こんにちは。
『JAMBO JAPAN』は2025年リリースのザ・クロマニヨンズの18thアルバムです。
快挙!またしても最高を更新。
断言したいのは、これまでを突き破る傑作であるということ。
心の名盤:全曲レビューです。
皆様どうぞ最後までよろしくお願い致します。

新作を発表する度に最高傑作を更新し続けるクロマニヨンズ。
その期待、今回は大幅に超越する。
これを「傑作」と呼ばずに何と呼ぶのか⁈
私はそんなこと知りません。なぜなら私にとっては期待を遥かに超えた傑作だからです。
とは言え、毎回新作こそが最高傑作であるのも間違いないですが。
The Cro-Magnons/JAMBO JAPAN (2025)
JAMBO JAPAN(ジャンボ ジャパン)は前作17th「HEY! WONDER」から1年8ヶ月後にリリースされた18枚目のアルバムです。
2025年10月29日発売。
クロマニヨンズにとっては長めのブランクをおいての発表でした。
今作はいつもの「モノ」でなく、久しぶりの「ステレオ」音源であるのが特徴。
ステレオで発表するのは2014年の8作目『GUMBO INFERNO』以来11年、10作振り。
今作には左右の音の広がりや生々しい臨場感のある「ステレオ」の方が合っています。
「JAMBO JAPAN」収録曲
1. キャブレターにひとしずく
2. グルグル
3. 這う part3
4. チャンバラ
5. どんちゃんの歌
6. フルスイング
7. ロックンロールエレキギター
8. シカト100万%
9. 空腹と俺
10. 顔ネズミ
11. 神様シクヨロ
12. ひどい目にあいながら下北沢
全編ステレオ、全12曲42分。
第一の正直な感想は、今までで一番衝撃的なアルバムだということ。
そう来たか!というのが多い。
これまでのクロマニヨンズとは聴きごたえが大きく異なるのが魅力。
オリジナル・アルバム18作目にしてとうとうクロマニヨンズにもう1人のロックンロールのボーカリスト爆誕!
ザ・クロマニヨンズでは初のマーシーメインボーカル曲収録。
歌声が二つあるとより楽しい。
後から来た印象は、明朗快活な子供心や遊び心があり、存分にポジティブな雰囲気の作品。
私はこれで、明日を迎える勇気が湧きました。
衝撃的すぎて何度も聴きたくなるし、毎回聴くのが楽しみでしょうがない。
ある時、私は他のアーティストのアルバムを熱心に聴いていました。しかし途中なのにもう我慢出来ずに「JAMBO JAPAN」を聴き始めた訳です。
そういうぶっちぎりの衝撃作。
全曲に魅力があって43分間がすぐに聴き終わってしまう感覚こそが、ロックンロールに夢中になっているという根拠。
2曲目は2曲目らしく、3曲目は3曲目らしいという印象は全曲がそう。
つまり、この曲順以外ありえない。
ステレオの音像・音場がワクワクさせます。
前作では炸裂しまくっていましたが、今回はギターソロは控えめな印象。だからこそ曲やアルバム自体がスッと突っ走っていく。
それにとうとうマーシーの歌が聴けるので!
マーシーボーカルが2曲入ることにより、更にテンションの上がる爆裂アクセントになっているのがポイント。
全曲が興味深くて、スピーカーの前から動けなくなる名盤。
ステレオ音源であるのが特徴の「JAMBO JAPAN」ですが、ものすごく音がいいのが最たる特徴。
これまでのアルバムとは一線を画すサウンド。
団子状でなく粒立ちの良い高音質。目の前に迫り来るステレオサウンドを実現。
今回はスタジオを借りて、いつもとは異なる録音方法だったらしい。その恩恵が100%出ている。
モノラルの迫力も凄まじいけど、このステレオは実在感が極めて高く、ロックンロールに合うと実感すること間違いなし。

シングル曲は28枚目のシングル「キャブレターにひとしずく」を収録。
2025年9月17日リリース。
CDと7インチアナログ盤が同時発売。
初回限定盤CDは紙ジャケット仕様。
アナログ盤は完全生産限定盤。
カップリングにはマーシーの発案による「シカト100万%」の別ミックス「シカトムーン」が収録されました。
大胆な隙間を活かしたダブミックス。
クロマニヨンズがアルバム収録曲の別バージョンをシングルのカップリングにしたのは、これが初の試み。

2025年、16thアルバム『JAMBO JAPAN』発売時、CDとアナログ盤が同時リリースされました。
CDの初回限定盤は紙ジャケット仕様。
レコードは完全生産限定盤。
アナログ盤のジャケットはいつも通り豪華な「60年代E式フリップバック」仕様で、高音質で鳴る180g重量盤。
特に今回の音は実在感抜群のステレオ盤。
私の場合、聴く頻度が圧倒的に高いのはCDの方で、たまにアナログ盤を再生すると音がパンパンまで詰め込まれているという感じの耳触りにびっくりしています。
とは言え、優劣の問題ではなくただの好み。
どっちも最高のアルバム「JAMBO JAPAN」!

