こんにちは。
これは無謀な企画です。
欲しいカセットテープがあるんだけど、めちゃくちゃ高いとか、そもそもそのカセット自体が存在してないとかありますよね?
早い話が、それなら最安値で自分で作るしかないだろってことです。
本物そっくりに、またはもし正規品があった場合はきっとこうなるという物を世界一美しく作れ!という企画。
ジャケットも手作りした胸熱な“自作カセットテープ”を作りました。
誰よりも手作りカセットテープが好きです。
結論 : 無謀な企画は見事に実現しました。
コスパ最強です。
※作り方の記事ではありません。
作り方の紹介はしません。
欲しくなった場合は思ったように作ってみるというのが一番楽しいです。
ルールとかあると途端につまらなくなるし。
Handmade Cassette Tape : DIY Project
私は今40代中盤で、社会人になりたての頃までは普通にカセットテープを使っていた世代です。
90年代後半くらいにはMDが出てきて、その後すぐ今度はデータ再生が快適になったのでカセットは当然のように手放しました。
私の中で一度完全に終わったメディアです。
しかし今またカセットに夢中なのが事実。
結論としては、個性的な物はもう一度好きになったということです。
カセットテープの魅力
・手に馴染む素敵なサイズ感
・空間を鳴らすアナログサウンド
・自分でどうにでも作れる可能性無限大
カセットを自作するようになるきっかけ
カセットテープにもう一度とてつもない興味が湧いたので、市販のミュージックテープを買おうとしたらなんかすげえ高い。欲しいのは中古で1万円以上する物まで。
オレ買えない、、、
きっかけは大好きなブルーハーツです。
買えないのは悔しいのでとりあえず自分で録音してブルーハーツのカセットを作りました。
でも、市販のミュージックテープと自前録音のカセットテープでは大きすぎる違いがあります。
それは、ジャケットがない。、、味気ない。
自作したカセットってジャケットがなくてつまんないんだよなとか、自分で書いた字って好きじゃないんだよなって思ってました。
自分が録音したカセットに長期間ずっと納得出来ずにいました。
致命的な問題を解決する光
またヤフオクなんかでミュージックテープを探し始めます。
突然、ある海外製のカセットのジャケットが私にハンドメイドの希望をくれました。
こんな感じのカセットです↓
ん⁈んん!これなら作れる!
なんだ、これでいいじゃん!閃きました。
カセットのジャケットって縦長のデザインだよね?やるとしても画像を伸ばすとか面倒くさそうだし、そもそも出来るのか?という考えをブッ壊してくれた瞬間。
自作ジャケット作りの始まりです。
正方形のデザインならスマホでいけると気付いたのです。
実際に作ってみる→ハマる
最初に作ってみたのはブルーハーツの全シングルです。これが欲しかったのです。
売っていても高いしカセットが発売されなかった物が多数あり、存在しない物をどうやって手に入れるのか⁈
自分で作れ!というわけです。
出来たのがこちら↓
素晴らしいって満足しました。
友達とかいませんが、みんなに自慢したくなりました。
この時点で高値を出して市販品を買う気が半分はなくなりました。良かったです。
あれも欲しいこれも欲しいと、次から次に量産開始。
憧れのあのテープもこのテープも最安値で手に入るという喜びに取り憑かれる。
感情的なカセットテープが爆誕していきます。
更に思い付いた事をやって改善していく
録音やジャケット作りに慣れてきた頃、以前は満足したはずが何か物足りなさを感じている。
何だろう⁇やっぱり縦長デザインかな?
それを実現するしかありません。
ラッキーです。閃きました。インスピレーションは大切です。深掘りしてください。
バンド名とかタイトルを入れてみよう。
そうするとカセットケースの形にデザインが上手くマッチングするはずだ。
こうなりました↓
すげえ!これ店に売ってるよね⁉︎
我ながらそんな感想を持って大喜びです。
これで納得のスタイルが確立しました。
自己満足した私は既に、みんなが欲しがる高値の付いた中古のミュージックテープを買う気はありません。
こんなの“超”最新型の新世界じゃんか!
