こんにちは。
『HEY! WONDER』は2024年リリースのザ・クロマニヨンズの17thアルバムです。
クロマニヨンズがまた最高を更新します。
これは“粋な名作”の17枚目。
心の名盤 : 全曲レビューです。
他とは一線を画す絶妙なピンク色のアルバムジャケットは強烈なインパクト。
勝手に高まる期待感。
そこら辺で拾ってきた愛なんかは置いてきぼりにされるロックの勢いがあります。
心に響くマーシーのギターソロが特盛りです。
こだわりのコーラスは爆盛りです。
楽しいロックの《メガ盛り》過剰サービス。
クロマニヨンズがなんかすげえの作った。
尚、ロマンチックはギガ盛りでの提供です。
みんなのクタクタの心に、ロックンロールが多めの栄養を補給してくれます。
The Cro-Magnons/HEY! WONDER(2024)
HEY! WONDER(ヘイ! ワンダー)は前作16thアルバム『MOUNTAIN BANANA』から約1年後の2024年2月7日に発売された17枚目のアルバムです。
17枚目とか出しすぎです。サービス良すぎ。
今回は、12曲のいろんなタイプの曲が入ったロックの色気と楽しさメガ盛り盤。
間違いなく魅力的です。
断言しますが、楽しくて心が何度も動きます。
驚きです。
毎日聴きたくてしょうがない欲求は抑えられません。
聴かないとその日一日がなかった事になってしまいそうな重要性のあるアルバム。
『HEY! WONDER』には懐かしさ、好ましい意味での昭和感が漂っていて、ロックが粋な酒を持ってきそうです。
ゴージャスなソファーに座りながら、冴えたブランデーが出てきそう。
色気を感じるそんなイメージがあります。
『HEY! WONDER』収録曲
1. あいのロックンロール
2. 大山椒魚
3. ゆでたまご
4. ハイウェイ61
5. よつであみ
6. 恋のOKサイン
7. メロディー
8. くだらねえ
9. ダーウィン(恋こそがすべて)
10. SEX AND VIOLENCE
11. 不器用
12. 男の愛は火薬だぜ 〜『東京火薬野郎』主題歌〜
全12曲43分、全編モノラル。
今回は珍しく40分を超える収録時間になりました。
初めてCDを読み込ませてトータル時間が表示された瞬間に、いつもより長いなと驚きました。やはりメガ盛りです。
レコードだとB面のがA面より4分長いです。
その理由は『HEY! WONDER』はアルバムの流れを重視したからだそうです。
今回の曲順について語るヒロト
曲順を決める時は :
・みんなでやると上手くいかないから誰かがやる
・ヒロトやマーシーが考えない方がいい
・自分が作ると何か思い入れがあるから、コビーやカツジが考えた方が策略のないものになる
ヒロト「いつもはコビとカツジが中心で考えてやるんだけど、今回割とマーシー頑張ってたよ。
いつもは最終的にA面B面の分数を合わせるんです。その辺の最終調整は僕がやってるんですけど、iTunesに取り込んでシャッフルしながら。そうしないと、レコードの溝ってデリケートで、分数が揃ってた方が音質が揃うんですよ。
今回はそれすらも無視して流れ重視でズラッと並べた。」
私の感想は、すごく楽しいと感じる曲順でした。A面は勢いのあるA面ぽさがあり、B面はユニークな遊び心があってB面ぽいなと感じます。
曲順に名盤の佇まいあり。
名作が出来たとヒロト。更に、新しいだけでレコードっていいと思う、レコードを作ってる現場はみんな本気で一生懸命作るから新しいというだけで聴く価値があると断言しました。
全曲に名作の聴き応えあり。
今回はマーシーが頑張ったという事で、それを意識して聴いてみるとアルバムがまた新しい表情になるし、曲順にはほのかにマーシーっぽい印象を受けます。
「あい」で始まって「愛」で締めるのもアルバムとしての概念を感じます。
ピンク色のジャケットからディスクを取り出して、ドキドキワクワクしながら再生ボタンを押しました。
どの歌も覚えやすいメロディーですぐに歌えます。クロマニヨンズの魅力です。
いつもですが、日本語の曖昧さはありません。どの言葉も断言してます。
超高速なロックンロールに、ギュッとしたくなるポップなメロディー。ドゥー・ワップ調の恋の魔法に、激シブな昭和歌謡風味のロックンロールと何度聴いても飽きません。
特にB面は、マーシーのギターソロが爆盛りで炸裂していてヤバすぎです。
つまり、誰かの心をたくさん楽しませるという過剰なサービスが提供されます。
1回目からいいけど、10回目はもっといい。
1回目から名盤だったけど、10回目で超名盤になってました。
どのアルバムも毎回そうでしょうけど、今回は特に本人たちが気に入っているのではないかと感じました。