買ってから聴いてない日はありません。
聴かないと体調が崩れてしまうとさえ感じる程の、快感な名盤だから。
私は毎日この傑作から完全無欠のエネルギーを補充しています。
どのアルバムも最高だけど、敢えて言うなら「非の打ち所がない」とはこれのこと。
ヒロトが歌う、マーシーも歌う。
クロマニヨンズのアルバムは、どれもすぐに聴き終わってしまったという印象が残るけど「JAMBO JAPAN」なんか特にそう。
理由は明白。
なぜなら楽しいから。
オーライ!ロッケンロー!!
M1「キャブレターにひとしずく」
作詞・作曲/甲本ヒロト
クロマニヨンズの28枚目のシングル。

1曲目から疾風怒濤のシングル・ナンバーでカッ飛ばすアルバムはいいに決まってる。
シングルが発売され、初めて聴いてまず感触としてあったのは、アルバムに入った時に実感するであろう違和感の無さ。
これぞロックンロールバンドの意気込みという印象の1曲目。
爆走する痛快なアップテンポ。
これライブでは一体どれだけの勢いとパワーでブチかますんだ!という期待が膨らむ猛烈アレンジ。
切れ味の鋭い、高速でタフなメロディ。
最後まで使い切る最大のエコのような歌詞。
つまり、“怒涛”という言葉が最大限に似合う、ロックンロールぶっちぎり。
いきなりのフルパワーで攻めるイントロ。
弱気な態度や優柔不断なひ弱さなど一切なく、力強さ、勇猛さしか感じない。
ギター、ベース、ドラムの破壊力が尋常じゃない衝撃。
一瞬、何かと思ったのはバイクのエンジン音。ヒロトが猛々しく自分の声で、この世の果てまで轟かせる。
次第に、挑戦状の如き吹きまくるハーモニカまで入ってきた。イントロのすべての力が集結するとロックパワー100倍。
作品の音圧は十分だけど、予めいつもよりボリュームは上げておくと更なる大興奮へ。
声を張った勇ましい歌心で、ヒロトが前のめりにAメロを歌い出す。
地球を駆け抜けてる最中の勢い。
特に刺激的なのは、歌ってすぐにハーモニカを吹く神技スタイルでやっていること。
メロディが強い。ロックの衝動そのままのようで、今にもスピーカーからクロマニヨンズが飛び出してきそうなメロディ。
タメが効きつつ、煌びやかなギターが鳴り響くサビ。
突然の勢い抑制が鮮烈。
インパクトが強く一回で印象に残った。
歌詞は最後の一滴までエネルギーを使い切るぞ!という、クロマニヨンズの桁違いの決意表明が頼もしい。
ギターソロのある間奏へ。
例のヒロトのエンジン音が走り去ると、まずハーモニカが唸る。それに呼応したかのようにマーシーが鋭いギターをブチかます。
ロックンロールとしての“カッコ良さ”が相当に上手い。唯一無二だと感じるから尚更。
潔く短いけど、衝撃は特大のもの。
この曲はアウトロまでも心へ突っ込んでくる聴きどころ。
ヒロトのハーモニカとマーシーのギター、ロックンロールスピリッツによる衝動のぶつかり合い。度を超えた凄みのある演奏。
退屈してた心にはとんでもなく挑発的。
ロックンロールから衝撃を受けて、居ても立っても居られない衝動に駆られることこそが「JAMBO JAPAN」の特別な魅力。

