こんにちは。
『YETI vs CROMAGNON 』は2013年リリースのクロマニヨンズの7thアルバムです。
自己満足にありがちな急な方向転換とかせず、興奮の後に「生きたい」と強く思えるロッケンロー‼︎をいつも聴かせてくれるスタイルのクロマニヨンズ。
自分たちのスタイルは貫きつつも、毎回いまが旬の自身の感性で新しい曲を作って楽しませてくれるプロフェッショナル。
レコードやCDは安いし、中身はめちゃくちゃ熱いし、長くないし、何より興奮と感動を超えて熱中する瞬間が一番ヤバい。
全身全霊がこの音楽に熱狂してる。
The Cro-Magnons/YETI vs CROMAGNON (2013)
YETI vs CROMAGNON(イエティ 対 クロマニヨン)は6枚目のアルバム『ACE ROCKER』から1年後に発売された7枚目のアルバムです。
本作は収録曲順に録音していくという珍しいスタイルだったということです。スタジオ録音でも楽器のセットを変えずに、ライブのような感覚で録音したと言っていました。いつもですが、今回もどんどん余計なものを削ぎ落とした本質的な迫力が余裕で聴こえます。
アルバムタイトルについては、
マーシー「いつも通りなんとなく」
ヒロト「何かタイトル付けなきゃいけないっていう程度のもので」
特に意味とかなくてクロマニヨンズらしくて安心しました。ヒロトが前回のアルバムタイトルが「イエティ対クロマニヨン」でもよかったと語っていたのにも納得してしまった。
曲作りについても聞かれた2人。
マーシー「日常の中でポワンポワンとひらめいてきたものが溜まってくると歌になる」
ヒロト「僕はポワンポワンって感じじゃなくニョロニョロって感じ。メロディとか歌詞じゃなくて“歌”が出てくる。歌詞とメロディが一緒にってことじゃなくて“歌”が出てくる感じ。上半身と下半身が一緒にやってきたっていう感じじゃなくて“人”がやってくるという感じ」
曲作りの謎が解けました。意味のわからない人は1人もいない、心で理解できる説明です。
これを聞いた時にすごい腑に落ちたという感じがしました。ヒロトってすごい人間らしい説明の仕方で尊敬します。やっぱり“歌”だったんだ!歌詞とメロディを別で聴くとなんか変な感じになるし。気持ち良くない。熱狂しない。
その“歌”たちがこの12曲の熱狂のロッケンロー‼︎になったんだ。
なるほどぉ!カッコいい!もう一回アルバム聴こう。
『YETI vs CROMAGNON 』収録曲
01.突撃ロック
02.黄金時代
03.人間マッハ
04.涙の俺1号
05.チェリーとラバーソール
06.団地の子供
07.ホッテンダー
08.日本の夏ロックンロール
09.炎
10.ヘッドバンガー
11.南から来たジョニー
12.燃えあがる情熱
全編モノラル、全12曲37分。
すっかりお馴染みになったモノラルです。CDもレコードもモノラルです。音が突撃してくる迫力があります。ずーっと前からステレオという技術があるのにモノラル録音とかひねくれてます。
違いました。
クロマニヨンズのモノラルの音は正直者の音がする。嘘ついてません。隠せてません。むしろ隠す必要がなくて全部出しちゃってて丸見えです。
そんな丸見えな音に影響されて部屋で丸出しとかして気を抜いてると、これの次のシングルとオリジナルアルバムで、またしてもなんとなくのテロが発生します。
全体的に最高なスピード感で突っ走ります。胸が熱くなり泣かせる歌も、スローテンポにジーンとする歌も、突撃してくるアップテンポの歌もクロマニヨンズ節で全部入ってます。
1stアルバムからずっと変わらぬスタイルで同じようなロッケンロー‼︎をやっているのに、豊かな感情で毎回感動ポイントの違う新しいアルバムを聴かせてくれます。既に7作目。