そういう雰囲気がすごくあります。
理由は分からないし、仕組みも分からないけど、レコードだと2回続けて聴きがちです。
これまでに一番レコードで聴いたアルバム。
レコード、すごくいい音しています。
クロマニヨンズのCDはレコードを録音した物
すごく驚いた事実がありました。
クロマニヨンズのCDはレコードを録音した物だということが、今回それまでと違った形で明らかになりました。
というのは、今回のCDには珍しくレコードのパチパチというノイズが入ってます。特にレコードでのB面にあたる部分。
承知の上でしょうけど意外でした。
これまで1回たりともノイズが入っていなかったので、一体どうやって録音したんだろう⁈と疑問でした。
その答えは、ヒロトが以前に教えてくれました。高級な機材を使う訳ではなくノイズが入らないようにエンジニアに何回もやってもらうということです。
やはり今回の場合はアルバムの流れ重視であるし、ヒロトにとってパチパチも含めてのレコードだという事なのだろうなと感じました。
シングル曲は27枚目のシングル「あいのロックンロール」が収録されています。
アルバムに先行して2023年12月13日にリリースされました。
CDと限定生産のアナログ盤が同時発売。
カップリングの「SEX AND DRUGS AND ROCK’N’ROLL」はアルバム未収録。ヒロト作で、ライブでやると絶対カオス状態になると予測できる凄まじい勢いのある曲です。
アルバムはCDとアナログ盤(完全生産限定盤)が同時発売されました。
いつも通り豪華な「60年代E式フリップバック」仕様。今回は独特で強烈なピンクのジャケットです。こんな風にジャケットにワクワクするアルバムは内容もいいに決まってる。
クロマニヨンズ得意のmonoで180g重量盤のレコード。
レコードが流行りすぎた現在では、プレス工場が多忙でプレスの予約がいっぱいだそうです。極めて人手不足の業界なので求職中の方はチャンスです。
そんな事情もあり、リリースがこの時期になったということでした。
何回聴いても、かける前から興奮する。
なんだ⁈このピンクのアルバム。
何か秘密があるに違いない。
ヒロト曰く、クロマニヨンズは…
「バカばっかりですから。」
なるほど!最高です!!!!!
M1「あいのロックンロール」
作詞・作曲/真島昌利
クロマニヨンズの27枚目のシングル。
深い赤に鮮やかな水色のハートのジャケットのインパクトにロックへの期待が高まります。
1曲目から度を超えてブッ飛ばす痛烈ビート。
聴きどころはカツジのドラムだと、マーシーが言ってました。
ドラムの手数が多いと言えばいいのか、限界など無さそうな程に叩きまくりで、一瞬だけ圧倒されますがすぐに熱狂に変わります。
これ程の勢いは未だかつてなかった。
絶対なにか起きそうなロックンロールの厚かましさがほとばしるイントロ。
ゴリゴリしたヘヴィーなイントロを経て、ヒロトが歌い出した途端にカツジが猛烈にフルパワーのフルテンポ。いきなりくる衝撃。
すげえ速えぇぇぇぇ!!!!!
なんか強えぇぇぇぇ!!!!!
やりすぎぃぃぃぃぃ!!! そこがいい!!!
シングル盤で聴き馴染んでいたけど、アルバムの1曲目と意識した場合、わずかな緊張感がありつつ、また新しく聴こえました。
背中まで響く音圧、背中をグイグイ押されるぶっちぎりの勢い。
ロックの煽り運転。
私とクロマニヨンズが衝突寸前。頼もしいほどに太々しいぜ!
「激しい」以外の何かではないです。
しかもすげえ強気なのが心に響きます。
不要なものを突き破ってく破天荒な勢いはカツジだけじゃなくてもちろん全員ですから。
誰がこいつたちに抵抗できるんだ。
歌の内容は潔いって感じます。多くの経験を重ねた上で「あい」をバッサリ切り捨てたような印象です。
誰でも使ってる品のない流行り言葉を使わない誠実な感じのような印象もあります。
鳴ってる音はロックの凄まじい勢いで超ノリノリで聴けるけど、歌詞は実は深くて浅はかに捉えるべきではないのかもしれませんが、知りません。
私にも「あい」ってなんだか分かりません。そんなものなくてもいいような気はしてます。
ん⁈それじゃ歌と同じじゃねえか、、いや、それでいいのか。
ともかく、この攻めたサディスティックなアレンジに打たれまくりたい。
またクロマニヨンズの一撃必殺の名曲が誕生しました。
スペシャルな疾走感を携えてロックンロールの打撃がビシバシと心のすべての部分に飛んでくる。
疾走感と攻撃力と潔さ、クロマニヨンズの仰天的な魅力、大爆発中です。
きっとこれがライブの1曲目だろ?
そんなの、ヤバすぎる!!!
