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★ロックンロールが鳴り響く!! ★ つまらない世界を照らす 馬鹿げた光

↑THE HIGH-LOWS↓

【THE HIGH-LOWS/バームクーヘン】パンクモード突入!!ど迫力、丸裸の音!!4thアルバム

投稿日:2022年3月5日 更新日:

こんにちは。

『バームクーヘン』は1999年リリースのザ・ハイロウズの4thアルバムです。

ハイロウズの人気No.1アルバム。

4枚目、丸裸の生音です。ど迫力!

初のセルフプロデュース作。

録音、写真撮影などアルバムにちなむすべてをハイロウズが自分たち自身でやっています。

会心のDIYアルバムはこれです。

ハイロウズ、パンクモード突入!

THE HIGH-LOWS/バームクーヘン(1999)

BAUMKUCHEN(バームクーヘン)は1999年6月9日に発売された4枚目のアルバムです。

6月9日「ロックの日」のリリースが一番似合う、生音が鳴り響くパンクアルバム。

3rdアルバム『ロブスター』から約1年後のリリース。

『バームクーヘン』リリース時からヒロトのルックスは完全にパンクモードへ。

それまで長めのウルフカットだったヘアースタイルはパンクの象徴であるシド・ヴィシャスを彷彿とさせる短髪を逆立てたスパイキーヘアに。

パンクを意識してるのが最高潮で伝わります。

彼らが最も得意とするスタイルが戻ってきたという印象が強いアルバム。

離れてしまったファンが戻ってきたアルバムと言われることも多いです。

録音は自前のスタジオである「アトミック・ブギー・スタジオ」で行われました。

このスタジオの当初の仮称 は「ちんちんランド」でした。

録音、ミックス、アートワーク、写真撮影まで、すべての作業をメンバー5人で行ったDIYの名盤です。

『バームクーヘン』収録曲

1. 罪と罰
2. チェンジングマン
3. 二匹のマシンガン
4. モンシロチョウ
5. ハスキー(欲望という名の戦車)
6. ダセー
7. 見送り
8. 死人
9. 彼女はパンク
10. ガンスリンガー
11. 21世紀のフランケンシュタイン
12. ガタガタゴー
13. 笑ってあげる
14. バームクーヘン

全14曲、45分。

胸熱なのは、パンクアルバムでこそ実現できる短い収録時間。14曲も入ってるのに45分で聴けてしまうとか最高です。

それは、何度も聴きたくなる理由のひとつ。

ヒロト作のライブ映えするシングル曲「罪と罰」、「ハスキー(欲望という名の戦車)」の壮絶な勢いから伝わる音の剥き出し感。

特筆すべきポイントは、絶大なインパクトのあるギターリフから始まる曲多数で興奮必至です。

2nd、3rdには入ってなかったけど、『バームクーヘン』には「ガタガタゴー」という強烈なマーシーボーカル曲が入ってます。

相当にブッ飛んでます。イカれてます。

確実に聴きどころです。

マーシーの真骨頂が際立つ「モンシロチョウ」はセンチメンタルなメロディが心に残ります。

宗教または自分の頭で考えない奴に喝を入れる如き痛快な、マーシー作の「笑ってあげる」なんか超名曲で説得力抜群。

3rdアルバム『ロブスター』までは全12曲入りでしたが『バームクーヘン』は2曲も多い全14曲入り。

アルバムの構成、ヒロト作マーシー作の絶妙な配置の仕方なんかも人の心を動かすのポイントだと感じます。

『バームクーヘン』は勢い最重視の一発録り

ドラムの録音は各ドラムの前にマイクを立て、ギターやベースの音はアンプの前にマイクを立てて、甲本が「まわすよー」と宣言して録音を開始し、一発録りで録音したという(ヴォーカルおよびリズムギター等ごく一部のみ別録り)。収録曲「バームクーヘン」の最後の部分で白井がオルガンをミスタッチしているが、それもそのまま収録されている。

一発録りなので、基本的にギターソロのうしろにバッキングギターが入っていないのがライブ感バリバリでテンションが上がります。

キンキンなミックスであった3rdアルバム『ロブスター』を聴いた直後に本作を聴くと、音が悪いのかな?と一瞬だけ感じてしまうほど感触が異なります。

『バームクーヘン』はミックスも自前です。

決して音が悪い訳ではなく、生々しい純度の高い音だと気付きます。ライブと変わらない“そのまんま”のロックの音。

異常な音、ど迫力です。

心にガツンと来るという意味での高音質。

世の中によくある、身の丈に合っていないような整い過ぎた音ではありません。純度の高さが生々しい丸裸の音だと感じられます。

それも人気の要因なのかもしれません。

最初に聴いた時は少しだけ残念だと感じたことがありましたが、私の誤解でした。

マーシーのコーラスは、その音がちょっと遠めだなと思っていたけど、これがその瞬間の実際の距離感なんだな。

『バームクーヘン』の音の特徴として曲が終わった無音部分なんかに、サーーというノイズが割と聞こえてきます。

すごくリアルでハイロウズらしいと魅力的に感じます。

アルバムの特徴として「切なさ」がいい雰囲気として漂っています。胸をえぐるほどのマーシーのセンチメンタリズムが本領を発揮しています。

アルバム発売時に、ロッキング・オン・ジャパンのインタビューによれば、「見送り」や「ハスキー(欲望と言う名の戦車)」など「切ない(インタビュアー談)」楽曲が増えたことに対して、真島は「全然切なくしようとなんて思ってないよ、でも結果切なくなったということは…切なかったんだよ(笑)」と述べている。

