爆発した瞬間の感動が永遠なのです。
歌詞:ロックに呼ばれた瞬間と、ロックにだまされ続けることの素晴らしさ。
アルバム一発目の言葉が“永遠です“だと!
これは特大のインパクト。
「永遠」という言葉、クロマニヨンズがやった場合にのみ説得力を持ちます。
とても大切なことがこの歌詞には詰まっています。インパクトだけじゃなくて、自分を生きるために超重要なメッセージも含まれる。
未来さえも追い抜いて、空を飛べると本気で信じられる名場面あり。
いつかそらが飛べると信じている私はアホなのだろうか。クロマニヨンズも歌っているし、やっぱ出来るよな。
笑っている未来の自分が見えました。
ロックとの出会いから、そこへ直向きに突撃していく一部始終が心を動かす歌詞。
CDの方の「突撃ロック(初回盤)」はCDシングルとしては初の仕様が採用されています。
レコードと同じ“E式盤”を再現したジャケットになっていて、高いコレクション性を感じます。帯が勝手に取れないのが特徴。
これの次に出た12枚目のシングル「炎」は以前の仕様に戻りましたが、その次の「キスまでいける」からは「突撃ロック」と同じ仕様で統一されていきます。
それを全部並べるといかすコレクションになり、やはりクロマニヨンズの圧勝です。
M2「黄金時代」
作詞・作曲/真島昌利
2曲目、すこぶる元気です。
アルバムの勢いをブチ上げます。
自分の“黄金時代”到来の予感を、確信に変えてしまうロックンロール。
喜びが溢れているアップテンポ。
ドラマチックなアレンジ。
やる気満々のメロディ。
常にある私の弱音を、揺るぎない信念に一変させる言葉たち。
暗黒時代が必ず黄金時代へとブッ覆る。
イントロなし。
心の栄養がブッ込まれるサビ始まり。
イチッ!ニッ!サンッ!シッ!と繰り返す掛け声から始まるから、これは絶対楽しい歌だなとワクワクしちゃう。
Aメロへ入ってすぐに爆走するドラムの高速リズムには、全力で走り出したくなる。
真っ直ぐにしか走っていかないような、実直なヒロトのボーカル。
芯があるとはこの事。
誰にも曲げられない、そんなの不可能。
マーシーのブリッジミュートしたズンズン響くギターが、私のスレスレに立っている心を頼もしく支えてくれる。
コビーの太いベースは脳ミソ直撃のド迫力。
音に迫力がありすぎて、耳で聴いているのではなく脳に直接鳴っているという感覚。
カツジの速いリズムと情熱的な打撃が、この曲をドラマチックにしています。
堅実なアレンジ。
1番は根底がズッシリとした聴き心地で、少しクールなテンションにて楽しめます。
歌が2番へ突入する直前に衝撃あり。
マーシーのピックスクラッチ、ガンギマリ!
遠くまでブッ飛んでいくジェット音が強靭に炸裂します。
音の感触が一変する。
2番からは歪んだギターのコードストロークが部屋の隅々まで響き渡る。
騒がしいロックンロールの音だ。
テンションの上限突破。
もう誰もじっとしてなどいられない。
どうかしてしまったテンションのまま、とうとう黄金時代がやって来るBメロへ。
マーシーのキレの良いカッティングと共に、ヒロトが歌う黄金時代が到来。
聴きたかった音がそのまま鳴ってた。
私はアレンジのセンスの良さにグッときた。
ヒロトの感情的な歌に心を揺さぶられて、平常心など抑えきれずに激情してしまう。
間奏はなし。
そんな暇はなし。
黄金時代が来ちゃってるから。
実は一部にアコギの音も聴こえるのが刺激的。
最後までイチッ!ニッ!サンッ!シッ!と、クロマニヨンズが黄金時代を突っ走る。
4人の魂の激しさと熱さが表立ったドッシリとしてる歌。
このアレンジは心へ響き、大きく動かす。
歌詞:信念を貫き通し、好きな事をやり続けた先にやって来る黄金時代の確固たる予感。
あきらめてしまいそうな心の根底を支える応援歌になり得る。
これを聴いたらもう言い訳も必要ないのです。
暗闇から突き抜けて、スカッと晴れた景色に覆る瞬間というイメージが強い。
強くイメージさせる歌詞ですが、
歌詞カードを見ると、言葉の8割くらいがカタカナの擬音や掛け声というのが強烈なインパクトになっている。
“黄金時代が やって来るのだぜ”
本当⁉︎ 信じちゃうよ。
私の黄金時代がやって来る、、、そろそろ来てください。もう待てません。
M3「人間マッハ」
作詞・作曲/甲本ヒロト
アルバムで断トツのマッハ。
のろまな時代に、マッハだどーー!!と鳴り響く高速ロックンロール。
イライラしてる時のベストチョイスになる。
「人間マッハ」が時代を笑い飛ばします。
時代の最前線でイライラしてるいい感じ。
非常識な高速テンポ。
もはや煽り運転してくるメロディ。
世のトレンド信者など置いてけぼりにしていく強烈な聴きごたえ。自分優先の極み。
3曲目、またしてもイントロなし。
なんて性急なアルバムなんだ。
開始早々「マッハ! マッハ!」とキレッキレで突撃してくる。
いきなり猛烈に速くて熱くて普通じゃない。
Aメロでヒロトが歌い出した内容もやっぱり普通じゃない。非常事態を感じる速さ。
つまらん世の中なんか置き去りにしていく。
なんだかこれ、私がずっと憧れていたものかもしれない。
自分さえ良ければいい新しいヒーローに出会ったような爽快な気分になった。
Bメロなんか日常の不満を突いてくる。
悪い意味でイライラさせないから大丈夫。
なぜなら歌が、イライラしている感情をマッハでブッ飛ばす活力源にしてしまうのだ。