歌詞 : これ、解釈が難しいような気がします。
そういう内容の歌です。「あい」って何か分からないし。
「あい」って言葉を何度も歌います。
個人的な解釈ですが、愛を肯定している訳ではなく、決して愛が溢れている歌ではないと感じています。
むしろ否定的なのだと私の中では腑に落ちました。
私の場合は、この歌には愛が溢れてるねとか言われると「???」となってしまいます。
“あいはしかたがない”
私には新しい名言です。
それぞれが解釈できる想像の余白こそが、クロマニヨンズの美しさです。
M2「大山椒魚」
作詞・作曲/甲本ヒロト
吹き飛ばっす!!アップテンポが今日の嫌な事に一撃必殺をブチかます。
強烈なシングル曲の次ということで「大山椒魚」にわずかなプレッシャーがあったのではと勝手に心配したけど、そんな私の心配など一切無用だったロックンロール。
そんなもん吹き飛ばっす!!からね。
オオー!!とか、ウオー!!とかなんか豪快。
アレンジはクロマニヨンズが最も得意とするスタイル。
キレのいいマーシーのカッティングが軽やかになった自分の心を実感させてくれます。
この世でただ一つのスタイルでヒロトが歌い出すと、幸せのかけらも見えました。
思わず元気になってしまいそうな明るいメロディーが、2曲目にぴったりな感じ。覚えやすくて一緒に歌いたくなる親しみやすさ。
軽く走り出したくなる軽快なリズム。
活力全開の弾けっぷりがいかすコーラスは、歌ってるこの人たちが一番楽しそうです。
元気のない日の心を少し持ち上げてくれる。
クロマニヨンズが積み上げた経験や、何より唯一無二のセンスがなければ成り立たないことが驚異的です。
この曲にギターソロはないけど、それを聴いたようなインパクトがあった。
2分半と短いし、爽快な2曲目だ。
何回聴いても意味が分からないと言った人がいたけど、そもそもこれは「意味」じゃなくて「ロックンロール」です。
ロックンロールは勉強するんじゃなくて、楽しむことだと私は感じています。その中で自分が何かに気付く場合があるかもしれません。
「大山椒魚」を感じろ!!!!!
この歌、ピチピチだし弾けてます。
ロックの光の粒が絶え間なく飛んでくる。
ほとばしってる生命の源みたい。
元気なロックンロールが鳴り響きながらただ座ってはいられる人はいないけど、今ブチかます人は沢山いそうです。
これこれ!ほとばしるいい感じ!
ロックンロールを感じるという強刺激。
歌詞 : 空想的で、細やかな感性をいい具合に刺激します。
生きてることのエネルギーが大爆発しているような印象。
歌詞のストーリーにはキュートなアニメになりそうな雰囲気がありつつ、随所に生き方にちなんだ重要なことを歌っている言葉たちが際立ちます。
今日から生きるの楽しくなりそう。
大抵の場合は思い付かない“大山椒魚”というのが、生き物好きのヒロトならではだなと強く衝撃を受けました。
未だかつて“大山椒魚”が歌になったことがあったでしょうか⁈言葉の「音」がいいです。
ヒロトの前例とかない自分スタイルはいつも尊敬します。
M3「ゆでたまご」
作詞・作曲/真島昌利
ゆでたまごが狂った世界をぶった斬る。
初めて聴いた時は、この曲はメロディが多いと感じました。
わずかな重みのあるイントロは絶妙です。
サビで一気に突き抜ける感じは巧妙です。
一発目のギターの音には一瞬で心を鷲掴みにされる暴力的なインパクトがあります。
爆撃されたのかと思った。
この曲はギターの音がズバ抜けて太いと感じます。だから大してボリュームを上げてなくても爆音に聴こえてきます。
キレッキレだし、マーシーが謎のテンションに突入したのかも。
一音ずつから大砲が飛んでくる。
クロマニヨンズの破壊力には圧倒されます。
ビシバシとした真実のメロディーと、キビキビとして悟ったメロディーに、突き抜ける円滑なメロディー。
どのメロディーも刺激と説得力あり。
歌の内容はタイトルから想像もつかないほどに深くて衝撃的です。
真夜中過ぎのテンションでただたまごをゆでるのかと思ったら、そんな訳なかった。
メロディーに心を刺激されつつ、1番のBメロから急に辻褄の合う、筋の通った歌詞にグイグイ惹き込まれていく自分の意識を実感します。
あれ?なんかこれ、絶対に一言も聴き逃したくないぞ!
たまごをゆでながら思考が世界にまで広がるマーシーの感性は、やっぱり繊細で、とても憧れます。
なんだ⁈この歌⁉︎
説得力ありすぎ!納得してしまった。
重みときらめきの両極端を活かす巧みなアレンジが、心の浅はかな部分にある不要なものをぶった斬った。
ゆでたまごの種類を歌う間奏後のギターの音の衝撃が一番ヤバいです。
これ何かやってるだろ?