それを1回目の視聴から実感してしまう。

とはいえ、悲しい気持ちになる訳ではない完全にブッ飛んだパンクアルバムです。

シングル曲は12thシングル「罪と罰」、13thシングル「ハスキー(欲望という名の戦車)」の2曲が収録されています。

両曲ともシングル、アルバム同一音源。

シングルのカップリング曲はすべてアルバム未収録です。

2枚のシングルは当時、アナログ盤も同時発売されました。

シングルCDの方にはボーナストラックが収録されましたが、アナログ盤には未収録。

CDは12cmのマキシシングルです。

1999年の『バームクーヘン』リリース当時、CDとレコード(限定生産)で発売されました。

限定生産だったレコードは2020年にリマスターも施されて再発売されました。

私はリマスター盤を聴いたことがないので、その音質をお伝え出来ませんが、どう変わったのかという興味はあります。

オリジナル盤の時点で最高だと感じていたので、リマスター盤を購入していません。

ザ・ハイロウズ、必殺ナンバーの連発。

凄まじい爆音ロックを暴食。

全曲が録音スタジオで鳴った瞬間のそのまんまの音。

再生ボタンを押した瞬間にそこは、ハイロウズの「アトミック・ブギー・スタジオ」の最前列です。

暴食!! 特製バームクーヘンは禁断の味!!

M1「罪と罰」

作詞・作曲/甲本ヒロト

ハイロウズの12thシングル。

イントロからすでにアルバム第4弾の幕開けにふさわしい曲だと感じられます。

1曲目に既発のシングル曲をブッ込んでくるアルバムは名盤である場合が多い気がします。

この歌は強烈です。

破壊力を伴ったものすごい勢い。

行動するためのジャッジメントロック。

圧倒的なロックのパワーが押し寄せてくる衝撃のイントロ。突き抜けた明るさも伴います。

いきなりフルパワーのハイロウズ。

こんなのありか!