変な方向転換とかせずに、こんだけ大量に新しい歌を作り続けるクロマニヨンズってやっぱりすごい。それがいつも興奮と感動を超えた熱狂になるのが更にすごい。
自分たちの本質を絶対に殺さない姿勢にリスペクトします。
それぞれの歌が個性を持ってて全部違う。
12通りの異常な興奮と感動があるのは、アルバムを聴きながらクロマニヨンズと一緒に私もロッケンロー‼︎に熱狂しているからです。
今回もルールなし、手抜きなしです。とは言え、本質を見えにくくさせる過剰な装飾もなしで楽しませてくれます。
YETI vs CROMAGNONの対決の勝者は⁉︎
シングル曲は11枚目のシングル「突撃ロック」と12枚目のシングル「炎」が収録されました。「突撃ロック」はシングルとは別ヴァージョンです。
アルバム発売当時、アナログ盤も同時発売されました。もちろんいつもの低価格でブッ飛んだ豪華仕様。今回もまたすごいヤツが手に入ったぜと喜びに震える手をおさえつつレコードを取り出すと、いつもの重くてブ厚い30cmがズッシリとガッツリとツヤツヤな笑顔で登場しました。黒い30cmすげえ硬い。おいらは確認してないけど多分手では折れないヤツ。
スピーカーの前に座って自分のオーディオセットでこの30cmのヤツをかけた時にだけ、常識では聴こえない“ひねくれ者の音域”が聴こえてしまってる。
※よく分からないので音楽的な解説とかは出来ません。ただの熱狂です。
M1「突撃ロック」
作詞・作曲/甲本ヒロト
クロマニヨンズの11枚目のシングル。
こちらに収録されたのはシングルとは異なるヴァージョンです。
アルバム一発目から盛り上がり必至のシングル曲。「永遠です」と何度も歌うはちゃめちゃなテンションでポジティブな気分になれるアップテンポのロッケンロー‼︎
来ました「突撃」です。しかもロックです。
私はこの言葉が大好きです。クロマニヨンズが言ってくれたから、とうとうこれでみんな「突撃」って言い放題になりました。
2分26秒の永遠がオレの胸に突撃してくる。
クロマニヨンズがやるからこその興奮のロックだし、バンドもリスナーも感動して熱狂してる。お互いに炸裂中で、すでにお互いではなく一つの何かになっている。永遠です。
他のポップスがよく歌ってる“永遠の愛”とかの、そんなもの実はなくてなんかイマイチ心にはピンと来ない永遠じゃなくて、もっと好きなものが見つかってしまった時に興奮が爆発する瞬間の熱狂が永遠です。
突撃してるし、ロックだし、永遠だし、熱狂しない虚無な心などオレは持っていない。
ラストは“永遠です”を猛烈に畳み掛けるので、嫌いな教師や老害な上司の前でも熱狂的に頭を振ってしまえます。
歌詞 : アルバム一発目の言葉が“永遠です“ これはインパクトあります。クロマニヨンズがやった場合にのみ説得力を持ってすごい刺さる。
とても大切なことがこの歌に詰まっています。インパクトだけじゃなくて、自分を生きるために超重要なメッセージもしっかり聴こえてきます。
「本当は そら 飛べるふね」、刺さりまくってます。いつかそらが飛べると信じているオレはアホなのだろうか。クロマニヨンズも歌ってるし、やっぱ出来るよな。
そのあと未来の自分からもメッセージが届く。「安心しろ、楽しく生きている」
アルバムヴァージョンの方が音が太くよりタイトになった感じです。多分一発録りなんだと思われます。あとシングルだと口笛だったメロディがギターのメロディに変わってて心がときめきました。アルバムに合わせて余計なものを削ぎ落とした印象です。シンプルな突撃パンクに変わってる。これは激しい。