やはりマーシーがハイテンションの更に上のテンションに突入したんだ。
ド迫力のロックンロールのギタリスト。
切れ味のいいラストは、クロマニヨンズがつまらない世の中を鋭く斬った冴えた音が出た。
歌詞 : ゆでたまごの調理と人生を掛け合わせるとか、めちゃくちゃハマっていて感激しました。
特に“貧乏くさい ゴージャスまとい”って歌詞には、電撃が走りました。私がそうだったでしょうし、そういう人は悲しいほど多くいます。
歌詞のように、吹けば飛びそうです。
マーシーはいつも極めて鋭い。
どいつもこいつも「映え」ばかりに見えますし、肝心の心は幸せそうには見えません。
これを歌われてもまだ気付かないたくさんの人が狂ったように踊る光景が浮かびました。
とはいえ、それぞれの場所で笑って生きていられたらそれでいいのかもしれません。
可愛さのあるタイトルと、深い内容の歌詞のギャップには見事に心を揺さぶられました。
M4「ハイウェイ61」
作詞・作曲/甲本ヒロト
大きく感触の変わる4曲目は、マーシーの大胆な神技 : スライドギターが唸ります。
猛烈に転調するサビが激熱です。
そこにロックンロールのおもしろさを感じない人は多分いない。
ギターはいろんなフレーズが飛び出して楽しいです。大胆で細やかな個性派。
アレンジは、クルクル回転しつつもガッチリしてるワンダーな聴き応え。
ヒロトが歌い出した途端に、少し脱力しても良さそうな感じもしました。それでいて曖昧さのないハッキリとした口調がパワフル。
こういうのはヒロトの神技です。
自分が録音スタジオにいるような、生々しい音がしてる。楽しんで演奏するクロマニヨンズがそこにいます。
ロックンロールが鳴る現実を体験してる。
冒頭から詳しすぎるマニアが登場してきてとても楽しげです。1番、2番と興味をそそられつつも、いい具合の脱力感にゆったり大らかな気持ちになりました。
マニアの話は独自性に富んでて面白そう。
いい意味で少し気を緩めて聴ける歌だななんて聴いていたら、サビが急にエモすぎた。
もう思考じゃ追い付かない。感情の出番だ。
突然のアクセル全開に私のテンションが騒ぎ出し、つい全身に力が入ります。
激情の瞬間です。
平常心というガードが破裂しそう。
そのサビでグイグイ来るコビーのベースが、心地よい圧迫感で耳を通り抜けて心臓を直撃します。ロックンロールの音圧は超刺激的。
更にはサビでマーシーがチョーキングしまくるところに、日常でない異世界を見てしまった気がする。早い話が快感です。
ロックンロールは多くの刺激をくれる。
手拍子しながら“ハイウェイ61”と繰り返す全員参加のコーラスは、楽しい感情が凝り固まった理屈を超えます。
是非、みんなも参加してください。
そのコーラスは通常より一皿分くらい多めの《デカ盛り》で提供されます。
「楽しい」ことは多めの方がいい。
地球を揺らすほどのエネルギーを感じた。
歌詞 : いきなりマニアについて歌い出すのが個人的には興味津々です。
歌ではマニアにつかまるとめんどくさいと言っていたけど、私はむしろそんな人に出会ってみたくなりました。おもしろい歌の影響です。
サビではエモいメロディーに乗っかって、歌詞まで幻想的な勢いで熱く突っ走ります。
ロマンチックです。男のロマンといった印象。
歌としては満腹な感じだけど、意外と歌詞は短めでびっくりします。
ひょっとしたらこの歌詞、何も言ってないのかもしれません。
いえ、おもしろいのは本当です。
M5「よつであみ」
作詞・作曲/真島昌利
架空の映画『HEY! WONDER』の回想シーンで流れるロックンロール。
ソリッドでギンギンなアップテンポ。
疲れない夏の勢いで突っ走っていけてしまえそう。溢れるエネルギーがここにあるから。
ガムシャラなエネルギーが欲しい時のベストソングでもあります。
真空パックされた最古の記憶と、激しくたかぶる最新の感情のハイブリッドが楽しめます。
力強いメロディーは、容赦なく記憶に割り込んできます。
歌のメロディーに懐かしさを感じる新体験。
マイナー調の音にノスタルジーを感じた瞬間に、自分の感情が強く刺激されているのに気付きました。
クロマニヨンズの今この瞬間の最新の感情が、遠い過去のギラギラした衝動を奏でてる。
自分の遠い記憶にも突き刺さる鋭さです。
音のハードな感触には、私の怖気付く気持ちを奮い立たせるような勝機の予感あり。
力強さと勢いで今日を見事に乗り切れそう。
マーシーの歌詞は美しいと、直感が気付いてる。ノスタルジックな言葉たちが澄み切った輝きを放ちます。
Aメロ→Bメロ→サビと徐々に高揚してくアレンジは神がかってます。
ロックンロールの楽しさをひしひしと感じる。
この曲もやっぱりサビで一気に突き抜ける時の興奮がたまらないです。パッと開けたポジティブな音が地球全体にまで広がってます。