プレーヤーの停止ボタンは奴らに破壊された。

ハイロウズロックのゴリゴリなギターリフは歪んだ音が印象的で、自前録音&ミックスの生々しさが際立ちます。

耳が感じる図太いロック。

心に聴こえる頑丈なロック。

自分の道を生きる事に対して一切の守りには入らず、とことん攻めてる感じが伝わってきます。

歌詞の激しい主張が10倍の激しさに極まったメロディ。全員の心のガードを突き破る。

間奏は怒涛の人生を表すハーモニカ入り。

騒がしい間奏のラストにマーシーの鋭いチョーキングが炸裂すると、一瞬で私のテンションが最高潮にまで達します。

ハイロウズがバカ笑いしながら異常にテンション高くて、ゴリゴリしてて、絶対に曲げそうもない。

デカすぎるロックのパワー。

ゴリ押し感がたまらくロックンロールです。

誰かの心を押し潰してしまう事はないけど、一歩前に出ようか迷っている心は押される。

日本人にありがちな“他人の人生”を生きることに終わりを告げます。

これを聴いてもまだ何もやらないんなら、もう救われません。有罪です。

歌に感じるのは、胸の奥への圧力。

自分の心が間違いなくこのままではいかんと反応してる。我ながら素晴らしい反応だと思った。それを感じられてよかった。

なぜなら、、、

ハイロウズが、自分を生きろと言っています。

歌詞 : 「行動しなよ」というヒロトの的確なアドバイスにほとんどの人は心が動きます。

ロックの太々しさがあって好ましいです。

正しいと思い込んでいる道が本当に正しいのかは、一度疑ってみた方が幸せになれるかもしれないと気付くきっかけ。

世の中の当たり前はフィクションであることが多いです。

ハイロウズはいつも、リアルなロックンロールという衝動的な行動をしてる。

すごく誇り高い。

今日で、負けっぱなしの人生は終わりです。

M2「チェンジングマン」

作詞・作曲/真島昌利

いま変わってる最中のチェンジングソング。

一つハッキリと言えるのは、死にものぐるいでやってます。だから楽しい。

2曲目もインパクトのあるギターリフからのスタート。

マイナー調の音に哀愁を感じます。

ギターリフには、自分の中の不要なものを切り裂くような鋭さもあり。

ヒロトの次はマーシーの感性が炸裂します。

音にも歌詞の内容にもしなやかさがあって、誰でも自分を望ましいものへ変えやすいです。

力強いアコギと軽やかなエレキ。

この聴き心地、わずかな切なさを感じつつ心の深いところにグッと来る。

ヒロトが醸し出すマイナー調ロックの歌の表現の上手さに、過去に傷付いた心が癒されるような感覚です。

マーシーのコーラスが多めに入っているのが「チェンジングマン」のエモさになってます。

この歌にも一般論はまったく関係ない「自分」だけが存在してる。

白井さんのキーボードのメロディが懐かしさを感じさせます。脳がノスタルジーな不思議な感覚になります。

あまりの心地良さに、思わずトリップしそうになりました。

平常心を保てない人はいるかもしれない。

特製バームクーヘンは“禁断の味”だから。

誇らしげに胸を張ってるハイロウズが勇ましい。

ロックが変える生き方はあると思います。

この歌、なんか知らないけどハイロウズがすげえ優しい。お前、間違ってないよと言われてる。

この瞬間から自分が幸せになるように変えていいんだな。

なんだ、そういうことじゃん。

歌詞 : 「変わるぜ」と宣言する大きなエネルギーが、変わろうとしてる人の心に伝染します。

一般的な価値観よりも何を信じるのかが大事だという内容に共感するし、私も同感です。

変わりたいと思っている人と、変わりたいと思っていない人とでは、そもそも生きる前提が違うという事だと解釈出来そうです。

誰かの事を変えられないし、変えられるのは自分だけ。

またロックがなんかすげえ重要な事を歌ってる気がします。

いつだって変わる事に問題ありません。

ハイロウズも“そういうことじゃん”と深く頷いています。

M3「二匹のマシンガン」

作詞・作曲/甲本ヒロト

初めて聴いた時から名曲でした。

イントロなし。いきなり名曲の佇まい。

力強いヒロトのボーカルと、マーシーのミュートギターのみでスタートする歌い出しも、いきなり名曲のメロディ。

ズンッ!としててすごく太く頼もしい音です。

これこれ!と爆発寸前の期待感。

その後の突き抜ける瞬間の高揚感は最高で、遂に私のテンションが爆発します。

ロックの光が胸の真ん中にガツンと注入されてアドレナリン出まくりです。

狂ったように踊りたいアップテンポ。

テンション上げたハイロウズの前で、ジッと座っていられる人なんていないと思われます。

人の心を動かすロックの威力がある。

マーシーが豪快に弾くギターソロはメロディアス。絶対オレの心にアピールしてる。

間奏後の3番は、白井さんのピアノが歌に煌びやかさを爆誕させます。

白井さんが弾くのは、大胆で細やかで華やかなロックンロールのピアノ。

「二匹のマシンガン」の演奏中はバンド全員の音が光ります。その光が聴こえてます。

元気になってしまいそう。何か出来そう。

ラストが白井さんのピアノソロというのもハイロウズならではの魅力です。

この歌、豪快さと繊細さの両方を感じた。

歌詞 : 一人と一人で最強の二人。

マシンガンの如き二人で突き進んでいく勇姿が聴こえてきます。

自分たちの力ですべての事を実現していく二人には、おとぎ話は通用しない強靭な感じ。

もしかしたらヒロトとマーシーという“二匹のマシンガン”なのかもしれません。

この二人ならロックで世界中の胸を撃ち抜くマシンガンです。

ともかく、誰かと誰か、個性と個性。

一人と一人で二人。自分たちで決めて、自分たちで実現する二人。