サビへ入ると、クロマニヨンズがもっと飛ばせよと私に忠告してきたみたい。
間奏はこのアルバムで初めてのギターソロ。
マーシーがロックンロールの煽り運転を見せる名場面。もちろん音が先頭まで出てくる。
高速なメロディ。
とんでもねえ疾走感。
ボーッとしてると置いていかれるから、一緒に全力で突っ走るしかない。
感覚としては、すげえ速くてすぐ終わってしまうから誰も気を抜いてはいけない。
ギターソロの直後はまたイライラしてる。
心へ響くメロディであるし、この耳触りこそこの歌の常識など無視した奇抜な熱量。
「人間マッハ」が辿り着いた“別世界”の音が鳴っているようなアウトロあり。
フェードアウトしていくけど、最後の最後までヒロトが叫んでる。
高速なリズム、煽り立てる歌、興奮を加速させるコーラス、ギンギンサウンド。
これなら絶景の未来をこじ開けられる。
歌詞:要するに、非常識なスピード。
特徴は、とにかく無敵な感じ。
誰の追随も許さず、疾走して決して止まらない言葉の連続。
マッハすぎて、歳を取らない気分になれる。
イライラしていてる状態をいい感じだと断言する歌詞に共感する人が多いと思う。
ちょっとイライラしてる状態ってなんか強いです。出来ないことなんてないし、勝てない相手などいない。なんか勘違いしちゃってるかもしれないけど、いい感じ。
もはや無敵な感じに影響を受ける事が魅力。
自己肯定感の頂点を感じる。
M4「涙の俺1号」
作詞・作曲/甲本ヒロト
勢いやスピード感は保ちつつ、ちょっと感動的な4曲目。
多くの人が共感する自己肯定的な歌の内容が、感動の涙を溢れさせます。
しみじみした物語が心の中へスルッと入ってきて、一発で記憶に残るロックンロール。
タイトルからして感動的な何かを感じてしまったけど、聴いたら本音が溢れてて自分を好きになれるほどの歌でした。
ジャキジャキしたロックアレンジ。
月まで飛んで行っちまうアップテンポ。
私の不要な自己嫌悪へ直接触れるメロディ。
自分は自分だし、「俺1号」こそが唯一無二なのだと自信が湧くのが魅力です。
このアルバムで初めてのイントロあり。
しかも「開幕」とか「始まるよ!」といったイメージを抱かせるイントロらしいものだからもう期待しちゃうよ。
またロックンロールの感動をくれ。
ヒロトが歌い出したメロディが心へグッとくる。少し深い部分に刺さる感動的な感じ。
ギャンギャン唸るギター、ブンブン突き進むベース、騒がしく叩きまくるドラム。
飛んでる最中のような疾走感。
Bメロではクールなアレンジを聴かせます。
今回のアルバムでは割と多用するマーシーのブリッジミュートの音。
変に暴走しない安定感。
そんなアレンジの一番前で歌うメロディが、やっぱり心のガードを突き破って入ってくる。
「涙の俺1号」はメロディが美しいのです。
抑揚があって興味深く、絶対に音楽から意識が逸れないアレンジ。
どの瞬間もクロマニヨンズが心を鷲掴み。
疾走感のあるテンポとアレンジの中に、時々感じる自分の情けないところも包容するような雰囲気に泣けます。
一気に突き抜けるのがサビ。
闇を突破した開放的なメロディとアレンジ。
アポロ11号を追い抜く勢いで飛んでいく。
「俺1号」への声援のような鈴の音なんかも入ったキラキラサウンド。
ギターソロはなし。
だから演奏時間がスレスレで3分を切る。
この歌をより感動的な聴き心地にするマーシーのカッティングギターは特に印象深い。
心へ響くいい音しています。
ラストは「俺1号」が胸を張って飛んでいく。
もう誰も自分を嫌う必要がなくなった。
そのままの自分ていいなと思えます。これまでに俺何号かまで作ってしまったかもしれないけど、俺2号とか俺3号とかもういらない。
なんとなく自分を嫌いになりかけた時に聴くと、自己否定なんかは余裕で覆る。
涙を流しながらも“俺1号”で行くのだ。
歌詞:空想的な歌詞。アポロ11号、鉄人28号、俺1号の興味をそそる物語が楽しめます。
マーシーの遊び心が満載。それが天才的。
自己受容感があり共感が持てます。
弱音も肯定してる感じは自分まで認められてる気分になれて、好きな歌詞です。
マーシーならではの、言葉のリズムの心地良さが特徴。
多くの人が憧れるほどのギタリストでも、やっぱり自分て情けなく感じてしまうのかと知った瞬間の安心感みたいなものが魅力。
そうなのか!人間同士だからそんなに変わらないのか。
それなら、
夢をのせて俺1号が今日も行けてしまう。
M5「チェリーとラバーソール」
作詞・作曲/甲本ヒロト
エモい。5曲目、果てしなくエモい。
思いっきり感情を刺激します。鳴っているすべての音が感情に直接アピールしてくる。
勝手に何かが込み上げてきて胸が熱い。
そのエモさに想いを馳せると涙が流れるマイナー調のロックンロール。
感情を刺激しない瞬間のないアップテンポ。
涙を堪え切れない深いメロディ。
エモーショナルアレンジ。
最後まで涙を流さずに聴ける人は何人いるだろうかという程の、涙腺刺激の極み。
マイナーコードがキレ良く鳴り響くイントロ。
情緒的なエレキとアコギ。
これだけで沁みる。なんか泣きそうになる。
エレキとアコギに絡んでいくコビーのベースのフレーズと、カツジの豪快なドラム。
一気に音が厚くなり、私の感情の更に奥へと衝撃を与えてくる。
オレ、堪えられるのか?