M2「グルグル」
作詞・作曲/真島昌利
初視聴時はイントロから既に良い感触だったし、直後には2曲目らしいと感じた。
2回目以降はもっと好きになるのみです。
地球がグルグル回りながら、巨大なエネルギーを爆発させるアップテンポ。
丸い地球の回転を止めないモーメントと、ここに今あるネガティブを断ち切る鋭い切断力のハイブリッドアレンジ。
Aメロ・Bメロ・サビと、至極キャッチーなメロディの集合体。
この星の長い歴史を感じる壮大な歌詞。
断言したいのは、視聴1回目から元気が出て虜になる爽快なロックンロールということ。
空間を切り裂くイントロ、キレッキレ。
一音ずつに破壊力まであるから、取り憑かれていた消極性なんか吹っ飛んだ。音圧良好!
クロマニヨンズにこういうの期待してた。
ヒロトが笑顔で歌い出した。
歌声という音に笑顔を感じる。楽しそうだし、すこぶる機嫌も良さそうだ。私も楽しい。
これは誰もがポジティブになる魅惑の歌声。
マーシーのギターは私の日常までもグルグル回転させつつ、強力なパワーを持っているから、前向きな気持ちが溢れ出す。
急にグッとくる旋律なのがBメロ。
私の胸の奥までスーッと入ってきたこのメロディ、1回目からファンになった。
小さい子供でも歌えるサビ。
子供たちきっと「グ〜ルグル〜」って、ヒロトと同じ大きな笑顔で歌うだろうな。
簡単でキャッチーって、心を奪われる時にすごく大事だと実感。
マーシースタイルの歌詞は励まされるから、人生が上手く行っていない時のお守りにも良いかもしれない。
ギターソロなどはなしの直球勝負。
これ程のメロディの覚えやすさと、印象的な歌詞があるのだから余計な装飾など不要。
Aメロ、Bメロ、サビと常に「グルグル」歌っているこの曲。覚えるとかではなく、1回目から一緒に歌えるのが魅力&特徴。
私が行くライブはまだだけど、すでに大いなる盛り上がりを見た。
ノリノリのグルグルの、私も含めた全員による大合唱が起きそうな予感、ワクワクする。
それにしても2曲目「グルグル」からは、、
特別に上機嫌なクロマニヨンズの音がする。

M3「這う Part3」
作詞・作曲/甲本ヒロト
3曲目、急に異世界のロックンロール。
一旦、至極当たり前の“普通”から離れることになるので覚悟を。
這いながら爆進するアップテンポ。
4人それぞれの主張が際立つ魅惑的アレンジ。
過激なメロディ。すべてのメロディがキッパリ断言していてキレも良い。
個性的!憧れちゃうほど少数派な歌詞。
音の印象として、這いながら旋回を繰り返すイントロは天才的。
さっきもグルグル、こっちもグルグル、もう目が回りそうだ。同時に這って爆進中の強力なエネルギーを感じる。
コビーのベースのフレーズが爆音で鳴っていて、刺激的な耳触りが特徴。
やっぱり低音がデカいと迫力がある。
私の日常とは別の世界からヒロトが歌う。
極めて力強く、誰にも曲げられない信念を持った歌心に感服。
ヒロトが歌うメロディのエネルギーが強くて、突進してくるようなイメージだし、手で触れば感触がありそうなほど。
何この歌⁉︎
このパワー、超人さえ感じちゃう。やっぱりヒロト、普通じゃない。だから好きなんだ。
Aメロは短めですぐにサビへ。
アレンジが一気に突き抜け、這っていた筈が、這いながら空を飛んでるみたいな躍動感。
何度も歌う「ウォウ!ウォウ!イェーッ!」のパワーワード感は凄まじい。
今日の嫌な事を一つずつぶっ壊してくれる。
一際音が派手なカツジへの敬意が爆発した。
私が想像の中でドラムを叩いてみても、手も足もまるで追いつかない。
歌詞は理解不能なところが好き。子供心のような真っ直ぐさで受け取れるから。インテリジェンスに深読みするものでもないだろうし。
ともかく、這う世界への招待が魅惑。
作者のヒロトは楽しんでくれと言っている。
間奏から3番にかけてはまた聴きどころ。
マーシーのピックスクラッチの音がギリギリ唸って、一回で記憶に残る名場面。
この歌、這ってでも行くとかいう甘っちょろいものでなく、あえて這う奇抜な世界。