CDの方の「突撃ロック(初回盤)」はCDシングルとしては初の仕様が採用されています。レコードと同じE式盤をバッチリ再現したジャケットになっていて高いコレクション性を感じます。帯が勝手に取れない優れもの。
これの後に出た12枚目のシングル「炎」は以前の仕様に戻りましたが、その次の「キスまでいける」からは「突撃ロック」と同じ仕様で統一されていきます。それが並べるとすげえカッコいい。クロマニヨンズの圧勝です。
M2「黄金時代」
作詞・作曲/真島昌利
イチッ!ニッ!サンッ!シッ!と繰り返す掛け声から始まって、これ絶対楽しいヤツだなとワクワクします。
その後の高速リズムに全力で走り出したくなります。
コビーの太いベースが脳ミソ直撃のド迫力。迫力ありすぎて耳で聴いているのではなく脳に直接鳴っている。カツジの速いリズムと情熱的なリズムがこの曲をドラマチックにしています。
マーシーのピックスクラッチのジェット音もガッツリ炸裂してます。ヒロトの感情的な歌に心を揺さぶられて、平常心など抑えきれずに激情してしまうサビ。
クロマニヨンズの魂の熱さと激しさが聴こえてくるドッシリとしてる歌。
歌詞 : 人生の全盛期、絶頂期、あったかな⁈オレの黄金時代がやって来る、、、かもしれない。そろそろ来てください。待てません。
これ聴いたらもう言い訳も必要ないのです。
M3「人間マッハ」
作詞・作曲/甲本ヒロト
のろまな時代に響くマッハでノリノリな1曲。
開始早々マッハで突撃してくるこの感じ。
速くて熱くていい感じ。
マッハだどーー‼︎
高速なリズム、煽り立てる歌、興奮を加速させるコーラス。
これを聴きながらやればすべての動作が速くなる。歩く速度はチャリンコにも勝てるかもしれない。書き取りの宿題なんかは2分で終わるかもしれない。可能性はなくはない。
最後の最後まで叫んでいるヒロトの声には人間マッハな可能性が確信になってしまう。
歌詞 : テンポのいいリズムと「オイ!オイ!」のコーラス入りで歌われるこのメロディを聴けば、人生の眠りにつくまでヤングでいられるマッハでエイジレスな気分になれます。
歌のようなちょっとイライラしてる状態ってなんか強いです。出来ないことなんてないし、勝てない相手などいない。なんか勘違いしちゃってるかもしれないけど、いい感じ。
さっきから鼻セレブという地獄の底まで掴みにくいティッシュのストレスに耐えているオレの気持ちも、置いてけぼりにはされない。
“イライラしてる この感じ”
M4「涙の俺1号」
作詞・作曲/甲本ヒロト
自己肯定的な感動が涙を溢れさせます。
しみじみした雰囲気が心の中に入ってきて、一発で記憶に残る。
タイトルからして感動的な何かを感じてしまったけど、聴いたら本音が溢れてて自分を好きになれるほどの歌でした。
スピード感のあるテンポとアレンジの中に、時々感じる自分の情けないところも包容するような雰囲気に泣けます。
そのままの自分ていいなと思えます。これまでに俺何号かまで作ってしまったかもしれないけど、俺2号とか俺3号とかもういらない。
カッティングギターが印象深いです。
歌詞 : 自己受容感があって共感が持てます。弱音も肯定してる感じは自分まで認められてる気分になれて、好きな歌詞です。
夢をのせて俺1号が今日も行けてしまう。
関係ないけど、今年が何年なのか果てしなく西暦とはリンクしない「元号」で書くのはやめてくれと思うのです。頼むから20◯◯年て分かりやすく書いてくれ。今年が令和何年なのかをオレは知らない。元号今何号???
元号はどうでもいいけどオレは俺1号なんだ。
M5「チェリーとラバーソール」
作詞・作曲/甲本ヒロト
エモい。熱狂的にエモい。胸が熱い。ロックに涙が流れるメロディ。
このエモさに想いを馳せると涙が流れる。