真摯な態度でヒロトが歌い出した。
切なさを含んでいるヒロトの歌に、自分の魂が未だかつてない激しい衝動に駆られてる。
ロックンロールに前例などいらん。
音楽で初めて感じた、耐えられるスレスレの自分の感情。
マイナーコードでカッティングするギターの音が、心を刺激しすぎる。もうすぐ限界。
Bメロも、普通ではあり得ないくらい人間の感情へ直行してきます。
過去の尖っていた欲望や光っていた希望を、今を生きる強さに変えるメロディ。
これで力強いサビを聴く心の準備が整う。
“チェリー”と“ラバーソール”をエモーショナルに歌うサビ。
力強くも、儚さを感じるアレンジ。
サビの演奏では、バスドラなのかものすごく低くてド迫力な「ドン!」という音が聴こえて、とっくに熱くなってる感情へ直撃します。
やはり感情を強く刺激する危険な音。
サビのあと事件が起こる。
間奏のギターソロが鳴り出してすぐに涙が溢れてしまった。
決して悲しいのではなく、ギターの音に熱狂しているのです。感傷的なメロディ。
マーシーの感情がそのまま音になってる。
何これ⁈
グッときすぎて言葉が出ない。
あまりの感動的な耳触りに、体が動かず立ち尽くしてしまうかもしれない。
なんて音を録音しやがったんだ。
この歌、個人的には心揺さぶる名曲です。
胸を破裂させるようなエモさに、これまでに経験したことのない感情的な自分を知ってしまう歌だ。
歌詞:何が起きたのかはっきりとこの事柄や出来事だとは示していないのに、情景も感情も強くイメージさせるヒロトスタイル全開。
ロックの歌詞は、すべてを語らないこのくらいの想像の余白があるのが好ましい。
何か熱いものが込み上げてくる雰囲気。
映画の題材になりそうな内容。
そう考えると「チェリーとラバーソール」の歌詞は映画の主題歌に似合います。
履き心地の悪いラバーソールにちなんだ物語。
この歌詞からは新しい時代を受け入れて生きようとする強さも感じます。
M6「団地の子供」
作詞・作曲/真島昌利
A面ラスト、ジーンときます。
アルペジオスタイルのギターが印象的な、正直者が泣かせるロックのスローテンポ。
静かな夜に合いそうな優しいアレンジと、詩人の繊細な歌詞が感動させてくるバラード。
ふんわり柔らかいクロマニヨンズが聴ける。
うっとりする音色が魅力。
まったく歪んでいないのが特徴。
マーシーが思いを馳せているようなノスタルジックな世界観を強く感じます。
アルバムで唯一の心穏やかポイント。
心のガードは外してください。
マーシーの趣があって素直なコードの響きから「団地の子供」演奏開始。
4秒の短いイントロです。
その“ジャラーーン”と歪んでいない美しくて正直なエレキギターの音が鳴り止むまでに、私は黄昏てしまう。
なんという美しさなんだ。
すぐに柔らかなヒロトの歌が入った。
「空が落ちてきて」とインパクトの強いことを歌うから、私の感受性が音楽に思いっきり引き込まれる。
マーシーのエレキのアルペジオが耽美な響きで空間へと広がります。
この曲ではコビーのベースもカツジのドラムも決して暴走しない。
誰一人、置いてけぼりにされません。
ギンギンのロックンロールからは一旦離れた心を癒す聴き心地。
落ち着いた曲調で、メロディも不必要に抑揚をつけていない滑らかさ。
それをヒロトならではの歌心でうたう。
私の全意識が歌の中へ入っていく。
間奏は、傷付いた心を救ってくれるマーシーのギターソロ。
クリーントーンの美麗なメロディ。
いい音が鳴る。
ライブ会場ならマーシーの演奏に見惚れてしまうだろうし、聴き入ってしまう。
あまりの美しさに怒りの感情なんかはスッと消滅します。
正直者の音を聴いた間奏後は、2回目のBメロとサビを穏やかに演奏してまた音楽からの感動をもらう。
もうすぐA面が終わる。
なんて感動的な気持ちなんだ。
この気持ちのままA面を聴き終えるなんて涙出ちゃいそう。
聴くとうっとりしてしまうし、なんだか黄昏てしまいもする。私のその姿はクロマニヨンズの誠実さによって決してカッコ悪くない。
心の不要なものが取れたようないい気分。
素直な子供心に近いのです。
歌詞:マーシーが聴いているレコードの中の世界という印象。
幻想的でロマンチックな歌詞。どちらかと言うと本を読んでいる時の感覚に近い。
この歌詞も映画になりそうだと感じるストーリー仕立てであるのが特徴。
感慨深さにジーンと来る。
マーシーの子供の頃の思い、音楽から受けた強い影響を感じます。
詩人の繊細さが見事だなと感動しました。
M7「ホッテンダー」
作詞・作曲/真島昌利
B面1曲目は歪んだレゲエ。