“アダムとイブが最初なら僕らは最後だ” という歌詞には私は胸を撃ち抜かれました。自分たちが完全に世界の主人公だと感じたので。

ヒロトの言葉のセンスが光っています。

M4「モンシロチョウ」

作詞・作曲/真島昌利

スカッとしたい時の第三次世界大戦。

ハイロウズがくだらない世界をブッ飛ばす。

ハイテンションなマイナー調のアップテンポで刺激的。

イントロはマイナーコードのパンクなギターリフが冴えまくります。鋭いその音は、普段は人には見せない心の深い部分にまで一瞬で入り込む。

鋭さの隣で“切なさ”が全開に出ています。

クールなのにすごく熱い。

聴き始めてすぐに、いつもハイロウズに求めているものを感じました。

演奏に難しいテクニックなんか一切ないのにこんなに燃えるのはハイロウズだけです。

バッキングで聴こえるアコギの音がエモーショナル。多分この音が切なさに加担してる。

歌詞もメロディもアレンジも演奏もすべてが絶妙という感じ。

ヒロトがなんだかインパクトの強い事を歌っていて、興味深く歌の世界に入っていってしまいます。

詮索好きのババアや男のババアなんかの役に立たないものをバシッとぶった斬ってる。

私の嫌な事も一撃で吹っ飛ばしてくれた。

嫌気がさしている気持ちとか、うんざりしてる気分とかを、感情的なロックンロールのメロディで発散している印象。

いや、既に突撃してる。

この歌のエネルギーは爆発的です。

聴いた後は、スカッとしてるいい感じ。

歌詞 : シュールさと衝撃的な言葉のギャップに美しさを感じます。

自分の人生にどこか疑問を感じている。

一般的な生き方をして、みんなと同じをやっている自分に飽きていて、嫌気がさしてるようなそんな心情だと解釈できます。

マーシーが突然ポコチンを出してきたことが意外でした。歌詞ですが。

自分の中で第三次世界大戦ほどの世界を変える何かに突撃しようとしている決意がロックです。

M5「ハスキー(欲望という名の戦車)」

作詞・作曲/甲本ヒロト

ハイロウズの13thシングル。

本作『バームクーヘン』と同時発売でした。

みんなで歌おうハスキーボイス。

聴きたかったシンプルなパンクアレンジ。

難しい事は一切しない、聴けばすべてを感じる直球スタイル。

覚えやすくシンガロングなメロディは元気があるから、今日は何か出来ると思えます。

ひたすら明るくて健康的な雰囲気。

イントロが鳴った瞬間からライブ映えしない訳がない凄まじい勢いが表立ちます。

マーシーのギターはコードストロークのみ。

ギター初心者でもコードさえ覚えれば弾けてしまう。でもマーシーじゃなきゃ、こんな風にキレイにはいかないです。

大胆さの中に繊細さを同時に鳴らすロックのギタリスト。

おーちゃんが叩く渾身の8ビートは活力があって、また音が光ってる。

グイグイ引っ張っていくのはべっちゃんの伸びやかなベース。

パンキッシュな演奏のど真ん中に堂々と存在してるのがヒロト。頼もしく独走的なロックのボーカリスト。遠慮なし、容赦なしでロマンチックに突っ込んでくる。

この曲でも白井さんのキーボードの音がいい雰囲気を紡ぎ出しています。

快活なパンクアレンジにいかすキーボードは反則級に麗しい。

「ハスキー」に足りないものはない。

ハイロウズに足りないものはない。

“うたおうハスキーボイス”と歌うサビでの手拍子にはたまらなくテンションが上がります。テンションMAXの最高潮です。

聴くと、体と心の両方に好影響があります。

歌詞 : すべての人生はロマンチックであると気付くきっかけ。

照れる程にとことんロマンチックな歌詞が私は好きです。

Bメロの歌詞は、自分自身の事を「船」ではなく「舟」の漢字を使っているのが好印象です。

イメージでしかありませんが、船より安定はしていないけど1人の人間である自分自身だと宣言しているように感じます。

M6「ダセー」

作詞・作曲/真島昌利

6曲目で少しだけテンポダウンします。

テンションは変わりません。

シュールなのがダサくなくて素敵です。

聴くと、とにかくすべてに“ダセー”と言いたくなるので少しばかりの注意が必要です。

独特なギターリフからのスタート。

「ダセー」という言葉のインパクトは強いのでメロディと一緒に記憶に残りやすい。

坦々としているように聴こえるけど、奥の方にはやるせなさや憤りの感情が爆発していて強い刺激があります。

“ダセー”と連発するヒロトの歌はダセーと思った時の感情が溢れてる。

素晴らしいタイミングで入るマーシーのコーラスもそれを助長してる。

ロックの熱く激しい部分を感じます。

私の心の中では、世の中にうんざりした時に観る架空のダセー番組の主題歌に適用された。

この曲の場合はボーカル以上にマーシーのギターの音の存在感が強い印象です。キビキビとしたロックスピリッツが録音されてます。

気だるい雰囲気のギターソロもあります。

嫌気がさした時の私の気持ちをそのまんま音で表現してくれたようなギターのメロディ。

またしても白井さんのキーボードが細やかないい味を出してます。

ハイロウズは白井さんのキーボードありきのロックンロールだと感じさせます。

ダサくなんかねえロックンロール。

歌詞 : “ダセー”と連発しまくっていて、何かこれじゃないと納得できない思いの主張。

ダサい事が多い世の中で自分だけは違っていたいと奮起しているけど、サビではやっぱりそれもダサいのかって歯がゆい感じがバッチリ出ているのが共感できます。

これを聴くとなんだかすごい安心できます。

あのマーシーでも自分の事をみっともないと感じ、そう認めてしまうということが知れたからです。

人間同士、大して変わらないのか。

これでいいんだなとか思いました。

でもやっぱりダセー。

M7「見送り」

作詞・作曲/真島昌利

個人的にはハイロウズ全楽曲の中でもかなりの名曲。

