M☆MUSIC

つまらない世界に“心のロックンロール”をブチかます無謀な企画 ★ロックンロールが鳴り響く!! ★

ザ・クロマニヨンズ

【ザ・クロマニヨンズ/GUMBO INFERNO】6年振りに帰ってきたステレオ盤!8thアルバム

投稿日:2023年3月10日 更新日:

こんにちは。

『GUMBO INFERNO』は2014年リリースのザ・クロマニヨンズの8thアルバムです。

2009年からはモノラル音源で作品を発表し続けていたクロマニヨンズ。

6年振り、急に帰ってきた“STEREO”盤。

広がりのある音像でロックンロールサウンドが楽しめます。

心の名盤:全曲レビューです。

皆さんどうぞ最後までよろしくお願いします。

8枚目のアルバムの特徴は「STEREO」音源であること。

一般的にはそれは至極当たり前なのですが、「MONO」音源が基本であるクロマニヨンズではどちらかというとレアになります。

6年振りに突然「ただいま!」と帰ってきた、ステレオ音源のオリジナルアルバム。

今回なぜステレオにしたのか本人たちが話した理由は、端的に言えば“なんとなく”です。

という訳で、

特に意味はないので純粋に楽しむのが正解。

The Cro-Magnons/GUMBO INFERNO(2014)


GUMBO INFERNO(ガンボ インフェルノ)はカップリング・コレクション『20 FLAKES』から4ヶ月後に発売された8枚目のオリジナルアルバムです。

2014年9月24日発売。

オリジナルアルバムとしては1年7ヶ月ぶりとクロマニヨンズのキャリアの中ではもっとも長いブランクをおいての8作目。

とは言え、2013年末にライブ盤、2014年は4月、5月にベスト盤2作のリリースがあったので毎日聴くのに忙しかったです。

『GUMBO INFERNO』の前にシングル「キスまでいける」もリリースされました。

シングルでも久しぶりのステレオ音源。

本作には収録されていませんがカップリングの「突風野郎〜愛のテーマ〜」も最高です。

6年振りのステレオ音源で聴くクロマニヨンズは、やはり聴き心地が新鮮だったというのが一番の感想です。

音像に広がりがあり、サウンドがキラキラしている印象。

世の中の当たり前は、

クロマニヨンズでは特別になります。

『GUMBO INFERNO』収録曲

1. 旅立ちはネアンデルタール
2. 流行のクルマ
3. ウォルターに一撃!
4. スパーク!
5. ダイナマイト・ブルース
6. ルル
7. 原子力自転車
8. 犬の夢
9. B&K
10. キスまでいける
11. ドードードドードー
12. 孤独の化身

全編ステレオ、全12曲39分。

アルバムのタイトルは内容とあんまりリンクしていないし、ジャケットも内容と関係ないというのがヒロト論。

やっぱり意味とかなくて良かったです。

どちらかと言うとアナログをリリースしていて、CDもついでにリリースしてるというのがマーシー論。

さすがアナログばっかり聴いていてCDは聴かないと言ってしまう人です。

『GUMBO INFERNO』が急にステレオになった件

「今まで自分たちが聴いてた音楽がモノラルだったから、自然な流れでモノラルだったんだけど、去年ライブアルバムを出した時、ライブ会場の雰囲気を楽しんでもらおうとステレオMixにしたら“ステレオもいいね”と心がほぐれたんです」とヒロト。

マーシーは「なんとなく」と言っていた。

何にしても久しぶりにステレオ録音のオリジナルアルバムというのは興味深いし、その時の自分たちが好きなものを作品にするという姿勢がクロマニヨンズらしくていい。

オリジナルアルバムでは2008年発表の3作目『FIRE AGE』以来のステレオ盤。

次のアルバムからはまたいつものモノラルに戻りました。今となってはレアなクロマニヨンズのステレオ録音のアルバム。

作詞・作曲はいつも通りヒロト、マーシーそれぞれ6曲ずつ。

6曲ずつと決めている訳ではなく、作った歌をスタジオでやる時にヒロトが1曲やったら次はマーシーがやるという自然なスタイルだということ。

「オレ次ももう1曲やるよ」ということにはならないと言っていたのが印象的でした。

「それぞれの歌が出来てスタジオに入ってみんなで合わせて大体30分もあれば1曲が形になって、3日もあればアルバム出来るよ」

と、2人が楽しそうに語っていたのはとても印象深いことでした。

本作はいつもの高速8ビートのロックンロールは少なくなって、ひと味ひねったアレンジが増えました。

私は胸がキュッとなる曲が多いアルバムという印象です。

目頭は熱くなり、心は猛烈に反応して、意識が今この瞬間の音楽だけに向いていく。

アルバムの特徴は“ステレオ音源”ということになりますが、魅力は感情を刺激されまくる「センチメンタルの頂点を極める」エモい作品だと感じることです。

私はかなりお気に入りの8作目。

アルバムを聴いて一番感じることを一言で表すなら“切なさにシビレる”ということ。

マイナーキーの曲が多く感傷的な聴き心地。

しかし決して悲しくなってしまうものではなく、心地よく感じるセンチメンタル。

どの曲もメロディがすごく美しく、ノリで聞くというより心へ聴こえるアルバムです。

と言いつつも、クロマニヨンズのロックンロールの本質は何も変わっていないと感じるのも魅力のひとつ。

妙な方向転換などのダサいことはしません。

急にステレオに戻ったという事実もあるし、いろんなロックの楽しさがあるということは実感します。

ヒロトが語ったように心がほぐれる感覚が私にも感じられました。

確実に私を感動させる程の、心を捉えられる場面の多さ。

絶対オレにアピールしてる。

相変わらずリスナーへの想像の余白があり、無限な解釈を可能にする歌詞が思わず深読みしてしまう楽しさまで溢れています。

つまり、心の名盤です。

シングル曲は13枚目のシングル「キスまでいける」が収録されています。

2014年8月6日リリース。

CDと7インチアナログ盤が同時発売。

初回限定盤CDは紙ジャケット仕様。

アナログ盤は完全生産限定盤で既に完売。

カップリングにはマーシー作「突風野郎〜愛のテーマ〜」が収録されました。

ミディアムテンポのロックンロールで、極めて誠実な歌詞が心の真ん中へ響く歌なので、聴き逃す訳にはいきません。

本作『GUMBO INFERNO』には未収録。

2014年、8thアルバム『GUMBO INFERNO』発売当時、CDとアナログ盤が同時リリースされました。

限定生産だったアナログ盤は既に完売。

クロマニヨンズではお馴染みの「60年代E式フリップバック」仕様のレコードジャケットが唯一無二の存在感。

レコードラックの中で堂々とした姿の背表紙が勝ち誇っています。

初回限定盤CDの方は衝撃の特典付きで、心揺さぶる大事件が起きました。

CDの初回生産限定盤にはなんと、熱狂のライブ映像13曲を収録した豪華な内容のDVDが付いていたのです。

超豪華、大胆な太っ腹仕様。

ちなみに、CDはクロマニヨンズでは最後の「Blu-spec CD2」という高品質盤です。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