間奏ではピチピチに弾けるギターソロが鮮度抜群で飛んでくる。
若さを感じるその音はすごく印象深いです。
『HEY! WONDER』は音がよく弾けるし、ほとばしる。その時の色はピンクです。
人には言わないけど、実はこの曲を聴きながらポケットの中ではエア・ギター弾きがち。
ラストのサビのヒロトのボーカルがガツンとフィーチャーされる箇所には、ライブでの熱狂空間が見えました。
これ以上の「力強さ」なんて知りません。
知らないというか、多分ない。
みんなの鳥肌も立っている。
これもう、ライブ楽しみです。
歌詞 : かつて経験した熱い出来事に思いをめぐらせている追憶の鼓動。
夏のパワフルな笑顔が際立つ内容です。
細やかな詩人の表現がいちいち胸を熱くさせます。
「詩」として完全に成立してる優れた感じ。
“ファズのかかった午後”とか圧倒的な存在感を放ちながら心で聴こえました。秀逸です。よくこんな表現できるなって尊敬します。
歌うのは過去の出来事だけど、感じるのは今この瞬間に溢れるエネルギーです。
あと、マーシーもヒロトも花の名前をたくさん知ってる。やっぱり詩人だ。
M6「恋のOKサイン」
作詞・作曲/甲本ヒロト
鳴る音すべてが恋心のど真ん中。
誰かの恋心にそっと近寄ってきて魔法をかける、ロマンチックなスローテンポ。
ドゥー・ワップ風のコーラスがゴージャスです。大人の雰囲気と言っても良さそう。
イントロに漂う静けさが何か起こりそうな予感を察知させます。
丁寧に歌うヒロトの真摯な態度は、私の心の隠しがちな部分にそっと触れてきます。
優しい感触のギターの音色。
余分な力を加えていない絶妙な繊細さ。歌の心情が形を変えずにそのまま鳴ってる。
2番からベースが入ると急に音に厚みが出て、バンドって楽しそうとか思いました。
こだわりのコーラスは巧みなからくりが仕掛けられてます。凄すぎる!
これ、ライブではクロマニヨンズだけで再現するのは難しそうだな。オレが曲の一部を担おう。こっちは任せてくれ。練習しとく。
「恋のOKサイン」にはこれまでにはなかったハート型の魅力を感じます。
この歌でまた新しいスタイルを確立したと思うほど、粋な恋のアレンジがクロマニヨンズのカッコ良さに調和しています。
多くを語りすぎない曲の構成なんか最高です。
私の心の中ではとっくに名曲。
間奏の直前で鳴るキラキラな音。恋心ってこういう音がします。ときめく心の効果音。
すかさず入るマーシーのギターソロは、隠せていない恋心を鳴らしてる。
キラキラじゃんか。これ特別なやつじゃんか。
この曲、もう一回ギターソロがある。
途中でテンポアップするのかと思いきや、テンポはそのまま誠実に最後までいきます。
予想はハズレたけど、私のそんな予想なんか遥かに超えます。恋心のギターソロというとんでもない魔法をかけやがった。ビビった。
初めての体験をしました。
それは、2回目のギターソロで起きました。
マーシーが感情的なギターを「一小節」弾くごとに“わあ↑”と、そしてまた“わあ↑”と心がトキメキました。びっくりした。その時の自分の心の中にはハートが付いてたもんね。
わずかに戸惑っちゃったのと、すごく嬉しい気持ちになりました。何度聴いて同じです。
ヒロトがこのソロをすごく気に入っていました。本当に素敵ですから私もです。
恋の魔法のかかった反則級のギターソロに、初めて知る自分の中の輝きがあった。
まったく…
どんだけロマンチックなのよ。
歌詞 : 愛では理解できない特別な恋の歌。
指輪をしている娘は、ステディな関係の相手との間に感じ始めた愛の無意味っぷりに嫌気がさして、恋の魔法を求めているのかもしれません。
魔法がかかっているのが恋です。そうでないのが愛です。知らんけど。
ともかく、全編にわたって何か起こりそうでドキドキする恋心だけが登場する物語。
うんざりする愛は不在です。
恋が始まりそうな一番胸キュンの名場面。
M7「メロディー」
作詞・作曲/甲本ヒロト
美しいこの歌がB面の1曲目というのが非常にドラマチックです。
アップテンポで度を超えてキャッチーです。
自分の生命力が爆発する出発のメロディーが鳴り響く。
心と体の不調を絶好調に覆して“突破”する。
アルバムの中で一番最初に覚えたメロディーはこれでした。
猛烈なサビ始まり。
後のどのメロディーにも親しみが湧きます。
“二人で覚えた 花の名前をつけた”という1番の歌い出しが、私の心の一番重要な部分に音速で入ってきました。
恋の歌であると同時に存在してる特別なもの。
始まった瞬間から何かを強く感じます。
私が感じたのは生命力です。ただの音楽で生きてしまえるようなとてつもないパワー。
ひどく体調を崩していた私の生きるエネルギーを爆発させたロックンロール。
この歌は一瞬も滞らない、自分の意志で流れていく。真ん中に眩しい光が1本立ってるし。