それはなぜか、、、センチメンタリズム全開のマーシーの感性が心に響くから。

見送る側の心情が切々としててジーンと来る名曲です。感傷的なストーリー性があって、もうすぐで涙が出ます。

マーシーの天才的な詩人ぷりが見事です。

イントロでの向かって右側で弾いているマーシーのギターリフの音からすでに、何か特別なものを感じてしまいます。

この曲は感触が特別。

落ち着いたテンポとアレンジがその美しさを引き立てています。

メロディの柔らかさに、私の心の優しい部分が反応します。すごく繊細です。自分の中の歌と同じ気持ちを知ってしまう。

いい具合に歪んだマーシーのギターが前に押し出された感情的なロックの聴き心地。

ヒロトが歌ってる強くはない心が、私の心に素手で触ってきます。

歌の作者であるマーシーが思い描いた通りの表現力でヒロトが歌う。その歌心には人の心だけがあります。

マーシーのコーラスやギターソロもすごく魅力的です。歌の世界に人の体温を存在させてる。

アレンジとか演奏とか至高だし、歌詞もメロディも心に響くけど、それよりも「歌」という全体的な感動がいつまでも心に残ります。

『バームクーヘン』で見つけた本物のセンチメンタル。

ロックとかパンクの前に、人の心を動かす素晴らしい「歌」です。

聴きながら、歌と同化してる。

歌詞 : マーシーの詩人の魅力が全開です。

「キミ」の事を空港まで見送りに行く時の心情の表現がとても切ないです。サビから後半では更なる思いの爆発が人間らしく表現されていて確実に共感できます。

“左手をギュッと握った”とかキュンキュンします。

立ちつくしている自分を“ただの風景”と芸術的な表現ができるのは世界にマーシー1人しかいません。とてつもなく魅力的です。

切なくて胸にジーンと来ちゃって、何度も聴きたくなる歌詞です。

歌詞では、南へ飛んでくキミに心を持ってかれちゃってたけど、私はマーシーの美しい比喩表現に心を持ってかれます。

キュン死寸前です。

M8「死人」

作詞・作曲/真島昌利

死後の裁きとか一切認めないロックンロール。

前の曲「見送り」の柔らかさから、攻撃的な雰囲気に急変する瞬間がスリリング。

アレンジは柔らかを排除したハードな感触。

ブッ飛ばす勢いあり、ゴリ押し感もあり。

ジャキジャキしてます。

一音一音に魂を込める感じ。

タイトルが強烈で、何の歌なんだろうと思いましたがこれは偉大な歌です。

生きてることを完全に100%肯定する衝撃の歌。自分と完全に価値観が一致していて大好きです。

この曲が歌っていることは至極当然で、それ以外の正解なんてありません。

ヒロトが歌う言葉がいちいち刺激的で、自分が今生きてる実感が急に湧き上がります。

幸せな死後の世界とか求めないでください。

ロックが太々しい態度と頼もしい表情で、当たり前の事を歌ってる。

嘘がない。怖気付く気持ちもない。

そんなもの存在しない。

この歌は強気になりたい時にバッチリ合う。

ギターソロは更にジャキジャキしながら、攻撃力MAXでとんがってます。この音にロック以外の事を感じる人はいません。

ハイロウズが地獄行きをブッ飛ばした。

生きてるってマジで最高だなと、押しの強い気持ちになれます。

歌詞 : あの商売に喝を入れます。

生きていることがすべてです。この歌詞は理由が正しくてハッキリしている。それを理解できないと幸せにはなれないし。

私は誰かを幸せにするという意味での宗教は肯定しますが、ありもしないものを高値で提供するという考え方としては否定的です。

歌詞の通り、死んだら死んでるだけだと私も考えます。

何をするにも生きてるうちにと主張する最後の歌詞には心を鷲掴みにされます。自分の体も感情も“生きてるうち”だけが存在してる時間。

だから死後のために今を生きるのはすごく変です。

M9「彼女はパンク」

作詞・作曲/甲本ヒロト

タイトルから連想させるように、シンプルな演奏がラモーンズ風です。

いい意味で気楽に聴けます。

「パンク」という言葉がタイトルに入っている曲がパンクアルバムに収録されているということで期待が高まります。

アルバム用の曲が1曲足りなかったからヒロトが急いで作ったということです。

ここからヒロト楽曲が3曲続きます。『バームクーヘン』は2人の楽曲の配置が“絶妙”です。

軽やかなパンクアレンジ。

不要な重さがないのが特徴です。

退屈した気持ちを明るく楽しいものに覆してくれます。

コーラスなんか完全に初期パンクの親しみやすさを彷彿とさせます。

勢いでブッ飛ばす軽快なパンクロックを聴いている耳触り。その中で白井さんのキーボードがキラキラの音色で曲の音場を広げます。

ギターソロはなし。難しいソロや長ったるいソロなんか不要だと証明するパンク。

歌詞の言葉や主張してる内容にパンクの精神が溢れてます。

寂しい気持ちはどっかへ飛んでく。

ハイロウズが少数派の私のこともカッコいいじゃんと讃えてくれたから。

ラストにヒロトがレロレロレロとか言ってるところに、ジョニー・ロットンと同じ悪態を感じます。

その瞬間に小さい事に悩んでた自分がバカらしくなる。

やっぱりパンクだ。

聴くと、人と違うことがしたくなります。

歌詞 : もうすぐ爆発しようとしてるこの瞬間のフラストレーション。

道徳やぶりを肯定するわけではないけど、日本人はあまりにも非常識な常識を信じ込みすぎだということを歌詞から感じます。

強いフラストレーションです。

重要なのは他人を傷付ける訳ではなく、自分が粉々になってみたいだけという、実は道徳を持っていることです。

“退屈に飽きちゃった”という、何度か出てくる歌詞。今の一般的な生き方を退屈に感じているのかもしれません。そんな価値観いらないから自分らしく生きたいという強い思いなんだなと解釈しています。