特殊な訓練とか受けてなくてもこのエモさは感じられるので大丈夫です。
アコギとエレキに絡んでいく、最初のコビーのベースのフレーズがエモい。切なさを含んでいるヒロトの歌に、自分の魂がかつてない衝撃を受けている。ロックに前例などいらん。ギターの音が曲のエモさを倍増させてしまう。ギターソロの感傷的なメロディにはたまらずオレの涙が溢れ出す。決して悲しいのではない、歌に熱狂しているんだ。
胸を破裂させるようなエモさに、これまでに経験したことのないような熱狂的な自分の熱さを感じてしまう。
サビではものすごく低くてド派手でド迫力な「ドン!」という音が聴こえてきてさっき熱くなった感情に直撃します。
歌詞 : 出だしから歌詞までエモくて、ただごとではない自分の感情に戸惑いさえ感じます。
歌の中にラバーソールが登場します。私も非常に履き心地の悪い白いラバーソールでよく歩いていたので、歌詞には共感してしまう。あの白いラバーソールは熱狂の砂埃で素敵な灰色になっていたな。
この歌からは新しい時代を受け入れようとする強さも感じます。
M6「団地の子供」
作詞・作曲/真島昌利
最初の“ジャラーーン”と歪んでいないすごく美しくて正直なエレキギターの音が鳴り止むまでに、オレのたそがれは始まっている。
アルペジオスタイルのギターが印象的な、正直者が泣かせるロックのスローテンポ。
なんという美しさなんだ。
どちらかと言うと静かな夜に合いそうな優しい雰囲気と、詩人の歌が感動させてくる。
マーシーが思いを馳せているようなノスタルジーな世界観を強く感じます。
聴くとたそがれてしまう。オレのその姿はクロマニヨンズの熱狂によって決してカッコ悪くない。今日もいい気分だな。
歌詞 : 感慨深さにジーンと来ます。今日は家に帰ったら、この純粋な子供と同じ気持ちで『YETI vs CROMAGNON 』のレコードを聴こう。
M7「ホッテンダー」
作詞・作曲/真島昌利
魂が激しく叫ぶレゲエ調。
体が勝手に踊り出しちゃう時の感じ。横ノリな感じ。一緒にコーラス歌っちゃう時の感じ。でも楽しくてあっという間に終わっちゃう感じ。
いきなり“ホッテンダー‼︎”と強烈に叫ぶヒロト、その直後に轟音で鳴り響くラウドなイントロ。そこからの軽やかさのあるレゲエ調に意表を突かれる胸熱アレンジ。
タイトル見た時「ホッテンダー」って何なんだー‼︎って思ったけど、もうそんなことどうでもよかった。
歌詞 : “ホッテンダー”とかよく分からないことを連発しておきながら、すごい真面目なことを歌うこの歌詞に惚れます。みんな焦点の合うところが違うからおもしろいです。
これを聴くといつも朝から頑張れそうな気になってくる。おいらは頑張らないけど。
M8「日本の夏ロックンロール」
作詞・作曲/真島昌利
人間らしさのロッケンロー‼︎で、いつもクロマニヨンズにやってほしい最高なヤツ。
2分を切る潔さ。
クロマニヨンズと同じ日本人で人間に生まれてよかったと思えてしまう。日本にはこんなに熱いバンドがいるだなと嬉しくなります。
燃えるアップテンポ。ストレートでシンプルなパンクに人間らしさが乗っかってる。
コーラスのテンションもめっちゃ高いし、これだけ“最高”と連発されると多少のへそ曲がりな気分でも最高な気がしてくるポジティブソング。
ロッケンロー‼︎と歌う歌詞には猛烈なエネルギーが輝いてます。
世間体とか謎のルールの中で忘れかけてしまっていた人間らしさを思い出しちゃったりします。みんな大して変わらんのだな。信じてるものが違うだけ。
歌詞 : この歌を聴くと人間ておもしろいと思えます。その人間が作った歌に勇気づけられちゃってるオレも花じゃないんです。同じくいろいろあるんです。涙も出るんです。
最高!
最高!
最高!