体が勝手に踊り出しちゃう時の感じ。うっかり一緒にコーラス歌っちゃう時の感じ。でも楽しくてあっという間に終わっちゃう感じ。
私は頑張る気なんかないのに、朝から頑張れそうな気分になっちゃう7曲目。
心軽やかな聴き心地。
アクティブなレゲエアレンジ。
ウキウキで歩く時ぐらいのテンポ。
正解は語らず、その場面を強くイメージさせる訳の分からない歌詞。
レコードの場合は盤をひっくり返すから新たな気持ちで聴き始めるけど、CDで聴いている場合も、美しいバラードの次の曲としてふさわしいと感じる雰囲気があります。
クロマニヨンズのいかす演出です。
さあアルバム後半、始まるよ!
いきなりヒロトがラウドにシャウト。
「ホッテンダーーーーー!!!」
爆裂音、ゲインが上限を超えてしまってCDでもちょっとバリッと歪む。
すかさずギター、ベース、ドラムの轟音が鳴り響くヘヴィなサウンドのイントロがキマる。
この後、どう来る⁈
何!歪みサウンドのレゲエ!
ヘヴィなロックンロールでも始めるのかと思ったら意表を突かれた。
歌はひたすらに“ホッテンダー”ということを主張する。それも朝からだと何度もアピールしてくる。
一体何を掘っているのか?
むしろ「掘る」という意味でもないのか⁈
タイトルを見た時に「ホッテンダー」って何なんだー!って思ったけど、もうそんなことはどうでもよかった。
2番のAメロは盛大なコーラス入りで楽しさ全開になる。
なんて愉快なレゲエなんだ。
クロマニヨンズがやるとやっぱり一味違う。レゲエの中にもロックンロールを感じるからなのだと思う。
間奏はマーシーが頑張っちゃうギターソロ。
キンキンなチョーキングから始まって、何かの作業中といった印象を受けるメロディを弾きます。
「えっほっ えっほっ」と繰り返す掛け声入り。
クロマニヨンズの遊び心が溢れてる。
間奏直後にはイントロと同じヘヴィフレーズ一発ガンギマリ。
その後は「ホッテンダー」を主張し続ける。
おーい、いつまでホッテンダー?なんだか尽きせぬ好奇心を感じる。楽しそうだな。
アルバムがまた楽しくなってきちゃった。
ラストはビシッと締めるのが快感。
歌詞:人それぞれに何通りもの解釈ができる比喩的な表現。
私の場合は「レコードを掘ってんだ」という自分なりの解釈がしっくり来ました。
なんかこれ、歌詞のほとんどは「ホッテンダー」です。日本語があるのは2割ぐらい。
“ホッテンダー”とかよく分からないことを連発しておきながら、急に真面目なことを言うのが興味深い。
みんな焦点の合うところが違うってこと。
朝から汗にまみれてレコードを掘ってる、友達か誰かと。棚を漁るという同じ動作をしてるけど、見つけたレコードは違うという感じ。
ともかく、これを聴くといつも朝から頑張れそうな気になってくるのが特徴。
M8「日本の夏ロックンロール」
作詞・作曲/真島昌利
人間ならではのロッケンロール。
いつもクロマニヨンズにやってほしいハイテンションのぶっ飛びサウンド。
2分を切る潔さ。
人間の心情にちなんだ歌詞は、ほとんどの人の印象に残りやすいと思います。
音楽に興奮したり感動できたりする「人間」でよかったと、後からしみじみと感じてくる。
私にとっては良いところが見つけられなかった日本の夏を、歌の作者であるマーシーが最高の幸福に変える。
燃えるアップテンポ。
親しみやすく心に残るメロディ。
クロマニヨンズに一番似合うシンプルなパンクアレンジ。
余計な装飾は一切なしと感じる疾走感のみを重視した音が鳴ります。
マーシーは豪快なコードストロークしか弾かない勇ましさ。ちょっとしたチョーキングフレーズを入れるとかもなしの豪速球。
とんでもない熱量が心へ突っ込んでくる。
心のドアをドンドンと叩かれるような、ギター・ベース・ドラムを打ち付けるイントロ。
イントロは5秒しかなくて、すぐにヒロトの歌が入るからせっかちな人も大丈夫。
早速、日本の夏の風景が見えてくる。
曲調は高速で騒がしいけど、歌詞はのんびりした風流なものを感じるギャップが魅力。
ヒロトのポジティブな歌心には元気が出る。
演奏は歪みまくったギターがギャンギャン唸る痛快な聴き心地。
嫌な事もぶっ飛ばしてくれる勢いあり。
それからこの歌、、
異常にコーラスのテンションが高い。
ヒロトのボーカルよりも張り切ったコーラスの方がアピールしている。
歌の内容は人間ならではの心情に共感しちゃう興味深いもの。やはりこの勢いで感慨深いことを歌うのが強烈なインパクト。
Bメロでロッケンロール!と叫ぶヒロトの巻き舌には猛烈なエネルギーが輝いています。