M4「チャンバラ」
作詞・作曲/真島昌利
クロマニヨンズ初のマーシーボーカル曲。
特徴は子供心が全力で走り回っていることで、そこに全開のエネルギーを感じる。
新聞紙の刀を振り回すアップテンポ。
大人が失くしかけている遊び心を呼び覚ますロックアレンジ。
全力で遊ぶ子供心そのまんまのメロディ。
子供の頃に本気でやった遊びを思い出させるノスタルジックな歌詞。
魅力はもちろん唯一無二のボーカル、圧巻!
イントロなしでボーカルが入った途端に思ったこと。「ん⁈なんか声が違う!マーシーじゃん!!」
序盤の4曲目で歌うとは予想できなかった。
エキサイティングなサビ始まり。
頼もしくしゃがれた声、ロックンロールスピリッツ全開でマーシーが歌う。
もろにキャッチーでいきなり一緒に歌えるメロディ。ロックにあると嬉しくなる親しみやすさが、一番手前にあって最高。
これはライブで狂ったように盛り上がる。
孤高のマーシースタイルで、全力にて遊ぶ詩的な歌詞を明るく楽しい旋律で歌うAメロ。
私は実際に子供の頃にあった事が鮮明に蘇ってきて、ワクワクする気分を体験。
感情に突き刺さってくるのがBメロ。
イメージの中で激しいチャンバラをしながら、エモーショナルなメロディが心の奥の方まで突っ込んでくる。
再び活力MAXのサビへ。
この溢れ出す感じ、音楽が放つキラキラしたエネルギーが目に見えてしまってる。
万が一なにも感じない場合は、うっかりつまらない大人になってしまってる可能性があるので注意が必要です。
聴けば聴くほど笑顔が戻ってくる。
歌詞はノスタルジーに浸れて、しょぼくれていた大人の気持ちに、思わずモリモリと元気が出そうなのが魅力的。
間奏はなし。ロックンロール直行スタイル。
クロマニヨンズ18作目にしてとうとう歌ったと思ったら、何も変わらず普通に歌ってて、他の誰にも表現できない遊び心をブッ放したマーシーにしてやられた。
歌いたい時に歌うスタイル。
歌ってくれたことが度を超えて嬉しい。
とことんライブが楽しみになるアルバムです。

M5「どんちゃんの歌」
作詞・作曲/甲本ヒロト
心に残るストーリー仕立てのロックンロール。
ロマンチックでもある。
どんどん個性のある友達が増えていく楽しいアップテンポ。
つまらない小難しさは一切ないパンキッシュなアレンジ。要するに親しみやすい。
勇気が湧いたり心に沁みたりするメロディ。
優しい物語のドラマチックな歌詞。
この曲は明るいけど、和んでジーンと感動するのが魅力。私は初めて聴いた時から深く心に残りました。
ヒロトがタイトルを叫んだら演奏開始。
豪快なギターが唸る短いイントロ。
ギターは最高の歪み具合が特徴で、ロックンロールのいい音してる。
楽しげで明るいAメロを、生粋の童心で歌い始めるヒロト。
歌詞に出てくる主人公の気持ちそのまんま。
歌の内容にはどんちゃんの心温まるストーリーがあり、惹き込まれやすく非常に印象的。
私なんか1回目から心を鷲掴みに。
1番以降はパワフルなコーラスが入り賑やかな耳触りへ。だんだん増えてエスカレートするコーラスは聴きどころ。
4人のテンション高いなと感じてポジティブな気持ちになれる。
3番はマーシーがギターで盛り上げる。
左チャンネルで炸裂するチョーキングが鋭いサウンド。ロックンロールの鋭利さ。
みんなの名前が、同じ「どんちゃん」に決まっていくBメロ。
心のわだかまりを解消してしまうメロディ。
“純粋”という言葉がしっくりくる感触のある聴き心地。
みんなでどんちゃんを呼ぶサビ。
返事の仕方で、ここでもどんちゃんの人柄がちょっと見えるのがおもしろい。
間奏はなし。なんかずっと歌ってる。
歌詞は長めで、一期一会の友達との出会いこそが、最大級の勇気を与えてくれるといった感動的なもの。
この曲、いつもよりメロディが多い。
Aメロ、Bメロ、サビ以外にもあと二つものグッとくる美しいメロディがある。
惜しみなく楽しませてくれるサービス旺盛のロックンロール。
いきなり好きになった曲だけど、1回目より10回目の方が尚更良し。なぜなら、、、
聴く程にどんちゃんの人柄が分かってくる。
5曲目「どんちゃん」には、私の心を奮い立たせる強い力があった。