8作目、マイナー調のメロディが何度も心に突き刺さります。

独創的なクロマニヨンズスタイルのロックンロールアレンジで何度も心が動きます。

胸がキュッとなる瞬間は必ずある。

ロックンロール特有の熱さや激しさも確実に存在しているから、いつも通り最初から熱狂的でいくのがいいです。

自分の感情が忙しくなるのを覚悟の上で。

“ステレオ”の臨場感は意識せずともぶっちぎりで空間へ広がります。

オーライ!ロッケンロー!!

M1「旅立ちはネアンデルタール」

作詞・作曲/真島昌利

おー!ステレオの音像!

左右に振り分けられた広がりのある音場。

しかし妙な装飾はなく、極端にシンプル全開のクロマニヨンズスタイルだ。

新しい今日が始まるドラマチックなロックンロールアレンジ。

高速までは行かない疾走感のあるテンポ。

ロマンチックな表現が際立つ歌詞。

全員に勇気を与えるメロディ。

アルバムの始まりを感じさせる弾ける明るさが印象的なイントロは、いつもより少しだけ抑え気味にも聴こえる。それがいい感じ。

私の心は美しいネアンデルの谷へ。

『GUMBO INFERNO』のひと味ひねった個性がいきなり炸裂してる。

それはやはりクロマニヨンズの独創性。

ヒロトが自分で選ぶ自由だけを持ってAメロを歌い出す。

グッとくる歌心。

そのメロディはわずかに感傷的な聴き心地。

カッコ悪いスピード違反をしない安定感を保ったカツジのドラム。

この曲の揺るぎない信念になってる。

空間へとガツンと響くのはベースの音。

図太く轟くコビーのベースが目の前の空気を振動させてます。

前半はブリッジミュートでテンションを抑えたマーシーのギター。

やがて鋭い歪みサウンドが鳴り響く。

クロマニヨンズの場合、ステレオもやっぱりいい音してると実感。

ネアンデルの谷が光る短いBメロ。

小気味のよいカツジのドラムが、谷から旅立っていく沢山の光を放ってる。

サビは歪みがぶっ飛ぶ旅立ちのアレンジ。

マイナーコードが心へ直接響き、新しい希望や今日の苦難を乗り越えるエネルギーが沸々と湧いてきます。

控えめなマーシーたちのコーラス入り。

その歌声が一瞬胸をキュッとさせるけど、あくまでも感じてるのは希望。

聴き込むと、サビのメロディには生きる活力が湧き上がってくるのに気付く。

ギターソロなど間奏はなし。

この歌は、感傷的なメロディと気分が高揚するサビのギャップに心が大きく反応します。

心の底の方から何かが込み上げてくるのを感じた時にはもう今日を生きる力になってる。

クロマニヨンズが私のネガティブを覆す。

今日も元気に生きられそう。

1曲目の幕開け感はありつつも、自己中心的なゴリ押し感はなし。

『GUMBO INFERNO』全体的にそこが良し。

何度も聴くほどに感じることが増えていくのが魅力的です。

 

歌詞:小さな谷から始まる新たな歴史。

自分の事に置き換えた場合にも親しみを感じるのが魅力です。

1曲目から炸裂するマーシーならではの美しい言葉と、独特の表現力。

ネアンデルタールの神秘的な景色も見せる。

内容は芯が強く、義務感のある朝の憂鬱な気分さえも“自分の意志”で行動しようと決心したポジティブに変換される。

心が不安になる消極的な感情が芽生えない。

なんだか新鮮な希望が湧いてきて、あんまり好きにはなれなかった昨日と決別できます。

今日から新しい道を行きたくなる。

M2「流行のクルマ」

作詞・作曲/真島昌利

左右で独立して鳴るギターが楽しい音像になっていて、ステレオのメリットがフル活用されています。

この歌は最高で、何度も聴いてしまう。

痛快なロックンロール。

何か腑に落ちないもどかしさを感じた今日のわかりみソング。

車を運転してる気分にさせるアップテンポ。

ただし高速道路ではなく一般道のスピード感であるのが特徴。

すぐに覚えられるキャッチーなメロディ。

ものすごい皮肉にも聴こえる歌詞。

腑に落ちていないもどかしさをこんなに分かりやすく表現した歌は他にない。

そのもどかしさがやけに胸を熱くする。

特に定義はないけど2曲目感があるアレンジ。

流行のクルマに乗って走り出すイントロ。

疾走する歪んだギター、ドライブするベース、派手なドラムが勢いよく飛び出します。

威勢の良いコーラスも入る。

しかし目的地が無さそうなのがポイント。

明るい歌声でヒロトが腑に落ちていない心情を歌い出す。

印象的なメロディ、興味深い歌詞。

ヒロトの歌心はかなりの説得力を持っているから、歌詞のもどかしさがダイレクトに伝わってくる。

ブリッジミュートが多用されたマーシーならではのギターの音が一発で記憶に残る。

いい音しているし、この音は強烈です。

Aメロ後半ではステレオのメリット最大限の音像が飛び出します。

ジャッジャー!と左右交互に鳴り響くギターが両方の耳への猛烈な刺激。

Bメロのわずかな切なさと歌詞の面白さ。

歌詞の“腑に落ちないまま”と“ブッブー”の音は猛烈に心を捉えてしまうインパクト。

ハイセンスなコーラスも同時に心へ響く。

サビでメロディやアレンジが突き抜けます。

なんだかもう「流行のクルマ」である違和感さえも吹っ切れた雰囲気。

アクセルを踏み付けてスピードも上がったようなイメージがある。

2曲目もギターソロなどの間奏はなし。

「流行のクルマ」か、、、歌われている心情がなんだか切なく内容に100%共感する。

他人が決めた謎のルールに納得できなかったり、腑に落ちない出来事があった日にピッタリのロックンロールです。

一つも解決しないけど、もどかしい気持ちの共有は出来てなんかスッキリする。

断言しなければいけないことがあります。

クロマニヨンズは流行でなく自分スタイル。

 