、、、という事にしといてください。
他の誰も持ってないし、世界にひとつしかないのは本当です。
もうカセット好きすぎるし、楽しすぎます。
知識ないけど、録音しまくって気付いた事
当たり前だけど、最重要なのは音です。
録音にはポータブルのレコーダー等ではなく、しっかりしたカセットデッキを使うべき。
私は現行機ではなく、当時のカセットデッキ「A&D“GX-Z5000”」と「TEAC“W-790R”」という2機種を使っています。
録音の設定の仕方とかはよく分からないので、多少ググると新情報が手に入って素敵な音のカセットが作れるかもしれません。
“私なりのポイント”
録音レベルを上げ過ぎた場合は失敗です。
限界ギリギリを狙って、それが見事にハマった時にスーパーカセットサウンドが手に入ります。
試し録りは100%必要です。
“気付いてしまったこと”
自分なりに録音をマスターすると、その音は市販のミュージックテープを超越します。
レコードを超えるほどのアナログサウンドが実現できます。
素晴らしきカセットテープの音
レコードはスピーカーを鳴らしますが、カセットは空間を鳴らすという印象です。
本当に空間が鳴っているように聴こえます。
立派なオーディオで再生したカセットは、元のCDの音を生音に変身させたようなアナログサウンド。
ラジカセで再生するカセットは、魔法がかかっていて心に聴こえる音がします。
年代物のポータブルプレーヤー「WALKMAN」に小さなスピーカーを装着したその音がとんでもないアナログサウンドで鳴ります。
小さな物体たちが大きな空間を作り出す奇跡。
録音にはポータブルは向きませんが、再生するにはグッと来ます。
実際には低音なんか全然出ないチープな音ですが、その音が私のちょっと疲れ気味の平常心を穏やかな心にしてくれます。
私は所有していませんが、現行機である東芝の「Walky」なんかいいかもしれません。
欲しいです。評判はとてもいいです。
どのスタイルでもカセットをかけておくとなぜか色々と作業がはかどります。不思議です。
【最重要ポイント】
カセットに録音すると音の根底が揃います。
ポップスだろうとロックだろうと、R&B、ヒップホップ、テクノ、ジャズ、なんだろうと音の分母が一緒になります。
どのジャンルの音楽も同じステージで演奏してるという印象。
特にテクノなんかの打ち込みのドラムの機械的な音の違和感が、カセットに入ると払拭されていい具合になります。
そういう音楽は非常にカセットに合います。
間違いないのは、CDやデータのデジタルサウンドが生々しいアナログサウンドになるという訳です。カセットの音は優秀です。
それに気付いてしまってからはCDやデータしかない音源はカセットに入れる掟です。
ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロト氏が言っていました。
CDをカセットに録るとちょっと良くなる。
私も同感です。
昔は音質が悪いと勘違いしていたカセットテープの音は、実は高音質でした。
それもカセットをもう一度好きになったポイントのひとつ。
ハンドメイドカセットテープ
作ったカセットをひたすら紹介していきますので、興味があれば見てください。
ジャケットはすべてスマホとコンビニのマルチコピー機で制作しました。
出来る限りCDやレコードのジャケットデザインからイメージが逸れないように気を使ったつもりです。
本物そっくりに作ってみた物もあります。
※インターネットにこういうデザインの画像がある訳ではないです。
最初期録音テープ
最初は既存の味気ないカセットにジャケットを付けて完成させていきました。
まだ慣れない頃に録音した物たちなので、直近で録音した物と比べると音圧が低く普通のカセットテープの音という印象です。
とはいえ、ジャケットがあるだけで急に特別な価値を感じました。
レコードから録音した物もあります。それまで経験がなかったので知りませんでしたが、その作業はかなり気を使うし手間もかかります。
当時はそれが普通だったはずです。
カセットへの録音はCDやレコードよりもハードディスクに入ったデータが向きます。
正確な音だからです。
カセットのA面用とB面用のプレイリストを作成するだけで分数合わせが出来て便利ですし、完成したカセットの音が最も高音質になる事を確認済み。
初期に作成したこれらは、今の知識と経験を活かして録音し直す可能性あり。
音がどこまで化けるか楽しみです。
ブルーハーツとハイロウズ
同時にすべてのきっかけであったブルーハーツと、更にハイロウズも作っていきます。
ブルーハーツの『STICK OUT』と『DUG OUT』という作品の正規品のカセットが存在しますが、かなりレアで出品自体が稀だし、必ず高値が付きます。
それを自分で作ってみたら大満足したので、もう正規品はいらないです。
ブルーハーツに限らず、プロモーション用のカセットというのが割とありますが、ジャケットがありません。
タイトルと曲名が掲載されているだけのデザインがほとんどです。でも高いです。
いりません。自分で胸熱なやつ作れます。
元々所有していた市販品(上段)とハンドメイド(下段)↓
ハイロウズはすべてハンドメイドです。
クロマニヨンズの全アルバムもあります。