M6「フルスイング」
作詞・作曲/真島昌利
人目を気にせず、失敗も恐れず、思いっきりやる時のこれ以上ないテーマソング。
バッターボックスでの溜めからの、ホームランを狙う真剣勝負のテンポ。
スタジアム感のあるカッ飛ばしアレンジ。
力一杯振りたくなる剛腕なメロディ。
見ている側からやる側になるための、闘争心溢れる歌詞。
仕事の「これまでとこれからと」つまりやる側になることを見事に表現した「楽楽クラウド」のTVCMソングに起用されて、歌とCMの世界観が合っているなと私は関心しました。
イントロ前に凄まじい声援と拍手の応援。
苛烈な三三七拍子。
強烈なリズムで、派手に振るぞ!という気迫あるのみのイントロ。
今にも猛烈なフルスイングをかましそう。
これがそのままAメロのリズムになる分かりやすさがクロマニヨンズ流。
曲がっことはしない、テクニックなんか必要ないという雰囲気の真っ直ぐさで、ヒロトが歌い出す。
質実剛健なボーカルスタイルで心に刺さる。
まだ抑え気味のAメロ。
バッターボックスで集中している感じ、直後にはブチかますぞという尋常じゃない気迫や、緊張感が伝わってくる。
常に鳴るホイッスルの音がいかすアレンジ。
振らなきゃ当たらないと覚悟を決めたところで、そろそろやりそうな予感。
振った!フルスイング!
サウンドバチバチ、闘志を燃やすサビ。
アレンジが一気にキラキラに突き抜けて清々しさがあり、ホームランを打った瞬間に立ち会ったような爽快感。
なんてドラマチックなアレンジなんだ。
サビの演奏で一際目立つもの。それはカツジのバスドラの衝撃波が狂ったかのような信じられない音で飛んでくる。
これは刺激が強い。
歌詞は試合に挑む誠実な心を感じて、やる気や勇気が湧いてくる好感の持てるもの。
間奏のギターソロなどはなし。試合終了で勝利を収めるところまで一気に駆け抜ける。
ラストは観戦していた世界中の人々からチーム・クロマニヨンへお祝いの拍手と声援が送られる。勇気や希望を貰ったことへのお礼でもあるはず。
この歌からは、なりふり構わず思いっきり振ることのカッコ良さを真心で感じられる。

M7「ロックンロールエレキギター」
作詞・作曲/真島昌利
なんと言ってもギターリフが印象的なロックンロール。
ここはあえてロッケンローというのが正解。
前進&飛躍するためのアップテンポ。
ド派手な音のエレキギターがまかり通るロッケンローアレンジ。
爽快で心地よく滑らかなメロディ。
誰かの忠告や警告よりも、あくまでも自分の道を貫き通す魅惑的な歌詞。
曲全体から自分でいることの心地良さを感じ、そういう粋な部分に私は惹かれた。
1回目から心を鷲掴みにされたギターリフのイントロ。
鮮烈な音が鳴って、はつらつとした耳触り。
凶暴なまでのこの刺激をライブで体験するのが楽しみ。これで盛り上がらない会場なんかないし、そういう人もいないだろう。
マーシーが弾くと挑戦的なロッケンロー。
燦然と輝くギターリフの後、ヒロトが軸のあるボーカルスタイルで歌い出す。
ちょっと巻き舌で、私の気持ちを煽ってくるのが特徴。
すぐに好きになったブレないメロディ。
いいぞ、もう一緒に歌えそうだ。この後はどういう展開になるんだろうという期待。
信念を貫き通すBメロにグッとくる。
特に2回目のBメロなんか、期待をはるかに超える衝撃波。
歌詞の影響。なぜなら、誰かの忠告も警告も制圧して、オレはやるんだと宣言する誠実さに心を打たれたから。
やるのはもちろんロックンロール。
そのロックンロールの言いなりになっていることを喜ばしく歌うサビ。
流れるような美しいメロディ。
永遠を感じる言葉には強靭なエネルギーが湧いてくる。
「夏」という言葉が出てくるけど、マーシーが描く夏は、あの嫌味な暑さのあるものでなく、もっと爽やかなイメージだから好きだ。
思わず夏を駆け抜けたくなった。
歌詞は自分とエレキギターの物語があって、マーシーならではの比喩表現があり、胸が破裂してしまいそうな魅力になっています。
間奏はマーシーのギターリフ。
絶対これ、音が光ってる。ピカピカでキラキラの眩しい音がスピーカーから出てる。
この曲には軸がある、信念がある、気丈な振る舞いもある。
だから心がブレそうな時にもオススメです。