サビでは全員で「最高!」を連発。
この部分にはアコギの音が入っていて、聴覚への刺激を強くしてる。
本当に「最高!」という耳触りがいかす。
もちろん間奏などなし。
そんな暇もなしといった具合に、なんかこの曲は急いでいるという印象を受けます。
クロマニヨンズがひたすらにブッ飛ばす。
気の短い人にも合うカッ飛びっぷり。
曲の終盤も「最高!最高!最高!」とロックンロールが煽ってきて、最低だったテンションがすっかり最高に覆るポジティブソング。
日本を嫌いになりかけていた私の心を繋ぎ止めてしまった歌。
歌詞:馴染みのある日本の夏の風情が見えてくるのが特徴です。
人間ておもしろいと思えるのが魅力。
その人間であるマーシーが作った歌に勇気づけられちゃってる私も花じゃないんです。同じくいろいろあるんです。涙も出るんです。
正直者の歌詞という印象が強い。
それはマーシーならではの、グッとくる表現でもあります。
言葉の“音”がいいと感じる。
サビのラストでこんなにハッキリと「最高!」を連発されると、日本で最高な今日を生きる人間でありたいと思えてくる。
人間、いいじゃん。なんか感動しちゃった。
M9「炎」
作詞・作曲/甲本ヒロト
クロマニヨンズの12枚目のシングル。
「炎」はシングルと同じものが収録です。
強い絆に共感し、感動するロックンロール。
私にとっては極まったラブソング。
自分と自分のパートナーが歌の主人公になるストーリー性が魅力。
勇ましいアップテンポ。
炎がメラメラと燃えるポジティブなメロディからは、心と心を繋ぐ音が聴こえてくる。
激情しているドラマチックなアレンジには、二人の絆の深さが鳴り響く。
エレキの隣にアコギの音が聴こえてくるのも“絆アレンジ”の胸熱っぷりだと感じます。
聴くと必ず、自分とパートナーの“世界に一つしかない絆”を強く深く実感できます。
イントロなし。
激しいサビ始まりでかっ飛ばす。
意味のある言葉ではなく「シャランラン」と、ヒロトが宇宙で一番勇敢に歌う。
煌びやかなコーラス入りで音は厚い。
Aメロに入ると疾走感が出て、腕を突き上げて飛び跳ねたくなった。
「永遠」て言葉がパワフルな光を放ってる。
猛々しく歪むエレキと、随所にアコギの音。
ライブでは入らないけど、このアコギの心へ響く音が私の感情を刺激します。人と人、心と心を繋いでるように聴こえるから。
ライブはもちろん熱狂的だけど、音源ならではの感動もあると実感しました。
サビではアコギをジャカジャカと力一杯に掻き鳴らす瞬間にグッとくる。
間奏もなし。
後半はギターのブリッジミュートが堅実な一歩ずつを感じさせるクールなアレンジへ。
ロックンロールという決して広くはないアレンジの幅の中で、最大限にドラマチックな聴き心地を実現しているのが感動的。
その後のBメロで爆発的な音が戻ってくる演出はゾクゾクしちゃう。
この歌は非常にドラマチックで、一本の映画を観たような満足感。
絆を信じない人には絶対に響かない歌。
すべてを語らない美しい歌詞の内容は、友情なのか?愛情なのか?と「?」マークが付いている意見をよく見かけます。
友情や愛情、そんな程度のことではなく、
長い時間をかけて二人で積み上げた先にしか感じる事の出来ない「絆」だというのが、私なりの答えです。
とは言え、想像の余白を楽しむものです。
歌詞:信頼し合い、惹かれ合う二人の絆。
強いエネルギーに満ちた嘘のない決心が、私の胸にはすごく刺さる。
これは二人というのがポイント。一人じゃなく三人でもない、この歌詞の「二人」に強い絆を感じてしまうから。
二人の関係性に終わりなどないと自分で決定していると感じられるのが魅力。
一つ前のシングル「突撃ロック」に続き、この歌でも一際輝いている言葉は“永遠”です。
心へ入ってきた言葉が多かったので、歌詞カードを見た時に意外と短いことに驚きました。
ヒロトとマーシーの事とは決めつけず、歌詞を自分に当てはめて聴いた場合に感動はやって来ます。
7インチアナログ盤のジャケットはとても凝った作りになっていて、炎の字がくり抜かれていてただならぬ雰囲気を醸し出しています。
歌詞カードを差し込むとCD版と同じジャケットデザインが姿を表す仕掛けです。
もし歌詞カードを反対に差し込んでしまったらなんかしっくり来ないジャケットになっちゃいます。
注意したい点としましては、くり抜かれた部分が割ととがっているので、聴いた後にレコードジャケットをビニール袋に戻す際引っ掛けないように気を付けたいということです。
ちなみにこいつの正式名称は「“炎”文字抜き型ジャケット」です。