歌詞:世の中のトレンドに対しての違和感と、更には嫌悪感まで私は連想しました。

クルマに限らず、みんなで同じものを目指そうとするつまらない日常のいろんな場面にある心情です。

イラっとくる歌詞ではないので大丈夫。

共感する人はたくさんいます。

マーシーの歌詞のリアリティとヒロトの歌心の表現力によって、自分の意思では選べない切なさが伝わってきます。

誰の心にも刺さる表現力豊かな歌詞は、一度聴いたら忘れない。

好き嫌いじゃない、いい悪いじゃない、納得してない、満足してない、選択肢がない、どうしようもない、とマーシーの魅力全開。

驚愕の“ないない”尽くしに心が反応する。

M3「ウォルターに一撃!」

作詞・作曲/甲本ヒロト

保身な心にガツンとくるブルージーな一撃!

たったの2分18秒の心への襲撃。

ブルースの偉人“リトル・ウォルター”の登場で、高濃度なアドレナリンが分泌されて一気に私は闘争モードに突入する。

ハーモニカ入りの猛毒性なロックンロールと古いブルースのアウトローなハイブリッド。

ライブ会場が飛び跳ねるアップテンポ。

全員の心へ噛みついてくるメロディ。

ブルースの毒を喰らわせる歌詞。

3曲目はこうでなくちゃという期待に応えてくれたかのようなシブいアレンジに、気持ちがだんだん積極性を帯びてくる。

毒々しいギターリフと猛々しいハーモニカが鳴り響くイントロ。

ブルースの太々しい態度に1秒で心が反応。

いきなり衝撃を喰らった短いイントロ。

7秒後にはヒロトが歌い出す。

長ったるいイントロなんかやらないクロマニヨンズが好きだと再認識。

並外れた魂でヒロトが歌うAメロの刺激。

ブルースマン「リトル・ウォルター」が厚かましくジャジャーンと登場。

非常に危険なオーラや不良の香りが漂う。

マーシーも尖ったテンション。

歪みまくったギターが空間を切り裂く。

内臓へとズンズン轟くのはコビーのベース。

カツジのバスドラの振動は体の一番奥まで響いてくる魂の一撃。

ギターのマイナーコードが冴えるBメロ。

“ゆくあてなしの情熱”という今にも爆発しそうな歌詞が私の心へ爆音で響いた。

頑丈なコーラス入り、全員で歌うサビ。

1回で覚えられるストレートなメロディ。

しかしクロマニヨンズはただのメロディでは済まさない。一撃を喰らわしていく。

間奏は今回のアルバムで初のギターソロ。

たったの2分18秒に、インパクトの強いガッツリとした印象のギターソロをぶっ込むのがクロマニヨンズの神業。

尖りまくるギターサウンド。

マーシーのどうかしちゃったテンションに私は大興奮です。

ライブ会場なら熱狂的空間が爆誕してる。

ブルースの中毒性のある猛毒が、腑抜けた心に一撃をぶっ込んだ3曲目。

歌に毒された私の存在はシャキッとしてる。

今日の私は一撃をブチかませそうだ。

何よりの衝撃は、目の前に“リトル・ウォルター”の存在、その熱くなった体温を感じたことです。

 

歌詞:ヒロトにとってのリトル・ウォルターのイメージそのもの。

毒々しい言葉、アウトローな雰囲気。

ブルースの猛毒性があるのみ。

歌詞は短くすべてを語る訳ではないのに、心にガツンと一撃がブッ込まれ、やたらと元気になってしまうのが魅力です。

聴くと自分の気持ちが強度の攻撃性をまとって、明らかに保守的ではなくなってる。

何度もぶっ放す「一撃!」がパワーワード。

M4「スパーク!」

作詞・作曲/真島昌利

4曲目、ズシっとしてる。

轟くヘヴィなサウンドと重力を感じるテンポに全力で頭を振りたくなる。

サビで軽快になるギャップがたまらない。

適度なアレンジの重みが音の迫力になり、耳にほんのりとある圧迫感が最高です。

そのちょうどいい圧迫感が、何にも動じないズッシリとした気持ちを爆誕させる。

耳へも心へも刺激的なロックンロール。

音の感触が真逆へ急変するアレンジが特徴。

ドスンとした重みを感じるミドルテンポからバチバチしたアップテンポまで変幻自在。

こんな変化球を投げても、やはり誰にでも覚えやすいメロディ。

インスピレーションが湧きそうな歌詞。

私の場合はどちらかと言うと、ヘヴィな部分の方が印象に残りました。

お!軽快なロックンロールが始まったな!とテンションの上がるイントロ。

カツジのドラムの強打がきっかけだった。

それが突然ヘヴィなアレンジに急変しやがるスリリングさを楽しめます。

サウンドの感触が激変。

クロマニヨンズでは珍しいかもしれないぐらいの重み。

また新しい魅力をぶっ放しやがった。

こういうのも似合うんだと感じさせる豊かな表現力でヒロトが歌います。

ドジっとしながらも空間を貫く歌声。

私のイメージでは、なんだかインスピレーションが降ってきそうなことを歌ってる。

新しい事や楽しい事を閃いちゃいそう。

マーシーのギターがズシっと唸る。

コビーのベースはゴリゴリいってる。

カツジのドラムは力強く一番底を支えてる。

聴き心地は圧倒的なヘヴィネス。これはクロマニヨンズでは初めて体験した極端にヘヴィな刺激です。

ところが、、

サビでまったく違う刺激をブチかましてくる。

ヘヴィなアレンジから一変したサビには突き抜けた明るさとぶっちぎった疾走感があるので、極まったギャップ萌えが楽しめます。

私は感化されやすい。

“バチバチ”とか歌われると、歩きながらバチバチなオーラを放ってしまう。

間奏にはマーシーのギターソロあり。

刺激の強いキンキンしたギターの音で生音感もたっぷり。

ヘヴィなアレンジに乗せてマーシーが豪快に弾く渋めのメロディ。

マーシーの感性でしか鳴らない音。

高速8ビートではないこの重厚なロックンロールには思わぬ効果まであります。

それは、スパークが発する鋭い光で嫌いな奴の顔などまったく見えなくなること。

日頃の不快感が見事に消えた。

 