特にこの曲の情熱的なギターアレンジは私の心のど真ん中、全方向かもしれないけど刺さりました。
一人と一人が惹かれあって二人で生きる時の嘘のないドラマを感じたからです。
胸にヒビが入ってしまいそうなほどに燃えるサビは、疾走感より“突破力”が最大限で輝きます。
誰もが今より前に出ようと決心する。
ラジオで初めてこの歌を聴いた時に感動してしまって、流れそうだった涙は勘違いではありませんでした。
1回目から名曲だったということ。
「メロディー」を聴きながら無限に感じているのは、自分には敵いそうもないものをぶっ壊しながら力一杯に走ってるイメージです。
すべての瞬間が聴きどころ。
マーシー、、、ギターソロ良すぎ。もうすぐで激情した時の涙が流れちゃう。
そこで“不滅”が鳴ってる。
音楽が眩しいくらいに光ってるよ。
美しいインパクトと強いエネルギーのあるコーラスに惹かれながら、死ぬ訳にはいかないと、生きる覚悟の涙が一粒落っこちる瞬間がありました。
恋の歌だからパートナーの笑顔と真心を感じながら何歩でも前に出る感じです。
聴くと、激情した気持ちが柔らかさをギュッと抱きしめたくなるかもしれません。
きっとなります。
歌詞 : 映画のような世界観ですごくロマンチックだし、とにかく美しいと感じます。
心の中へ清らかに広がります。
片道分のエネルギーもあって、言葉が生きる気力になりました。
ラジオでヒロトが言っていましたが「メロディー」とは、映画『小さな恋のメロディ』の女の子“メロディちゃん”のことです。
『小さな恋のメロディ』のラストシーンを思い出します。
M8「くだらねえ」
作詞・作曲/真島昌利
衝撃そのもの。
頭に来た日の爆裂ソング。
ストレス解消のための新スタイル。
アルバムの収録曲が発表された時にすごく興味を惹かれました。マーシー作だと思ってた。
私はその時、この歌では“くだらねえ”と何回も歌ってほしいと思いました。
やってほしい事をそのまんまやってくれた。
歌詞カードを見ると、こんなにも“くだらねえ”という文字ばかりが並んでいるから、今どの“くだらねえ”を歌っているか分からないかもしれません(笑)
クロマニヨンズでしか成り立たない。
ヒロトが熱く歌って、マーシーが華麗にギターを弾いて、コビーが猛烈にベースを弾いて、カツジが過激にドラムを叩かないと本当にくだらないことになってしまう。
あまりにも感情的なアレンジです。
イントロの太鼓は静かに始まった謎の儀式っぽいリズム。
怒りの神でも呼び起こそうとしてるかも。
今から何が起こるのか⁈
ヒロトがパワフルに「くだらねえ」と繰り返し歌い出した。
機嫌の悪そうな音で1番を演奏し終えると、一旦落ち着いたのかと思わせといて、急にテンポアップしてとことん凶暴な音に豹変してるじゃねえか。
それからどうなるんだ⁉︎
やっぱり「くだらねえ」のか!絶対ヤベー!!!
マーシーが怒ったかのような炸裂音のピックスクラッチが私の心に目掛けて激突してくる。
これは強烈で、心が大きく動く瞬間です。
更にはギターソロが、、、エモすぎる!!!
容赦なく「くだらねえ」とか連発しといてそりゃないぜ!
一体どうなってんの?この激しい心情は。
クロマニヨンズにしか辿り着けない境地を体験した。
あまりにも影響されると、目の前のすべての事に「くだらねえ」と言い放ち、突き返したくなる衝動が発生するので注意が必要です。
こいつたちはきっと、可能を“不可能”にする誠実な連中。
納得できない事はやってやれない男たち。
最後の最後まで「くだらねえ」と言い放つ!
歌詞 : それはタイトルです。
ただし、この言葉にすべてをなぎ倒すほどの破壊力をもたらせたのはクロマニヨンズが初めてです。
もしかしたら、お昼の放送でかけると怒られるかもしれません。
M9「ダーウィン(恋こそがすべて)」
作詞・作曲/甲本ヒロト
かなりユニークな歌詞と超楽しげなコーラスに自分の意識が全振りされる3分半。
この歌に楽しい気分を感じない場合は、大変だけど病気です。
コミカルな魅力を放ってて、ズバ抜けて明るくて私の体調を改善する効果あり。
歌にオチがあるのが楽しさ100点満点です。
何度も聴くと歌詞を覚えるし、何が起こるか知っているんだけど、分かっていても期待してしまう。
独特の表現力、ヒロト以外には歌えません。
何よりも、ヒロトの世界観はエンターテイメント性がズバ抜けていて、人をすごく楽しくさせてくれます。
こういうのがドギツイ日常の癒しになると感じました。
明るいドラムのイントロが始まって1秒で楽しい気分になります。
リズムもコミカルで誰でも心地よさを感じられます。みんなの機嫌が良くなるリズムです。
マーシーはこんなに楽しいギターが弾けるんだねって感激しました。飛び跳ねるギター。おかげで誰もがご機嫌で、しかめっ面してる人は見当たりません。
最高すぎるのは、爆盛りのトッピングになっているコーラス。