クロマニヨンズのシングルはまだ作っていないので、これからの楽しみにしておきます。
丁寧に作ります。
150分テープは、、、
『THE BLUE HEARTS/ALL TIME SINGLES』
これはブルーハーツのCDだと2枚組のベストアルバムです。
全曲が収まったので150分テープで作ってみました。
結果→音質NG、ジャケットOK
結論 : 120,150分テープは音楽を録音するには使えない。
すごく雑な音です。
カセットテープは分数が長くなるほど磁気テープ自体が薄くなります。
120分、150分テープなんかは60分の半分の厚さしかありません。
そうなると絡んだり切れやすくなりますが、致命的なのは音質がガクッと下がる事です。
それは知っていたし、分かった上で作り始めたのでこれはOKです。でもあんまり聴かないかもしれない。音質大事です。
他にも何本か同じように作っていますが、やはり長時間テープは音楽に向いていないと感じます。
1本に録音せず2本組にする方が良さげ。
音楽以外のラジオ放送や会議なんかに適しているかもしれません。
私の検証の結果、90分テープまでは音楽の録音に問題なしです。
120分、150分テープを使用したもの↓
WALKMANで聴きたい名盤たち
特にWALKMANが売れまくっていた80年代中心に、いわゆる“名盤”を録音しました。
カセット全盛期なのでどれも正規品は存在します。
当時はまだ私のような物を割と簡単に個人的に作る方法がなかったかもしれませんが、現代ならこういう物が自分で作れます。
名盤はやっぱりそう呼ばれるだけの魅力があるし、これらをポータブルのWALKMANで聴いた場合、ヤバい状態の音が炸裂します。
一番手前に感じるのはノスタルジーです。
ちなみに所有しているすべてのプレーヤーはジャンクを買って自分で修理した物です。
正方形のジャケット画像のダウンロードにはこちらのサイトが優れています。iTunes用にも適しています。
【iTunes Artwork Fineder Ben Dodson】
どうしても見つからない場合は、私は実物を自分で撮影した画像を使っています。手間がかかりますが、実はそれこそが画質としては最上級です。
パンク箱
私の初期衝動、パンクロックです。
吐き気がするだろ?みんな嫌いだろ?
不快だろ?ノイジーだろ?(笑)
70’sパンクは人気があってやはり高値が付きやすいです。私には買えません。
どのバンドも特にファーストアルバムにはとんでもない勢いと反骨精神が溢れています。
どうでもいい人並みを目指してしまわないために必要な音楽。
レコードもいいけど、カセットで聴くと本物のパンクロックの音になると感じます。
どれも46分テープでは余るほどの短時間でアルバム1枚聴けるところも、お気に入り要素です。忖度なしのパンクは潔し。
パンク好きの方、一度カセットで聴いてみることをオススメします。
なぜなら、カセットの音が中指を立てながらツバを吐いているし、その瞬間はロンドンが燃えているからです。ジョニー・ロットンはもっと高らかに嘲笑います。
ビートルズ「赤盤」「青盤」2023 Edition
カセットも発売されたのかと思い、調べましたが見つかりませんでした。
じゃあ自分で作るかという訳です。
デミックスという新技術によって生まれ変わったビートルズの音、「2023エディション」にはびっくりしました。
とにかく聴こえすぎます。
違和感のないステレオに感動。
昔のとは音が随分と変わっていたし、ビートルズが聴こえすぎるそのリアリティを大変気に入ったのでガチで作ってみました。
カセットにもその凄まじさはしっかり録音されました。
正規品があった場合、誰にも見分けがつきません。
そういう事にしといてください(笑)
本物そっくり!ビートルズ
やっぱり欲しかったビートルズのカセット。
安めのコンピレーションみたいなカセットを買おうか悩んでいたら、日本製のビートルズのカセットが目に入りました。
それは非常にカセットらしいデザインでシリーズになっていて、すごく集めたくなる物でした。全部買ったらかなりの金額。無理。
そして自分に提案した。
このデザイン、お前作れるだろ⁈
やってみました。
中国を超えるコピー技術爆誕です。
本物そっくりに作ってみました。
ただし内容は『ホワイト・アルバム』までは“mono盤”を録音してあります。
ただのmonoではありません、カセットが鳴らすド迫力のmonoです。
カセットの番号は正規品とはリンクしていません。個人的な管理番号にしてあります。
自分で作った方が胸熱なので、市販品を買う気はなし。
納得の最安値で手に入れました。
これにはグッと来た。
オリジナルテープ : ビートルズ
聴きたい歌だけを録音したオリジナルのテープも作ります。自作カセットの醍醐味です。
こちらはビートルズ。
ビートルズ解散後に発表された新曲3曲を連続して聴きたかったのです。
1. FREE AS A BIRD
2. REAL LOVE
3. NOW AND THEN
30分テープの片面に収まるので、両面ともに同じ内容で2回入れました。
ジャケットは印象的な「FREE AS A BIRD」のデザインを採用しました。
ビートルズ最後の新曲「NOW AND THEN」だけ音が超リアルで過激すぎる!