M10「ヘッドバンガー」
作詞・作曲/甲本ヒロト
ラモーンズとか彷彿とさせられない人はいないパンクロック。
かなりの勢いでブッ攻めるとは言え、心へ響くメロディや言葉がしっかりあってクロマニヨンズならでは。
興奮が感動へ覆る瞬間がハイライト。
タイトルを見てすでに頭は振ってしまっていると思うけど、胸の奥へもしっかり届く情熱があります。
容赦なしの高速テンポ。
強烈に歪むパンクアレンジ。
ぶんぶんとブン回す凝ったコーラスには頭が壊れそう。
ライブに行っら一緒に歌わなきゃ気が済まないシンガロングなメロディ。
始まった瞬間に、カオス状態のライブ会場にぶっ飛ばされるのが特徴。
倒れないように注意が必要です。
歪んだサウンドが高速テンポで突っ走っていくイントロ。
パンクロックを聴いている実感がある。
「ヘッドバンガー」と連発するヒロトには、誰にも止められない勢いあり。
「オイ!オイ!オイ!」と煽るコーラスにインパクトがありすぎて刺々しいパンクな気持ちになってきた。
とっくに気分はライブ真っ最中の会場。
大人しく座って聴く曲ではない。
ライブ初体験のような歌の主人公。歌ったことも踊ったこともないけど、誰よりも楽しんでる様子に共感しちゃう。
この激しさの中では、どうかしてるテンションになってしまうもの。
とんでもない勢いのロックの煽り運転中だ。
突然、聴き心地の変わるBメロ。
音はマイナー調になり、これまで誰も歌ったことのない決心の仕組みを見事にぶっ放す。
心へ響くメロディと言葉。
頭の中で考えて、胸の奥で決めたのは私だって同じだから、急激に全身が熱くなった。
ロックに共感してる、感動してる。
音楽がカッコ良すぎて胸の奥が異常に熱くなり、感動しちゃってるこの瞬間こそかけがえのない魅力。
こういう美しいことからたくさんの影響を受けたいと思った。
またしても間奏はなし。
やはりそんな事してる暇はない性急なもの。
ダイレクトに後半へ突入していく。
歪みまくったサウンドに闘争心が奮い立ち、心に直接鳴り響く歌詞のその音に胸の奥が激情する高速パンク。
異常な興奮と、深い感動の両方を体験した。
この歌、
胸の奥で決めさせる効能を持っています。
歌詞:まさにクロマニヨンズのライブ中。
何かを決定するという誠実さに心を打たれる。やらずにはいられない影響力。
この歌からは決心の仕組みを学べる。
頭の中で考えて、胸の奥で決める。
何かを決心する時ってこういうことです。違う人もいるかもしれないけど、私はめちゃくちゃ共感しました。
決心がこんなに分かりやい言葉になったのを初めて聴いたので感動した。
またクロマニヨンズのライブに行くと決心。
M11「南から来たジョニー」
作詞・作曲/真島昌利
ほっとするような落ち着いたサウンドが特徴の11曲目。
感動的な聴き心地を実現しています。
根底がアコギで、その上に歪んでいないエレキが美しく流れる特別な響き。
ヒロトの心の込もったハーモニカ入り。
速くないミドルテンポ。
うるさくないクリーンなアレンジ。
馬鹿げていないロマンチックなメロディ。
私にとっては衝撃のキーワードが飛び出した印象深い歌詞。
歪みを抑えた柔らかなアレンジで、一筋の強い光が差し込んでいます。
ジョニーの決意が鳴り響くハーモニカのイントロは、そっと優しく心へ広がります。
感情へ響くアコギが聴こえてグッとくる。
エレキは歪ませていないクリーントーン。堅実なベース、力強い歩みのドラム。
この音、いきなり私の心を鷲掴み。
目的地を目指して進む真摯な態度でヒロトが歌い出す。
人の心を動かす真っ直ぐな歌いっぷり。
詩的な言葉たちが私の意識を音楽のみに集中させる。ジョニーが新しく歩み始める物語。
クリーントーンで細やかなフレーズを連発するマーシーのギター。
深く染み渡るいい音しています。
感動していると、歌は運命のBメロへ。
マイナーキーが感情へ直接響く、更に深みのあるメロディ。
自由にちなんだ歌詞。
そのBメロで私の心へグッサリ刺さったキーワードが「新品の自由」でした。
初めて触れた表現に大きく驚き、次の瞬間には親しみが湧き、何より自分の中でしっくり来ていることに感動したのです。
なんだか知ってる感覚だ。
自分と同じ、決心したばかりの生きる覚悟が南から飛んできたのだ。
私には光が差し込んだ名場面。
間奏では、ハーモニカソロに慈愛と悟りを感じ、続くギターソロには決意を固くする瞬間も待っています。
この間奏を聴いた後の後半なんか、自分の意識の変化により情緒的な耳触りになってた。
自由に憧れるのは美しい心。