なんとそれは、一文字ずつが全部ポジティブに聴こえてくる陽気っぷり。一回で全員の記憶に残る影響力。
トキメキが破裂してアホになるほど楽しい。
マーシーたちと一緒に歌いたいから、これも練習しとかなきゃ。
「ウワウワウ チュッチュッチュル」よし!いいぞ!いい感じだ。すげえ楽しい。
サビでは急に屈強な雰囲気の演奏になって、自分まで進化して逞しくなったと勘違いしてしまえます。
ユーモア溢れるアレンジにまた驚きです。
全体的に感じるのは、ダーウィンの「進化論」をポップな絵柄の絵本にしたようなイメージ。
「恋こそがすべて」サブタイトルでも歌詞でもあるこの言葉。
初めて見た時は衝撃的でした。
これはすごいですね。愛が一切出てこない。だから私にはやっぱり名言です。今まで他にそう言った人を知りません。初めて聞きました。私も同感です。
明るいこの歌から、楽しいことを全開でやるクロマニヨンズを感じました。
ネガティブがポジティブに切り替わります。
歌詞 : 進化論とか興味なかったけど、これはすごく分かりやすいし興味深いです。
ラストの一文だけは悩んだということを作者のヒロトが言っていました。私はユーモアがあって最高の歌詞だと思います。
これなら覚えられない人はいません。
私は明日辺り、なんかまたちょっとだけ進化しそうな気分です。
M10「SEX AND VIOLENCE」
作詞・作曲/甲本ヒロト
激しいです。
ベースが唸る、恐るべしゴリ押し感。
ロックンロールの凄みが突進してくる過激なアレンジ。
ずっとタイトルを歌ってるコーラスのインパクトの強さは、一回でズッシリと記憶に残る衝撃を伴います。
どうかしてると思ってしまうくらい、ずーっと「SEX AND VIOLENCE」と歌っています。最初から最後まで。
一際ブチかましてるのはコビーのベース。
なんて轟音なんだ。最初から最後まで。
音圧が心臓をえぐってくる。
もしイヤホンで聴くなら耳の奥までしっかり突っ込んでください。コビーの攻撃力やロックンロールの狂熱《ビッグバーン盛り》が実現します。
この歌には、とてつもない人間味が一番前に存在してる。
クロマニヨンズが暴力的かつ強情っぱりな音でとことん攻めてくる。
音の暴力。ドSなロックンロール。
またとんでもないギターソロが炸裂します。
何この音⁈懐かしい音にも聴こえるし、鋭くて強そうで今この瞬間にサディスティックに打ち付けられてるみたい。
そう聴こえるのは心が聴いているからです。
マーシーも攻撃的だ。ちょっと痛みを感じた。
それだけでは終わらない胸熱な仕掛け。
迫力のマーシーに続いてヒロトが吹くハーモニカソロは、高らかに鳴り響く激シブなメロディー。ライブではきっとカッコ良すぎて鳥肌が立つ名場面になりそう。
その一番根底でやっぱり一際分厚い存在を放っているのがコビーのベース。
音圧の神様みたいだ。このとんでもない圧力にライブ会場の建物は耐えるのか⁈
そういえば、偉大な神業も爆裂してます。
ため息ついたり、大笑いしたり、急におとぼけ感が出てくるところに“ザ•クロマニヨンズ”の人気の秘密を見てしまった気がする。
さっきまでそういう歌じゃなかったのに、いきなりだもん。ギンギンだったじゃん。
なぜか、ものすごく親しみが湧きました。
歌詞 : 人の怠け心と、それに対して義務感に苛まれているやるせなさに共感します。
抗いきれなかった、または逆らいきれなかった人間らしさでしょうか。
「SEX AND VIOLENCE」のインパクトが強すぎて、それだけでも成り立ってしまいそう。
いや、それで成り立ってる。
M11「不器用」
作詞・作曲/真島昌利
ギンギンバリバリな前の曲とのギャップ萌えは全国民にあると思います。
いいことがありそうな心軽やかソング。
柔らかいメロディーに、軽快なアコースティックアレンジ。
心がふわっと浮くいい感じ。
聴いている時間は、歌から爽やかなそよ風が吹いてきて幸せです。
コーラス良すぎます。
なぜか分からないけど、カツジのドラムの音に懐かしい気持ちを感じます。優しい気持ちかもしれません。
表現力豊かなロックンロールのドラマー。
ヒロトのハーモニカはふんわりと柔らかく心地よい響きです。聴いている人に一切の負担をかけない軽やかさ。
「不器用」を聴きながら悪いことが起きてしまう人は多分いません。
共感できる歌詞は楽しいです。歌われるすべての出来事が自分の経験と重なっていく。
Bメロでのコーラスは、うれしい気持ちが200倍くらいにまでなる軽やかさ。
嬉しい時にスキップ気味で歩く心に吹くそよ風のコーラス。
ささやかな幸せを感じてすごくいい気分。
とても前向きなサビはアルバムで随一の健康的なメロディーです。
心の不調を改善するロックンロールの特効薬。
『HEY! WONDER』というアルバムの中で特別な雰囲気の曲です。これだけ他の全曲と耳触りが異なります。