ジョンがそこで歌ってる。
また新時代を作ったんだね、ポール。
名曲 : シングルカセット
沢山はありませんが、これまで作ったシングルカセット全公開。
10分テープと20分テープが活躍します。
シングルはほぼ邦楽で、特に90年代の歌が多いです。子供の頃に夢中で観ていた80年代のアニソンもあります。
どれも名曲ですが、カセットで聴くと“超”名曲になるので覚悟が必要です。
ボーカルの音が前のめりに出てくる印象があり、ついうっかり元気が出てしまいます。
これらを作って、自分てこういう趣味なんだなというのが分かりました。
シングルカセットを作る時のいいところは、短時間で完成することです。
90年代の大ヒット : ビーイング系
90年代に大ヒットしてブームを発生させた、いわゆるビーイング(Being)系と呼ばれたアーティストたち。
当時はCDをたくさん買いました。
高校生の頃、私を虜にしたその音楽を今度はカセットで聴きたいとずっと思っていました。
ほとんどがカセットテープが発売されたのかさえも不明です。
正規品が発売された物はあるはずです。
カセットに合いそうな音楽だなというイメージを具現化するため作成開始。
思った通りこれらの音楽はカセットに合います。バッチリ合います。
カセットで聴くための音楽かと思ってしまったほど。
大爆発する90’sパンクヒーロー
「GREEN DAY」と「RANCID」です。
ハンドメイドカセットテープにて遂にアナログコンプリート。
レコードもある程度は持っていますが、やっぱりグッと来るのはカセットです。
大きくはない私の手にも馴染むサイズ感。
90’sパンクはいつの間にか30年も経ったけど、今も心を鷲掴みにされたまま。
覚えやすいメロディとぶっちぎりの勢い。
人の感情がダイレクトに伝わってきます。どちらのバンドも“情”というものが歌や演奏や立ち振る舞いから溢れてます。
カセットからその“情”の音が出ます。
パンクの繊細さからは、日本人が言ってるのとは全然違う「愛」を感じます。
我が心の名盤ばっかり。
完成したカセットを並べると多幸感に満たされました。
本物そっくりシリーズ : THE CLASH
『THE CLASH / LONDON CALLING』
世界の名盤。
これは作らない訳にはいかないやつです。
そっくりな正規品が存在するけど、買うと中古で1万円以上します。
私には買えないので悔しくて、、、
手間をかけて自分で作った方が心を動かす音になるし、手作りの光まで放ちます。
正規品のジャケットのカセットらしさ、あまりの欲しさに興奮してきました。
高値すぎる日本製のカセットを見ると、どうやら私のコピー技術でもいけそうだと判断。
という訳で、本物そっくりに作りました。
よく出来てます(笑)
ハイポジを使ったら超名盤に大変身しました。
好きなサントラは意外と多い
映画のサントラってそんなに好きな自覚はないけど、結果的に結構作っていました。
サントラとしても有名な作品はやはり必ず聴き続ける魅力があります。
そうそうたるメンツのゴージャスで楽しいサントラ、絶対に外せない名サントラまで。
新しいものでは『Barbie The Album』です。
多数のアーティストのコンピレーション形式である場合が多いけど、映画のイメージに沿った音楽が集合している感じがたまらない。
それをカセットテープという形にした時に感じる特別感。
CDやレコードでは感じなかった個性。
小型の媒体としてのスタイルは誰でも可愛さを感じてしまうと思います。
手のひらサイズの小さな宇宙です。
並べておきたいとか、意味もなく手に持っていたいとか心を動かす魅力を放ちます。
大好き!クリスマスアルバム
自分でも理由は分からないけど子供の頃からクリスマスの歌が大好きです。
クリスマスソングは弾けてて清らかで親しみやすさのある素敵な音楽です。
好きなアルバムが多くて、気付いたら何本も作っていました。
80年代におもちゃ屋さんで流れていたような、子供たちが日本語で楽しげに歌うクリスマスソングに今でも惹かれてます。
当時ワクワクしたあの音はきっと、おもちゃ屋さんがカセットテープをラジカセでかけていたんじゃないかな。
それを自分で再現したかったのかも。
どちらかと言うと、しっとりしているより元気に弾けている方が私には好ましいです。
カセットテープが鈴の音をキラキラした感触で、後ろで歌うコーラスを煌びやかな雰囲気で鳴らしてくれます。
これらを作って分かった事。
クリスマスとカセット、相性良すぎ。
カセットで大変身!RAP & HIPHOP!