これ歌われたら日本で最高な今日を生きる人間でありたいと思えてくる。
日本を嫌いになりかけていたオレの心を繋ぎ止めてしまった歌。
M9「炎」
作詞・作曲/甲本ヒロト
クロマニヨンズの12枚目のシングル。
どこまでも分かり合う2人がめちゃくちゃ熱くて、しっかり共感できるロッケンロー‼︎
心地よいテンポのひたすら明るいメロディと、心と心を繋ぐ音が聴こえてくる激情なメロディが鳴り響く。ドラマチックなアレンジに絆の深さを感じてしまう。
エレキの隣にアコギの音が聴こえてくるのも胸熱です。
タイトルからイメージする通りのメラメラした熱い感情が湧いてきます。
すべてを語らない美しい歌詞の内容は、友情なのか?愛情なのか?と「?」マークが付いてる意見をよく見かけるけど、そんなのどっちでもよくて、自分に都合のいい方、心が熱狂した方で聴くのが楽しいです。
想像の余白に気持ちがたかぶる今この瞬間。
歌詞 : 強いエネルギーに満ちてて、嘘のない決心がすげえ熱くてオレの心にはすごく刺さる。二人というのも刺さる。一人じゃなく三人でもない、「二人」って最強の心を感じてしまうから。
ただの友達じゃないと断言できる相手がいるのなら、お互いが信頼し合っていて、二人なら恐れるものなど何もないと感じているんだと思います。詳しい事は分からないけど、きっと関係性に終わりなどないと自分で決定出来ている。
歌詞を自分に当てはめて聴いた場合に熱狂はやって来る。
ただし、世間の害でしかないハラスメントなきぇんたまおじさんとかの心には刺さらないと思います。残念でした。さようなら。
7インチアナログ盤のジャケットはすごい凝った作りになっていて、炎の字がくり抜かれていてただならぬ雰囲気を醸し出しています。それで、歌詞カードを差し込むとCDと同じデザインが姿を表す仕掛けになっています。もし歌詞カードを反対に差し込んでしまったらなんかしっくり来ないジャケットになっちゃいます。
注意したい点としましては、くり抜かれた部分が割ととがっているのでカップリング曲の「とがってる」を聴いた後にレコードのビニール袋に戻す際引っ掛けないように気を付けたいということです。
ちなみにこいつの正式名称は「“炎”文字抜き型ジャケット」です。
M10「ヘッドバンガー」
作詞・作曲/甲本ヒロト
ラモーンズとか彷彿とさせれない人は1人もいないパンクロック。
とは言え、心に響くメロディがしっかりあってとてもクロマニヨンズらしい。
タイトルを見てすでに頭は振ってしまってると思うけど、胸の奥にもしっかり届く情熱があります。
コーラスの「オイ!オイ!オイ!」がインパクトありすぎてトゲトゲしたパンクな気持ちになってしまいそう。
歪みまくったパンクのギターに闘争心が奮い立ち、心に直接鳴り響く歌詞の音に胸の奥が激情する。
心に刺さる歌詞が、踊ったことはなくてもライブに行ったら踊り狂うヘッドバンガーになろうと胸の奥で決めさせる効能を持ってます。もちろん激しいやつで変なヤツ。
この歌から決心の仕組みを学べる。
歌詞 : クロマニヨンズのライブは歌詞の通りです。誰もオレのことなんか見てないからヘッドバンガーでいいと思います。みんなクロマニヨンズしか見てません。
何かを決心する時ってこういうことです。違う人もいるかもしれないけど、私はめちゃくちゃ共感しました。決心がこんなに分かりやい言葉になったのを初めて聴きました。
ところで偉い人。ライブでオレは声出しちゃいけない例のやつはいつまでですか?それは終わるんですか?それはいつですか?熱狂を内緒にしとく悔しい涙はいりません。
オレはクロマニヨンズのライブに行くんだ。
M11「南から来たジョニー」
作詞・作曲/真島昌利
ハーモニカのイントロがそっと優しく心に広がります。感情に響くアコギ調。
速くない、うるさくもない、馬鹿げてない。
強烈に心に刺さってくる歌詞もあって、この曲の柔らかい雰囲気は物思いにふけれるし、想いを馳せれる。
宝物の詩集に載っていそうな美しい詩です。
決心したばかりの生きる覚悟が南から飛んでくる。自由より価値があるものなんてない。
1番のラストでヒロトのボーカルに力強く絡むコーラスでテンションが上がった後の間奏では、ハーモニカに慈愛と悟りを感じ、ギターに胸を熱くする瞬間が待っている。
歌詞 : キターーー‼︎‼︎とか思っちゃいました。なにがって「新品の自由」とか胸熱すぎる。この表現は必ず歴史に残る。しかも同じことを経験しているから、新品の自由が固いことも知っているので共感しまくりで熱くなった心が一回宇宙まで飛んだ。
アコギ調のしっとりめなアレンジですが、歌詞が全体的にインパクトあるので静かに燃えます。
オレの中にはうるさくはない静かな熱狂というのもあるんだな。
M12「燃えあがる情熱」
作詞・作曲/真島昌利
いきなりテンション高けぇ‼︎ラストになんかヤバいの来ちゃった。
イントロから魂のシャウト入り。
アップテンポでロックンロールスタイルのキンキンな眩しさを感じます。
激しくて熱くて異常にテンションも高い。全員が魂の情熱で、一瞬たりとも手を抜いていないこの感じが、オレの人間としてのあらゆるものを熱狂させている。
深いこと言ってそうな歌詞が感性を全開させろと言っている。
サビでは久しぶりに聴いた私の大好きなギターのフレーズに感激です。1回目のサビの直後に「イェー」と歌ってるマーシーのテンションが絶妙で、心を奪われました。
キンキンでギンギンなギターソロも情熱そのもので心に刺さる。
この歌に熱狂したなら、もうとっくに「生きない理由」なんてなくなってる。それはもう返ってこない。
燃え上がらない冷血など余裕で燃え尽くしてしまう激アツなパワーを感じます。
歌詞 : 出だしから惹かれます。すげえ人間らしい。言葉が輝いてます。キラッキラです。
サビをかなりのハイテンションと、凄まじい魂でやってくれるので、これで燃えあがらない人を探すのは至難の業です。どっかにはいるでしょうけどあんまりいません多分。
燃えあがる情熱?