それが11曲目という流れはクロマニヨンズの粋な計らいであり、体力にはあまり自信のない私への配慮です。内情は知らないけども。
こちらの心情を整えてくれるので、ロックンロールのアルバムを聴くという行為が見事に円滑です。
誰が考えたんだ⁉︎マーシーか?最高ですね。
曲の最後の最後に「オイ!」と鮮明な力強さを放っているのが好印象。
この歌は「不器用」というタイトルだけど、聴くとなんだか色々と整う。心も軽やか。
歌詞 : これも何かの工作と人生を掛け合わせていると感じるのがグッと来ます。
こんなに情熱的にギターを弾く器用なマーシーが、多くの失敗談を連ねていく様子が印象的です。
そういうことあるよねと共感する歌詞です。
個性的な表現が心を軽くしてくれました。
サビの激励の歌詞に希望を見つけた人がきっとたくさんいます。
日々なかなかうまくいかないとハッキリ認めた上で、いいことがきっとあるというポジティブ発言には励まされます。
M12「男の愛は火薬だぜ 〜『東京火薬野郎』主題歌〜」
作詞・作曲/真島昌利
歌詞とかメロディーとかアレンジとか、完全に70年代の日本の歌謡曲を彷彿とさせます。
あえて“昭和歌謡”と言った方がいいかもしれない。言葉の言い回しなんかそのまんま昭和歌謡でなんだかグッと来ました。
クロマニヨンズがやると陰湿さが皆無であるのが素晴らしい。
全然関係ないのに“主題歌”になってるタイトルだけど、古めかしい時代背景のその映画を観てる気分になります。
かなり意外だったのは6分を超える長編だったこと。クロマニヨンズでは初めてです。
奥の方で火花を散らす火薬アレンジ。
なにかやらかしそうな雰囲気のイントロ。
夜の街を一人で歩くちょっと哀愁を帯びた男の登場シーンみたいだ。
ズッシリと重みのある音に男らしさを意識してしまう。
どうやら男が男に惚れる奇跡が遂にやって来たっぽい。
メロディーまでヘヴィーです。
そこに男の語り口調の歌詞が艶やかな態度で乗っかってる。い、、色っぽいな。
何この歌⁈子供の頃に感じていた空気が漂ってる。
昭和生まれなら必ずそこにタイムスリップします。クロマニヨンズの表現力高すぎ。
決して暗い歌ではないけど、哀れみや悲しみが漂う。令和にはあまりないかもしれない。昭和にはあった特有の風情がここにあります。
これには仰天です。
慣れ親しんだ懐かしいものを感じさせつつ、最新のロックンロールとして鳴り響かせるクロマニヨンズの奇跡。
またこれまで地球になかったものを作った。
マーシーのギターがとんがってて、自分の希少な男らしい部分が刺激されてます。
歌からくどいほどの男の色気が溢れてる。
私は「男らしい」とか嫌いなんだけど、ちょっとそういうのがカッコいいと思ってしまった。
ラスト曲にも期待していたギターソロ、渋いです。深みのある男の生き様が聴こえる。
体調不良を吹き飛ばしてライブに挑むマーシーの不屈の魂を感じる火薬だから、変な扱い方すると爆発します。
終盤のサビではワウを効かせたギターが勇ましく吠えてます。爆発的な結末を観た。
粋なフェイドアウトが映画のラストシーンを彷彿とさせていかします。
男の愛が激しく湧き立つエンドロールが流れてた。
歌詞 : 完全に主題歌。男の生き様と色気。
鮮明でない古びた画質が似合う歌詞。
しかし古びた画質が鮮明に記憶に残ります。
ノスタルジックな言葉の連続。昭和生まれの私は馴染みのある言い回しに感激です。
全編がすごく凝ってるし、その雰囲気を貫いた作詞だと感じました。
屁理屈なぞなく、迫力があります。
胸が熱くなった。
自分が男らしくなった手応えがある。
それは微妙ではなく、絶妙な感じ。
男も女も、みんなの温もりがちょっとだけ獣じみたところでアルバムはおしまいです。
すっかり頭の中が、大きくピンクに控えめに黒のロックンロールらしい色味になってます。
1回で心に残るメロディーが沢山あった。
ピンク色したロックの色気に心がときめいた。
過去最高に楽しかった。
また最高を更新したクロマニヨンズの17枚目のアルバムでした。
“HEY! WONDER!!”
粋だね!びっくり!!
ただの音楽で、人の命を未来に繋げてしまうクロマニヨンズが私は大好きです。
ロックンロールに興奮した感情を止められるものなんてこの世にはない。
全部後回し、または無し。
それに、今から1年後には今とはまた違った部分に興奮している可能性があります。
そんなロックの楽しさ《メガ盛り》の名作。
出来るだけ大きな音で聴くのがオススメです。
飛ぶぞ!!!これ!!
“あいはしかたがない” “恋こそがすべて”
なんだ、ただの神か。
愛は魅力がない。
オレはいらねえ、恋の魔法をかけてくれ。
ありがとうございました。
また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。