歌詞:インスピレーションの火花が飛ぶ瞬間という印象。

アルバムの中で一番短い歌詞になります。

私の体感ではインスピレーションの頭の中での滞在時間は0.5秒ぐらいです。

それをしっかり掴んだ手応えを表現しているのだと感じました。

またはこの曲が出来た瞬間です。

マーシーの言葉の火花が人の想像力と創造力を活気づける。

M5「ダイナマイト・ブルース」

作詞・作曲/甲本ヒロト

胸に突き刺さる鋭い演奏が聴ける下ネタソング、、、いやダイナマイトソング。

音楽の世界に引きずり込まれるインパクト。

そこにて鳴り響くサウンドのステレオ感は、聴感上のダイナマイト。

刺激の強い強烈なサウンドが特徴。

ダイナマイトが爆発しそうなアップテンポ。

ダイナマイトに着火する感情的アレンジ。

私の欲望を煽る強欲なメロディ。

際どい意味深な歌詞。

始まった途端に激しく鋭く掻き鳴らすギターと、ドラムの音圧が部屋を支配する。

何かやらかしてくれそうで、勝手に期待が高まるイントロです。

イントロのマーシーのギターの音から既に目の前の現実が切り裂かれる感覚。

その根底にある強靭なリズム。

カツジの規則的なバスドラの音は脳みそを直撃して、頭は別の世界へぶっ飛ばされる。

おもむろにヒロトが歌い出す。

あれ?もしかしてこれ下ネタ、、、⁈

デカいぜとかカタいぜとか男だぜって、私の頭がおかしいのかもしれないからそれは一旦置いておいてロックンロールを聴こう。

1番を歌い終えると入るハーモニカ。

演奏はリズミカルになって、私はもう止められないロックのテンションになってしまう。

コビーのベースもここで加わって図太い音を轟かせてる。

そして2番が始まった。

握れば 分かるぜって、やっぱりそっち⁉︎

キッパリ「男だぜ!」と宣言しているし、これってやっぱり下のネタのソングなのかもしれないけど、こんなにも切なさを含むのは聴いた事がない。

マイナー調の曲の胸のえぐり具合が凄まじい。

サビの歌詞は突然に真面目な感じだ。

どうなってるんだ?

異常に激しい演奏と共に、人が熱狂した時の心にちなんだ重要なことを歌ってる。

ロックンロールがまた心に残ることを断言し、猛烈にぶっ放したのだ。

間奏はヒロトのハーモニカソロ。

ブルースの魂が表立った渋い音を鳴らす。

曲の終盤はギャンギャン唸るマーシーのギターソロ。非常に激しい弾きっぷり。

激しくも、マイナー調の音と心へ直接響いてくるメロディに思わず胸がキュッとなる。

ラストにこれを持ってくる胸熱な演出。

結局、下ネタなのかそうではないのかは私には分からなかった。

心に突き刺さったことだけは分かる。

 

歌詞:ダイナマイトのとんでもない威力。

そのダイナマイトとは何のことなのか?

魅力は天才的な際どさ。

男性である私は、そのダイナマイトのデカさとカタさに憧れさえ抱いてしまう。

別のことをイメージさせる独特の表現。

特に深い意味とかない下ネタソングなのかと何度も思わされつつ、、、

地球が丸いとか、三角でもかまわないとか、急になんかすごそうなこと言ってきてハッとしました。

私にもわかる。

この歌に熱狂してる瞬間は、地球が三角でもかまわなかった。

M6「ルル」

作詞・作曲/甲本ヒロト

センチメンタルの頂点を極める。

切なさが心の奥へ刺さる。

表面的ではない奥深いロックンロール。

例えば、文章に主語がない人や主語しかない人には合わないと思う。

なぜなら感情へアピールしてくる歌だから。

哀愁のミディアムテンポ。

歪みつつも極めて繊細なアレンジ。

音と同時に物語を聴いているような歌詞。

私の感情を猛烈に刺激するメロディは記憶に残る。心へ響いてる実感が最高。

不快感はないけど、センチメンタルな気分になることは覚悟した方がいいです。

マイナーコードをキレ良く鳴らすマーシーのギターで「ルル」演奏開始。

音の響き方が夜更けを感じさせる。

これまでになかった物悲しげな雰囲気を真摯に歌うヒロト。

すぐに私の心がぎゅっとなる。

決して大暴れしたくなるメロディではない。

コビーとカツジのリズムがあるから体は揺れるけど、バカ騒ぎするムードはなし。

つまり、聴き入ってしまう。

切ないメロディと感情を支配してくるほどのエモいアレンジに心を奪われる。

大胆な切なさに心が反応しつつも、未来への不安なんか感じることは出来なくなった。

今この瞬間に意識が戻ったと実感。

サビでのコーラスが、心のガードし切れない部分を直撃。

そういう部分に刺さるのがこの曲の特徴。

この歌は切なさを感じるアレンジとは言え、ロックンロールに感銘を受けているのは自分のポジティブな精神だと思うのです。

断言しておかなければいけないのは、切なさと言っても決して悲しいとは違うということ。

間奏はハーモニカソロからギターソロ。

ものすごく感情的な音が鳴って胸が熱い。

それまでになかった特別な響きをする音に、耳も心も奪われる名場面。

とんでもない生音を録音してきた。

こんなの、、、涙出ちゃう。

名場面はそれだけでは終わらず、心をえぐるほどの刺激はまだまだだ続く。

“傘の中に〜”と最後に一度しか歌わない歌詞とメロディは、それまでに感じた切なさを総括するかのような哀愁のラストシーン。

ヒロトが心を込めて“ラ ラ ラ”と歌う。

エンドロールが流れているかのようなラストは、心が耐えうるギリギリの切なさに理由のない涙が落っこちる。

徐々にテンポが上がっていく。

しかし、それ以上に速くしたら今までの切なさが台無しだとなる寸前で止めるのが神業。

感動しちゃった心が本音を言う。

はっきりと言い表せないこの気持ち、いつか何かに成り下がらないでくれ。

 

歌詞:切ない映画の場面を観ている感覚になる物語風の表現が魅力。

直接的な表現は一切なし。

想像力を掻き立てるものです。

あからさまに繊細な内容なので、大雑把な人には響かないのかもしれない。

ヒロトが切ない気分の時に作ったかのような、空想的ストーリーが心を打つ。

映画の心に残る場面で流れる挿入歌としても似合いそうな歌詞です。

M7「原子力自転車」

作詞・作曲/真島昌利

心を捉えるアレンジやメロディの歌が続く。

まだあるのか!