M8「シカト100万%」
作詞・作曲/真島昌利
初めて聴いた時は、イントロが始まった瞬間に「何でシカトムーンが⁉︎」と頭が混乱した。
まさかの衝撃。
本音言うとCDが壊れたのかと思った(笑)
歌詞が聴こえた瞬間に、これってそういうことだったのか!と興奮する大津波。
という訳で、これあの歌じゃんかよ!と驚いた大変身のアップテンポ。
無視してる心境が丸見えのシカトアレンジ。
シカトしていながらも嫌味がなく、可愛げのあるメロディ。
またしても自分の信念を貫き通す歌詞。マーシーからみんなへの注意喚起でもありそう。
重みのあるギターが突っ込んでくるイントロはヘヴィネス。
マーシーのギターが刺激的ないい音してる。
この耳触り最高。もう虜。コビーのベースとカツジのドラムもガツンとして鮮烈。
絶対に折れることのない自分軸を際立たせながらヒロトが歌う。
歌い始めて数秒後にはシカトしてる。
この歌の内容、初めて聴いた時はかなりショッキングだった。こんなにインパクトの強いこと他の誰も歌わないから。
アップテンポとは言え、速すぎないのが異常なまでの印象に残るポイント。
2番は悲しみや不安を覆す瞬間で、興味深さ最大限。
演奏はもろにロックンロールスタイル。
ひたすらシカトし続けてるサビ。
大胆に豪快に盛大にシカト。
シカトを煽るようにジャキジャキしたソリッドな演奏がいかす。
このメロディは1回で頭から離れなくなる。
覚える必要がない程に簡単な歌詞と相まって、シンガロングは間違いなし。
私の頭の中では嫌な事があると流れる仕組み。
歌詞はシカトした方が幸せな事柄が綴られていて興味深いもの。悲しみや不安に対するマーシーらしい解釈が印象的。
間奏はマーシーのとんがったギターソロ。
相変わらずの挑発的な演奏とギターのメロディでパンチが効いてる。ライブで体験したら私の心はトチ狂ってしまいそう。
「シカト」って言葉には良くないイメージがあったけど、これは最良のシカト。
私の認識まで覆った歌。
結論:シングルに入ってた「シカトムーン」はこれのダブ・ミックスだったのか!
そして完全に名曲へと様変わり。

M9「空腹と俺」
作詞・作曲/甲本ヒロト
腹へった時のテーマソング決定版。
今食べたい物が色々浮かぶロックンロール。
前に進んでいくためのアップテンポだけど、速すぎない絶妙なテンポ。
急にお腹が空いてくるような空腹アレンジ。
空腹を満たすことを決して諦めない勇敢なメロディ。
映画の主題歌ということも関係しているのかドラマチックな歌詞。どの歌詞の前にも必ず“空腹と俺”と入るのがヒロトの独創性。
イントロなし。ほとんど不意打ちの豪速球。
ここまでせっかちにそして強情に「腹へった」と大いに主張する歌、唯一無二。
大声で“腹へった!オイ!オイ!オイ!”ってインパクトありすぎ。全員1回で覚える衝撃を与えてきた。
この部分は早口で歌うから結構高速なアップテンポに感じさせる。
真剣な顔つきでヒロトがAメロを歌う。
ちょっとテンポが落ち着いて雰囲気が変わったと感じるのが魅力的。
映画のCMで観た時はよく聴こえなかったけど、こんなにキャッチーなメロディだったんだというのが素直な感想。
旋律がエモーショナルになるBメロ。
マーシーのギターが唸らせるブリッジミュートがいい音してます。耳に刺激的。
まったく別のメロディなのに最初に歌うのはAメロと同じ歌詞だから不思議な感覚に。
なんだか罠にかけられたような、、いやロックンロールの魔法にかけられた。
トンネルを抜けたかのように明るく突き抜けるサビは、ゴージャスな耳触り。
悩みなんかどうでもいいやってなる明るさ。
このメロディと歌詞に背中を押される心がたくさんあると思う。
アコギがなくてはならないアクセントになっていて、胸熱なロックンロールの耳触りにとって重要な役割り。
曲全体的に鳴っている不可欠な音。
歌詞は空腹と自分にちなんでいて、想像以上にドラマチックで、映画のいくつかのシーンを観ているかのよう。
私はグッサリと心に刺さった実感がある。
間奏はなし。1秒もなし。休憩なしという感じの歌いっぱなし。
きっと腹がへって止まってられない。
後半はアレンジに変化が出て、マーシーのギターが情熱的に盛り上げる。
シンプルとは言え、単調で退屈にならない粋な演出がクロマニヨンズならではのセンス。
なんだかこの歌、すべてのメロディ、すべての瞬間がハイライト。つまり名曲。
この曲にはどこまででも行くぞという決心がみなぎってる。
最後の最後の「腹へった」が一番腹へってる。