M10「ガンスリンガー」

作詞・作曲/甲本ヒロト

最初は少しインパクトが弱い印象がありましたが、気付いたら心のレコードプレーヤーが勝手に再生する程に記憶に残っていました。

ハイロウズには割と入っているガンマンの歌。

ガンスリンガー

ガンスリンガー(gunslinger)は、ガンマンの別名。

イントロは拳銃を連射するかのようなキレが良く鋭いギター。

直後にバンド全体の演奏が入ると、歯切れの良さと同時に滑らかさがあって音が突き抜けるプロフェッショナル。

明るく空想的な雰囲気。

気持ち良く跳ねるリズム。

イントロのフレーズを繰り返しつつ、コード中心のギターはそびえ立っています。

ガンスリンガーの折れない意志と曲の疾走感が、ちょっと迷ってる心の背中をグイッと押します。

この歌、後ろから押してくる。

誰もが今より一歩前に出る感じ。

何かやれそうだし、今日は上手くいきそう。

転調するサビのメロディには哀愁を感じます。日本人には馴染みやすいです。

ベースソロあり。間奏ではべっちゃんのベースが自信満々な表情で唸ります。

すごく魅力的です。

心臓にも心にも響く太く重みのある音には、ネガティブを打ち負かす破壊力あり。

「ガンスリンガー」の振動のある演奏には五感がすこぶる反応します。

調子良くなった気分。

歌詞 : 多くの苦難も乗り越えてきたであろうガンマンの世界。その心情。

古い映画で観たガンマンの心が表現されていていわゆる男らしさを感じます。

とはいえ、男らしさとか女らしさの前に「自分らしさ」を表現したという印象。

“置き手紙も残さないで〜”という辺りに映画のシナリオをロックの音で聴いているような歌詞だと感じます。

M11「21世紀のフランケンシュタイン」

作詞・作曲/甲本ヒロト

スポーツ番組のテーマソングに抜擢されそうなリズミカルな曲。

急にテンポが変わったりするアレンジという印象が強いです。そこに楽しさがあります。

出てくる音は一つ一つが強力です。

音がほとばしって、いい意味で飛び散ってます。カレーうどん食べてる時ぐらいの飛び散りっぷり。

跳ねる演奏に踊り出す人は沢山いるけど、怒り出す人はいません。

アスリートが新記録を出す時のリズム。

プロのアスリートにこそ備わった特別な呼吸を感じます。

5人の演奏が上手すぎる。カッコ良すぎる。

すべての音がこんなにも粒立つ録音は聴いたことがありません。

個性的なヒロトの歌も攻めた音で再生されています。濃い味のヒロト風味。

恐るべしDIYアルバムの爆音。

高速テンポのギターソロが大逆転ゴールを決めそうな勢いです。音はもう防ぎようのない程に粒になって飛び散るのでご注意下さい。

とんでもない音が鳴ります。異常です。

ラストは5人の凄まじい楽器演奏で、ハイロウズロックのセンスの良さを体験しました。

ヒロトの軽快なハーモニカと、マーシーの愉快なギターの掛け合いがバチバチです。

ロックの魔法がかかってる。

歌詞 : 魔法は必要ない行動派のフランケンシュタインの自我。

魔法なんか使えないからしろつめ草にビールだろとフランケンシュタインの主張が、人間よりも人間らしさを感じます。

やりたいことが分かっている自分=自我の歌という印象。

サビは奇跡なんか待たずに行動しろと聴こえました。

どうやらフランケンシュタインは、歌にだけは魔法をかけてあるようです。

M12「ガタガタゴー」

作詞・作曲/真島昌利

これぞ、禁断の味。

1stアルバム収録の「バナナボートに銀の月」以来のマーシーボーカル曲。待ってました。

驚愕の一発録りです。一撃必殺。

これも超強烈な録音なので覚悟して下さい。

刺激の強いロックなメロディに、クセの強いどうかしてる歌詞。

マーシー、遂に謎のテンション突入です。

イントロで軽快なピアノの演奏が始まったなと思ったらすぐに悟ります。いかにもマーシーが歌い出しそうなロックンロールのギターのフレーズが飛び出して期待を裏切らない。

マーシーが目をカッと見開いて歌っている光景が浮かびます。

とりあえず突っ込んでくる。お構いなしに突っ込んでくる。普通じゃない。

リミッターが外れてる。制御不能。

マーシーボーカル曲はヒロトのハーモニカも聴きどころです。ツインボーカルの如く猛烈に吹き荒れます。

音はひたすら騒がしい。ギンギンな刺激があつて、ロックに求めてる騒がしさ。

これまで聴いた事のないマーシーのブッ飛びボーカルに大興奮です。

これを聴くにはかなりの体力が必要なほど。

間奏はギターソロにピアノソロとたっぷりで熱狂させてくれます。

一部の歌詞には“薬物の名称”が入っているため、ピー音でその部分のボーカルが伏せられています。

それがなんともロックらしいと感じます。

ボリューム全開にして何と言っているのか聞き取ってみようと試みた人もいるはずです。もちろん私もやりました(笑)