胸の奥の方が熱くなる響き。

やっぱり今回はこれまでとはちょっと違うなと感じるのは肯定的な感想です。

これまでクロマニヨンズを聴いた経験からの予想など通用しない。

それが本作の魅力でもある。

マイナー調の曲だけが使えるロックの魔法がかかってる。

感慨深いアレンジ。

夕焼けの感動的な色と少しの寂しさが音として聴こえてくる。根底には芯の強さを感じるクロマニヨンズスタイルのロックンロール。

意識の奥まで入ってくるミディアムテンポ。

沁みるセンチメンタルなメロディ。

マーシー流の空想的な歌詞。

まだまだ音楽から意識が逸れることはない。

感傷的なギターのマイナーコードの音が鳴り響く短いイントロ。

歌はサビ始まりで、いきなり心を鷲掴み。

ヒロトの歌い出しの声、マーシーのカッティングギター、いや、もう鳴っているすべての音にグッとくる。

強めに入るコーラスも特徴的。

Aメロに入ると空想的な言葉が魅惑の景色を見せます。

ヒロトの歌心が一層強いイメージを抱かせる。

マーシーのギターがすごい。

カッティングの鋭い切れ味と、それに相反する伸びやかな響きが同時にある。

コビーのベースはズンズンしてる、カツジのドラムはドスドスしてる。

その音圧は聴覚への刺激。

この曲のアレンジに感じる切なさ、間違いなくマーシーの細やかな演奏が一役買ってる。

感情で弾く唯一無二のギタリスト。

間奏はなし。

ソロなどなくても印象に残るギターの音。

まったく、この歌はたった3分程度でどれだけ私の感情を惹き込ませるのか。

『GUMBO INFERNO』に魅せられているこの瞬間。引き込まれている心。私は既にいつか来る死への不安さえも消えている。

なんだかすごいアルバムだな。

日常ではあまり感じることのない気持ちがたくさんあって、私の心の中学2年生が3年生になろうとしてる。

すごいぜクロマニヨンズ。

 

歌詞:夕焼けを走る自転車、その時に空想している並外れの景色。

自転車をこぐ日常を天才的な詩人が表現すると、極めて美しいことになる感動作です。

誰もが経験している事象と、普通は見えないし感じられない奇跡的な心象の両極をいく。

マーシーならではの独特な雰囲気。

むしろ、マーシーにしか分からないもの。

しかし美しい景色や、マーシーの心の魅了され具合など感じることが多いのが特徴。

すべてを語らない美しさが魅力。

M8「犬の夢」

作詞・作曲/甲本ヒロト

すべてのしがらみを取っ払って自由な心で過ごしたい日のテーマソング。

イントロ〜Aメロは非常に軽快。

Bメロ以降はやはりひと味ひねったアレンジが楽しめる。

走り出したくなるアップテンポと、一息つきたくなる緩やかなテンポのギャップ。

歪みと清らかさの二刀流サウンド。

覚えやすくノリやすいメロディ。

キャッチーな曲であるのは間違いなし。

前の曲まで続いた感傷的になった気持ちがパッと晴れ渡るような爽快なイントロ。

心の込もったコーラス入り。

左側にはアコギの音が鳴る軽快なリズム。

元気いっぱいに歌い出すヒロト。

完全に犬になってそこら中を駆け回るヒロトならではの楽しい歌心。

歌の内容は犬の視点。

その行動も感情にもグッとくる。今日のことしか考えていない生き方に共感しちゃう。

歪んだエレキと掻き鳴らすアコギ、図太いベースと派手なドラムも力の限り駆け回る。

ライブ会場は大騒ぎで揺れてる。

聴き心地は、今回のアルバムでやっといつもの感じだというのが率直な感想。

高速な8ビートが心を煽る。

腕を突き上げながら飛び跳ねたくなるいつものクロマニヨンズだ、なんて思っていた。

だけど今回のアルバムはそのままではいかないのが特徴です。

曲の途中、Bメロでは唐突にでクールダウンな雰囲気に変わって今までとはひと味違う。

だから何度も心が動かされる。

犬の歌ですが、作者であるヒロトの人としての誠実さがピカピカに光るサビ。

不確かな事さえもキッパリと断言する強さ。

演奏はコビーのベースが際立ちます。

ギターはブリッジミュートの魅力を最大限に活かしたクールな音色。

間奏はマーシーのギターソロ。

自由を謳歌している瞬間のようなメロディとサウンドが心へ響いてきます。

情熱的なギターの間奏から、クールなBメロへ戻る時の違和感のなさがたまらない。

イントロと同じ晴れて爽快なアウトロもよし。

わだかまりなしで気分爽快。

昨日の夜なんの夢を見ていたのかは覚えてないけど、起きた瞬間は「犬の夢」が頭の中に流れてた。

朝起きた時にアルバムの曲が頭の中で勝手に再生されていることに気付いた瞬間は幸せを感じます。

物理的ではなくて、ついに曲が自分のものになったという精神的な所有感に満たされる。

そんな朝はすべてのしがらみを突破して自由への扉に手を掛けているような開放的な気分が心地いいのです。

私の心のレコードプレーヤーは、いつも選曲バッチリだ。

 