「自由」よりも価値があるものなんてない。
アウトロでも希望の光が差し込むハーモニカが空間へ響きます。
とてつもなく心が込もっている。
この曲の柔らかい雰囲気は物思いにふけられるし、必ずある「自由」へ想いを馳せられる。
心へ広がるしっとりしたアレンジですが、歌詞のストーリー性にはインパクトあるので静かに熱狂します。
私の心の奥の方へアピールしてる。
絶対オレにアピールしてる。
歌詞:自由を求める男“ジョニー”が、新たな人生を歩み始める名場面。
ロマンチックかつ、ストーリー仕立てなので美しい詩としても楽しめる。
私の心へ刺さって抜けなくなったキーワードがあります。「新品の自由」です。
この表現は必ず歴史に残ると思った。
自分も同じことを経験しているから、新品の自由が固いことも知っているので共感しまくり。熱くなった心が一回宇宙まで飛んだ。
そのぐらいの衝撃を受けたということ。
全体的に深みがあって印象的な歌詞で、宝物の詩集に載っていそうな美しい詩です。
M12「燃えあがる情熱」
作詞・作曲/真島昌利
特徴は、ハイテンション!
ラストにすこぶる情熱的なロックンロールが来ちゃった大興奮。
激しくて熱くて眩しい、異常なテンションの高さが炸裂するので期待してください。
全員が一瞬たりとも手を抜いていない凄まじさが、私の人間としてのあらゆるものを熱狂させてくる。
眩しいアップテンポ。
熱いロックンロールスタイル。
ギターが絶叫するキンキンサウンド。
燃えあがってる最中の感情的なメロディ。
人の心情にちなんだリアリティのある歌詞は、感性を全開させろと言っている。
アルバムを聴き終えた後の余力を残させないくらい全力でやっているのが魅力。
クロマニヨンズに求めているものが聴こえる。
いきなり強靭な音が「ジャジャーン!」と鳴り響くイントロには無敵を感じる。
ヒロトが「イェーーーーーッ!!!」と激しくシャウト。
ロックンロールの衝撃、ガンギマリ!
カツジの豪快なドラムの連打が気持ちを煽る。
すかさずマーシーのギターがロックンロールのフレーズを弾き始めた。
図太い音で地球を揺らすコビーのベース。
もう一発ヒロトが「オォォォライ!!」とシャウトをキメる。
マーシーまで「オゥイェーッ!!」とエモーショナルなシャウトをブチかます。
私のテンションはイントロだけでどんだけ熱くなっちまったんだ!
Aメロを歌い出したヒロトの歌心は明朗快活。
何も隠す必要のないロックイズム全開。
疾走感のあるポジティブなメロディに、私の感性は音楽にグイグイと惹き込まれていく。
マーシーがギターでぶっ放つロックンロールフレーズが随分と刺激的。
際立つ高揚感、じっとしていられない。
ここがライブ会場ならヤケクソ気味の空間が爆誕してるはず。
短いBメロの後、スムーズにサビへ。
ただのサビじゃない。燃えあがるサビ。
サビをかなりのハイテンションでやってくれるので、これで燃えあがらないという人を探すのは難儀です。
そのサビでは、久しぶりに聴いた私の大好きなギターのフレーズにも感激しました。
サビの直後に「イェー」と歌うマーシーのテンションが絶妙で、心を奪われてしまった。
特記事項:男の色気があります。
2番もぶっちぎりのハイテンションにて、クロマニヨンズがブッ飛ばしていく。
アクティブな聴き心地。
終わりなんてない冒険を楽しむ真っ最中。
間奏はキンキンサウンドでギンギンな耳触りのギターソロが情熱そのもので心に刺さる。
マーシーのギターが歌ってる。
音もメロディも情熱的で心に残ります。
いつもそうだけど、なんて生々しい音を録音しやがったんだ。
こんなの、私の目の前にマーシーが立って今この瞬間に弾いている生音じゃんか。カッコ良さに感動した時の涙が出ちゃうよ。
間奏後もどうかしてる疾走感でカッ飛ばしつつ、ラストのサビではパワフルなアレンジに変化します。
燃え尽くしてしまうパワーを感じる。
この歌に熱狂したなら、もうとっくに「生きない理由」なんてなくなっています。それはもう返ってこない。
緩やかにフェードアウトしていくラスト。
アルバムが美しく完結した。
歌詞:自分の中の尽きせぬ情熱を思いっきり肯定している雰囲気に自ずと燃えます。
人間ならではの心情を表現した言葉が輝いていて、キラッキラのまま心へ入る衝撃。
特に優れた何かを持っていない私へと、すべての言葉がロックンロールからの激励のように聴こえました。
魅力は歌詞から伝わるリアリティです。
同じ人間だからこそ、自分も日々感じている心情に100%で共感してしまうリアリティ。
燃えあがる情熱?