耳を澄ますと漏れて聞こえています。

声がひっくり返ってしまいそうな激しさのあるマーシーのボーカルは、他人の事など関係ねえという強気な態度が誇らしげです。

極めて凶暴なロックンロール。

「ガタガタゴー」と、ぶっ壊れそうな機関車が火花を散らしながら豪快に走ってる。

ハイテンションの更に上のテンション。

歌詞 : 正気の沙汰とは思えない衝撃。

ぶっ壊れようとも構わず突っ込んでくる。

誰にも抑えつけられないパワー感で走っていく制御不能な機関車の様子。

そのため説明不能。

冴えた皮肉もたっぷりで、ドーピングでもしてるのか⁈と感じてしまうほど強烈です。

歌詞カードには丁寧に注意書きがされていました。

※「・・・」の部分は歌詞が聞きとりにくくなっていますが、意図的な措置によるものです。ご了承下さい。

M13「笑ってあげる」

作詞・作曲/真島昌利

『バームクーヘン』の一番深く影響を受けた歌です。

誰も歌わないけど、心を大きく動かす正論だったから。

ハイロウズファンにはとても人気あります。

オレ正しかったんだと思いっきり気付かせてくれるし、この歌はマジでスカッとします。

マイナー調のメロディに、嘘を暴く誠実な言葉たちが乗っかってます。

狂った世を吹き飛ばす会心の一撃。

悟りを開いたゆったりとしたテンポに、正直者の心穏やかなアレンジ。

自分を苦しめるものに一切の立ち入る隙なし。

これまで誰も言わなかった事を遠慮なく言い放ちそうなギターのイントロは、ただならぬ雰囲気。

嘘のない音には好ましい重みがある。

そこに置いてあるアンプから出たそのまんまの音が鳴ります。

ヒロトがパワフルに歌い出したのは、神様よりも深く、優しい言葉たち。

とんでもない説得力がある。とてつもない魅力もある。人として共感する。

2番からマーシーのコーラスも入って歌のエネルギーが増大します。

声を張り上げて歌うマーシーが勇ましい。

どうせ生きるのなら楽しい方がいいという事が歌から聴こえてきます。

それと同時に、怒ってる人をもっと怒らすようなロックの譲歩をしない信念を感じます。

たかが神様なんかにこいつたちの揺るがない意志は変えられない。そんなロックの音がスピーカーやイヤホンから出てきます。

間奏はしなやかなメロディのピアノソロ。

リアルな音で録音されているし、この美しいメロディの前では苦行や難儀なんかただのゴミになる。

この歌、ハイロウズの自信が一番前にある。

冴えた自分軸が一本立ってます。

ラストは全員での「あっはっはっはっはー」と笑い飛ばすコーラスが圧巻で爽快です。

これを聴いたら、間違った古いだけの価値観なんか笑ってあげられます。

しっかり確かな手応えがあってグッとくる。

歌詞 : 私にとってのド正論。

不要なものを破壊するパンチ力ある歌詞。

修行したって幸せにはならない場合がほとんどだと思います。日々の煩悩と欲望こそが100%の確率だという生き方には同感です。

自分を苦しめる修行とか意味ないのでやめましょう。もっと楽に生きれます。

歌詞と同じく、誰かが偉そうに言ってる事など私もとっくに気付いています。

苦行や難行なんか蹴散らしたこの歌の信者になってしまった可能性はあります。

この歌の歌詞は、人を幸せにするという意味での教祖なのかもしれない。

痛快すぎる。

私は宗教を信仰するより、ロックンロールに騙されてる方が確実に楽しい。

M14「バームクーヘン」

作詞・作曲/甲本ヒロト

ラストはタイトル曲です。

確実に生きる気力を取り戻せます。人間である自分のことを好きになれる名曲です。

ヒロトが作る、人間の良さを歌うロック。

一言ずつにシビレます。

2分を切る短い曲です。

イントロはべっちゃんのベースが突進してる楽しげな名フレーズ。

1番を歌い出したヒロトの声にはエフェクトが掛かっていて、映画の冒頭シーンなんかをイメージさせます。

エフェクトが外れた2番から突き抜けます。

ラスト曲がここまで明るい感じというのは、元気になったままアルバムを聴き終われそうで嬉しくなります。

これを暗い歌だなと感じた場合は、多分病気です。

エモいというより、楽しいと感じるメロディ。

どちらかと言うと軽やかに聴こえるアレンジは軽々しさではなくて、音楽がエンターテイメントととして成り立つ華やかさ。

不要な重さはありません。

歌と同じメロディを奏でるギターソロあり。短めですが、心地よく歪んだギターの音に気持ちが軽くなります。

聴きたかった音がそこで鳴ってました。

この曲のギターにはパンクの歪みがあるし、大胆そうで実はマーシーが細やかな演奏をしています。

これはポジティブな影響力が強い歌です。

何かを自慢できる程ではないにしても、自分が人間である事に喜びまで感じてしまった。

キレのいいラストにスッキリ。

歌詞 : 人間て素晴らしいなということ。

普段は人間でいることに嫌気がさしてしまったりするけど、この歌詞を聴いたら人間がいいと思えました。