歌詞:犬の愛らしい行動が楽しめる。

犬と一緒に暮らしていた事がある人の方が、より共感するのではないでしょうか。

“ハンドルとれた犬 名前のとれた犬”という歌い出しから心を掴まれる。私はその状況にかなり憧れる名前の付いてる人間。

常に自由を求めているからこそ惹かれます。

犬の歌だけどサビは強い想いを馳せて、今夜あなたの夢を見ますと宣言する誠実さが人間らしくて好きです。

この歌詞には隠し事が一切ないのが魅力。

M9「B&K」

作詞・作曲/真島昌利

9曲目、魂が激しい。

攻撃力の備わったマイナー調アレンジ。

またまたマーシーのカッティングギターが、頭の中の悪い妄想をぶっ飛ばしてくれる。

こういう熱い演奏には起き抜けの放心状態でも心がときめく。

刺激的でギンギンのロックンロール。

拳を突き上げるアップテンポ。

哀愁漂うメロディ。

うっかり忘れていた事に気付かされる歌詞。

所々に歌謡曲を感じるのが特徴です。

クロマニヨンズが自信満々の爆音でぶっ放すイントロは、印象的なギターリフ。

強靭なサウンドが耳の奥へと重厚に轟く。

期待してしまうこの後の展開。

“あたりまえすぎる”ことをヒロトが歌う。

揺るぎない自信に満ちたボーカルスタイル。

強烈なインパクトは、部屋の隅っこまで鳴り響くマーシーのカッティングギター。

極端にキレッキレで、1秒たりとも曖昧さを許さない切り裂きサウンド。

タイトルを見た時からあった「B&K」とは何の事だという疑問の答えが歌われるBメロ。

マイナー調のメロディが心を打ちます。

歌謡曲風のコーラスがいかす。

さっき答えの分かった「B&K」と連発するサビへ突入。

勢いを増すから飛び跳ねずにはいられない。

エモい、このアルバムはずっとエモい。

感情を直撃するという意味。

ジャキジャキしたロックンロールのサビに入ってる昭和歌謡でよく響いていたヴィブラスラップの音までエモい。

絶妙なタイミングで「カァーッ!」と鳴る。

カツジがやっているのか、上手すぎる。

間奏の直前にはマーシーの頑強なシャウトが爆発的にキマる。

尖ったテンションのままギターソロへ。

マーシーの神技チョーキングが炸裂するギターソロがこの曲に似合いすぎてる。

心へ響くいい音しています。

ソロの途中でもコビーなのかカツジなのか、激しいシャウトガンギマリ。

この異常なテンションは何なのだ⁈

クロマニヨンズ、どうかしちゃってる。

当たり前すぎて忘れちゃってたことをハッキリと意識させてくれる歌。

聴く前に意味の分かった人はきっといないであろうタイトル。

「B&K」ってなんの事だ⁈と思っていたら「べんりときけん」という私の想像を遥かに超える頭文字だった。

多くの衝撃を受けるロックンロール。

 

歌詞:あたりまえすぎて忘れている事や「べんりときけん」について、マーシーが全員を納得させる。

インパクトがありすぎて、一度聴いただけで絶対に忘れない。

当たり前すぎて誰もが忘れてしまっている事に気付いていて、それを音楽の歌詞で分かりやすく表現してしまうマーシーは、やっぱり人並み外れだと感じる。

それが最大の魅力。

私もそのへんに三兆円は落ちてないという事を忘れていた。

この歌詞で思い出した。

M10「キスまでいける」

作詞・作曲/甲本ヒロト

クロマニヨンズの13枚目のシングル。

前作シングルからは1年8ヶ月のブランクをおいてのリリースでした。

見た瞬間に覚えられるタイトル。

恋の歌かと思いきやワクワクする冒険の歌。

ミディアムテンポの割と落ち着いた曲調。

今日成し遂げたいことを欲求や願いではなく100%の確信に変えるためのパワーソング。

凝ったドラマチックなアレンジ。

メロディはロマンチックでうっとり。

歌詞は映画のような世界観。

この歌を作った人の人生そのもののような印象を受けます。

イントロなしのサビ始まり。

クロマニヨンズがいきなりタイトルの言葉をトキメキながら繰り返し歌う。

その後は冒険に出ます。

ストーリーを歌い始めるAメロ。

ヒロトが期待に心を踊らせながら歌います。

明るいメロディを聴きながら私はその冒険心にドキドキしてきた。

特別な何かが起こりそうだから。

マーシーのギターは聴き馴染みのあるロックンロールアレンジ。

歌の主人公の突撃っぷりの音を出してる。

Bメロが特に心に残ります。

ジャキジャキしたアレンジ、真摯なメロディと共に心に残る“奇跡”の言葉があるのです。

それは、冒険の醍醐味という印象。

音楽を聴いただけで私まで上手く行きそうな興奮したテンションに。

そしてまた高揚感のあるサビへ。

歌が「キスまでいける」と断言するから、やっぱり私までそんな気がしてきた。

間奏後の3番はクールなアレンジになって心をギュッと掴まれる。

強く大地を踏み締めるコビーのベース。

強烈な打撃で芯があるのに派手すぎないカツジのドラム。

一歩ずつ確実に前進するブリッジミュートのマーシーのギター。

遂に空を飛ぶ歌詞の一言ずつに力を込めるヒロトのボーカル。

なんてドラマチックな歌なんだ。

弱さを強さに変えるいい音しています。

その後の2回目のBメロが、1回目よりズシっと重みを伴って心へ響く。

「Uh〜」と柔らかいコーラスの入るアウトロ。

映画を1本観終わったような気分。

「キスしてほしい」は欲求か願いかトゥートゥートゥーだったけど「キスまでいける」は自分が完全に確信してる。

その冒険にワクワクする。

 

歌詞:空も飛べる新たな冒険。

信じられない事、つまり奇跡も起こすポジティブな内容。

何十回と聴いたある時、急にBメロの歌詞である「信じられない事が〜」の部分が爆音になって心へ鳴り響きました。

それまでそんなに輝きを放っていなかったのに突然の鷲掴み。

ストーリー性のある空想的な歌詞の中に際立つハッキリとした言葉。

確実に心に響いた実感。

なんか知らないけど急にキスしてきた。

すぐに信じられない事が起こるし、自分はそんな経験をするって信じてしまえる。

この歌が出来たのはヒロトが車をおりてドアを閉めた瞬間に“キスまでいける”と降ってきたということです。

歌を作る人ってやっぱり信じられないことが起きているんだな。

M11「ドードードドードー」

作詞・作曲/真島昌利

なんだかアルバムラスト曲っぽさもある堂々とした雰囲気の11曲目。

まだもう1曲あるという事実に期待が膨らむ。

『GUMBO INFERNO』で初めてストレートなロックンロールだという感じがしました。

クロマニヨンズの十八番な感じ。

アルバムに1曲は入っていてほしいという期待。そいつに熱狂したいという願望と希望。

バンドが私たちのリクエストに応える必要はないけど、クロマニヨンズはいつもやる。

パワフルな聴き心地が魅力。

煙を吐いて蒸気機関車が走っていくテンポ。

光を感じるロックンロールアレンジ。

前にのみ進む力強きメロディ。

凄まじきクロマニヨンズと、今日という私の蒸気機関車がこれより発車開始です!