M10「顔ネズミ」
作詞・作曲/甲本ヒロト
「顔ネズミ」って何だ?とは誰もが考えた。
変わった歌だなというのが第一印象。
ところが今はアレンジの自由奔放さからすっかり虜になった楽しい曲。
縦横無尽の変幻自在テンポ。
完成度が高いと言うのか、センスが良すぎると言うのか大仕掛けアレンジ。
親しみやすくもガツンと攻めたメロディ。
訳の分からなさが痛快な歌詞。
10曲目で唐突にクロマニヨンズが突撃してくる、そういうイメージ。
特徴的なのはラストの凝ったコーラス。エンターテイメントのど真ん中の楽しさです。
非常に怪しげなイントロ、ミディアムテンポ。クロマニヨンズが何もやらかさない訳がないよなという予感。むしろ確信。
ギター、ベース、ドラムの音がほとばしる。
ゆったりめのテンポが怪しさを倍増させていて好奇心を煽る。
突如、怪奇的な歌心のヒロトが出現。
私にとっては初めて聞く言葉「顔ネズミ」を連発していてエキサイティング。歌うすべての言葉にパワーワード感あり。
ヒロトのボーカル、絶妙な表現力。
大きな魅力があるからこそ、音楽へと意識が引き込まれていく。
2番を演奏しきったところで事件発生の前兆。何やら急に音がパワフルになったし、テンポも上がってる。
キレッキレのギターが炸裂してる。
マーシーがサイレンを鳴らしてるみたいだ。
私はクロマニヨンズが何かやらかす直前の高揚感を楽しんでる。
カツジのドラムが合図になって、、、
突然の暴走開始!
急激なテンポアップ!やたらと速い!衝撃!
ライブでは多くの人がヤケクソ気味になるのは間違いなしだな!もちろん私もだ。
ヒロトの歌にも力が込もってる。
シンガロングなサビへ。
言葉一つだけの覚える必要がない歌詞に、愛嬌のあるメロディ。非常にキャッチー。途中からコーラスが入ってきて、ライブでの盛り上がりが見えた。
間違いなく全員1回で覚える。
歌詞は何か意味があるのかもしれないけど、私には分からない。イメージの中では、とにかくネズミの顔がアップで映し出されてる。
何だか分からないけど強烈な事だけは確か。
ラストでは重ねたコーラスがセンス良くて、私の心を撃ち抜く。
しかしこれって、ライブではクロマニヨンズだけで再現出来るのだろうか?
ライブの時はどっちかをオレに任せてくれ。

M11「神様シクヨロ」
作詞・作曲/真島昌利
まさか!衝撃のマーシーボーカル2曲目。
心へゆとりを与えるスローテンポ。
意外にも至ってシンプルなアレンジ。不快な騒がしさがなくて私は好み。
しみじみとしてフォーキーなメロディ。
停滞していた人生を、一歩前に進ませる激励の歌詞。
このポジション最高。アルバムラスト手前、まだもう1曲残してマーシーボーカル。私はすごくしっくり来る。
ゆったりしつつも芯のあるイントロ。
これまで聴いてきた10曲とは感触が違ってて、なんだかジーンとくる歌を期待しちゃう。
11曲目でも再び起きた衝撃。
“ララランラン”とボーカルが入った途端に感じた胸騒ぎ、「あれ?なんか声違わない?これマーシーじゃん!!!」まさかの2曲目。
胸が熱い!2曲も歌うとは!
やると言ったらとことんやる人だ。
真心のボーカルスタイルでマーシーが歌う。
フォーキーなメロディに意外性なんか感じつつ、初のボーカル収録アルバムでマーシーの新たな魅力まで発見できるとは。
歌詞にはマーシーの独創性が表立っていて、興味深く、スッと惹き込まれる。
ギターはわりとラフな感じで、私に不要な力を入れさせない。
Bメロでは声を張り上げて歌うマーシー。
私なら声がひっくり返ってしまうくらいの歌いっぷりに鳥肌が立った。
この歌い方に声、求めていたマーシーだ!
グッと心へ響くメロディ。どことなく人間ならではの慈悲や哀愁なんかを感じる。
コーラス入りのサビには歌詞はなく“ララランラン”と繰り返し、人生の背中で鳴るテーマソングのような深い聴き心地を実現。
後ろの方から応援されているような、底から支えてくれているような頼もしいメロディ。
歌詞は知っていると人生が少し楽になりそうな事柄。マーシーから渡される希望。
この歌、押し付けがましくない。
そっと差し出されてる。
これはマーシーが歌うのが合っている。
マーシーが、絶望しなくていいんだよと分からせてくれるこの感じ、、、
絶対オレにアピールしてる。
今回マーシーが歌うことになったのは、みんなで話し合ったとかじゃなく、マーシーが「チャンバラ」と「神様シクヨロ」は自分で歌うと言ったから。
ヒロトは嬉しかったということ。
いきなり2曲やるっていうからびっくりはしたそうです。