なんだ、オレの胸の中の熱いやつか。
今回はラストにアップテンポで熱狂し、普段はめちゃくちゃ低い筆者のテンションも爆上がりしたところでアルバムはおしまいです。
なんかこのままでは、、このままでは、、
やっぱりもう一回熱狂しよう。
どこもかしこもただならぬ。
デフォルトではめちゃくちゃ声が小さくて大体は相手に聞こえないし、必ず二度聞きされてイライラする筆者のボリュームさえ熱狂の大声で歌い出す、フルテンなクロマニヨンズの7枚目のアルバムでした。
これは盛り上がる!
軽やかさがしっかりあるのに、やっぱりクロマニヨンズの凄みに打ちのめされました。
『YETI vs CROMAGNON』伝説の対決の勝者、そして今回もまたクロマニヨンズの圧勝です。
ちょっと違った、クロマニヨンズと熱狂したおいらも一緒に圧勝しました。
いま、ヘヘイ!ヘイ!なテンションです。
“いま やれそうなんだ”
永遠です
永遠です
永遠です
突撃ロック
初回限定盤の特典ディスク
CDの方のシングル「炎」、アルバム『YETI vs CROMAGNON』の初回限定盤にはそれぞれ特典のDVDが付いてました。
11枚目のシングル「突撃ロック」の初回限定盤は紙ジャケット仕様になっていましたが、特典ディスクの付属はありませんでした。その代わりレコードと同じE式盤のスタイルがCDでも再現された胸熱なジャケットになってます。
シングル「炎」の特典ディスクは「ここでしか見られない!スタジオライブ!」が収録されてます。
DVD収録曲
・突撃ロック
アルバム『YETI vs CROMAGNON』の特典ディスクは「ここでしか見られない!アルバム収録曲スタジオライブ3曲入り!」が収録されてます。
DVD収録曲
・燃えあがる情熱
・南から来たジョニー
・炎
【我が心のクロマニヨン】
2013年は本作7枚目のアルバム『YETI vs CROMAGNON』が2月6日に出て、もう一つライブアルバムまでクリスマスにリリースされて大感激でした。
クロマニヨンズをたくさん聴けるの嬉しい。
毎日聴くクロマニヨンズ。毎年新しいクロマニヨンズが聴けるの最高です。
いつどれを聴いてもそれぞれの興奮と感動があって、音が語る物語もあって、歌詞が変えてしまう生き方もある。
そいつに熱狂してるカッコ悪い姿は、世界で一番幸せな今この瞬間なんだ。
ありがとうございました。
また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。
※クロマニヨンズはサブスクがありません
A面は突撃ロックからどんどんぶっ飛ばして、最後はバラードで締める。B面はレゲエ調のホッテンダーでノッた後に、日本の夏〜炎〜ヘッドバンガーでアガったと思ったらジョニーで静かにアツくなり、燃え上がる情熱でグランドフィナーレ。
やっぱり最高のアルバムです。思わず長文になってしまいました笑 次回のレビューも楽しみにしています!
熱いコメントありがとうございます!
モチベーションアップします‼︎
私なんか毎回意味もなく長文書いてますから笑
『YETI vs CROMAGNON』が好きなことが伝わってきました。
A面B面という視点も私は大好きです。
クロマニヨンズのアルバムまだたくさんありますので、また読んでくださるとものすごく嬉しいです。