歪んだギターが、走り出した蒸気機関車の勢いを聴かせるイントロ。

パワーがみなぎってくる芯の太いサウンド。

一音目から跳ねまくる熱気ムンムンのライブ会場の光景まで見えてくる。

ヒロトが胸を張って歌う。

本当の堂々とした態度とはこういうこと。

ロックンロールアレンジでクロマニヨンズが蒸気機関車を勇ましく走らせるAメロ。

車内から見た景色を聴かせるBメロ。

思いっきり明るく突き抜けるサビ。

「ドードードドードー」と歌詞に意味はないけど、感じるその堂々っぷりは特大のもの。

歌と一緒に胸を張って走り出したくなる衝動に駆られるのが特徴。

私には大きな意味を持つサビだ。

縮こまる事なんか一つもなかった。

こんなにも意味のある擬音は他になし。

間奏はデカい音の堂々としたギターソロ。

突然爆音になったかのような響き方をした。

前に進む事の素晴らしさを伝えているギターのメロディ。感情全開の演奏。そして轟音。

遂に私のパワーインジケーターはフル10にまで到達する。

曲の後半も熱を撒き散らして突っ走ってく。

蒸気機関車が、長い物に巻かれるつまらない世間なんか飛び出して世界中を走ってく。

自分の意志というものを強く感じます。

イントロと同じギターのフレーズが炸裂しているアウトロがあるのもいかすアレンジ。

度を超えて清々しい気分。

怒られたり、失敗を他人に指摘されて萎縮してしまった日に聴けば、歌に感化されてそのままの自分でいいじゃんと堂々とした態度が戻ってきます。

その勘違いしてる他人と私の立場も逆転するに違いない。

ステレオ録音も迫力あるな!と感じた曲。

ステレオかモノラルかの違いというよりも、クロマニヨンズかそうでないかの違いなのかもしれない。

 

歌詞:蒸気機関車が堂々と突っ走ってく力強い言葉たち。前に走っていくのみ。

今日で負けっぱなしの人生が変わりそうな程の堂々っぷりに必ず勇気が湧く。

「堂々」とした雰囲気は私の解釈であり、実際は「ドードー」という歌詞。

言葉に心が反応してポジティブな意識に変わっていくのは、ロックが持っているパワーを感じたからなのだと思うのです。

その恩恵を受けられるのはロックに心が動いた私たちの特権です。

今日はいつもより堂々とした態度で生きよう。

M12「孤独の化身」

作詞・作曲/甲本ヒロト

私の孤独に寄り添ってくれる歌。

ロックに心を救われてクロマニヨンズに生きる勇気をもらうアルバムラストの名場面。

エモーショナルで、クロマニヨンズが放った瞬間の熱のまま心へと入ってくる印象。

感情直撃アレンジ。

頼もしいアップテンポ。

私の孤独を半分にしてくれる歌詞。

絶妙にセンチメンタルで心へ響くメロディ。

アルバムラスト、クロマニヨンズが心の孤独に寄り添ってくれるからもう大丈夫。

猛烈といった耳触りのギターが唸る、非常にたくましいイントロ。

感じてるのは既にエモーショナル。

イントロは短めで、すぐにヒロトが最大級の思いやりを込めて歌う。

ラスト曲にして結構な勢い。

2番に入っているハモリコーラスが私の感情を直撃してくる。

こういうのがいつも心を動かすのだ。

Bメロもグッサリ突き刺さる。

マーシーたちの強めのコーラスが光る。

サビのメロディは心を鷲掴みにされる胸熱なハイライト。

音楽のエモーショナルが行き過ぎて、感情のすべてが熱さを伴って震えてる。

これは本気だな。

クロマニヨンズが全身全霊をブッ込んでいるのが伝わってくる。

『GUMBO INFERNO』の特色である切なさも感じます。そいつがとんでもない勢いで胸の奥に入ってくる衝撃。

ギターソロなどはなし。

曲終盤はサビを2回繰り返すインパクト。

最後のサビを歌い始める瞬間は胸が張り裂けてしまいそうなほど熱くなる。

ヒロトの歌の力強さを再認識。

アウトロは最後の1秒まで猛々しくマイナーコードのギターが鳴り響く。

そっと寄り添ってくれるのが神様とかじゃなくて“孤独の化身”というのがグッとくる。

神様なんか見た事ある人はいないし、感触もない。孤独はほとんどの人が感じた事のある感覚だから分かりやすいし、生きてる人間そのもの。

感情にダイレクトに響くロックンロールで、アルバムラストにして最強のエモさ。

心が限度を超えて感情的になる。

一つ断言したいのは、これは「愛」とかそんなどうでもいい程度のことではない。

本物のリアリティが心へ響く。

 

歌詞:いつも私の心に寄り添ってくれるもう一人の孤独。

空想的で美しく、儚くドラマチック。

絶対に私を否定しないヤツ。最強の味方。

もちろん一番最初には自分のかけがえのないパートナーの事が浮かびます。

もう一つ感じること。

もしかしたら「孤独の化身」とは初めから私の中にいる揺るぎない自分なのかもしれない。

この歌がすべての人の孤独の化身になる。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

もう一人の孤独の登場で、もうすっかり心が一人じゃなくなったところでアルバムはおしまいです。

アルバムの流れとかもいちいち感動させる。

何度も胸がキュッとするいつもとちょっと違う手応えをビシバシ感じたクロマニヨンズの8枚目のアルバムでした。

全体的にセンチメンタリズムが漂っていた。

クロマニヨンズの熱さに没頭して、そのロックンロールに熱狂していた瞬間は、ろくでもない「おぼろげな不安」というものが完全に消えていた。

なんてことだ。

ロックンロールにも最高の体調を実現する素晴らしい効果があったのか。

またすごいもの買っちゃったな。

アルバムを聴きながら自分の中で溢れていた感情はなんかいい。すごい好きな感覚だ。

『GUMBO INFERNO』は1回聴いただけでは分からない気がします。

2回聴こう。なぜなら2回目は1回目よりもっとエモいから。

ステレオもいいね。

初回生産限定盤CD:特典ディスク

LIVE at B1F「CUTUP STUDIO」2014.07.24

48分収録です。

DVD収録曲

1. タリホー
2. 紙飛行機
3. ギリギリガガンガン
4. 炎
5. エイトビート
6. キスまでいける
7. 突風野郎〜愛のテーマ〜
8. グリセリン・クイーン
9. スピードとナイフ
10. 雷雨決行
11. オートバイと皮ジャンパーとカレー
12. 突撃ロック
13. ナンバーワン野郎!