M12「ひどい目にあいながら下北沢」
作詞・作曲/甲本ヒロト
ラスト、名曲。
魅力は衝撃的な心地よさ。
何度も聴いてるとこの曲はアルバムラスト、締めの為の曲以外はないなと感じてしまう。
感動的なミディアムテンポ。
黄昏のアコースティックアレンジ。
心のど真ん中へスルッと入ってくる耳馴染みの良いメロディ。
ヒロト節全開、空想的で美しい歌詞。
聴きどころは天才的でハイセンスなコーラス。
本音を言うと、ヒロトのボーカルや歌詞よりも、凝ったコーラスに意識が行ってしまう。
だからなかなか歌詞が覚えられなかった(笑)
高らかに軽快にマーシーのアコギが鳴り響くイントロ。
心地よい風が吹いてきたみたいだ。
ベースとドラムも入って優しい雰囲気。ポイントはやはり心地よいということ。
穏やかな歌心のヒロト。
これは怒鳴ったり無意味にシャウトしたりはしないなと1フレーズで分かる。
心地よさや柔らかさが際立ちながらも、アルバムの感触が変わって非常に刺激的。
2番からはハイセンスなコーラスが入る。
“下北沢”が強調された個性的なもの。とにかくインパクトがありすぎる。だから最初の頃は、2番の歌詞が何を歌っているのか全然わかっていなかった。
音が大きめなのか、ボーカルより目立ってしまっているコーラスなんて初めて聴いた。
コーラスのシュッシュッ!とか天才的。
全員の記憶に1回で残るほどの衝撃。
Bメロにはエレキのリズムも入って、私はどうもその音に意識が向いてしまう。
余計な装飾はしないけど、耳へ絶妙な引っ掛かりのあるいいアレンジ。
コーラスが前面に押し出されているサビ。
極端に短い歌詞に、シャララと張り切ったコーラスがインパクト大。
“夏が終わった”と歌う言葉に私の心が反応しているのか、アルバムが終わってしまうという切なさが込み上げる。
間奏はマーシーのギターソロ。
感情的な演奏、エレキが奏でる抒情的なメロディ、心に残るハイライト。
今回はギターソロ少なめだったけど、最後にこんなに感動的なソロ弾いて私の心を鷲掴みにするなんてズルいよ。
音の響きの美しさがいつまでも忘れられなくなるメロディのギターソロ。
アウトロはヒロトのハーモニカのメロディ。
ずっと聴いていたいあの“下北沢”のコーラスが添えられている。
この聴き心地、感動的。
これ以上はない最高の締め方。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
全12曲の心に残る名曲たちを堪能した。
ドキドキ、ワクワク、ウズウズした衝動に駆られながらの42分間。
A面もいいけど、B面もいいな。
「JAMBO JAPAN」の衝撃波の全貌が明らかになったところでアルバムはおしまいです。

再生開始した1音目から、最後の残響音まで、12通りの反則級な衝撃波を喰らったクロマニヨンズの18枚目のアルバムでした。
結論:名盤!!
私が最も重要だと感じたことがあります。
1回目の衝撃は1回しかないということ。
その一度しかない1回目こそが、過剰なまでの大衝撃波だった。
私はまさに大津波に飲み込まれた気分。
いつものモノラルの音は豪快で図太く、ドカーンとしたロックンロールに合っている。
しかし特別なのが「JAMBO JAPAN」です。
ジャカジャカドカーンをやりながらも、今回のステレオサウンドは特に“いい音”していると感じた。
“いい音”と言っても、退屈に整っている訳ではなく、人間味が増している。
これ以前の17作のアルバムの中に同じ音がするものはありません。
衝撃的に音が違っていた。
これだけお気に入りになると、当然のように次の欲が出てくる。
よし、ライブに行こう!
ライブを体験してこそ、私の超名盤「JAMBO JAPAN」が完成する。
追伸:次作にマーシーボーカル曲が入ってなかったら、きっと物足りないと感じてしまう。
最後までありがとうございました。
また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。