大して詳しくはないけど好きで聴いてます。
間違いなくカセットに合います。
カセットはラップやヒップホップを聴き入ってしまう魅惑の音楽にするのが上手いです。
CDやデータでは感じない何か。
それは実在感のある音、いわゆる生音です。
部屋で開催されてるライブの音。
どちらかと言うと機械的な音が多い音楽は、カセットテープで大化けするので面白い。
楽しいので、カセットライブラリーに絶対に入れておくべきジャンルです。
カセットが鳴らすそのリズムは今日のストレスまでブッ飛ばしてくれます。
なんか気分が良くなる音楽。
ラップってよく、品のない単語とか連発してるし、何かにつけて「ビィヤーーッチ!」とか言いまくってるし、最高です。
R&BやらPOPSやら、いかす名盤集合!
古いものからちょっと古いものまで、やっぱりカセットで持っていたいR&B,POPSの名盤たち。
90年代から00年代のアルバムが多いです。
大抵のアルバムはインドネシア製のミュージックテープが発売されています。
私はハンドメイドしたのでもう買いませんが、見つからないカセットはインドネシアにあります。爆買い出来る程の安値ではありません。
やっぱりカセットに合います。
しっくり来るし、グッと来る。
R&BやPOPSの音はカセットテープにハマる最初のきっかけになり得ます。
このアルバムこんな音してたっけ⁈という驚きの感想は多いと思います。
CDとは別の世界は存在する。
こんなに楽しい事、やめられないです。
これからも際限なく増えていく予感。
買えなかったけど自作は完璧 : LADY GAGA
レディー・ガガはリミックスアルバムまで含めたすべてのアルバムがカセットテープも発売されています。
画像を見るとめちゃくちゃ欲しくなります。
しかも全部揃えたいという欲望を煽る危険な感じ。でもそこがいい。
買えないので一瞬で諦めます。
ローリング・ストーンズの最新作『HACKNEY DIAMOND』にゲストボーカリストでレディー・ガガは参加しました。
迫力ありすぎ!何これ⁉︎
レディー・ガガってこんなに歌上手かったっけ⁈と衝撃を受けました。
その衝撃が一気に作らせたハンドメイドカセットテープです。
音楽に自分の気持ちが激情してしまった時、レコードじゃなくて何より先にカセットテープが欲しくなります。
レコードは誰でも持ってるし、一般的になりすぎたという変な反抗心を持ってます。レコードも好きだし、特に意味はありませんが。
リミックスアルバムは次の機会ということにして、オリジナルアルバムは網羅しました。
懐かしのJ-POP
なんでだろう⁈
邦楽のカセットは全然作っていません。とはいえ、80年代後半から90年代のJ-POPは私にとってキラキラに輝いてました。
オリジナルアルバムというよりベストアルバムを中心に録音しました。
自分選曲ベストが多いです。
どの曲を入れるか考えるとかカセットならではです。片面にどこまでキッチリ収められるかの配分も重要になります。
最後の曲の終了後、10秒以内にテープが止まるのが理想的です。
ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロト氏は、テープの残量をストップウォッチで測ると言ってました。
やっぱりそうなんだ!と共感しました。
どうしても微妙に足りない場合、私はミキサーのフェーダーを使ってセルフでフェイドアウトさせてます。絶妙です。
私のカセットライブラリーは、なぜか邦楽は全体の1割に満たないです。
理由は不明。
カセットが鳴らす色気 : ジャズボーカル
カセットの音はたまにサボりつつも、色気のある艶やかな声で歌ってくれます。
ラジカセに合います。
“まろやかな音”なのかもしれないけど、決して何かが足りなくてそう聴こえる訳ではないです。
真空管アンプのそれとは違うと思います。
一つ断言するべきなのは、カセットテープに完璧を求めてはいけないということ。
カセットの音はたまに間違えてるとかサボってるとか、そんな印象があります。