なんだ、私の胸の中の熱いやつか。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
今回はラストに痛快なアップテンポで熱狂し、みんなのテンションが燃えあがったところでアルバムはおしまいです。
普段は相当低い私のテンションも爆上がり。
なんかこのままでは、、このままでは、、
やっぱりもう一回熱狂しよう。
どこもかしこもただならぬ。
デフォルトではめちゃくちゃ声が小さくて大体は相手に聞こえないし、必ず二度聞きされてイライラする私のボリュームさえも熱狂の大声で歌い出す、クロマニヨンズの7枚目のアルバムでした。
これは盛り上がる!
軽やかさがしっかりあるのに、やっぱりクロマニヨンズの凄みにいい意味で打ちのめされました。
特に感動の瞬間が多いアルバム。
もし『YETI vs CROMAGNON』が伝説の対決だったのなら、クロマニヨンズの圧勝。
私まで勝てそうな、無敵のテンション。
“いま やれそうなんだ
永遠です 永遠です 永遠です 突撃ロック”
心へ突撃してくるロックンロールアルバム。
つまり、名盤です。
初回限定盤の特典ディスク
CDの方のシングル「炎」、アルバム『YETI vs CROMAGNON』の初回限定盤にはそれぞれ特典のDVDが付いていました。
11枚目のシングル「突撃ロック」の初回限定盤は紙ジャケット仕様になっていましたが、特典ディスクの付属はありませんでした。
その代わりレコードと同じE式盤のスタイルがCDでも再現された胸熱なジャケットになっています。
シングル「炎」/特典ディスク
「ここでしか見られない!スタジオライブ!」が収録されています。
DVD収録曲
・突撃ロック
MONO音源 (2分)
スタジオの風景、カツジのカウント、いきなり始まる突撃な感じ。
今回もDVDまでMONO音源という、クロマニヨンズのこだわりっぷり。
舌を出してギターを弾くマーシーがロックイズム全開です。
DVDのための特別なテイク。ど迫力の演奏シーン、凄まじい音が聴けるレア物。
余計なノイズの入らないハイクオリティ。
収録時間が余裕で3分を切るので、もう終わり⁈という感想はあるかもしれない。
アルバム『YETI vs CROMAGNON』/特典ディスク
「ここでしか見られない!アルバム収録曲スタジオライブ3曲入り!」が収録されています。
DVD収録曲
・燃えあがる情熱
・南から来たジョニー
・炎
STEREO音源 (12分)
こちらはSTEREO音源になります。
極めてMONOに近いSTEREOだということは伝えておきたいです。
スタジオでの臨場感たっぷり、というよりも目の前で鳴る音が楽しめるリアリティ。
もちろん全曲がこのDVDのためだけの特別なテイク。
ライブ会場とは異なる、いい具合の力の抜け方が見所です。それにしても全曲が素晴らしいテイク。
やはりこれでしか見られないレア物。
特に「南から来たジョニー」のマーシーのギター演奏は本編CDとも、ライブ盤のバージョンとも違う美しさを感じた。
いい音しています。
ずっと私が気になっていたマーシーの皮パンのポケットの質感が見えました。
4人が楽しそうなのが最大の特徴。
どちらのDVDも極端に短いので、2回続けて見がちです(笑)そこがいい!
2013年はこの7枚目のアルバム『YETI vs CROMAGNON』が2月6日に出て、もう一つライブアルバムまでクリスマスにリリースされて大感激でした。
クロマニヨンズをたくさん聴けるの嬉しい。
毎日聴くクロマニヨンズ。毎年新しいクロマニヨンズが聴けるのは最高です。
いつどれを聴いてもそれぞれの興奮と感動があって、音が語る物語もあって、歌詞が変えてしまう生き方もある。
それは世界で一番幸せな今この瞬間なんだ。
ありがとうございました。
また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。
A面は突撃ロックからどんどんぶっ飛ばして、最後はバラードで締める。B面はレゲエ調のホッテンダーでノッた後に、日本の夏〜炎〜ヘッドバンガーでアガったと思ったらジョニーで静かにアツくなり、燃え上がる情熱でグランドフィナーレ。
やっぱり最高のアルバムです。思わず長文になってしまいました笑 次回のレビューも楽しみにしています!
熱いコメントありがとうございます!
モチベーションアップします‼︎
私なんか毎回意味もなく長文書いてますから笑
『YETI vs CROMAGNON』が好きなことが伝わってきました。
A面B面という視点も私は大好きです。
クロマニヨンズのアルバムまだたくさんありますので、また読んでくださるとものすごく嬉しいです。