これほどまでに人間を肯定している歌詞は他に知りません。

人間には現実に変えていく素晴らしい力が備わっています。私もそう信じられるようになりました。

私たちは今日もダラダラ歩く形、コーヒーを飲む形です。

歌と一緒にバームクーヘン食べよう。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

特製バームクーヘンの暴食で、みんなのお腹がいっぱいになったところでアルバムはおしまいです。

禁断の味は刺激的でした。

とんでもない勢いの中に、美しいセンチメンタリズムが同時に存在していたハイロウズの4枚目のアルバムでした。

全14曲のハイロウズロックが楽しめる唯一無二のDIY精神の溢れたパンクアルバム。

録音の異常さは聴けば分かる凄まじきもの。

その瞬間に込められた魂が見事に伝わってきます。

結構久しぶりに聴いた場合は、名曲しか入ってないじゃんと新しく興奮できます。

つまり名盤です。

新しくまた、楽しそうな道が見えてしまった気がします。

これからハイロウズを聴いてみようという人には『バームクーヘン』がオススメです。

他のアルバムも素晴らしいですが、こいつらやべえって思うほど特にいいです。

未開封Tシャツコレクション

これは「バームクーヘン」のツアーのものですね。私は細身の小柄なのでサイズはSです。

2枚買ってもう1枚は夏によく着てました。

すごく鮮やかなグリーンで強烈なインパクトがあります。

ありがとうございました。

また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。


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【クロマニヨンズNEWS】

【クロマニヨンズNEWS】

ニュー・アルバム『HEY! WONDER』
2024/2/7発売決定!

CDとアナログ盤が出ます。
完全生産限定アナログ盤はいつも通り良心的な価格です。
レコードの価格が高騰しまくった今の世の中で、普通に3000円て思いやりが溢れてます。

<収録曲>
1.あいのロックンロール
2.大山椒魚
3.ゆでたまご
4.ハイウェイ61
5.よつであみ
6.恋のOKサイン
7.メロディー
8.くだらねえ
9.ダーウィン(恋こそがすべて)
10.SEX AND VIOLENCE
11.不器用
12.男の愛は火薬だぜ ~『東京火薬野郎』主題歌~

今回も興味深いタイトルばかりで、既にテンションが上がってきました。
ツアーも楽しみです!

ニュー・シングル「あいのロックンロール」12/13発売決定!!

1.あいのロックンロール
2.SEX AND DRUGS AND ROCK’N’ROLL

CDと7inchアナログ盤が出ます。

ロックンロール尽くしなシングルで超楽しみです!
タイトルだけでワクワクさせるクロマニヨンズ!

40代、人より物が好きです。

唯一の問題は冗談のセンスが全然ないということ。

繊細なものが好きです。

細やかで、誠実で、ピカピカに光ってて、そこら辺には落っこちてないもの。

マーシーやヒロトの突き抜けたロックンロール!永遠のウルトラミラクル!

ダイナミズムと同時に存在感する繊細さと誠実さに心が動きます。

「最近なんか疲れちゃってる人へ」

気楽な日曜日の昼間なんかにビールでも飲みながら聴いていってください。

【アントン・カラス/ハリー・ライムのテーマ】

Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。

レコードに次いでカセットテープの人気が上がってきてるみたいです。

私はカセットがとても好きです。もちろん私の中でも一度終わったメディアですが、個性的なものはもう一度好きになったという感じです。最近はカセットばかり聴きます。

小さくて手に馴染むサイズ感はかわいいと思います。A面とB面があるわずらわしさが、音楽を聴く楽しさに変身してます。

それで、ブルーハーツのシングルのカセットが欲しいとずっと思っていました。全シングルがカセットで存在している訳でもありません。たまに出品されていても割と高値が付いて買えません。

でも欲しかったし、貧乏なオレには買えないのはとっても悔しいので自分で作りました。

ジャケットも出来る限りオリジナルに忠実になるように自作しました。

生のテープが安く手に入ったので制作に踏み切りました。

自作カセットテープ↓

ハイロウズのカセットテープも作成しました。

ジャケットはレコードの帯の煽り文句をモチーフにしています。

見にくいだろ?イライラするだろ?(笑)

クロマニヨンズもあります。

素敵な音が出てます。

満足してます、納得してます、感激してます。だからもう高値で売られているものを買う気はありません。

ボロくても手作りには光があります。