それが胸熱な“良音質”の正体なのかもしれません。
私には分かりません。そう聴こえます。
とにかく多分それがジャズシンガーにしかない色気を空間に再現しています。
見事です。
部屋がライブハウス!ジャズの音
カセットをかけておくと作業が捗ってしまうナンバーワンミュージックはジャズです。
特にピアノトリオが捗ります。
ジャズはレコードというイメージがありました。だからたくさん持ってます。
カセットでジャズってどうなんだろう?というずっとあった興味と、ヤフオクでジャズのカセットを見た瞬間の「欲しい」という衝動はもう抑えられなかったので作りました。
ジャズは後回しにしてましたが大誤算。
カセットでジャズはカッコいい。
カッコいいというのは、カセットテープが勝手に部屋にライブハウスの空間を連れてきてしまうから。
ロックと共になくてはならないライブな音楽。
私のは手作りした物だけど、ジャズのジャケットはデザイン性が高くて飾っておきたい魅力があります。
ジャケットも含め、好きなアルバムがまだ沢山あるからカセット化を進めるつもりです。
あんまり言いたくないけど、図書館にはジャズのCDが意外なほど大量にあります。
市民ならもちろん無料で誰にでも貸してくれます。私はしょっちゅう利用してます。
ルール無用のカセットサウンド
これは比喩表現ですが、カセットの音はたまにサボります。
時々、手を抜いているのかもしれません。
私はその音に惹かれています。
CDやデータは厳格なルールの上でカチッとした正確な音を出しているように聴こえます。デジタルの音ということでしょうか。
しかしカセットはアナログだし、録音状態やテープの状態によっても音が変化します。
厳格なルールなど一切通用しません。
私を虜にするほど勝手な事します。
ルール無用のアナログサウンド。
魅力的な音で楽しませてくれる個性溢れるメディアがカセットテープです。
という訳で、まだまだ沢山ありますが全部は紹介できないのでこの辺でおしまいです。
紹介したのは全体の1/10くらいでした。
大したお金はかかっていませんが、莫大な手間がかかっています。
ボロくても手作りには光があります。
主に使用するテープ : maxell 「UR」
やはり新品を使うのが一番安定です。
中古ですと劣化(ほとんどはカビ)して使えないというリスクが割と高いです。実際に私は何本も使えない中古のテープを買って後悔しました。
しかし現行品は限られており、選択肢が極めて少ないです。
私は歴史があり信頼のメーカー“maxell”の現行品「UR」を使います。
カセット全盛期にあったような高級な音はしませんが、性能はバッチリです。
一つハッキリと言えるのは、間違いなく「アナログサウンド」を感じられます。
maxellはまだカセットテープを作ってます。
10分、20分、60分、90分の4種類のバリエーションで販売されています。
4種類の分数を駆使して自作カセットを録音するのです。
実はもっと安いカセットテープはあります。
ダイソーに「HIDISC」というメーカーの物が、1本110円で売っています。
絶対に使わないでください。
カセットテープを嫌いになります。
なぜなら、あのカセットテープに問題のない音で「音楽」を録音できるレコーダーが存在しないからです。
激しく劣化した音です。ボロボロです。
音楽として成り立っていません。
間違いなくmaxell「UR」は完全に飽和点で、いいカセットテープです。
カセットテープは無限大の楽しさがあります。
それから、ない物は作ればいいという事が分かりました。
まだまだ作りたいカセットが沢山あるけど、大満足。もっとグッと来るような物を作れる可能性だってあります。
やってみます。
私が本当に欲しかったもの:
ただ買ってきただけの物ではなく、自分で作った世界に一つしか存在しないもの。
ありがとうございました。
また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。