シングル曲のオンパレードで特別感ぶっちぎりのセットリスト。

当時の最新シングル「キスまでいける」のカップリング曲「突風野郎〜愛のテーマ〜」をやってくれたのは胸熱でした。

バンドとオーディエンスの互いの熱狂がハッキリと映っています。

他のDVD作品よりも狭い会場だからなのか、映像も音もやたらと近くて生々しいです。

マーシーのギターの音なんかすべてが聴き取れる。ピック投げまくりの場面もあり。

画面を観てるというより現実なのかと錯覚してしまう。私は今一番前でクロマニヨンズの上昇した体温を感じてる。

世界で一番熱いロックンロールの瞬間。

会場のリアルな“今この瞬間”にロックンロールがこいつたちカッコいいなと熱狂してる。

この人たちなんでこんなにカッコいいの⁈

全員の凄まじい熱気がステージと客席の境目もブッ壊してしまいそうなラストの「ナンバーワン野郎!」です。

すげえ楽しいのに涙が流れるのはなぜだろう。

その瞬間のすべてに熱狂しているからだ!

3年生になろうとしていた私の心の中学2年生は、今年も留年決定ということで今回はおしまいにしたいと思います。

皆様ありがとうございました。

ここまで豪華な内容で初回盤を買ったら勝手に付いてくる特典ディスクという太っ腹なクロマニヨンズが大好きです。

普通はこれだけで単品のDVD作品として成り立つクオリティ。


どの音楽、どのバンド、どのアルバムにも10回くらい聴かないと聴こえてこない音があると思うのです。

クロマニヨンズには想像の余白がたっぷりと用意されているから、一聴して単純なロックに聴こえても実は深いんじゃないのかという感想に辿り着くことは余裕であります。

それもクロマニヨンズを聴く楽しさの一つ。

ありがとうございました。

また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。

-ザ・クロマニヨンズ
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

【ザ・クロマニヨンズ/FIRE AGE】生きる気力がファイヤーするぜ!3rdアルバム 強烈!

こんにちは。 『FIRE AGE』は2008年リリースのザ・クロマニヨンズのサードアルバムです。 空想的な印象を受ける3作目。 いつでも人の心に寄り添ったロックンロールをブッ放すクロマニヨンズ。今回は …

【ザ・クロマニヨンズ/CAVE PARTY】STEREOとかMONOとか最高!2ndアルバム

こんにちは。 『CAVE PARTY』は2007年リリースのザ・クロマニヨンズのセカンドアルバムです。 このアルバムには「ステレオ」と「モノラル」の2つの世界が存在します。 ロックンロールの楽しみ方、 …

【ザ・クロマニヨンズ/ツアー PUNCH 2019-2020 熱狂的で行こう‼︎ライブ盤第2弾】

こんにちは。 『ツアー PUNCH 2019-2020』は2020年リリースのクロマニヨンズのライブアルバムです。 ブッ放たれた一撃必殺の「実況録音盤」第2弾です。炸裂を突破してしまう爆裂です&#x2 …

【ザ・クロマニヨンズ/MOUNTAIN BANANA 大変だ!これは名盤だ‼︎ 人力ロック‼︎16th】

こんにちは。 『MOUNTAIN BANANA』は2023年リリースのクロマニヨンズの16thアルバムです。 心の名盤 : 全曲レビュー。 クロマニヨンズは当たり前のように最初からそうですが、人間にし …

【ザ・クロマニヨンズ/JUNGLE 9 熱望!今夜ロッケンロー‼︎に生かされたい‼︎‼︎ 9枚目】

こんにちは。 『JUNGLE 9』は2015年リリースのクロマニヨンズの9thアルバムです。 我こそはと戻ってきたモノラル盤です。 クロマニヨンズは子供の頃、小学生か中学生の時に音楽を聴いて感動してい …

更新

【記事一新:大逆転の新装版!】

また読んで頂けるとものすごく嬉しいです。

皆さんどうぞよろしくお願い致します。

2025/3/28 更新


2025/3/11 更新

M☆MUSIC

皆様いつもありがとうございます。

「2025年」も心を込めます。

直向きに、今ある最大限の心を込めていきますので、お付き合い頂けるとものすごく嬉しいです。

力は抜いて手は抜きません。

今日、心を込めるスペシャリストになります。

私たちにいつまでも幸せがありますように。

健康に心穏やかに。

皆さんどうぞよろしくお願い致します。

『手作りカセットの達人』

40代、人より物が好きです。

私は外向型優先社会に一人でもブッ立ち向かうレアな超内向型。

唯一の問題は冗談のセンスが全然ないということ。

繊細なものが好きです。

細やかで、誠実で、ピカピカに光ってて、そこら辺には落っこちてないもの。

マーシーやヒロトの突き抜けたロックンロール!永遠のウルトラミラクル!

ダイナミズムと同時に存在感する繊細さと誠実さに心が動きます。

レコードに次いでカセットテープの人気が上がってきてるみたいです。

私はカセットがとても好きです。もちろん私の中でも一度終わったメディアですが、個性的なものはもう一度好きになったという感じです。最近はカセットばかり聴きます。

小さくて手に馴染むサイズ感はかわいいと思います。A面とB面があるわずらわしさが、音楽を聴く楽しさに変身してます。

それで、ブルーハーツのシングルのカセットが欲しいとずっと思っていました。全シングルがカセットで存在している訳でもありません。たまに出品されていても割と高値が付いて買えません。

でも欲しかったし、貧乏なオレには買えないのはとっても悔しいので自分で作りました。

ジャケットも出来る限りオリジナルに忠実になるように自作しました。

生のテープが安く手に入ったので制作に踏み切りました。

自作カセットテープ↓

ハイロウズのカセットテープも作成しました。

ジャケットはレコードの帯の煽り文句をモチーフにしています。

見にくいだろ?イライラするだろ?(笑)

クロマニヨンズもあります。

クロマニヨンズのシングルカセットも自作しました。

素敵な音が出てます。

満足してます、納得してます、感激してます。だからもう高値で売られているものを買う気はありません。

ボロくても手作りには光があります。

こういうものが欲しかったけど、どこにも売ってなかったので自分で作りました。

Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。